無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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海のトラブルにはご注意を

 

 

前回のあらすじ

 

夏の慰安旅行だぜ!

 

 

とまぁ息巻いてたのだが

 

「暑い…」

 

「やはり我が魔王には夏の暑さは敵でしたか」

 

「おう………IS世界でも思ったが俺は夏は嫌い…そだ」

 

『ブリザード』

 

アナザーレンゲルの力であるブリザードの力を微弱ながら解放して涼むことにした

 

「いやぁ…快適、流石だ」

 

「相変わらずですね地味な応用力」

 

「それほどでもあるな!」

 

「はぁ…それで我が魔王はこれからどうされるので?」

 

「ん?バーベキューの仕込み皆食べたいんだよな?」

 

手にはバーベキュー用の串を握っていた

 

「初めてなんだよな〜串で焼くタイプは」

 

「いや我が魔王」

 

「分かってるよ普通の焼肉タイプもあるから好きな方を選んでね」

 

「あの…泳ぎましょう、折角なのですから」

 

「戯け!俺が遊んだらお前達の食べるご飯がないだろうが!!」

 

とエプロンつけて準備に入ろうとしていたハルトを見てウォズは思わずツッコミを入れる

 

「あの我が魔王…慰安旅行の意味知ってますか?」

 

「俺が皆を労わるのが目的だろう分かってるさ!」

 

やけに早口で話すのを見てウォズが尋ねる

 

「微妙に違うような気も……あの我が魔王?」

 

「分かってる皆まで言うな普段迷惑しかかけてない、お前達に最大のもてなしをするのが今日の俺の仕事だ今日は思い切り羽を伸ばしてくれ!」

 

とドヤ顔で言うがウォズは何かを察したような顔で尋ねる

 

 

「あの…まさかと思いますが我が魔王泳げないとかではなありませんよね?」

 

「っ!」

 

その話にジョウゲン達も入ってくる

 

「いやいやウォズちゃん、泳げないとかないでしょ」

 

「あぁハルト様が泳げないなど冗談が過ぎるぞ」

 

その言葉の雨霰にハルトの肩が小さく震えたのであった

 

「は…ははは〜…んじゃ俺は仕込みに戻るから!……ぐぇ!」

 

「いや逃す訳ないでしょう」

 

一目散に逃げようとしたらウォズのマフラーに縛られたのであったがジョウゲンとカゲンはマジかと言う顔で見る

 

「え?嘘でしょ」「まさか…泳げないのか」

 

「体調面で夏バテしてたのもあるでしょうが……あぁ…だから学園の臨海学校でも泳がなかったのですね」

 

「いやいやぁ俺が泳げないとかあり得る訳ないじゃないですかぁ〜…あの時は千冬の膝枕が気持ちよかったからだ泳げないとかではない!」

 

ハルトは手を振りながら否定すると両肩を掴まれてしまう

 

「あ、あれ?」

 

恐る恐る後ろを見ると

 

「そうかなら一緒に泳ごうじゃないかハルト」

 

「珍しく弱気だな…よし、お前の泳ぐ姿を見せてみろ」

 

悪い意味で良い笑みの錫音とキャロルが力をかけていて外れない…ま、まずい

 

「い、いや…お、泳げるんだよ俺、ほらアナザークウガから教わった2000の技で古式泳法を学んだから泳げない訳ではない!」

 

「それで海を泳いだ事は?」

 

「ないけど、沈んだら助けてくれるビート板(エビルダイバー)がいるし大丈夫!」

 

「やはり泳げないのだろう!シャウタみたいな水中フォームが使えんのはライダーファン失格だぞ!」

 

「だ、大丈夫だから!その時は連中に丸投げるから!」

 

「御託は良いから早く泳ごうよ!」

 

「辞めろ!HA!NA!SE!」

 

 

とやりとりしていると

 

「来て早々何やってんだお前ら」

 

「お久しぶりです!皆さん!」

 

パラソルなど道具を持つナツキとエルフナイン達、そして奏者達がいたのであった

 

ーーーーーーーー

 

 

浜辺ではある意味ピリピリした空気が流れていたのは最初のみであり今では水着となり思い思い日光浴や海水浴を楽しんでいる

 

「ってな感じだよ」

 

 

「ふーん…じゃあ、そのスイカ割り?ってのやろうかお前スイカね」

 

「へ?いやちょっと待て!俺の頭割ってどうする気だ!」

 

「え?君の悲鳴が聞きたいから」

 

