無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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逢魔降臨 

魔王邂逅!2068

 

 

「ってて……おい!転移出来るエネルギー溜まったなら早く言えよ!!」

 

とハルトは怒り気味でウォッチにいるアナザーディケイド に文句を言った

 

『おい待て、俺は何も知らんぞ!』

 

「じゃあお前以外の誰が、転移できんだよ!オーロラカーテンが思い切り通過したじゃねぇか!しかも何処だよこの荒野!GPSも圏外じゃねぇか!!」

 

『本当に知らん!』

 

「ったく……んで此処は何処だよ、ウォズもいないのか…また俺の世界じゃないのか…はぁ」

 

『落ち着くのが早いな』

 

『どんな情緒してんだよ』

 

「意味なく取り乱すより落ち着いて現状把握が大事だから?」

 

『疑問系なのは残念だなオイ』

 

黙れアナザーW(検索エンジン)

 

『おいハルト!テメェ今なんてルビ振りやがった!』

 

「しっかし何もないなぁ〜」

 

『聞けよ!』

 

見渡す限り何もない荒野…こいつらと出会った狭間の世界に似ているが…お!何やら建築物ぽいの発見!

 

「人がいるかも知れないな…しかし…」

 

この世界に明らかに似合わないパーカーとジーンズ姿にどうしようと考えていると

 

『私に任せろ〈ドレスアップ〉』

 

そうアナザーウィザードが言うとハルトの体に魔法陣が通過すると、ボロボロに見えるような服にフード付きの外套を羽織っている

 

「相変わらず有能すぎるわ、流石アナザーウィザード」

 

これなら怪しまれずに相手してくれるだろう

 

「よし、後は日本語が通じるかだな!」

 

『重要なの其処かよ…』

 

大事だろう!

 

そして歩く事暫く 漸く目的地に到着した

 

「ぜぇ……ぜぇ……やったー!ついたー!」

 

と喜びいさんで建物に近づいていくと それは

 

「へ?」

 

平成ライダー達の銅像とそれに囲まれてポーズを決めている少年の銅像だった

 

「ま、まさか……」

 

銅像の下にある名前を見てみると こう書かれている

 

『常盤ソウゴ初変身の像』とつまり

 

「ジオウの世界を再現した、テーマパークか!流石です!!」

 

何故そうなるというツッコミをするものがいないのが悔やまれるが

 

「って眺めてる場合じゃねぇ!」

 

と慌ててスマホのカメラでひたすら連写、あらゆる角度から撮影したソウゴの銅像は勿論の事 平成ライダー達との銅像とツーショットを撮っている

 

「いやー!自撮りも悪くないけど誰かに撮って貰ってツーショットしたいなぁ…けど誰もいないし」

 

出来れば彼等の変身ポーズを取ってツーショットを撮りたいが1人なので難しいと思っていると

 

「では私がやりましょう」

 

「あ、ありがとうございます」

 

通りすがりのカッシーンにスマホを預けて

クウガの銅像の隣に立ち変身ポーズを決める

 

「行きます……撮って下さい!俺の!変身!!」

 

「はいチーズ」

 

パシャリと撮って貰ったのでカッシーンからスマホを返して貰う

 

「いや〜ありがとうございます カッシーンさん」

 

「いえ、お気になさらず」

 

「しかし、この仮装よく出来てますねぇ〜」

 

ジオウのテーマパークなら確かに適任であるまぁ本編では中々悲惨な目に遭っているが

ペタペタ触ってみる、うん!見事に機械だ!よく再現されてるなぁ〜

 

「本物みたいだぁ〜」

 

「本物ですが?」

 

と槍を構えるカッシーンに

 

「あ、良いポーズ!一枚撮りますね〜、またまた〜これ仮面ライダーのテーマパークみたいな場所でしょ?何で此処に来たかは知らないけどら連れてきてくれた人に感謝しないとね こんな素晴らしい世界に連れてきてくれたんだから!」

 

その下手人が通りすがりの仮面ライダー本人とは知らないハルトであった

 

「え?あの…貴方が常葉ハルトですか?」

 

「そだよ?何でカッシーンさんが俺の名前知ってるんです?」

 

「とても魔王様がおっしゃってた方には見えないのですが」

 

