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短編という形ですが投稿しますので宜しくお願いします!
その場所は戦場と化していた
「あああああああ!」
「がああああああ!」
プトティラコンボとアナザープリミティブドラゴン、暴走フォーム同士の戦いは両者ノーガードの殴り合い
プトティラの武器 メダガブリューの一撃をアナザープリミティブドラゴンが受けると返す刀でツインギレードをバットのように振り回して殴打する
だがその一撃一撃は大気を震わせ、周囲の建築物にダメージを与えるほど深刻なものとなる
何なら今戦場となっている道路の細部は至っては隕石落ちたかのような凹みときた
錫音の魔法で転移した3人は安全なビルの屋上で戦いを見守っている
「これが全力のハルトか」
「初めて見たけど…ハルトが魔王化してやっと互角なキャロルは恐ろしいね」
「ハル君が…大胆に……えへへ…痛っ!」
「戻ってこい色ボケ兎」
千冬は呆れながらも幼馴染を叱咤すると
「何するのさ!あ…チーちゃん羨ましいんだ束さんがハル君とホテルで一緒になるのがあああ!」
思わず千冬がアイアンクローで束を黙らせた
「二度と減らず口を叩けないようにしてやろうか?」
「チーちゃん待って!プリーズ!!分かった…初めてはチーちゃんとスーちゃんと4「この話を18禁にするつもりか」メタいよチーちゃん!!」
「あ〜2人とも終わったかい?」
「あぁ、すまないな錫音」
「ふぎゃ!」
錫音の一声で取り戻す仕置きは辞めた千冬は束を雑に投げ捨てる
「それで状況は?」
「互角.あの2人のノーガードバトルなんて滅多に見れないじゃないか面白いよ」
「いやそう言う話ではなくな」
「大丈夫、流石は本能型の暴走フォームだね本能で致命傷は避けてるよ」
よく見れば互いが急所を狙う中、片方は的確に回避して致命傷を避けている
「これが本気になった2人の喧嘩か」
「ってて…まぁ世界を巻き込む夫婦喧嘩なんて出来るのは私達くらいだろうね」
「違いないな…おい待てまだ夫婦ではないぞ」
「まだって事はいつかはある訳だねチーちゃん〜」
「それは確定事項だね」
「はぁ…本当に人が悪い奴等ぁ」
「そうだね〜何せ同じ人を好きになったんだからさ」
「しかもその男が1人に選ばずに全員と一緒が良いと言うからな…全く…悪い男に引っかかったな」
「嫌なら離れて良いよチーちゃん」
「うん一緒にいられる時間が増えるからね」
「戯け、貴様等問題児を見守るのは私の仕事だろう……それにハルトが手放すとは思えん」
「惚気てる…って、ひ、酷いよチーちゃん!一体束さん達の何処か問題児なのさ!」
「そうだね束はそうでも私も含んでるのは納得いかないよ!」
「それどう言う意味さスーちゃん!!」
「問題児2号3号は黙っていろ」
「2号3号…あれ?じゃあ1号は?」
「下で喧嘩してる大馬鹿者だアイツがハルトに素直に話せばこんな事にならずに済んだものを……ん?誰だ!!」
千冬は屋上に通じる扉から誰かが入ってくるような音がしたので皆の目線が動くと
スーツの男がいた
「えーと…貴女達が魔王の伴侶ですか?」
「答えはYESだけど誰だお前?」
束は警戒心全開で話しかける
「失礼しました、私はSONGSの人間です…貴女達には元特務二課というとわかりますかね?」
「二課…あぁつまりハルトの」
錫音の音頭で2人は警戒した
「「敵だ」」
『ドラゴンフルーツエナジー』
『カチドキ』
『ドライバーオン…ナウ』
3人はドライバーやアイテムをつけて変身準備をするが
「お待ちを話だけでも聞いて下さいませんか?」
そのスーツ姿の男 緒川さんの態度に一旦は矛を収めるが錫音は疑いしかないような目を向けている
「ヤダよ君達はハルトが善意で用意した会談に特殊部隊を送ったじゃないか信頼に値しないよ」
「それに関しては政府も一枚岩では「どうでも良いよ」…」
「お前たちはハル君の善意を身勝手な悪意で傷つけた、そんな連中の話を聞くと思うの?」
かつて学会でISを発表した時に笑われた記憶がある束からすれば信頼における人間以外の言葉など届かない
「それに私達経由でハルトに何か伝えたいなら他を当たれ私達も不愉快なのでな行くぞお前達」
「「あぁ(うん)」」
と背中向けて帰ろうとしたのだが
「待ってくれないかしら義姉さん達」
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「はぁ……はぁ……はぁ……」
「はぁ…はぁ…」
お互いに短く浅い呼吸を繰り返す周囲は瓦礫の山となるが2人は一切躊躇しない
「これで終わりダァ!」
『ゴックン…スキャニングチャージ!』
キャロルが何処からか拵えた大量のセルメダルをメダガブリューに全部食わせチャージする、それこそ今まで溜め込んだ分の半分を使い潰す位に
「ははは!おんどりゃあ!」
負けじとアナザープリミティブドラゴンは溜め込んだ力を全て解放しツインギレードに流し込んだ
「はぁ!!」
「せいやぁーー!」
