無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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悪い狐とニンジャの狸

 

 

 

ナツキが開けた箱には、ハルトしか持ち得ない筈のアナザーウォッチと対応してるだろうバックルが収まっていた

 

 

「ええ!何コレ!…けどアナザーウォッチとこのバックルなら!」

 

 

ナツキはアナザーウォッチを手に取る

 

「ハルト!コレを使え!」

 

ハルトなら力を最大に引き出せる思いとアナザーウォッチを投げた…までは良かったのだが

 

 

「あれ?ちょっ…!のわ!」

 

 

何故か投げたアナザーウォッチが方向転換してナツキの体に取り憑いた

 

「な、ナツキさん?」

 

響が心配そうな顔で見るがいつもの笑顔で答える

 

「だ、大丈夫!皆は下がって俺がやる…いける?…よし変身!」

 

するとナツキの体が紫のオーラと共に別の姿に変異する、その姿はまるで毛皮を剥がされたタヌキのような顔をしている体はアナザーギーツと同じく黒い装甲だ

 

 

 

『タイクーン』

 

 

 

誰かの為に尽くす忍

 

アナザータイクーン・エントリーレイズ

 

 

「ええええ!」

 

「ナツキなのか…」「嘘だろオイ!」

 

周りが驚く中、ナツキだけは通常通りに動く

 

 

「よし…これなら!…えーとこうか」

 

 

アナザータイクーンは箱に入っていた手裏剣型のバックルをドライバーに装填した

 

 

するとアナザーバッファと同じように背中から錆びたアームが伸び、アナザータイクーンの体と無理矢理繋げる

 

 

『ニンジャ…』

 

 

 

その姿はボロボロの忍び装束を纏う緑の影

 

アナザータイクーン・シノビフォーム 誕生

 

変身するなり忍者特有のスピーディーな動きでダイモンに接近しライダーキックを叩き込んだでのあった

 

 

「ふぅ…よし!」

 

 

「え?アナザーライダー…何でナツキに!?しかも俺より良さげなバックル付けてるだと!」

 

 

思わず身を乗り出すがウォッチの意思は素直に答えた

 

『タイクーンが選んだんだ、何度も何度も死を繰り返してでも守りたい人の為という強い思いと共鳴したみたいだな』

 

な、なるほど…死を繰り返しても響やエルフナインを守ろうとする想いに応えたって訳かと感心しているが

 

「そ、そうか…って他の連中も入ってのかよ!まさか凄い武器って」

 

アナザーライダーがいるの!と驚くが

 

『いやそいつ等はいない』

 

「そっか……けどな」

 

取り敢えずアナザータイクーンを後ろから蹴飛ばす

 

「てっ!…何すんだよ!」

 

「っせぇ!戦いの邪魔すんな!」

 

「何だよ助けたのに態度悪いな!」

 

「加勢なんて誰が頼んだよ!」

 

言い合いをしていると

 

「貴方達!真面目にやる気があるのですか!」

 

「「うるさい(っせぇ)!!」」

 

『TACTICAL SLASH』

 

『シールド・ストライク』

 

アナザーギーツは盾で殴り、アナザータイクーンは必殺技でダイモンを両断して弾き飛ばしたが、そんな事気づかない2人は言い合いを辞めない

 

「大体なんでアナザーライダーに変身してんだよ!仮面ライダーになれるのによ!ハイブリッドとか俺のアイデンティティを壊す気か!」

 

「そんなん知るか!お前に渡そうとしたらウォッチが俺の方に来たんだよ!」

 

「え?何それ怖っ…投げたら戻ってくるとかレンゲルじゃねぇんだから…」

 

思わずドン引きしたハルトであるが

 

「アナザーライダーに変身するのが嫌なら俺が引き取ろうか?剥がせる力あるからな」

 

ハルトのスキル、王の勅令で強引に剥がそうとも考えはしたが

 

 

『魔王、タイクーンの意思を汲んでくれ』

 

とアナザーギーツに言われたので

 

 

「わーったよ、アナザータイクーンも好きにすれば良いさ、けど今はダイモン倒すのに手ぇ貸せ」

 

「何だ結局、俺の力貸して欲しいんじゃん」

 

仮面の下ではニヤけてるだろうから気に入らないと一蹴する

 

「んな訳あるかアナザータイクーンに頼んだんだ!断じてお前じゃねぇ!」

 

「はいはい、そう言う事にしといてやるよ」

 

