調べもの
さて転移した先はエルフナインが転移場所に使っていた昔の家だ
「ここは…」
「俺達が暮らしてた家だ…そうだな…時期的にフィーニスが入る前後くらいまでいたな」
あの後は身バレ防止も兼ねてチフォージュ・シャトーで暮らしてたからな
「へぇ〜ここがハル君達が最初に住んでた家なんだぁ」
エルフナインが来たって事だから連中が荒らしてると思ったがそうでもないな…
『そうだな盗聴器やカメラの類もないぜ』
「そっか…杜撰だな」
「ここが魔王始まりの地か…」
「そうそうあの時は1人で広いかなって思ってたんだけど未来から3人が来て、キャロルがサンジェルマンさん達が連れて来たりって賑やかだったんだよなぁ〜」
懐かしむような年月かと思うが思い出すと感慨に浸る中、千冬が尋ねる
「それでここに来た理由は?」
「エルフナインが使った転移の錬金術を改造して逢魔と繋げる…そしたらキャロルのポータルを介さずに逢魔主力を呼べるのと万一の抜け道だよ」
「本音は?」
「最悪の時に備えての皆の逃げ道だよ」
それこそ狂気に駆られたとかなければ良いだけなのだが保険は多いに越した事はない
「さて……と」
「どうしたハルト?」
「どうやってこの錬金術を改造すれば良いんだ?」
その一言に3人は転けそうになる
「おいカッコつけた意味がないぞ」
「締まらないなぁ…これがハル君クオリティ」
「うっせぇやい!考えろ…出来る人…出来る人……そうだ!もしもし!!」
思い立ったが吉日と思い電話をかけたのはサンジェルマンさん達である
「つまり私達にこの錬金術の転移座標へ変えて欲しいって事かしら?」
「はい!お願いします!」
「まぁキャロル級の錬金術を改造するなど私達レベルでなければ無理な訳だ」
「そう言う意味ならハルトは見る目があるわね〜」
「いやぁ〜頼れる方が御三方しかいないものでして…」
「何故かしら?」
「作った本人に頼めば良いじゃないの〜」
「そうか2人は知らない訳だ…この男はキャロルにフラれてた訳だ」
「えぇ……こっ酷くフラれました……お前みたいな男知らんと…」
「ほぉ…なら私達と一緒になるのはどうだ?」
プレラーティが偽悪的に笑い
「は?」
「私達もお前には興味がある、まぁ色恋ではなく未知の技術や知識を学びたいという知識欲だ今まではキャロルに独占されてた訳だがな部下の報告で聞いたが異世界で王となったのだろう?涙腺ものの知識や技術が集まる訳だ」
「いや頼めばフロンティア載せましたよ?」
「そうね貴方なら断らないのは知ってるけど」
「キャロルに止められてるのよ〜『オレも乗ってないから我慢しろ』って〜」
「あいつ何してんだ?」
「さぁな今の真意などわかる訳ない訳だ…ほれ終わった訳だ」
「ありがとう、プレラーティさん」
「礼は不用な訳だ…今度フロンティアに乗せるだけで良い訳だ…3食フルコースでな」
「はいよ」
というと3人は転移して帰ったのを見て
「アナザーW検索」
今の状況を知りたいと相棒に頼むが
『そう言うと思って検索済みだぜ』
「何!?」
俺が言わなくても仕事をしてる!この検索エンジン更に出来るようになったな…
『お前の魔王化で俺の力もアナザーサイクロンジョーカーエクストリームになったからな処理能力は飛躍的に向上してるんだぜ!』
『言うならばアナザーWは今、地球というデータベースと直結してる状態だ』
「スゲェー!」
出来るようになったじゃない!出来てる!!