「ハルト!この子可愛らしい外見して中身が悪魔みたいなんだけど!」

 

「悪魔だからな実際に…ウルティマ〜頭割っても良いけど俺が治せる範囲に抑えてくれよ」

 

「はーい!」

 

「いや、かち割るのを止めてくれ!!いや逢魔王国ってそんな殺伐してんの!」

 

「失敬なウルティマとカレラのお陰で治安はきちんと保たれているぞ!」

 

「それハルト含めた3人の力による恐怖政治なのでは?」

 

「そんな訳ないだろう逢魔は我が君の名の下で団結している、それ故に罪を犯すものもいない」

 

「だから暇なんだよねぇ〜誰も犯罪してくれないしやっても外から来たつまらない奴だし捕まえて少し遊んだら壊れちゃうし」

 

 

「壊れた…え?ウルティマ今なんて…」

 

「あ、ハルト見て新しいアナザーライダーが飛んできたよ!」

 

「何!……っ!…め、目ガアアアアア!!」

 

ウルティマの言われた方向を見ると夏の強い日差しを直視してしまい悶絶する

 

「わ、我が君!?」

 

『お前もお前で何をしている』

 

「ててて……あれ?何の話してたっけ?」

 

「えーと犯罪がないのは良い事だよねって話」

 

 

「そ、そうだったな」

 

 

「待て騙されてるぞ!」

 

 

「えと、その司法の番人が無実の人の頭かち割ろうとしてる件については」

 

「え?息抜きは大事だろ?」

 

「そうそうハルト良い事言うねぇ、あ!千冬サタンサーベル貸してスイカ割るから」

 

「断る、これは私の愛刀だスイカ割りには使わせん」

 

「ちぇ…んじゃハル、ザンバットソード貸して」

 

「ダメ、アレはファンガイアの王だけが持つ剣だからなウルティマには使えないし、スイカ割りには使わせないよ」

 

「えー!」

 

「けど変わりに良いものを上げよう、はい」

 

とハルトが渡したのは綺麗な長剣であった

 

「何これ?」

 

「ヌ集団のグロンギがね、俺の武器にって作ってくれた剣だよ切れ味はお墨付き…前に巨大な蜘蛛に試したんだけど切られた事にさえ気づかなかった切れ味だよ」

 

グロンギの中で物作り…まぁリントを殺める道具作成スキルを持つ職人集団手製の剣を渡した

 

「へぇ…悪くないね」

 

「だろ?最近テンペストと協力してる奴がさカイジンさんやクロベエさんに負けないようにって切磋琢磨してるらしいんだよ」

 

 

「そうなんだ…じゃあ早速切れ味試しちゃおうかな」

 

「あぁ是非」

 

「い、いや息抜きで殺されてたまるかぁ!」

 

 

 

各々が楽しんでいる中、視界にエルフナインとキャロルを捉えた何か話しているな…

 

ーーーー

 

キャロルside

 

「何をやっているのだ、あの馬鹿どもは」

 

彼女は冷めた目で最愛の人の茶番を眺め溜息を吐いていた

 

「キャロル、良かったですねハルトさんと仲直り出来て」

 

とピンク色の水着を着ているエルフナインは笑顔で白の水着を着ているキャロルと話していた

 

「ふん!お前が余計な事をしなければオレの計画通りだったがな」

 

「そうですね…もしそうなってたらハルトさんが今の世界を滅ぼしてたかもしれませんよ」

 

「そんなもしもは興味がない……がありえんでもないか、あの寂しがり屋ならやりかねん」

 

「否定出来ないのがハルトさんですからね」

 

「伊達に魔王とは呼ばれてないさ」

 

というより実際やったらしい、エルフナインがナツキから又聞きした話しなのだが…メタ的にはシンフォギア原作のイグナイト初起動イベントでキャロルが自死するのを見たハルトは絶望し世界を闇に包み滅ぼした√もあったという

 

 

「だから僕は嬉しいんです、こうしてまた皆で笑える日が戻ってくれましたから…僕とナツキさんは、いる場所が少し違いますが」

 

 

「まぁ…今はノエルを止めるのに共闘してるに過ぎんからな、アリヤミーを殲滅したあの3人もハルトが止めなければ世界を滅ぼしたかもしれんしな」

 

悪魔3人娘対奏者達の異次元ビーチバレーを見ている…いや何故仲良くできるのだ…

 

因みにカレラのサーブで奏者達が車田飛びと落ちしてたりする

 