「この野郎…後で覚えておけ背中を撃ってやる」

 

取り敢えず言い合いも終わり

 

「待たせたなクジョー、そろそろ終わりにするか」

 

 

「そもそもの話、お前を倒せば並行世界大戦は終わらないからな!」

 

 

2人は構えると

 

 

「良いでしょう、そんなに消えたいのならば私の手で消して差し上げます!!」

 

とダイモンが走り出すとアナザーギーツとタイクーンも同時に動くがアナザーギーツは高速で回れ右をして走り出す

 

「よしアナザータイクーン…任せた」

 

「え?ちょっ!どこ行くんだよ!」

 

「ばっきゃろう!強いバックル探しだ!この水鉄砲と盾じゃ決定打にならん!」

 

「えぇ…もう!」

 

アナザータイクーンはアナザーデュアラーでダイモンと高速移動しながら戦っている

 

そう言って離れたアナザーギーツは手当たり次第にバックルの入った箱を開けていく

 

「持ってる!持ってる!持ってる!」

 

その度に中身を回収し箱は捨てている、えぇい!

 

「何でこんなダブるのさ!しかもちっちゃいバックルしか出ないし!」

 

『お前の運がないからだろう?』

 

「そ、そんな事ない!」

 

『そう言うならアレを見てみろ』

 

「アレ?」

 

そう言われたのでアナザータイクーンの方向に目線を向けると

 

 

「あ、あった!」

 

 

そこ手には開けただろう箱から取り出された銃のようなバックルであった

 

『何かあるか?』

 

「…………………理不尽」

 

『まぁお前さん女運と俺達に会ったので運とか使い切った感じあるよな』

 

「…かもな」

 

『ハーレム許容してる段階でお前を慕う女は寛容そのものだろう?終わったら家族サービスしてやれよ』

 

「そっか…そうだな終わったら…ってまだ家族じゃねぇよ!」

 

『将来的には計画してるのだな』

 

「この野郎…じゃなかったナツキ!」

 

 

実はこの機能はアナザータイクーンにある運気増大と言う固有能力から派生しているとはまだ知らなかったのだ

 

 

「え?うん…ハルト!コレ使って!」

 

アナザータイクーンはそう言うなり先程の銃のバックルを投げ渡してくれたのだ

 

「…勢いで貰ったけど……強いのか?」

 

マジマジと銃のバックル マグナムバックルを見ながら聴くと強いと返答があったが

 

「本当かよ」

 

シールドとウォーターという前歴がある為、疑り深くなってるハルトであったが

 

『マグナムは俺と相性が良いバックルだ能力は保証するもっかい化かされてくれ』

 

「はぁ…そういうなら化かされてやる!」

 

『いや素直か!』

 

ドライバーにマグナムバックルを装填するとアナザータイクーン、バッファと同じように錆びたアームが形成した装甲をアナザーギーツに押し付けた

 

『マグナム』

 

アナザーギーツ・マグナムフォームである

 

『マグナムシューター40X』

 

その手にはいかにもヒーロー的なハンドガン型の武器が現れたのだ

 

「やーっとカッコ良くなったな」

 

『そうだろう、じゃあやるか』

 

強い武器が手に入れば此方のものダイモンなんて怖くない!

 

「あぁ、こっからはハイライトだ!」

 

消化試合と言わんばかりに銃を構える

 

ダイモンを射撃しながら接近するとそのまま蹴りを叩き込み吹き飛ばした

 

「待たせたな」

 

「へぇ似合ってて良いじゃん」

 

「ったく俺が見つけてたかったよマグナム…っと」

 

アナザーギーツはそう呟くとガンスピンしながら的確にダイモンに射撃を当てるというとんでも技を使っていた

 

「え!今のどうやったの!」

 

「簡単だよガンスピンしながら引鉄引くだけ」

 

「それが至難の業なんだよ!!」

 

 

分かんないかな?と首を傾げながら話す

 

 

「結構分かりやすく話したが?」

 

 

「え?これが噂に聞くバラルの呪詛!?」

 

 

ここまで相互理解を阻むとは恐るべしとナツキは戦慄していたが

 

『そんな訳あるか!この男の説明が絶望的に下手なだけだ!』

 

「そんな訳あるかよ」

 

アナザーディケイドのツッコミで苦笑するアナザータイクーンだが

 

「あれ?けど仮面ライダーとか特撮勧める時って結構分かりやすく話してくれるよな?」

 

この男、何故か人に勧める時の説明はめちゃくちゃ分かりやすいのだ、理由?そんなのあの錬金術師達が勧められてオーズ見てバイブルにしてるの見ればわかるだろよ!