『よし報告するぜ』
アナザーWの報告は現在は
シンフォギア奏者+エルフナイン、ナツキ
vs
キャロル
という状況となっている、エルフナインは打開策としてヘグニ・ドヴェルグの遺産である魔剣ダインスレイフをシンフォギアと融合させた決戦装備 イグナイトモジュールを開発中とか
キャロルも負けじとライダーシステムを採用しており何と
「800年前のオーズとか何の冗談だよ」
小説版で脅威しかなかった王の力を得ているではないか
「詰んでるじゃん、そりゃエルフナインが俺に助けを求めるか」
800年前の王の力は不味い、1人で軍隊と戦うようなものだからな
覚醒魔王になりアナザーライダーも最強形態を得た今なら分からないが800年前のオーズ相手か
「覚醒した俺で互角なんだよなぁ」
「以外だな圧倒すると思ったが…」
「というより」
そもそものキャロルのスペックが高いのだ、進化してやっと互角と判断するしかなかった…というのも
「キャロルはライダー知識を持ってるからなぁ…俺の手札の8割がバレてるしオーズがな」
コアメダルの組み合わせ、コンボや亜種を含めればオーズは平成ライダー最多フォーム数を誇るのだ
手数で勝負する俺に対して手数で挑める例外それが仮面ライダーオーズなのだ
『肝心な事を忘れてるぞハルト』
「アナザーオーズ?」
『この王がいれば800年前のオーズに大ダメージ…いや倒せる事すら可能…やはり私こそが最大最強王ダァ!!』
『オーマジオウに謝れ』
『……謝罪するようなことをした覚えがない』
『お前等、もしまたオーマジオウと戦う事になったらアナザーオーズは見捨てるぞ』
『『異議なし』』
『貴様等ァ!は、ハルト!貴様は!』
「見捨てる訳ないだろ?お前達もそんな事言わない仲良くしてくれ…俺は仲間は見捨てんよ、それにアナザーオーズの意見も一理あるしな」
言い分はわかるアナザーと本家ならば互角の戦いが可能だし同じオーズなら特攻ダメージが入るからなキャロルと戦うには適任だろうけど
「最悪お前が破壊されるから却下だ…キャロルはオーズを何周してると思う?相手の土俵で戦うもんかよ」
『何だとぉ!』
『まぁハルトならそうするよな』
『自分の土俵まで相手を落とすのが常套手段だからな』
「わかってんじゃん……って事は、シンフォギア側のライダーはナツキだけ?」
『いやそれがな』
「ん?」
『ハルトはウォズに委託したライダーシステムの譲渡する人を覚えてるか?』
「あぁ、あの立花響を狙い撃ちにしたような人選の奴?」
明らかに私怨混じりの人選だったのを覚えているよ
『そうだ…んで』
聞けばウォズが天羽奏と3人にライダーシステムを提供した
天羽奏にはプロトバース
安藤創世にはリモコンブロス
板場弓美には仮面ライダーマッハ
寺島詩織にはエンジンブロス
G3は装着の都合で場所を選ぶからと候補からは外されたのであるゲネシスドライバーはロックシードの副作用的に辞めた方が良いとなったと
それが今、奏者側で戦ってるらしい
「結構数では劣勢…か」
しかもイグナイトモジュールなる隠し玉を考慮すればキャロルもワンチャン危ない…だけど違和感がある
「キャロルがそんな不確定要素を残したままにするか?」
長い付き合いで彼女が合理的な思考をすると知っているだからこそエルフナインやナツキの逃亡を未然に防ぐ事をしなかったことが気になる
「まずは移動だな…ここは連中も目をつけてると見た…転移ができりゃなぁ…」
最悪チフォージュ・シャトーに乗り込んで決戦というのもあるが
「乗り込む方法がない」
キャロルから貰った転移結晶も使えなくなっている今ではお洒落な宝石でしかない
「はぁ…オートスコアラーの誰かしらから取るしかないかな」
持ってるならガリィ、ファラ、レイアの3人…ガリィなら確実だな
「錫音頼めるかい?」
「何を?」
「使い魔を何匹か放って街を探索してくれ俺のも出す」
「人海戦術か…悪い選択肢ではないね」
「それならカンドロイドは使わないの?街においてるよね?」
「束の言う通りだライドベンダーを使えば良いのでは?」
「2人の選択肢も悪くないんだけど…キャロルがシステム管理してるからな使えるかが分からないし使うと俺達がいるのがバレる」
「そうかなぁ〜キャロりんが錬金術師でもライドベンダー関係は科学だから束さんの領域だと思うなぁ」
「あ……よし使い魔を出した後、ライドベンダーを取りに行くぞ」
錫音と一緒に使い魔とディスクアニマルを大量に展開し家の1番近くにあるライドベンダーにセルメダルを投入しボタンを押したが変形しない
「よいしょ」
自販機モードのライドベンダーを傾けて跨ると
「はい変わった!!」
「何をしている…」
「変わるかなと思ったがやっぱダメか…束」
「はいはーい!束さんにまっかせなさーい!」
とライドベンダーに自分の情報端末を接続させると
「ふむふむ…キャロりん以外と細かく作ってるなぁ…よし良いよもう一回押して見て」
「おう」
再度押してみるとライドベンダーは可変してバイクモードへと至る
「もう一台あれば問題ないか、えーと誰か俺の後ろに乗ってもらう形になるけど…」
「「「私が乗ろう(る)(よ)!!………あ?」」」
息ぴったりで嬉しいんだけどバチバチ争わないで!