放たれた一撃 巨大な斧型エネルギーとドラゴンゾンビが中間地点で激突し大きな火柱が上がる 消えた先にはオーズプトティラは消えておりアナザープリミティブドラゴンも強制変身解除された
「待てーーーーーー!キャロル!!逃げるな!!はっきり思い出すまで俺と戦え!!」
座り込むハルトは悔しがるが次の機会を待つと心を切り替える
「クソ…取り敢えず千冬達と合流するか…あー疲れた!!」
足を向けようと思った先で
「久しぶりね兄さん」
「あ?」
そこには牢屋にぶち込んだ筈の奴がいたのだ
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千冬Side
「確かハルカだったか?」
そこにはハルトと実妹でこの世界で収監されているハルカがいた
「はい学祭以来ですかね千冬義姉さん」
「お前に姉と呼ばれたくないな」
「酷いですね私が何をしたんでしょうか?」
「ハル君にしてる悪行三昧を聞いてればそうなるよ」
「それは兄さんの誤解なんですよ、私はいつも兄さんの事を考えてるんですそして「不幸にしたんだろ」違います!!」
「要件を言え私達は忙しいんだ」
「はっきり言えば人質になって貰います」
「ストレートだねぇ〜ハル君には勝てないから束さん達を捕らえて人質にして脅すかぁ〜本当こっちの政府も腐ってるねぇ〜」
「今までの話も時間稼ぎの陽動という訳か」
「ハルカさん話が違いますよ、私達はあくまで彼女達や魔王に平和的な協力を「緒川さん、ごめんなさい」っ!」
ハルカは緒川さんに腹パンをかまして気絶させた
「私ね兄さんを止めにこの世界に来たのにね何で牢屋にぶち込まれて考えたのよ…そしたら分かったの私は何一つ悪くないのよ!全部魔王になった兄さんが悪いって!」
「中々に腐ってるな」
「そうだね本当にハル君の妹なのかな?」
「違うんじゃない?元々彼女の魂が腐ってると思うけど?」
「黙れ!兄さんに取り付く悪い虫め!お前達がいなければ兄さんは昔のまま素直な良い兄だったのよ!」
「それは自分にとって都合の良い兄の間違いだよね」
「う、うるさいうるさいうるさーい!潰してやる…兄さんが作った国は私の物なのよ!フロンティアは兄さんがいなけば私の国なの!私が女王になるはずだったのよ!兄さんの所為で……兄さんの所為なのよこれも全部!私の今の待遇も酷い目にあってるのも!!」
「そのドライバーは…」
「私の力よ、あの人がくれた私だけの力!」
「あの人?」
ハルカが取り出したのはゼロワンドライバーに別パーツを取り付けたドライバー
その名もエデンドライバーとエデンゼツメライズキー
それを腰につけゼツメライズキーを解放する
だが解放された力は
『ルシファー』
破滅を掲げた楽園の叛逆者だった
「けど前座は終わりよ、これからは私が逢魔王国の女王…いや異世界の女神よ変身!」
ゼツメライズキーを装填して力を解き放つ
『プログライズ!アーク』
『The creator who charge forward believing paradise!』
背後に顕現した髑髏がハルカの頭に噛み付くと装甲を形成した
外見は中身のない骸骨
『over the eden』
仮面ライダールシファー
「フハハハ!これよこれ!アナザーライダーなんて半端なものじゃない正真正銘の仮面ライダーの力!これこそ私が求めてたものよ!あははは!」
自分に酔っているような素振りさ兄に通じるものがある、中に込められている感情は真反対だ
「哀れな」
「何?」
「お前は最初から何も持ってない背負わずに他人から貰ったものを自分のものと自慢してるだけだハルトと違い自分で何も掴んでないし選ばれていない、ただの道化だ」
「可哀想な程生粋の負け犬だね」
「何でハルトみたいな優しい人がいたのにお前みたいな愚かな妹になるんだろうね」
その一言はハルカにとって地雷でしかなかった
「ふざけるな!!私があの愚兄に劣るだと!その言葉は取り消せ!!」
『サウザンドジャッカー』
「それはこっちの台詞だな…ハルトへの暴言を全て撤回してもらおう」
武器を召喚して3人に襲い掛かる
「「「変身!!」」」
3人も斬月、ソーサラー、デュークに変身し迎え撃つのであった
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ハルトSide
「っかしいなぁ…お前は牢屋にぶち込まれてる筈だがな」
「兄さんのせいでね!」
「違う、そっちに堕ちたのはお前の意志だ、別に俺は何もしていない」
「異世界で魔王になるかも知れないから態々私が!来てあげたのよ」
「残念、もう魔王だったりする訳なんだ無駄骨だね本当に」
「っ!……そう…もう手遅れって事ね」
「手遅れはお前だろ脱獄するとか」
「違うわよ私は牢屋からは出てないわ」
「は?」
「この体は遠隔操作で動かしてるアバターよ本体は牢屋の中にいるの、こう見えて模範囚だから自由時間があってね」
・・
「外面だけはお前良いからな、アバターね…そんなネタバレして大丈夫か?」
アバター…ゼロワンの技術だっけか?