「魔王?カッシーンさんも俺のことをウォズみたいな風に言いますね?」

 

来た客は魔王と呼ぶのか拘りなのかな?だとしたら凄いライダー愛がある人がオーナーなんだなぁと思い、あっけらかんと言うなりカッシーンは槍を構え直した

 

「やはり…貴方がアナザーライダー達を解き放った犯人か!」

 

放たれた槍の突きを回避するが完全に交わしきれなかった

 

「へ?ちょっ!」

 

尻餅をついた形となり頬には血が一筋流れている

 

「おいおい、ここは仮面ライダーのテーマパークじゃないのかよ!」

 

「アナザーライダー!貴様を此処で始末する!」

 

となると、このカッシーンは本物!マジで!

 

「悪いね、此処が何処かはわからないけど殺される訳には行かんのですよ!」

 

『ジオウ』

 

ウォッチを腰に当てて アナザージオウに変身し双剣を構える

 

「おのれ!魔王様の姿をここまで醜くするとは!許せん!」

 

「うるせぇ!以外とカッコ良いだろうが!アナザーライダーもよ!」

 

2人は同時に駆け出し槍と双剣が交差する、力と技術が互角なら!頭の針が動くとその先の世界が見える

 

右、左、最後に胴体狙った突きを放つビジョンが見えた よし!

 

「見えた!」

 

ビジョン通りの行動をしたカッシーンの攻撃を交わし 最後の胴体の突きがくる前にウォッチのボタンを押しベルトをなぞりエネルギーを溜め

 

「ふん!」「おらぁ!!」

 

返す刀でカッシーンの槍を交わし、ボディに一撃を叩き込んだ

 

「これがお前の未来だ」

 

「ぐ、む、無念です…魔王さまああああ!!」

 

そして爆散した カッシーンを背に変身解除したハルトは足元に落ちたカッシーンの部品を手に取った

 

「まっさか…本物のカッシーンだったとは驚いた……へ?」

 

おい待て カッシーン?平成ライダー達の銅像?そして常盤ソウゴ初変身の像?広い荒野?まさか此処ってテーマパークなんかじゃなくて

 

「嘘だろ…まさか!」

 

「そう、貴様の想像の通りだ」

 

この声…まさか!!と思うと同時に周囲の空間が逆再生するかのように流れていき爆散した筈のカッシーンが復活していた

 

「ま、魔王様!申し訳ありません」

 

「良い、私が此奴の力量を間違えていただけの事…しかしアナザーライダーと契約した者が暴走してない…なんて精神力だ…素質で見れば加古川飛流の奴に匹敵するかも知れん、スウォルツなどとは比べ物にならんな」

 

「い、いやぁ〜それ程でも〜」

 

とデレデレしているが、ハルトはハッとした顔で見た、このナイスな声に渋い風格、顔は知らないけどこの服は見覚えがある

 

「ま、まさか…」

 

「知っていると思うが名乗っておこう私は常盤ソウゴ、貴様の知る歴史においてオーマジオウと呼ばれている男だ」

 

 

目の前にいたのは最低最悪の魔王がいました

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「え?お、オーマジオウ!まさか…本物?」

 

「まぁ疑うのも無理はない貴様の記憶を見たが私の顔は出てないからな、だが私は本物の「サイン下さい!!」……む?」

 

記憶を読まれたとか言ってたが関係ない!!と言わんばかりの速度で動き出していた、その老ソウゴの前には色紙とサインペンを持ち腰を90度に曲げた ハルトがいた

 

「まさか本物の魔王様に会えるなんて思わなかったです!感激です!この世界に連れてきてくれてありがとうございます!!あ、ここにハルト君にってお願いします!」

 

「う……うむ…それよりも貴様は何故、若き日の私の像を写真を撮っていた?」

 

サインを書きながら質問をする老ソウゴにハルトはまるで子供のような純粋な瞳で答える

 

「ファンなら撮りますよ!当たり前じゃないですか!!こんなにカッコ良いのに!あ、撮ったらダメでした…?」

 

「い、いやそんな事はないぞ…好きなだけ撮影したまえ……そ、そうか…ファンか…」

 

「魔王様、嬉しそうですね」

 

「ん、んん!!それよりもだ、貴様に聞きたい事がある」

 

「な、何でしょうか!」

 