 

「え?興味持った事だから勧める人にも好きになって欲しいし」

 

ファンなら布教は当然と首肯すると

 

 

「それを興味ない説明にも応用してくれ!」

 

「えー面倒くさいなぁ…」

 

「本当にこの人って王様なの?」

 

アナザータイクーンが首を傾げていると

 

「聞き捨てならないね」

 

「そうだなタヌキ擬き」

 

「っ!」

 

突如感じた怒りの覇気により身震いしながら後ろを見ると怒りに震えているカレラとウルティマがいた

 

「ねぇ、誰の主が王様に見えないって?」

 

「消し飛ばされたいようだな貴様」

 

すると気配に気づいたアナザーギーツが目線を向ける

 

「どしたの2人とも…あれ…テスタロッサは?」

 

とアナザーギーツが尋ねると2人は赫怒した

 

「聞いてくれ我が君!テスタロッサなら抜け駆けして大将首を狙いに行きおった!」

 

「ボク達には手柄三等分とか言ってたのに狡いと思わないハルト!!」

 

「え…ノエル狙いに行ったの!!マジか…けどテスタロッサなら大丈夫じゃね?」

 

内政から外交、果ては戦闘など何でもござれのテスタロッサはハルトの信頼を見事に勝ち得ていた…いやまぁ留守にする事が多いので色々迷惑かけてる後ろめたさはあるが

 

 

「スゲェ…ウォズより右腕してるわ」

 

 

本当テスタロッサ様々である、同時刻逢魔にいたウォズに謎の悪寒が走るのであった

 

 

「えー!そこは怒る場面でしょ!」

 

「そうだ!我等とてトーマを捕虜にしたのだぞ!」

 

「それもボクがやったんだけどね!カレラは何もしてないじゃん!」

 

「え?そりゃ凄いお手柄だな2人ともありがとな、3人には仕事後の褒美も考えないと…さて後はあのアホに取り憑いてる力を抜けばOKだな」

 

とブランクウォッチ片手に呟いた

 

原典ジオウでのアナザージオウ 飛流もやっていたがレジェンドライダーが変身能力やライダーとしての記憶を無くしてもウォッチに力の核を残せたように アナザーライダーの契約者もその力の残滓のようなものを宿している

 

アナザージオウはその残滓をウォッチに取り込み己の力に変えられる唯一のアナザーライダー なのだ そもそも

 

 

「アレが勇者や救世主とかマジないわー」

 

 

勇者や救世主が魔王への抑止となるものならば、俺を抑止出来る奴など

 

 

「あのバカくらいだろうしな」

 

 

 

今絶賛、ガクブルしてる忍者のタヌキである

 

 

「ま、俺はレジェンドライダーの皆様以外に負けてやる気はサラサラないがな」

 

ははは!と笑うが相棒は苦言を呈する

 

『誰にも負けるなよ相棒』

 

「わーってる…今は俺だけの命じゃないからな」

 

背負うものが増えたのは喜ぶべきなのだろうなと思う

 

当時 ハルトは知らなかったが転スラ世界で魔王となる者には対なる存在 勇者と因果を結ぶらしいが彼がそれを知るのは少し未来の話

 

そしてダイモンは動揺した

 

 

「ま、まさかアナザーゲイツを倒したのですか!」

 

対魔王の切り札があっさり敗れた事に驚いているが

 

「え?あんなの敵じゃないよ」

 

「そうだな少し早くて硬いだけだ」

 

 

「そのオリジナルにアナザーライダー達は、かなり追い詰められたんだけど…」

 

本当味方で良かったよと安堵してると

 

「でしたらコレなんてどうでしょう!」

 

とダイモンはレバーを3回操作して必殺技を放つ

 

『オオムカデエッジ』

 

その手にオオムカデ型のエネルギーを放ったが

 

「鬱陶しいなぁ」

 

『ベイル…ベイリングインパクト!』

 

ウルティマはアナザーベイルになるとカブトムシ型のエネルギーが相殺した

 

「ば、バカな!」

 

「じゃあボクが倒すね」

 

「待てウルティマ、アイツは俺達がやる長い因縁もある事だからな」

 

「んー分かった、じゃあボク達はテスタロッサの所に行くね」

 