「えぇ大丈夫よ……だって兄さんは此処で死ぬんだから魔王死すべし!」
「それが要件だろ?悪いな今イライラしてんだ加減出来ねぇぞ」
「これを見て言えるかしら?」
『ルシファー』
「アークライダー…か」
「変身!」
『over the eden』
ハルカが仮面ライダールシファーに変身し
「ははは!この力で私は兄さんを国王の座から蹴落として君臨する逢魔王国の正当な女王になるのよ!これで私を見捨てたトーマに復讐してやるわ!」
大笑いしてるが
「はぁ…」
ハルトは冷めた目で見ていた
「わかるわよ、この堕天使の力が恐ろしいのね…まぁ気持ちは分かるは何せアナザーライダーなんて欠陥品よりも正当な仮面ライダーで私の方が上なのよ!正当な女王に相応しい力!!」
「相応しくはないな」
ぶっちゃけ逢魔を狙う連中が多いから今更感が強いし俺の座を狙う奴なんてズ・ゴオマ・グ位だからな…何でか知らないけどニューリーダー病に感染してんのよ、あの蝙蝠…ニューリーダーは俺と言う度に締め上げるのが日課になった最早彼処まで行くと可愛いまであるからなゴオマの奴
『私、こんな女を担ぎ上げようとしたの…』
その醜い姿にアナザーツクヨミが戦慄していた、いや知らないって怖いよね、もう何か取り合うのも疲れた…面倒くさいなぁ
「そしてアバターは1人じゃないわ、何人かいて今あなたの女達を襲ってるのよ!」
おい待て今なんて言った
「あ?」
思わず低い声になってしまったがハルカは兄が劣勢となったと誤解したのか饒舌となる
「アバターは1人じゃないのよ何体でも作成出来るのつまりね兄さんのいた逢魔王国にもアバターを送り込んでるのよ!」
「え…」
「驚いて言葉も出ないよ「違うよ」は?」
「あのさ俺がその辺の対策してないと思う?」
「え?」
「寧ろ送り込んだアバターに同情するわ」
哀れ…せめてウォズ達に見付かれと祈るばかりだ
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逢魔王国
「………………」ドサッ
突如街に現れ暴れようとした仮面ライダールシファーであったが
「ねぇ何これ?」
「知らん、仮面ライダーのようだが立派なのは見てくれだけか?」
「関係ありませんわハルト様から留守を任された以上は役目をこなすだけですもの」
偶然近くを通っていたテスタロッサ、ウルティマ、カレラ三人娘と出会い各々こアナザーライダーへ変身されず生身でボコボコにされたのであった
「あ………あぁ……」
ルシファーは自らの能力で再生するがウルティマがアイアンクローで捕縛すると笑顔で話す
「へぇ〜再生するんだ」
「面白い能力だな…よし我が君から教わった技の実験台に丁度良いな」
「えぇ私もハルト様から賜った力を試したいですわ」
「つまりサンドバッグだね!」
「さぁ新技の練習をするぞお前達、まぁお前はサンドバッグだがな」
「拷問しようかなぁ〜丁度良い練習台だー」
「えぇ少しは楽しめると良いのですが」
「い、いやあああああ!!」
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ハルトSide
「い、いやあああ!な、何なのよあの化け物娘は!生身でルシファーがやられるなんて…しかもサンドバッグや拷問されるなんて…あ、待って!引き摺らないでー!いやあああ!」
感覚がリンクしているようで悲鳴をあげるハルカの様子を見て全てを理解したハルトは
「だから言ったのに逢魔には俺達陣営の最強戦力が待機してんだから」
と話してるとハルトの脳内で念話が響く
『ねぇねぇハル』
ーウルティマ?ー
『何か仮面ライダーみたいな奴がいるんだけど…』
ーそれ皆で好きして良いよバラバラに切り刻んだりして良い…ウルティマお願いなんだけどー
『何?』
ーその仮面ライダーになった奴に絶望を教えて…殺してと言うまで痛めつけてくれる?ー
『うん!任せて…やったぁ!』
ーあ、ごめん一つ条件追加していい?ー
『良いよ良いよ!何でも言って!』
ー殺してと言っても暫く殺さないであげてね〜その匙加減は任せるから、後ねそいつから…ー
『はーい!!』
念話を切り妹を見ると顔面蒼白であつわた
「き、聞いてないわよ……ウォズ達以外であんな戦力がいるなんて!…って兄さんあの子達に何命令したのよ!あの子達が笑顔でアバターを地下室に…い、いや辞めて!お願い!!指はそっちに曲がらな…いやあああ!」