 

「ですね……あの…キャロル話は変わるのですが…」

 

「何だ今日のオレは機嫌が良い、話なら聞いてやらんでもない」

 

「はい…僕もキャロルみたいに大人モード?になれますか?」

 

「……………コアメダルやライダーシステムのことを聞かれると身構えてたオレが恥ずかしい」

 

キャロルは呆れた顔をして溜息を吐く

 

「何があった詳しく話せ」

 

「はい実は…前にナツキさんとデートをしたですが「おいちょっと待て」何ですか?」

 

「お前達…いつの間にそんな仲にっ!」

 

キャロルは震えていたがエルフナインはあっけらかんとした様子で

 

「あ、僕がデートとそう思ってるだけでナツキさんは思ってないかも知れませんが…」

 

実を言うとエルフナインの好意はSongsの間では周知の事実として以外と応援されていたりする、周りから映画のチケットなど色々渡されて以外とデートなどしてたりするのだ

 

「それはそれでナツキの奴は締め上げる必要があるな、おいハルト!ナツキを締め上げておけ!」

 

そう言うとハルトは笑顔で了承、ツインギレードを持ってナツキを追いかけ回すのであった

 

「良いんです…ナツキさんに振り向いて貰えなくても…僕が好きでやってることですから」

 

と儚い笑顔で言うエルフナインにキャロルは尊敬を僅かに覚えたのは言うまでもない

 

「エルフナイン……だが何故大人モードになりたいのだ?別に今のままでも問題は…」

 

そう言うキャロルの視線は全力でウルティマから逃げ惑うナツキに移るとエルフナインが頼んできた理由がわかったのだ

 

「あぁ……大方デート中に兄弟か何かに見られて複雑という所か」

 

実際、キャロルもエルフナインも幼い容姿をしているキャロルの場合は大人モードにもなれるが普段の姿のまま並んで歩いてる姿は兄妹かロリが好きな人の絵であろう

 

「はい……職務質問などかなりされまして…」

 

大切な人と気兼ねなく一緒にいたい、そんな乙女な理由にキャロルはフッと笑ったのも一瞬

 

「………………エルフナイン、その気持ちは良くわかる…すごくよく分かるぞ」

 

とエルフナインの肩を強く掴んで同意していた

 

「キャロル?」

 

 

「オレも全く同じ苦労をしたからだ」

 

 

何を隠そうキャロルもハルトと恋仲に至るまでの道のりが、あのダグバに挑むザキバスゲゲルよりも高難度であったのだから

 

そもそもハルトはキャロルがアプローチを仕掛けても容姿や体格の影響もあり親戚の子扱いだったからだ、此方が異性としての愛情を示しても反応しなかったしそもそもハルト自体が異性の好意に疎かったのも一因でもある、こちらの思いを未来のハルトからの発言で漸く自覚する程の鈍感であったから

 

 

だからこそ錫音達はそんな鈍感時代のハルトを振り向かせたとしてキャロルには一目置いているが正妻と自称する件については納得などしていない

 

 

「そう言う事ならオレも人肌脱がせて貰うぞ大人モードと…そうだな性別も付与させるかお前には、なかっただろうからな」

 

「良いんですか?」

 

「当然ハルトにも相談する…もしナツキにフラれたらオレに言え、あいつに終焉へのカノンを聞かせてやる」

 

「えーと…何する気です?」

 

「具体的にはオーズの全スキャニングチャージを食らわせる」

 

後にハルトに相談するのだがナツキがフッたと分かれば問答無用で全アナザーライダー必殺技メドレーを喰らわせると宣言したという

 

「それ辞めてくださいね?」

 

「善処する」

 

「因みに大人モードになる時ってどんな感じなのですか?」

 

「安心しろダウルダブラやアイテムを介さねば精々全身が成長痛で痛いだけだ」

 

「あの…全然安心出来ないのですが…というより痛かったんですね大人モードになるの」

 

「まぁな」

 

「………僕頑張ります!成長痛くらいでナツキさんが振り向いてくれるなら安いものです!」

 

「協力はしてやる、惚れた男なら振り向かせてみろ…オレにも出来た同じホムンクルスのお前に出来ない筈はないからな」

 

「ありがとうキャロル!」

 

「…………」

 

素直にお礼を言われて赤面しているキャロルであった

 

 

「くらえナツキ!必殺!」

 

「ぎゃあああ!」

 