2人は離れたのを確認した

 

 

「頼んだ…んじゃお前は終わりだ、合わせろタヌキ」

 

「俺はタヌキじゃない!」

 

『ニンジャ・ストライク』

 

 

アナザータイクーンが分身の術で別れると分身が大量に手裏剣を投げつける何発かは命中し怯んだダイモンは反撃に転じるが

 

『マグナム…アナザー』

 

マグナムシューターのライフルモードに変化させアナザーマグナムバックルを装填しシリンダー部分を回転させエネルギーを溜め込む

 

 

「いや思い切りタヌキだろよ!」

 

 

狙いは完璧、外しなどしない

 

「BANG」

 

『TACTICAL BLAST』

 

紫色の光線がダイモンを狙うがオオムカデ型のエネルギーが高速で展開盾代わりとなり防ぐと同時にマグナムバックルを腰に戻してトリガーを引くと高く飛び上がる

 

「く……まだだぁ!」

 

『トライキメラエッジ』

 

両足にエネルギーを溜め込んで必殺技を発動しようとしたが

 

「いいや…」

 

そう前置きすると隣にはアナザータイクーンが現れる

 

「「これで終わりだぁー!」」

 

『『ニンジャ(マグナム) ストライク!!』』

 

アナザータイクーンは手裏剣にアナザーギーツは銃弾型エネルギーを帯びた両者のアナザーキックはダイモンの三体のエネルギーを破壊し彼の胸部に命中し彼を遠くに吹き飛ばした

 

 

アナザーギーツとアナザータイクーンが拳を合わせたと同時に

 

 

 

「ぐ………ガアアアアア!」

 

 

ダイモンは爆散した、しかし壊れたのは使っていたキメラドライバーのみ彼の体は重症であるが生きていた

 

 

 

 

「く……つ…次こそは!貴方を倒して…!」

 

オーロラカーテンを使い逃走を図ろうとしたクジョーだが

 

『ディケイド』

 

その音声と共にオーロラカーテンは砕け散った

 

 

「っ!」

 

 

その方向にはアナザーディケイドが立っており右手を前に突き出していた

 

「お前に次なんてない、ここで終わらせる」

 

ゆっくり歩き出すがオーロラカーテンを使いショートカットして目の前に現れたのだ

 

「っ…がっ!!」

 

クジョーの首を鷲掴んで持ち上げる

 

「これで」

 

終わりと手に力を入れようとしたその時

 

「っ!」

 

突然感じた力の波動、これはまさか!と目線を向けた先にはノエルの周りに浮き上がる大量のセルとコアメダルの数々、そして相対しているのは逢魔三強である

 

「何だ今のは」

 

「え!…はい…っハルト!大変だチフォージュ・シャトーが起動してる!」

 

アナザータイクーンは通信で得た情報に驚く

 

「はぁ!?マジで!ツーことはノエルの奴がセルメダル総取りしたのか!」

 

こりゃ不味いことになった、取り敢えず

 

「あの野郎…盗人にはこうだ!」

 

トドメは後だノエルを止める為にクジョーを投槍の要領で投げつけた

 

「うおおおおい!黒幕だろアレ!捕縛しろよ!」

 

「最もだけどよチフォージュ・シャトーが起動したとなったら大分不味いんだよ」

 

 

世界を壊す歌が今 歌われようとしていたが

チフォージュ・シャトーは起動せずに沈黙した

 

 

 

「やはり呪いの旋律を浴びた個体とオートスコアラーの生贄が必要ですか…」

 

「余所見してる暇はありますの?」

 

冷静に分析していたノエル目掛けてテスタロッサが貫手を行うが黒騎士が盾となり防ぐ迎撃の一閃を振る事で間合いが生まれたのだ

 

「貴女は僕より強いですが僕達には敵いませんよ」

 

「あら?そう言うのならさっさと見せて頂けませんか?私待つのは嫌いなので」

 

「えぇ見せてあげましょう、僕の本気を…ん?」

 

何かが投げられたのでノエルは錬金術で防御すると、それはボロボロになったクジョーであった コレを見て形成を悟ったのか

 

「それは次回ですね、では」

 

「逃すと思いますか?」

 

「いいえ貴女は追いかけられませんよ」

 

「何?」

 

「僕達が全力で逃げますので」

 

とノエルが呼び出したのは大きなオーロラカーテンである、チフォージュ・シャトーを丸ごと転移させようとしたので

 