感覚がリンクしてるなら解けば良いのにと思うが
「言う理由ないじゃん…まぁ同情もしないけど」
「け、けどこの世界にいる義姉さん達はルシファーに「大丈夫だよ」え?」
「あいつ等は弱くねぇよ」
強い事に疑いなんて無いし大丈夫大丈夫
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千冬Side
「はぁ………はぁ……ず、ズルいわ!3人がかりで武器まで使うなんて!!」
とルシファーが叫ぶが斬月達は意にも返していない
「ここは戦場だぞ?それに武器を使ってた貴様が言うか」
「卑怯汚いなんて当たり前だよね〜使い方知らないのに武器使わない方が良いよー宝の持ち腐れだし」
「まぁ私達の大事な人を馬鹿にしたんだ…例え妹でも容赦しないよ」
「寧ろ妹だから許せないよねー」
「け、けと私の体はふじ「ナノマシンでしょ不死身のタネ」え…」
「成る程ナノマシンを制御してアバターを作った…それで攻撃しても再生してたのか」
「赤い霧?はナノマシンの集合体がそう見えたって訳だね流石天災」
「そーでしょー!って読み方違うような…まぁいいか!」
「う、うそよ!何でこんなに早く…」
何故デュークは己の能力を看破したのだと動揺してると
「束さんが開発したデューク…正確にはゲネシスドライバーは束さん世界のアークと繋がってるんだ〜しかも、このドラゴンエナジーはその演算能力を最大に引き出せるの…つまり〜高速で相手のタネが割れちゃうって訳」
「そ、そんな事ありえない!」
「ありえない…なんてのはあり得ない、ハル君から教えてもらった漫画の台詞だっけな?まぁお前なんかが科学知識で束さんに勝つなんて未来永劫不可能だよ」
「タネを暴く為に錫音と攻撃をしたのか」
「そう言う事!」
「君が手札を見せれば見せるほどタネが割れちゃうって事だよ…まぁ私達の敵にすらならないのだけどね」
「な、何ですってぇ…」
「はぁ……何というか」
「ハルトも苦労してたんだねぇ…本当にこんな妹持ってさ」
「そりゃあぁなるよ」
「五月蝿いわね!兄なんだから妹の味方をするのは当然な「違うな」な、何がよ」
「上のものは下のものを守る為にいる、それは事実だがな…お前みたいに性根の腐ったものならば叩き直すのも上のものの仕事だ!」
『ソイヤ!』
「解析完了、これでお前のナノマシンは機能を停止するよ束さん必殺のー!」
『ロック……オン!』
「今ここにいないハルトに変わってお仕置きだ!」
『ファイナルストライク!understand?』
「い、いやああああ!」
「逃すと思う?」
『ドラゴンエナジー!』
ルシファーは恐怖を覚えて逃げ出したがデュークのソニックボレーは赤い龍となりルシファーを捕らえた、その中にはルシファーのナノマシンを抑止するプログラムが組まれておりルシファーの体はバチバチと放電している
「「はああああ!」」
それを2人が見逃すはずもなく高く跳躍した2人はライダーキックをルシファーに叩き込んだ、
溢れ出るエネルギーの本流を抑止されたナノマシンで処理できる訳もなく
「いやああああああ!」
断末魔をあげなからルシファーは爆散したのであった
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「はぁ……はぁ……な、何なのよ!あの人達は!!」
「彼女達を怒らせたのはお前だろうが」
「う、うるさいわ!ま、まぁ!あの女と戦って疲弊してる兄さんを倒せば実質私の勝ちなのよ!さぁ覚悟!!」
『ジオウⅡ』
「……………」
空かさず戦闘前に体の状態を戻したハルトは右拳ねカウンターを問答無用で顔面に叩き込み近くの瓦礫まで吹き飛ばした生身でも魔王進化によりかなりの威力となったようだな
「素手で究極体のゴオマを倒せるからゴ集団上位の身体能力はあるって訳だな」
魔力なしでこれなら込めたらどうなるのだろう…多分頭がザクロみたいに弾けるな
「ぎゃふ!」
「さてさて…アバターって事だから思い切りやろうか」
首を回しながらハルトは生身で殴りつけてやろうかと思ったが
『お、メッセージを受け取って新しい仲間が来たぞ』
アナザーディケイドの言葉に手を止める
「え?このタイミングでニューフェイス?どんな子?」
『新入り我等が王に自己紹介だ』
『俺はアナザーバッファ…仮面ライダー全員敵だ!俺が倒す!』
ー殺意マシマシな新人キタァー!!