その頃、ナツキも綺麗にハルトの一撃で吹き飛ばされていたのであった

 

ーーーーー

 

 

何だ?僕も大人モードがどうとか何だろう新しい技の話かな…あ、エルフナインが笑ってるとほんわか思う、さてそろそろ料理の仕込みをするかと炭火で串を焼き始めると

 

 

「………………」

 

 

立花響がバーベキューの串を凝視していた視線に気づいた未来が止めに入る

 

「響やめなよ困ってるよ」

 

「えー」

 

何というか…やれやれだな

 

「食うか?」

 

「良いんですか!」

 

「けど少し待て、まだ生焼けだから」

 

「はい!」「もう…すみません」

 

「別に他の奴が食うと思って多めに仕入れたから問題ない」

 

何つーか…甘いなぁ俺も

 

 

『普段が岩塩対応だからな』

 

 

ー誰が岩塩だー

 

 

『日頃の行いを振り返れ』

 

 

ーん?俺って割と誠実だと思うが?ー

 

 

『棍棒外交する魔王が誠実と呼ばれるのは乱世だけだ』

 

 

ーわっ…俺って乱世に輝ける英雄って…こと?相棒…そこまで俺のことを評価して…ー

 

 

『わっ…ではない!英雄達に謝れ烏滸がましい!』

 

『あと何処から来るんだその自信?』

 

『何でそのネタ知ってんの?』

 

ー知らん!ー

 

「あ!皆!ハルトさんが食べても良いって!」

 

と思ったらやはり皆で食事する流れになりました防人さんと奏さん、クリスさんは複雑な顔をしていたが…仕方ないよね!

 

『誰のせいだ』

 

ー全く記憶にございませんー

 

と肩をすくめたのであった

 

そして食後の昼下がり事件が起きた、ハルトがノンビリと後始末をしているとウォズが慌てた様子で現れた

 

「我が魔王!」

 

「どうした〜おやつなら少し待っててなスモアってお菓子作るからさ〜」

 

雑誌で読んで作りたかったんだよなぁ〜

 

「と、とても興味深いですが……その…ネオタイムジャッカーが現れました!」

 

「誰?」

 

「レック…ポセイドンですね」

 

「そっか、クジョーじゃないなら問題ねぇな」

 

一言呟くなり料理に戻ろうとするので

 

「我が魔王行かないのですか?」

 

「え?ポセイドンでしょジョウゲンとカゲンに任せて良いでしょ、海に近づけなければ大丈夫だって……いや待て慰安旅行の邪魔をするなら俺が始末するか」

 

『コンビニ行くみたいな気軽さで倒せる相手ではないぞ』

 

「わーってる…水辺なんて地の利を得たから攻めたんだろうけど2人なら大丈夫でしょ、あの2人強いし」

 

あの2人なら追い払えると信じてるがこの後の予定もあるので邪魔するなら追い払おうと言うと

 

「実はオートスコアラーがいましてマリア・カデンツァヴナ・イヴが迎撃にイグナイトを使用に失敗、暴走しています」

 

「ふーん………ん?……何してんだよあのアイドル大統領!!」

 

アレだけノエル目的達成に近づくからイグナイトを使うなと言ったのに!

 

「行くよウォズ」

 

「はっ!」

 

 

 

 

ウォズに言われマフラー転移をした先には暴走して暴れているマリアとポセイドンがいた

 

「来たか魔王」

 

「ポセイドンか…クジョーの弔合戦なら後にしてくれない?」

 

「悪いなそうはいかねぇよ…大将の御礼参りきちんとさせてもらうぜ」

 

「後にしてくれない、クジョーならまだしもお前なんかじゃ退屈凌ぎにもならないよ」

 

 

「テメェ…まぁ精々余裕こいてな、今日は新メンバーがいるからよ」

 

「新メンバー?」

 

「あぁ他の支部から連れてきた奴だ、おい!出番だ!」

 

「はっ」

 

そう言って現れたのはサングラスをかけた大柄な男、何というか映画で見るようなボディーガード的な印象を受ける

 

 

「こいつはネオタイムジャッカーの全支部で俺やスズネのような幹部に匹敵する実力を持っててな裏切ったスズネとフィーニスの抜け番で入る予定の新幹部だメナス含めて俺達3人でお前を「レック様…」あ?……っ!」

 

 

「申し訳……ありません……」

 

 

それを最後に助っ人の男は全身から出血し倒れる、当然死亡しているのが一目でわかる程に滅多切りだ

 