アナザーディケイドが出したオーロラカーテンが三人娘を回収すると同時にチフォージュシャトーは消えたのであった

 

 

 

これで一応の解決はなった

 

 

「ほいっと」

 

その後、変身解除したハルトはアナザージオウⅡの力で吹き飛ばした町を戻す

 

「よし、帰るぞ」

 

「ハルト様…この度は」

 

とテスタロッサが申し訳無さそうな顔をしているが

 

 

「気にすんなよ俺が敵の力量を誤っただけだ…全部俺の責任だから自責は許さんよ」

 

「そ、そのような事は!」

 

「それに俺が抜け駆け、単独行動云々で人に色々言えると思う?」

 

頬を指で掻きながら気まずい顔のまま目線を逸らすハルトにアナザーライダー 達も同意する

 

『本当にな』

 

『それでよく説教されてるからナ』

 

『お前が言うな…』

 

「そう言うこと、それにテスタロッサ達は俺のいない逢魔の留守を守ってくれてんだ感謝こそアレ責める気はないよ」

 

「っ!」

 

「けどさぁ信賞必罰だから何かしらのお仕置きはいるんじゃないの?」

 

「そうだな流石に周りに示しがつかんぞ我が君」

 

「んじゃこの後、紅茶淹れてくれる?お茶菓子は俺が作るからさ全員分頼むよ」

 

「はい!お任せを」

 

「お前たちもそれで良いよな?」

 

「んーハルが決めたなら良いよボクはお菓子食べたいし」

 

「そうだな…はぁ…我が君来たぞ」

 

「ん?…あ〜何だ奏者供」

 

そこにいるのはすんごい顔になってる面々である

 

「アナザーライダーよそこの3人は何者なのだ、街を一撃で消し飛ばすなど人間の出来る事では」

 

「ボク達が…人間?」「ほぉ…」「………」

 

やばい我が家の核弾頭がキレそうだ、特に話さないテスタロッサが怖い!くらえ!秘技話題逸らし!

 

「へ、へぇ〜それ言っちゃう?フィーネが大砲で月を吹き飛ばしたけど〜」

 

「っ…それは…そうだが彼女達は…お前の仲間なのか」

 

「そうとも逢魔王国が誇る最強の3人さ」

 

自慢しながらカラカラ笑うも釘を刺すのを忘れない

 

「下手に刺激しない方が良いよ彼女達俺より沸点低いから…ノエルが滅ぼす前に世界滅ぼされても知らないよ」

 

多分キャロルが殺されてたら俺が実行してたろうし

 

「っ…だがあの街を消し飛ばした一撃について私達は聞きたい事が「おい」な、なんだ?」

 

 

ウルティマが鬱陶しそうな顔で話す

 

 

「ハルが折角警告したのに口挟んでんじゃないよ」

 

「ウルティマ」

 

「何?」

 

「この辺は今更だから無視しておけ言っても聞かんよ俺達の話が聞きたいならナツキかエルフナインを通せじゃないとテメェらと話なんて誰がするかよ…帰るぞ皆、ったくセルメダル取れなかったし骨折り損だよ」

 

戦果はこの蓑虫になったトーマだけか割に合わないな

 

「あ、待ってくれハルト!」

 

「…んだよ3人に何かしたいなら断るぞ、てか何かしてみろ俺がこの世界を滅ぼす」

 

「いやいや何もしないよ」

 

「この世界の人間が俺にした仕打ちを考えれば妥当だろ」

 

「その何割かはお前の過失もあるからな」

 

「俺に過失なんてあるか?特殊部隊の連中やらライブの件は正当なものだろうに」

 

「魔女狩りの加害者始末したり、山吹き飛ばしたりは?」

 

「ん?助けた人間が不幸になるのが許せなかっただけ、というよりお前達がしなかった事を変わりにしてあげたんだから感謝してほしいくらいだよ被害者救済なんてそれこそ国の仕事だろうあろう事かヘイトを向けられてるのに放置とか…マジないわー」

 

「その優しさをもう少しだけこの世界にいる普通の人にも分けてあげて!」

 

「やだ、俺の優しさや愛を向ける先はもう決めてるから分ける訳ないじゃん…それに善意の行動を悪意で返されたんだから二度と出すものか」

 

「そう言えば…ハルト様が対談を用意したのに卑劣にも手勢を差し向けた連中というのは」

 