『気に入った!ハルト使え!』
「え!?お、おぉ…」
アナザーウォッチを構えてスイッチを押すと
ハルトの体を泥々流れる液体が包み込むと背中から錆びた機械の腕が装甲を無理矢理装着させた
その体はまるで無理矢理、有機と無機を合わされた牛人間(ミノタウロス)である左手の長い爪を持った左右非対称なアナザーライダー
『バッファ…ゾンビ…』
アナザーバッファ・ゾンビフォーム
「おぉカッコ良いな」
変身する姿が大変お気に召したハルトであるが驚きはまだ続く
『ゾンビブレイカー』
「っと…これが武器…おぉ…」
よく見れば片手剣サイズの武器だが刃がチェーンソーのように高速回転をしているではないか
「か、カッケェ!ツインギレードと違う意味で常備したい武器No.1だ!」
『そ、そうか…お前の趣味はわからん』
『照れてるな』『何だツンデレか』
『っ!そんな事よりさっさとやれ!!』
「OK!」
「この……コケ脅しがぁ!」
『サウザンドジャッカー 』
互いの武器がぶつかり合う、ゾンビブレイカーの刃は高速回転しておりサウザンドジャッカーをガリガリと削るように切断している
「っ!」
慌てて武器を手放し間合いを離そうとしたがゾンビブレイカーにジャッカーは切削され
「ふっ……おらぁ!」
アナザーバッファの頭部の角で突き上げられ宙を舞うルシファー
「きゃああああああ!」
「そらぁ!」
落下と同時にゾンビブレイカーの一撃を胸部に叩き込んだ
「がっあ…む、無駄よ…この体は直ぐに…さ、再生しないの!何で!!」
ルシファーは再生を図るが上手くいかないそれどころか切られたところを中心に体のナノマシンが溶解し始めていた
「わからないだろ〜俺もわからない!何で!?」
ハルトはギーツ未視聴なのでバッファの能力がいまいちわからずにいたのだが
『ゾンビブレイカーには斬りつけた相手を毒で溶解する事が出来てなゾンビフォームの毒を溜め込む機能を使い切れば』
「あぁ言う風になると」
『そうだ生き物に使えば筋弛緩と思考が鈍化してゾンビみたいになる毒…poi-zomが流れ込む』
「スゲェ殺意しかない武器だなコレ!気に入った!!」
『そうか』
「んじゃ、お前痛めつけるけど良い?」
アナザーバッファはゾンビブレイカーを地面に引き摺りながら一歩一歩とルシファーに近づいていく
「ひ…ひぃ!ま、待ってよ兄さん!ほら見てよ…私ね逢魔の悪魔や千冬さん達にボコボコにされて心が限界なのよ…だからお願い見逃して……今までの事なら謝るから…」
薄っぺらい謝罪なのは見切っているからな何年も兄してねぇよ
「答えは聞いてない、居場所のない楽園から追放されろ堕天使が!」
『poison charge』
左手でゾンビブレイカーに搭載されているポンプ状の部品をスライドさせてエネルギーをチャージさせると連動して刃も高速回転を始める
「オラァ!」
『TACTICAL BREAK』
強化された斬撃でルシファーの右腕を切断したしかも少しずつゆっくりとだ
「きゃあああああ!」
毒の影響で溶解してナノマシンは再生しない
「おかしいなぁ…人体切断マジック失敗した?」
とヘラヘラ笑いながらアナザーバッファはルシファーを見下ろしている
「へ?」
「ま、いいか…あと3…いや4回も練習すれば上手くいくよね…いやハルカがアバター沢山作れるならもっと練習出来るか、いやぁ俺達ぁ欠陥品だからさ練習しないとダメみたいだ」