 

「何……まさか!」

 

 

ポセイドンの視線の先には血を払い落とした

無銘剣虚無を肩に担いでいるハルトがいた

 

 

「あのさ….錫音とフィーニスがいないと幹部になれないような数合わせが俺の相手出来るの?」

 

 

「…………」

 

 

息を飲んでるところ悪いけどと呟くと

 

 

 

 

「これだけ?」

 

 

 

 

「………この野郎っ!」

 

 

 

 

ディーペストハープーンを持って走ってくる勢いは早いのだが

 

 

「別に君を舐めてないけどね」

 

 

『『ゾンジス(ザモナス)!TIME BREAK』』

 

 

「「はぁ!」」

 

電子音と共にゾンジスとザモナスがハルトの背後から現れライダーキックをポセイドンに叩き込むディーペストハープーンで防御するが吹き飛ばされてしまう

 

 

「戦力差が違いすぎる単騎でどうにかなると思ってんのか?」

 

「魔王ちゃん無事?」「お怪我は」

 

「無いよ、ありがとう…にしても」

 

目線を向けると暴走しているマリアを見て

 

「2人は暴走してる奴を止めろ、思い切りやって良いけど死なない程度にな」

 

「「はっ!」」

 

「!!!!」

 

2人は暴走マリアに向かいバトルを開始した

 

 

「ウォズは下がってろ、俺がやる」

 

「はっ」

 

ウォズが後ろに下がるとポセイドンは槍を肩に構え直し

 

「魔王自ら相手か」

 

「この後、温泉や花火と楽しい夏のイベントをやるからな…邪魔者にはさっさと退場して貰う」

 

「そんなことさせねぇ!!」

 

ポセイドンがディーペストハープーンで水刃を放つがハルトはアナザーウォッチを起動と同時に現れた紫色のオリハルコンエレメントが攻撃を止めた

 

「約束してるから無理…力貸してもらうよ」

 

『はっ!』

 

通過して現れたのは仮面ライダーレンゲルの体から蜘蛛の脚が現れた有機的な姿 蜘蛛怪人とも言える容姿をし、右手にはレンゲルラウザーを思わせる杖を装備している

 

 

 

剣のライダーシステムで唯一アンデットが操ったライダー

 

 

蜘蛛の糸に囚われた戦士

 

 

『レンゲル』

 

 

アナザーレンゲル 

 

 

「祝え!全アナザーライダーを統べ、過去と未来に名を示す時の王、その名もアナザーレンゲル、新たなアナザー目覚めし瞬間である」

 

「おぉ…祝われるのは久しぶりだな!」

 

「えぇ我が魔王、存分に戦われよ」

 

「おう、しっかり見てな」

 

杖を構え直しポセイドン目掛けて走りだすと同時に現れたラウズカードの力を解放した

 

『ラッシュ』

 

そのまま強化された突進と突きでポセイドンを押し込むとガラ空きの拳を敵の顔面に叩き込んだ

 

 

「おーらぁ!」

 

「がぁっ…」

 

怯んだ隙に仰反る体目掛けて蹴りを叩き込み間合いを作るがポセイドンは奥の手と言わんばかりにコアメダルの力を解放した

 

「そらぁ!」

 

「っ!」

 

放たれた火炎攻撃に杖を回転させて防ぐ間にポセイドンは接近し雷撃を帯びた一撃を放つ

 

「ぐぅ…」

 

体が少しの間だけ痺れてしまうがポセイドンはそれに合わせて連続突きを放つ

 

「ぐ…この!」

 

ラストの技を放とうとしたが

 

「させるかっての!」

 

とザモナスがボウガンで射撃して隙を作ってもらうと見逃さなかったアナザーレンゲルは

 

『スタップ』

 

強化した杖の一撃を入れて間合いを改めて作った

 

 

「流石ジョウゲン」

 

「当然でしょ…っと!」

 

援護射撃に礼を言うと暴走したマリアの相手に戻った

 

『あいつの武器、アローに似てるな』

 

突然話しかけてきたアナザーギーツの言葉にへぇ…と答える

 

「弓のバックルもあるのか今度使わせてよ…つか思ったより硬いな」

 

伊達に本家は劇場版でラスボスを張ってただけあるな耐久性は折り紙付きだ

 

『元々、あの3枚のメダルの力を最大に引き出せるドライバーだからな』

 

「コンボ特化ベルトで変身してるから、あの強さ、いやアイツ自身の強さもあるか」

 