「そこいる奴等の上層部だな対した事なかったけど」

 

「…ハルト様、少し用事がありますので席を外して宜しいでしょうか?」

 

会話の流れから下手人に報復しようとしていると周りは理解していたが、ハルトはコンビニ行くような感覚で

 

「ん?良いよ」

 

あっさり許可した

 

「いや、ちょっ!流石にそれは困っ」

 

「待てまた抜け駆けかテスタロッサ!許さん私も行くぞ!」

 

「ねぇハル、ボク達さこの世界で少しお出かけしたいなぁ見た事ないもの沢山あるしぃ〜」

 

「そうか気をつけて行っといで…お小遣いだよ〜」

 

「やった!ありがとう!」

 

「どういたしまして、ご飯前には帰って来てね」

 

「うん!」

 

「いや止めろよ!!…一応だけど殺されたら困るんだって!」

 

あの事件後、関係者は更迭され一応の仕置きを受けてはいるが非公式故に厳罰に課せられなかったのもあり逆恨みで魔王に報復しようと噂もあるが役人が殺されては国も引っ込みがつかないとナツキは止めに入るが

 

「あらあら私達に取ってハルト様を害なす虫ケラが存在する方が困りますわ」

 

テスタロッサの言葉に2人もうんうんと頷く

 

「それにさテロリスト認定したのもそっちでしょ?冤罪に近いとは言え汚名を被せられた身にもなって欲しいよ一応はルナアタック解決とか協力したのにさ〜」

 

「そ、それは…」

 

ナツキとしてもあの事件での影響として響を助ける方法を知り得る機会を妨害した事もあるしSONGSの面々からしてもこれまでの行動からも思う所はあるので放置したいが建前上は無視できないと構える

 

 

「それに暗殺、襲撃の首謀者を放置するのは逢魔王国の代表としても許せる立場ではないカレラも言ってたが示しがつかないんだよ」

 

これも建前、別に今更どうでも良いが再発するならば排除する、頼むのも3人に任せるのが正解だな

 

「それは確定したから覆らないけど…話って?」

 

 

「ま、まぁ一応警告はしとこ…あーいやアナザータイクーンからお前にってコレを協力出来ないお詫びにって」

 

と出されたのはバイクのハンドルのようなバックルだ…何というか仮面ライダーアクセルのドライバーぽい

 

「ふーん…んじゃセルメダルの代わりって事で貰っとくよ」

 

取り敢えず貰えるものは貰うとしようと手に取ると

 

『やるなタイクーン』

 

ー何だよ知ってるのかこのバックルの事?ー

 

『あぁブーストバックルって言って性能を底上げするバックルだ…性能が10倍くらい変わるぞ』

 

ーとんでもねぇチート武器じゃねぇか!ありがとうアナザータイクーン!ー

 

取り敢えずこのバックルの性能に免じて情報は提供せんでもないな

 

「取り敢えずノエルが世界を滅ぼすのを止めるにはオートスコアラーをイグナイト無しで倒す事、これに尽きる縛り有りだけど頑張れ」

 

「いやちょっ!無理ゲーじゃんオートスコアラーが強いのはお前の責任もあるんだから手伝えよ!」

 

「へいへーい、んじゃオートスコアラーには俺の所の精鋭を送るわ…んじゃな」

 

そう言い転移した

 

 

 

この数分後、対談襲撃の首謀者達は見るも無惨な屍となり発見されるのだが その事実を知る者は少ない ps 魂は捕食されずに砕かれましたとさ

 

 

 

 

ハルト宅

 

 

「ただいまー!」

 

「帰ったかハルト」

 

キャロルが出迎えてくれた…丁度良いな取り敢えずアイアンクローをかまして持ち上げる

 

「いたたた!い、いきなり何をする!」

 

「アリヤミーさ超数が多いんだけど!」

 

その一言で察したキャロルは痛む頭を抑えながら

 

「てて…そうだろうさアリヤミーならオレの計画では滅びの歌を歌わせるチフォージュシャトーに人を近寄らせない為の雑兵だからな、増殖能力に長けた個体にしたからな女王を倒さん限り死なんぞ」

 

「お陰で大変だったよ…本当、逢魔から3人呼ぶ事になったしさ」

 

「逢魔…3人…ウォズ達か?」

 

「んや…あ〜そっかキャロルは初めましてだったな」

 

と話してると魔法陣が現れるキャロルは警戒して身構えるがハルトは優しく手で止めた

 