『poison charge』
ゾンビブレイカーを再度必殺技待機状態にして再度、今度は左腕を切断した同じようにゆっくりとゆっくりと切削する
「いやああああ!」
悲鳴を上げているが知った事ではない
俺の大切に手を出したなら誰であろうと許さない それが妹でも誰であっても
それに大丈夫と笑う
「お前はアバターなんだから幾ら痛めつけてもハルカ本人は無傷なんだよね?それにもし本体が怪我してるなら大丈夫、最近どんな怪我も治る凄いポーションを沢山仕入れてるんだ〜それを浴びれば必ず治るから何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも切り刻んであげるからさぁ…」
この女には金輪際俺の特別に手出し出来ないよう…それ以前に絶対に二度と立ち直れないよう徹底的に心をへし折ってやる そう決めたから…殺さないのは兄としての慈悲であるが
「死にたいって思うまで何度でも切り刻んでやるよ…ずっとずっと終わらないと思うような痛さと恐怖をしっかりと味わえ」
ずっと昔から続けられた仕打ちを万の1でも返せる時が来ようとは…な
「や……やめ……『TACTICAL BREAK』ぎゃああああああ!」
今度は逃げるのを阻止する為に左脚を攻撃した これでもう逃げられない
「さて……残りは二つ…どっちが良いかな?選びなよ」
首か脚が好きな方を選べと言うが
「ど、どっちも嫌…『TACTICAL BREAK』いやああああ!」
嫌だと言うので俺が決め今度は右脚を攻撃した、これでダルマだな逃すものかよ絶望を教えてやる
『いや、お前が味方で本当良かったわ』
『うんうん」
何故と首を傾げたが
「お前達は俺の味方だろ相棒……それにな今の俺は機嫌が悪いんだよ」
『おう…この女は同胞どころか相棒を侮辱したその行為は万死に値するな!』
「あぁ愚妹よ……王としての判決を下す」
牙を剥いたものは永遠に奈落を彷徨う…だっけ?まぁ当然かな
『ジオウ』『ツインギレード』
アナザージオウに変身したハルトはアナザーツインギレードを構えてウォッチを装填するが別のアナザーライダーの顔になった
「死だ……ん?」
『その台詞を言ったなら私を使いなさい…さぁ絶滅タイムよ!』
「おう!」
呼びかけに応じてウォッチを起動する
『キバ』
アナザージオウの体がステンドグラスが砕けたように散り、中からアナザーキバが現れたのだ
『さぁ来なさい下僕達』
とアナザーキバが言うと
「ガルル!」「ドッガ…」「バッシャー!」
同時に現れた3人のお供…アームズモンスター達にハルトは感動し
「おぉ……偉大な皆様の力…お借りします!」
早速手を伸ばすと呼応してくれたのはガルルだ彼は彫刻になるとアナザーキバの右手に収まり曲刀 ガルルセイバーへと姿を変えると水のように流れる動きでルシファーの首を跳ね飛ばした
「っし……はあああああ!」
そして残った胴体はガルルセイバーに向けて大声を上げると増幅された遠吠えとなりルシファーを吹き飛ばし瓦礫の壁に減り込ませた
「が……あぁ……」
「んじゃ次!」
ガルルセイバーを投げると元のガルルに戻る
「あはは!それぇ!」
同時に陽気な感じでバッシャーが同じように右手に収まりバッシャーマグナムへと姿を変えるとルシファーの頭部を宙に投げた
【あら兄さん、火傷のしたの?可哀想に水で冷やしてあげるわよ!ほら!】
とバケツ一杯の水を被せられた恨み!