だが異常だな…恐らくオートスコアラーと同じようにコアメダルを補助武器として使ってるな、でなきゃあの辺の技が使えるものか

 

「コアメダルを何枚持ってようが意味はないよ」

 

 

仮面ライダーのファン歴を舐めるなよ、どれだけ設定資料や他媒体の作品を読んで、見て調べたきたと思う、単純にライダーシステムを道具として使ってるお前達とは

 

 

「かけてる熱量が違う、俺の愛を見くびるな」

 

 

俺を倒せるなら未来の仮面ライダーでも連れてこいもしもライダーと戦うならって対策を考える時間なんか腐る程あったわ

 

『暇人か』

 

「良いじゃねぇのどんな事も役に立つ」

 

 

 

「だったら…これだ」

 

ポセイドンが取り出したのは何と

 

「アナザーウォッチ…何でお前が…」

 

動揺してる隙にポセイドンは起動して投げつけてきたのである

 

 

「そうだ…これこそ逆転の策よ…いけ!」

 

 

すると虚空で停止したアナザーウォッチを核として一つの形となる

 

 

その姿はまるで中身が溢れたようなカボチャ衣装の熊?を意識したアナザーライダー、特徴なのは背中のオレンジマントだろうが愚かな

 

 

「何が逆転だよ俺の仲間じゃねぇか初めましてカボチャ君、俺は『下がれ!』へ?のわっ!」

 

 

挨拶しに接近するがアナザーディケイドの忠告と同時にカボチャ頭はアナザーレンゲルに殴りかかってくる数発の飛び蹴りを何とか耐え凌ぎ武器を構え直す

 

「うっそでしょ何で!?」

 

まさか仲間に攻撃されるとは思ってもなかったので驚きを隠せないでいると勝ち誇ったような顔でポセイドンが話す

 

 

「ははは!流石にお仲間に殴られるとは思ってなかったようだな」

 

 

「テメェ…このカボチャ君に何しやがった!てか君は誰だカボチャ君!!!」

 

 

未来のライダーで来いとは言ったが本当に呼ぶ奴あるか!俺はリバイス途中までしか見てないんだぞ!かろうじて分かるのはアナザーギーツ達のエントリーフォームに似ている事だけだ

 

 

「そいつは改造アナザーライダー 」

 

「改造…?まさか!!」

 

 

「そうだ!自我を持つアナザーウォッチを洗脳して生み出した戦士だその名前は!」

 

 

 

「イエエエエエイ!I'm パンクジャック!!」

 

 

『パンクジャック』

 

 

運営に従う箱庭の番人

 

 

アナザーパンクジャック

 

本当に洗脳されてるの?と思うくらい自我が濃いのだが、彼等とリンクしているからこそ感じとれた…見た目だけなのだ中身が篭ってない

 

 

「………………自己紹介ありがとう」

 

 

『空気読めを馬鹿者』

 

 

「…………………」

 

 

『魔王頼む、こいつを助けてくれ』

 

 

「任せろ」

 

 

アナザーギーツの依頼に変身を解除したハルトは首を軽く回しながら短く答えた

 

 

もしレックがナツキのように死に戻りする為の分岐点があれば、改造アナザーライダーを使うかどうかであっただろう 

 

 

もし仮面ライダーのまま戦うのであればハルトも敬意を払って倒すが彼は選択を間違えた 

 

 

 

それも一番最悪な方法で

 

 

 

 

 

「アナザーパンクジャックは必ず助けるよ仲間は絶対に見捨てない……なぁポセイドン…覚悟は出来てるよな?」

 

 

 

やはり慈悲などない…メナスの時にも思ったがこいつ等はやはり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

害獣だ、ならば駆除するに限る

 

 

 

「殺す」

 

『おーおー俺達の王様はご機嫌斜めだな…ま、俺達も何だけどナぁ!』

 

 

 

怒りが度を越し逆に冷静になったハルトであるが同胞を弄ぶような奴に慈悲などない、それはアナザーライダー達も同じであり怒りの感情がハルトと同調し力を普段以上に引き上げていた

 

 

 

それはアナザーウォッチに込められた力を最大に解放したのである

 

 

 

 

 

 

アナザーウォッチを押すと同時にハルトの周りに蒼炎の柱が打ち上がる、空まで届かん炎は彼の怒りを知らしめるように迸る

 

 