「大丈夫、おかえり3人とも」

 

「今戻りましたハルト様」

 

「ただいまハル!」

 

「戻ったぞ!」

 

出迎えるハルトにキャロルはムッとした顔だが千冬達も合流し

 

「カレラか久しぶりだな」

 

「あぁそうだな…千冬、この後良ければ一戦どうだ?」

 

「良いだろう私も試したい技もあるしな」

 

以外なのか普通なのか千冬とカレラは以外と馬が合うようだ、まぁカレラって以外と彼女なりの騎士道精神があるからな…でないとアゲーラとか粛清されるだろうし

 

「久しぶりだねテスタロッサ」

 

「えぇ錫音…良ければですが貴女の魔法について聞きたい事が」

 

「勿論、何でも聞いてよ」

 

と話してるがハルトはマイペースに

 

「紹介するよ彼女達は逢魔で司法や外交を諸々担当してもらってるテスタロッサ、カレラ、ウルティマ、3人とも彼女はキャロル」

 

紹介するとキャロルは

 

「初めましてだな、ハルトといる悪魔なのだな?話に聞いてるぞオレがキャロル・マールス・ディーンハイム、ハルトの正妻だ!」

 

「他の挨拶を選んで貰えませんか!?」

 

戦線布告と言わんばかりの挨拶に反応したのはウルティマであった

 

「キャロル…キャロル……あ、思い出したよハルの事をこっ酷く振った奴じゃん」

 

「っ!そ、それはだな…」

 

追い打ちをかけるようにカレラも

 

「そう言えばその件で我が君が酷く心を痛めていたな」

 

「そ、それは…」

 

トドメはテスタロッサである

 

「そんな方が正妻なんて…ありえないですわね、まだ錫音さんの方が正妻に見えますよ」

 

「………は、ハルト」

 

 

少し涙目のキャロルを可愛いと思いながら抱きつく彼女の頭を撫でるハルトは3人に

 

「はいはい…彼女とは和解はしたから皆、これから仲良くしてもらえると嬉しいなぁ〜コレが終わったら逢魔で一緒に暮らすわけだし」

 

 

「それよりさハル、今日はボクが一番頑張ったよね!敵捕まえたよ役立ったよね!」

 

 

「そうだな…捕虜の件は大手柄だ、皆とは別にお礼しないとな…俺にできる範囲なら何でも言ってくれ」

 

「じゃあさ!」

 

 

そして報告も兼ねてのお茶会

 

 

「ふぅ…美味しいなぁ〜」

 

「ふふ…お褒めに預かりましてありがとうございます」

 

「いやいや…ありがとう〜毎日飲みたいよ…」

 

『何かジジィみたいだなハルト!』

 

ーお前ら〜アナザーバイスにジープの刑…いやライダーマシンで引き回しの刑だー

 

『何か罰ゲームがレベルアップしてるぅ!?てかナチュラルに死刑宣告しないでよぉ!』

 

『残念だな、これも目立ちすぎたのが悪い』

 

『出る杭は打たれるっとね!アディオス!』

 

『逃すなーー!』

 

と大捕物が始まり静かになったのでお茶菓子を摘みながらだが大体の報告は出来た

 

ノエルがチフォージュシャトーを起動させ最終段階寸前の事、トーマを捕虜にした事などだ

 

「アナザーギーツが参入してくれて層が厚くなったのが嬉しいけど敵がな」

 

色々心配だと言うとカレラは笑いながら

 

「気にするでない我が君、あのような城など私の核撃魔法で一発だとも」

 

頼もしい、本来ならそうしたい所だが

 

「出来ればチフォージュシャトーは無傷で奪還したい」

 

「その理由を聞いても良いでしょうか?」

 

「うん、あの施設にはキャロルが作った逢魔を始め俺が旅した世界を繋ぐポータルゲートがあるんだ」

 

「それがどうしたの?」

 

と俺の顎の下から聞こえるウルティマの声にテスタロッサは成る程と頷く、因みに褒美はコレとの事だが

 

「……………」

 

今にも殺しそうなキャロルの目が怖い!ハイライトが消えてますよ!!