「仲良く喧嘩しないでくれる!?今は一刻も争うんだよ!」
私の為に争わないでと言いたいが…辞めよう不毛だ
「それは束さん達も同じだよ!チーちゃん!スーちゃん!!ハル君とのタンデムを賭けて勝負だ!」
『ドラゴンフルーツエナジー』
「良いよ最後まで残った方が勝ちだ!」
『ドライバーオン…ナウ…』
「良いだろう…勝つのは私だ!」
『メロン』『メロンエナジー』
「「「変身!!」」」
『ソーダ!ドラゴンエナジーアームズ!』
『チェンジ…ナウ』
『ミックス!ジンバーメロン!ハハァ!』
「束さんのゲネシスドライバーの力、とくと見るが良いさ!」
「私の魔法は科学を超える!」
「ふん肝心なのは己の力だ…それを教えてやる!」
「「「はあああああ!」」」
斬月とデューク、ソーサラーは各々の遠距離攻撃を発動する…まぁ結果は言わずもがな大きな火柱や爆発音が鳴り響くのであった…あぁ
「いやぁ…潜入任務って大変だなぁ……」
『カメレオンの奴…頑張ってるのだな』
「だね…今度褒美奮発しなきゃ…」
『おい止めろよ!!』
相棒と共に遠い目をしているとアナザーWの意見に従い止めに入ろうと思うが
「これ…俺も巻き込まれね?」
『まさか…これがキャロルの罠か!』
『タンデムかけて内紛起こるとか流石のキャロルも予想してねぇだロ』
「いや月の欠片やフロンティア事変まで計算してたキャロルだからきっと考えてるよ」
『慌てるな!キャロルの罠だ!』
と俺達が動揺していた
ーーーーーー
その頃 チフォージュ・シャトーでは
「ん?ライドベンダーのシステムをハッキングした奴がいる?…どれ少し調べてみるか……」
キャロルはタカカンドロイドから来た映像をバッタカンドロイドで見てみると
「このハッキングのプログラム…まさか束のものか?音声が入っているか…何々」
久しぶりの知己の映像に頬が少し緩むが
【ハル君とのタンデムを賭けて勝負だ!】
「は?」
キャロルの眉間に眉がよるみれば束達がハルトの乗るライドベンダーの背中をかけて変身して争っていた
「おい待て!オレの知らない所でハルトとタンデムを賭けているだと!許さんぞお前達!ていうか千冬は止める側だろ混ざってどうする!!」
「いやいやマスター、ツッコミ入れる所違うでしょ」
「そ、そうだな…しかし何故アイツ等ががこの世界に」
「あーどうせマスターに未練たらたらでハルトさんが復縁して下さいって言いに来たんじゃないですか?マスターの可愛いのは見た目だけなのにあははは!」
「性根が腐ってやがる…ちっ」
「どうしましたかマスター?」
「少し席を外す」
「はいはい、わかりましたよマスター」
ーーーーーー
3人がもはや戦わなければ生き残らないばりの戦闘をしているのでつい
「やめて!俺なんかの為に争わないで!」
わざとらしく涙を浮かべてみるが効果はない
『言う奴があるか!』
「うーん…雰囲気?効果なしみたいだけど」
『おいおい……ん?誰か近づいてくるぞ』
「っ!お前達戦闘中止!!誰か来るぞ!!」
「「「っ!!!」」」
一時的に手を止めて警戒してたのだが現れたのは
「あ!アレってハルトさん!」
「何しに来たアナザーライダー!!」
「くそ!こちとら錬金術師で忙しいってのにアナザーライダーかよ…シンフォギアも整備中だってのに」
お馴染みの信号トリオに
「よぉ久しぶりだなアナザーライダー…いや常葉ハルトか」
「天羽奏……」
ウォズがプロトバースドライバーを渡しているので警戒レベルは上げているのを察してるんだろう顔が少し困っていた
「ナツキから聞いてるぜアンタが異世界から来てて、コッチの事情でかなり迷惑をかけてるって」
その言葉に苛立ちを込めながら
「そうだな神獣鏡の情報を親切心で渡そうとしたら捕獲する為に特殊部隊投入されたり波風立たせず帰ろうとしたら刀の雨が降ったり影で拘束されたりと散々だな」
「え?じゃああの時…あの場にいたのも」
「そう言うことよ、フロンティアが出ると知ってたからだ」
したり顔で頷くハルトであったが
「ナツキの話を聞けばお前達は争いを好まないと聞いたが…あそこの者達は何故争っていた?」
「え〜それ聞くのか?凄い不毛だぞ」
言えない…タンデムかけて戦ってるとか
「………そうか」
「な、なら「断る」え?」
「さっきも話したが親切心で情報を渡そうとしたのに特殊部隊を送るような輩は信用出来るか!…あれ?前にもこんな流れあったような…」
『言ってたな攻撃する奴の話なぞ聞けるか!って言ってたぞ』
「だよな!言ってたよな!」
「ならせめて彼処の争いを辞めさせろ!」
「は?」
目を離した隙に第二ラウンドを幕開けていたので
「ごもっとも、おい辞めないと1人一台バイク運転させるぞ!」
「「「……………」」」
3人は不承不承と言う感じて手を引いてくれた…よし
「後ろに乗るのは順番な…まずは千冬から」
「そうか私からか…ふっ勝った!」
「えー!…だけどハル君が決めたなら良いか次は束さんだよ!」
「錫音は?」
「私は最後で良いよ…変わりに長い時間走ってくれ」
「はいはいわかりましたよ…よし乗れ!」
「あぁ失礼する」
千冬が背に乗ると束達は別の場所からライドベンダーを持ってきて二人乗りする
「じゃあ次は気をつけますのでー!」
バイクを発進させると
「はーい!」
「っておいバカ!あたしらの命令は連中の捕獲だぞ何逃してんだよ!」
「………はっ!これがアナザーライダーの力…」
「お前がバカなだけだぁ!」
「問題ない…と言うより餅は餅屋だ」
「あぁ…アイツか」
クリスは呆れたような口調で空を見たのであった