以前試した際は使えたが赤炎だった、蒼炎にならないのは一重に本来の適合者と同じレベルに至ってない未熟…否 それがハルトと相性の良い力でなかったからだろう

 

 

以前アナザーディケイドから聞いたのだが、俺が従前に力を発揮できるのは作品で言うところの1号系列のみであり2号以降のアナザーライダーは俺との相性により力の振り幅が変わるとのこと、故にこの力は試しても完全に目覚めなかった

 

 

だが感情のリンクにより力の純度を高められ本来は至る事のなかった領域へとハルトを押し上げる

 

 

 

炎が消えると現れたのはアナザーパンクジャックと異なりボロ布のような黒マントを纏う異形の戦士 全身にあるスロットホルダーと手と足首にあしらわれた蒼炎のマーク

 

 

 

 

永遠の死人 ガイアメモリの支配者

 

 

 

『エターナル』

 

 

 

アナザーエターナル・ブルーフレア

 

 

「死神のパーティータイムだ…精々足掻け」

 

 

アナザーエターナルは右手にサバイバルナイフ型の短剣を構えると同時にポセイドンに襲いかかるのであった

 

 

「アナザーのエターナルだと…ふざけんな!パンク「では露払いは私がしましょう」ちぃ!」

 

アナザーパンクジャックがアナザーエターナルを阻もうとしたがアナザーファイナリーに変身したウォズにより邪魔された

 

 

「でかした…」

 

 

短く褒めるとアナザーエターナルは短剣を生かしてポセイドンの槍の間合いを無視した超近接戦を仕掛ける、ポセイドンとしては素手で殴るがアナザーエターナルローブにより攻撃が吸収されてしまう、間合いを作り槍の斬撃を放っても無効化されてしまうのだ

 

 

「ちぃ!邪魔してんじゃねぇよ魔王!」

 

 

「………………」

 

そんな問題など無視したアナザーエターナルはベットバットを喰らわせると怯んだ隙にガイアメモリを取り出すとガイアウィスパーを響かせ投げつけるポセイドンは弾き飛ばすがメモリはまるで吸い込まれるようにガラ空きの右腕部のスロットに装填された

 

 

『ACCEL!JOKER!METAL!SKULL!HEAT!VIOLENCE!MAXIMUM DRIVE!』

 

 

解放するのは肉体強化型のメモリ

 

 

一瞬でポセイドンに肉薄しガラ空きの腹部目掛け、アクセルによりつけられた加速度から放たれたのはメタル、スカルで硬化された右拳がヒートメモリで赤熱を帯び、それがバイオレンスメモリの力で元からの腕力が底上げされるに加え

 

使用者の感情に答え 性能を限界知らずに引き上げるジョーカーメモリで強化された一撃はハルトとアナザーライダーの怒りを糧に通常の拳打の力を引き上げた

 

「ふっ!」

 

「ガアアアアア!」

 

生半可な必殺技より恐ろしい威力を帯びた拳をポセイドンに防ぐ術はなく見事に吹き飛ばされていく進路上の木は全てへし折りながら止まる事なく進んでいく

 

 

「………………」

 

 

『ZONE MAXIMUM DRIVE』

 

 

 

 

それを逃がさんとばかりにゾーンメモリで転移して追撃を開始したのである

 

 

 

それは数百メートルまで吹き飛ばされたポセイドンはディーペストハープーンを杖変わりにして立ち上がる

 

 

「はぁ……はぁ……何て威力だよ…くそ…次こそは!」

 

リベンジを誓うポセイドンであったが

 

 

「次なんてない」

 

 

鎌を振り上げた死神からは逃げる事なんて出来るわけがなかった

 

 

「な、なんで…こんな一瞬で!」

 

 

「転移」

 

 

「何を……っ!!だが俺にはまだ、いっ…っ!」

 

 

『ICEAGE MAXIMUM DRIVE』

 

 

「させない、逃がさない」

 

足元を氷漬けにして動きを止める、これでもう逃げられない

 

 

「答えろ他の改造アナザーライダーは何処にいる」

 

 

「ど、どうする気だよ…がふっ!」

 

 

ポセイドンは質問し返した返礼は殴打であった

 

 

「質問するな、聞かれた事だけ答えろ」

 

 

淡々とした口調で話す姿はさながら機械のような無機質さを与える…それは一重にアナザーの原典が屍人というのも起因しているかもしれない

 

 

 

 

「こ、この…魔王が……っ!」

 

 

分からないようなので今度は顔面を殴る

 

 