 

「やはりあの時の予感は当たっていたようだな…」

 

ハルトは目を合わせられない恐怖に襲われているとテスタロッサも空気も読んで話を逸らしてくれた

 

「つ、つまり逢魔王国の利益的にもチフォージュシャトーは抑えてないとダメという事ですね」

 

「そう言う事、最悪はポータルゲートの部分だけでもかな」

 

「えーと、ごめんわかりやすく話してもらえると助かるんだけど」

 

錫音が恐る恐る手を上げるとテスタロッサは説明してくれた

 

 

逢魔王国は浮遊島である故に遠方の国と貿易可能な商船を兼ねている唯一の国家だ、そして主な産業は

 

 

「異世界の物品を仕入れて売るのも産業ですからね、幸いと言いますか彼処は転移や転生者が多い世界なので需要は高いですから」

 

 

殊更香辛料や酒関係は多少高くても飛ぶように売れるし娯楽関係も導入を検討している、実際にテンペストにはその手の品が唸るほど納品予定でもある、リムルさんが割と娯楽や食に寛容なのがありがたい

 

 

「つまりポータルが壊れたら仕入れられないという事か」

 

「いえ効率が落ちるという所でしょうか…かなり収入などの面を見直す必要がありますわ」

 

「そう言う事、俺のオーロラカーテンじゃ大量の物品を通せないし安定性に問題がある…それ以前にチフォージュシャトーには俺達の思い出が詰まってる場所だからな」

 

そこが一番の理由である

 

 

「でしたら私の死の祝福なら無傷での奪還が可能ですわね」

 

「けどテスタロッサの魔法だとオートスコアラー?だっけそれは倒せないよね?」

 

「あぁ連中は機械人形だから、魂の概念はない」

 

とキャロルが補足した事で別の作戦に切り替えるが結局のところ

 

 

「連中の動き次第なんだよなぁ〜」

 

何というか防御側ってその辺不利なんだよなぁと思ってしまう…さてお茶会も終わったが

 

「ウルティマ、ちょっと片付けたいんだけど流石に皆に任せて放置は出来ないよ」

 

「やだ」

 

「えぇ…」

 

動いてくれないと殺気を放っている彼女が

 

「そろそろ離れろウルティマ、見ろハルトが嫌がっているだろ?」

 

動いた動いてしまった!と頭を抱える

 

「違うよ照れてるんだよ、ねぇ〜ハル?」

 

わざとらしく抱きつくと遂にキャロルがキレた

 

「ハルだと…おい!何故愛称で呼ばれている!」

 

「いや、まぁ…その…」

 

「そう呼べって言ったからだよねぇ」

 

「まぁ…そうだな…って逢魔の街を彷徨く間って話じゃなかったか?」

 

「ははは、細かい事気にしちゃダメだよ」

 

「ほぉ…なら何故、オレの特等席に座っているのもか?」

 

「うん、というより君のじゃないよね?」

 

「何を言っているそこはオレの特等席と決まっているさっさと退いて貰おう、この新参者が」

 

「あのさ千冬達の時にも思ったけど何で最初に拳を交えようとすんだよ!もっと話し合おうよ!」

 

「お前が言うな!」

 

「ハルって割と口より先に手が出るよね」

 

「だねぇ〜以外とハル君そんな所あるよ」

 

『悪魔に言われてしまったな』

 

『ぐうの音も出ねぇナ』

 

「という訳だ、さっさと退いて貰おう」

 

ダウルダブラを纏うキャロルに対してウルティマはハルトの膝から降りると

 

「ここで一回序列は決めとかないとね?」

 

アナザーウォッチを構えて臨戦態勢のウルティマ…ま、不味い!

 

「良いだろう…「ちょっと待ったー!」ハルト?」

 

 

「喧嘩ダメ絶対、それと序列とかないから俺は皆平等に大好きだからな」

 

「ですがハルト様も対外的にも正妻は決めないと不味いのでは?」

 

「テスタロッサー!それは今決めなくて良いことだから!」

 

と止めるが手遅れだった

 

 

「ほらテスタロッサもそう言ってるし、やろうか?」

 

「良いだろう…来い!」

 

「何やら面白そうではないか…千冬、私達も混ざるぞ!」

 

「あぁ…その座に座るのは1人で良い」

 

「うわぁ〜楽しそうだね〜けどハル君の正妻は私だぁ!」

 

「あらあら…別に興味はありませんがこんなに強者が集まっているのに戦わないのは勿体無いですわね」

 

「テスタロッサまで!?」

 

なんてこったい!と頭を抱えたと同時に結界が展開され開戦となった

 

 

これが後の歴史で大惨事正妻戦争と呼ばれる不毛な戦いの始まりであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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