「痛いなら水で冷やしてあげるよ!」
と放たれた高圧水弾は冷やすのではない水の塊を叩きつけられているので
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」
「だよね痛いよね……けど俺はずっと前から味わってんだよぉ!…ドッガァ!」
「ん…行く」
バッシャーマグナムを投げ今度は握り拳のようなハンマー ドッガハンマーを構えたのだ
「潰してやる」
「い……いやぁ……」
心は折れてるかも知れないが知った事ではない再起不能にしてやる…そうだ
【兄さんドッチボールしましょう!練習したいから的になってよ!あははは!…痛い!何で私にこんな早くて強いボール投げるの…酷いよ…】
「ハルカ、野球しようぜお前ボールな」
「へ…ま、まさか……」
アナザーキバは足元からキバの紋章を呼び出すとルシファーの元へと放ち縛り付ける
「ふっ!」
「いやああああ!」
暫く放電した後、弾かれたようにアナザーキバの方向に向かうので
『さぁ来ました運命の第一球!アナザーキバ選手〜』
「オラァ!」
『打った葬らん!』
『字が違うぞアナザーW』
『まぁやってる事は同じだけどな』
野球のバットを振り抜くくらい気持ち良いスイングでルシファーの顔面を捕らえた
「ふげぇええ!」
「ふん!」
そのまま再度紋章に当たったので同じ要領で再度突貫してきたので同じ要領で打ち返した
それを何度も繰り返していると外にいた彼女達が帰ってきて
「ハル君!大丈…夫?」
「やってるね」
「まぁ私達と違って10年単位の恨みがあるからな…あの女の自業自得だ」
「あ!皆やっぱり無事だったんだ!…よいしょ!」
「まぁね!束さんの手にかかれば造作もないよ!」
「私達全員でやったがな」
「それよりもハルト、いい加減終わらせない?このままだと奏者連中がまた戻ってくるよ」
「そうだなぁ…っと!」
「私もその通りだと思う、今はそんな奴よりもキャロルを探す事に時間を割くべきだ」
「それさ早々タンデムかけて戦った面々が言うと説得力がない……なぁ!」
「まぁそうだけど束さん達疲れたなぁ〜そろそろゆっくりしたいよ」
「そうか…っしゃラストぉ!」
合間にも律儀に打ち返していたが束達の事を考えて最後にした返ってくるルシファーに対して必殺技を放つ
『ドッガバイト!』
今度は大きな拳型エネルギーが現れると
「はああああ…ドラァ!」
同時にエネルギーで振り抜いてルシファーを遠くへ打ち上げたのであった最後に地面に落下したのを見て
「……ふぅ…制裁完了?」
変身解除すると今までに無い程の爽やかな笑顔を浮かべたハルトがいた
「いいのか?」
千冬の問いに笑顔で首を振る
「反省してたらな…まぁアレだけやりゃ少しは懲りるだろ」
と変身解除して生首みたいになってるハルカは
「はぁ……はぁ……許せないわ…そ、そうだ!パパとママに言い付けてやる!…そうしたら兄さんは終わりね帰る理由が無くなっちゃう…ざまぁみなさい!あははは!」
と懲りて無いのか笑い続ける間抜けの頭をハルトはアイアンクローで持ち上げて
「これだけやって反省してないので第二ラウンド行こうか錫音頼む」
『キバ』
再度アナザーキバに返信し直す
「はいはい」『コネクト…ナウ』
錫音に頼んで出したのは餅つき用の臼
「よいしょっと」
そこに丁寧にルシファーの頭部を置くとドッガハンマーを肩に担ぎながら
「へ?」
「さて……餅つきの時間だよ綺麗に伸びてくれるかな?」
第二ラウンド…ファイト!
「ハルト流石にやりすぎだ「千冬よ…餅つきは互いの以心伝心力が試されるんだ」…待てそれは、つまり上手く餅つきがつければ」
「そのペアの相性はピッタリなわけだ」
「よしやろう見ていろお前達勝つのは私だ」
「チーちゃん!?」
「ツッコミ役の君がそっちにいくと収拾つかないから戻ってくれ!!私達が悪かったから!」
「はぁ…冗談はそれくらいにしてそろそろ」
「そっか餅つきは新年にするか…錫音頼む」
「はぁ…分かった」『テレポート…ナウ』
そう言って今回の戦闘は終わった、圧倒的な力と蹂躙がこの世界にどんな結果を招くなど言うまでもない ルシファーは力尽きたのか赤い霧となって消滅した
魔王の赫怒 そう呼ばれた事件は後に魔法少女事変と並ぶ災厄の事件として名を残すこととなった
実体はただの夫婦、兄妹喧嘩なのであるのがそれは知る人ぞ知ることである
ーーーーーーーー
その頃とある牢屋 ここに収監されていたハルカは涙目になり体をガクガク震わせながら怯えていた