「話せ」

 

 

アナザークイズで情報を抜き取ればすぐに済む事なのだが、アナザークイズはウォズが持っているから使えない

 

 

こいつ等にアナザークイズの力は慈悲だろう優しさならかけてやる義理はないだろう

 

「…………………」

 

 

「沈黙は認めん」

 

 

『ROCKET UNIKORN MAXIMUM DRIVE』

 

 

右手に螺旋回転するエネルギーを帯びた拳が右肘から出てきたロケット加速によって鋭い刺突攻撃になりポセイドンの腹部を貫いた

 

 

「あ……が……あぁ……」

 

 

明らかに致命傷の一撃を受けてもポセイドンは口を割ろうとしないのでアナザーエターナルは右手を引き抜くと血が吹き飛び返り血を浴びるが、そんな事など気にしてない

 

 

「取引、話せば治す黙れば殺す」

 

 

「だ……だれ……が……」

 

 

「……………」

 

 

アナザーエターナルはいい加減飽きたと言わんばかりに新しいメモリを起動させようとした、その時

 

 

 

「おやおや随分とボロボロじゃないですか」

 

「………ノエル」

 

 

ノエルが現れたのであった

 

「アレだけ血気盛んでしたのに…いやぁネオタイムジャッカーも落ちたものですね」

 

 

「…………」

 

『ROCKET TRIGGER MAXIMUM DRIVE』

 

 

挨拶変わりにアナザーエターナルはミサイル型エネルギーを発射してノエルを攻撃するが錬金術で防がれる

 

 

「いきなりですが魔王、流石というべきか」

 

 

「な……なにしに………」

 

 

ポセイドンが息も絶え絶えになりながら尋ねるとノエルはニッコリ笑顔で

 

 

「簡単ですよ、あなたを利用しようと思いまして」

 

 

「な……に……」

 

 

「どうせ死ぬのなら、僕の研究に役立って貰おうと思いまして…ほらアレですよメダルの器にしようかと」

 

 

 

「この世界を滅ぼす為か」

 

 

「はい良き終末をと思いまして」

 

 

「っ…や、やめろ………」

 

 

「嫌ですよ、まぉ確かに本来ならコアメダルを大量に使うオリジナルがなるオーズか魔王が良い器だったんですがこの際貴方で妥協しますよ、コアメダル使うのですから同じようなものでしょうし」

 

 

 

「や、やめ……」

 

 

 

「君も人間辞めてみたらどうです?そうしたら魔王を倒せるかもしれませんよ?」

 

 

ノエルが取り出したのはキャロルが好き予備として保管していたコアメダルである、それに加えアリヤミー事件時に回収したセルメダルを大量にポセイドンに投入した

 

 

 

「があああああああああ!」

 

 

するとポセイドンの体が大量のセルメダルとコアメダルに比例して巨大化し始めたのである姿は人形から大きく逸脱し始め、まるで海亀と古代に存在した首長竜合わせたような姿へと変わった

 

「グリード暴走態?」

 

側から見ればあのメダルの化け物に見えてしまう…まぁ間違いないのだろうが

 

「何故?」

 

レックは人間の筈だ、メダルの器となり暴走するなら違う形になるだろうと首を傾げてると

 

 

 

「!!!!」

 

 

その巨体の咆哮は周りにいたものを震わせる大きなものである

 

 

「…………けど」

 

 

『ACCEL!ROCKET!LUNA!TRIGGER !XTREME!MAXIMUM DRIVE』

 

 

その巨体にアナザーエターナルは怯む事なくロケット型エネルギーをルナメモリで大量に複製しアクセルメモリの力で加速、そしてエクストリームの力で全体強化を加え射出したが

 

命中しセルメダルをばら撒くが巨体ゆえにダメージとして通ってないと来た

 

 

「なら」

 

とローブを脱ぎゾーンメモリを構える最強の技を発動しようとしたが

 

 

『ハルト一旦退却だ、体制を立て直すぞ状況が変わった流石の俺達でもアレは手に余る』

 

 

流石のアナザーエターナル…ハルトも頭が冷えた、というより事態が変わりすぎた

 

「ん」

 

『ZONE MAXIMUM DRIVE』

 

相棒の指示に従い撤退した、それを見たノエルは

 

「さて、とこれで時間は稼げましたから…後は頼みますよガリィ」

 

「はいはーい!ガリィちゃんにお任せあれ〜」

 

 

 

それぞれの目的の為に動き始めたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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