今更ながらに何故 俺が、この世界に来たのかを考えてみたが…ダメだ分からない、何故だ歴史変えたりとかしてないよ。アナザーライダーの力で暴れはしたが…それでも今は私欲の為に戦った覚えなんてないぞ!……いや待て心当たりが…

 

「何故、あの世界に隔離したアナザーライダーを解き放った?」

 

やっぱりかぁ!!と的中した事に頭を抱える

アナザーディケイド が言っていた俺が閉じ込められた世界は元々 オーマジオウがアナザーライダーを隔離する為に作り上げた世界だったのだ、それを破壊して脱走すれば敵と思われても不思議ではない、そりゃカッシーンも槍構えるわ!

 

「い、いやぁ…それはその…何と言いますか…」

 

『ハルト、変われ俺が話そう』

 

「ほぉ、アナザーディケイドか」

 

 

ウォッチを見せながら話に参加した

 

 

アナザーディケイドの不注意で狭間の世界に来たこと その世界から脱出する為にアナザーライダー達と契約した事 そして行った世界で武闘派アイドルに絡まれた事を話した

 

「最後のはアイドル云々は気になるが…成る程そういう事ならば」

 

と老ソウゴが手をかざすと、その先にはハルトが見覚えのある景色が見えた

 

「ま、まさか!」

 

「そうだ、貴様のいた世界に送り返す事にする元を辿れば、アナザーディケイドの能力に対策を立てなかった、若き日の私の不注意もある特別に送り返す事にしよう」

 

「っ!!」

 

ハルトの顔がパァと明るくなったが少し考えた顔をして

 

「こいつらはどうなります?」

 

とウォッチを見せると

 

「破壊する、封印しても悪さを働くならば破壊するしかないだろう幸い、貴様はその力に飲まれなかったようだが、次の者はそうとは限らないからな」

 

「っ!さ、流石にそれは!」

 

「貴様は被害者であろう、何故庇い立てする」

 

その問いにハルトは即答した

 

「俺はこいつらに人生を変えられました、確かに恨む気持ちも少しはあります…けど…」

 

「何だ?」

 

「彼等といた時間は楽しかった……だから決めたんです!元の世界に帰る旅は俺が自分の力で旅をして帰りたいんです!そんな思い出話を家族に聞いてもらいたい!このバカどもには、その責任を取ってもらうまでは最後まで一緒に居てもらいます!」

 

『ハルト…』

 

「なるほと…それが貴様の答えか」

 

「えぇ、他人の舗装された道を歩くのも疲れました…だから今度は自分の足で、自分の道を切り開く!その障害になるんでしたら憧れの貴方でも戦います!!」

 

流されてばかりだったけど、自分が決めたんだ だからやり遂げるのだ必ず故郷に帰る事とアナザーライダーに責任を取らせる為に

 

「己の思いを曲げぬか……なるほど見込みはあるようだが、その前にその道を貫けるかどうか試すとしよう」

 

そういうと老ソウゴは金色に輝くドライバーを取り出した

 

「そ、それは!!」

 

驚愕するハルトを尻目に老ソウゴはあの言葉を紡ぐ

 

「変身」

 

『祝福の時!』

 

ドライバーの両端を押し込む足元には時計とマグマを流した文字盤が現れた地割れと共に

 

『最高!最善!最大!最強王!!オーマジオウ!!』

 

そのエネルギーが老ソウゴに集約するように動き出した 黒と金色の鎧に包まれると

 

老ソウゴは最低最悪の魔王 オーマジオウへと姿を変えたのであった。その変身後の波動にハルトは吹き飛ばされるが何とか堪える

 

「ぐっ……この衝撃波に耐えれた…」

 

あんな啖呵切った以上、逃げる訳にはいかない、頭によぎるのはジオウ最終回の無双振りである故に恐怖しかない…何だよエボルやダグバをワンパンって…絶対勝てないよ……けど後悔はない…戦わなければ生き残れない!

 

「ウォズに命大事になんて言ったけどさ…やっぱりそうだよね、譲れないんだよ!」

 

アナザーウォッチを構えるとハルトは腰に添える そして言わないと心で決めていた言葉

しかし

 

今 俺は憧れに挑む ならば今の自分ではダメだ だからこそ俺は変わる!