「はぁ……はぁ……本当に何なのよ…あの人はぁ!あんな人の心がなくなった人間よりも私の方が王に向いてるわよ…そう!次はもっと上手くやって」
全てのアバターとリンクしていたとは感じた感覚は忘れ難いものなのに最悪の切り返しをして兄への復讐を考えられる当たり図太い神経なのである
「私の方が優れてるのよ兄さんなんかよりずっと、だから兄さんはずっと後ろで輝かしい私の功績を眺めてれば良いのよ、あんな愚兄は王様なんて器じゃないのよ、その身の程を知りなさい」
そんな事を言ってたら
「身の程を知るのは君じゃないかな?」
「え?」
聞こえた幼い声にハルカは体を震わせ目線を向けると紫色のサイドテールをした女の子がいたのだ
この牢屋は個室となっており他者が来るとすれば看守くらいである
だがこの子は自分と同じ牢屋の中にいる…そんな得体の知れない恐怖に震えているのもあるというよりアバターを介して見ていたのだから分かったのだ
「アナタは逢魔の…何でよ異世界にいるんじゃ「ねぇ」へ?」
彼女…ウルティマは逢魔でアバターに拷問をしていた筈なのに!も驚くが
「ハルがね君が何で逢魔のポータルを開けたのか知りたいってさ…ねぇ本当に何でなの?今はポータル使えないのにさ教えてよ」
と疑問を素直に話すウルティマに
「話したらどうなるの?」
「別に話したくないなら話さなくても良いよ?頭の知識取れば1発だし…けどハルの妹かぁ殺さない方が良いのかな?」
活路を見出したかのように饒舌に話すが
「そ、そうよ!私は逢魔国王の妹…つまり貴方達の王様の身内よ!そんな人間に手を出せば貴女のクビだって「けどハルが抵抗するなら殺しても良いよって言ったから大丈夫か!」……え?」
この子はなんと言ってたか?殺して良い?あの兄が?家族である私を?
「ハルからの伝言、お前は大切を脅かした敵だって…それにさ〜ボク達の王様を罵倒して尚且つ玉座を狙うような愚かな奴はボク達の国にいらないよ…ゴオマのは体張って挑んでるのが面白いから見逃してるけどね様式美?って言うんだっけ?……それにハルの敵なら何しても良いよね〜」
「ひ、ひぃ!」
と明るく無邪気に笑う姿にハルカは幻視をした
壊れた時の兄と同じような情緒をこの悪魔はしているとだから彼女は彼の元に現れたのだと
「待て、ウルティマ」
「………カレラ」
新しく現れた人物 カレラに舌打ちをするウルティマだがハルカは気が気でないようだ
「この女か…逢魔を狙った不届き者は」
「うん、ハルから念話でね拷問して情報を抜き出せ最悪殺しても良いよって言われてるからさ何か有効活用してあげようかなぁって」
「成る程、そうだな逢魔に仇なすものへの抑止も兼ねて派手にするか」
「お、カレラにしては珍しく気が合うね」
「そうだな」
「そ、そんなことしたら「何かしら?」ひ、ひぃぃ!」
また新たな人物 テスタロッサが現れるとハルカをつまらないものを見るような目で見下している
「つまらないわね、本当にハルト様と同じ親から生まれたの?あの子とその家族みたいに何で優しい子と愚かな子ってこうも明確に別れるのかしらね…貴女はただ兄の作ったものを奪っただけ自分では作り上げてないのに偉そうにしてるなんて滑稽ね」
「見下してる癖に困ったら、その威光に縋るとか正にそれだな」
「そんな空っぽの王様にボク達の国は任せられないなぁ〜有能って勘違いしてる道化はいらないしね」
「私達が我が君に仕えているのは本当にあの人の作ろうとしているものが素晴らしいと思っているからだ、お前など我が君お比較にすらならん」
「寧ろ今までハルも良くこんな奴許してたよね?」
「あぁ…進化の時に流れた記憶を少し拝見したが我慢ならんかった!あの世界に私がいたなら問答無用で消し飛ばすところだ」
「そうですわね…関係者に死の祝福を打っても足りないってところかしら」
何処かで見てきたような声音で話すテスタロッサ達にハルカは怯えて声すら出ないでいる
「あ……あぁ…」
「んじゃ君をここから出してあげるね」
「ま、ここにいた方が幸せかも知れんがな」
「身の程を弁えないからそうなるのですよ、私達の王を引き摺り下ろす?私が相応しい?無理ですわね何度転生しても未来永劫に叶わない望みですわ」
「じゃあね可哀想な裸の女王様」
「愚王の末路は断頭台か獄中なのだよ」
「い、いやあ……ああああああああ!!」
牢屋からハルカは姿を消したが数分後戻ってきた、しかしその瞳は虚な目で誰にも聞こえない謝罪の言葉をぶつぶつ話すのみとなっていた
彼女に何があったなど語る意味がない