 

「変身!!」

 

『ジオウ』

 

アナザージオウに変身したハルトは双剣を構えオーマジオウに向かって走り出した

 

「ふっ!はぁ!」

 

「無駄なことを…ふん!」

 

双剣で色んな角度から切り掛かるが、やはり当然の如く交わされてしまう…そしてカウンターが当たり、やられる未来が見えたので

慌てて後方に下がり体制を立て直す

 

「っと…危ないなぁ…」

 

構え直すアナザージオウを見るオーマジオウ

 

「貴様のアナザーライダーへの素質は加古川飛流を越えるだろう、アナザージオウの力を使い正常な自我を保てているのがその証明だ」

 

あぁ〜アナザージオウⅡだと確かに暴走してたからな、アナザージオウもやっぱり副作用があったのな…じゃない!

 

「褒めてもらえて嬉しいですね、でもジオウにはジオウの力でしょ?」

 

「ほぉ、基本に忠実という訳か」

 

アナザーライダーはオリジナルの攻撃に弱い

しかしこれは逆を言えばアナザーライダーの攻撃もオリジナルに対して有効である、まぁ

 

「当たるかどうかは保証ないんですけど」

 

「当然だ、力を得て少しの貴様に遅れなど取るか」

 

「だったらこれでどうだ!」

 

『カブト』

 

「クロックアップ!」

 

『CLOCK UP』

 

自分以外を置いていく光速の世界に入りオーマジオウに殴りかかるが

 

「無駄だ」

 

『カブトの刻 HYPER CLOCK UP』

 

オーマジオウはベルトを一度押すだけで彼の世界を超える

 

「ふん!!」

 

「がぁ!」

 

クロックアップを超える移動により一撃をモロに受けたアナザーカブトはアナザージオウに戻り地面に倒れる 幸いにもアナザージオウ経由の変身なのでアナザーカブトは無事であるが

 

「これならどうだ!」

 

特殊能力でダメなら、必殺技だとウォッチを起動するとアナザージオウの体に赤いラインが走る

 

その姿はさながら赤いサメ その顔は悲しみに囚われている 

 

夢を追わぬ、守らぬ者

 

『ファイズ』

 

アナザーファイズに変身した、そのままアナザーファイズは高く跳び上がり足からポインター型エネルギーをオーマジオウに当て、そのままライダーキックを叩き込もうとする

 

「アナザークリムゾンスマッシュ!」

 

その一撃もオーマジオウは冷静に対処する

 

『ファイズの刻!グランインパクト!!』

 

「ぬん!」

 

「がぁ……ぐ……だったらぁ!」

 

パンチ1発でアナザーファイズは吹き飛ばされる 距離が空いたなら遠距離攻撃だ!

 

点でダメなら面でいけとアナザージオウはスイッチを押すと炎に包まれる

 

「はああああああ……はぁ!!」

 

その姿はさながら文字通り 鬼の姿をしたアナザーライダー 

 

魔に落ちた音を奏でるもの

 

『響鬼』

 

アナザー響鬼は両手に持った金棒にエネルギーを込めると赤い炎が金棒に収束していく

 

「これでどうだぁ!」

 

アナザー響鬼の火炎弾攻撃にオーマジオウの周りで爆破、粉塵が舞い上がる

 

「はぁ……はぁ……やった…か?」

 

あ、やべフラグ……まぁ

 

「やってはないぞ」

 

「です…よね」

 

無傷で立たれているオーマジオウの姿を見て軽口を叩く余裕もなくなりそうだ…けど

 

「負ける訳にはいかないんだよぉ!」

 

再度、金棒から火炎弾を放つ為に構えるアナザー響鬼を見て

 

「見事だ、敵わぬと知りながらもその命を燃やすか…貴様の覚悟に応えてやるとしよう」

 

『終焉の刻!』

 

同時にオーマジオウは高く跳び上がり背中の針が開きエネルギーが動く 迎撃で火炎弾を放つがそんなのお構いなしにオーマジオウが突っ込んでくる

 

『オーマジオウ必殺撃!』

 

必死で金棒で耐えるが、アナザーディケイドを一撃で屠った技に耐えられる訳もなく

 

「が……がぁ……く、うわああああああ!」

 

アナザー響鬼は爆裂霧散したのてあった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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