前回のあらすじ
アナザーパンクジャックにした非道に激怒したハルトは怒りに任せアナザーエターナルに変身、仮面ライダーポセイドンを後一歩まで追い詰めたが
「ノエルの介入でメダルの器になって暴れてます」
「oh…」
エルフナインの言葉に重苦しく沈黙する魔王軍、場を和ませようと束がオーバーリアクションをするが
「しかし、レックがメダルの器かぁ…」
「ありえないですね」
答えたのは錫音とフィーニスの元ネオタイムジャッカー組だ2人はレックの性格を良く知る為、あり得ないと断じた
「そこはお前達にしかわからんだろうが、オレからすればアレはグリード暴走態だろう?何故、グリードでない人間が…」
「相棒…アナザーパンクジャックは?」
『安心しなレックが暴走したらウォッチに戻ったから解呪した、おい挨拶しろ』
『イエエエエエイ!I'm アナザーパンクジャック!助けてくれてthank youな魔王!』
「宜しく…騒がしいな…けど元気なら良かった」
『まぁな』
取り敢えず安堵するも疑問が残る
「…確かアレってガメルとメズールが融合した姿だよな」
取り込まされたコアメダルにシャウタやサゴーゾのメダルが多いという可能性もあるだろうが
ー教えてアナザーW先生ー
『はーい!じゃねぇよ!』
答えを知ってそうな存在に声をかけるとアナザーWはノリノリで答えた
『レックがグリードだからだ』
「は?いやさっきレックは人間って…」
『ハルト、お前ポセイドンについてどれくらい知ってる?』
「え?」
仮面ライダーポセイドン
本来の歴史では仮面ライダーアクア
湊ミハルが未来でアクアに変身出来なかった彼がその代用として変身していたライダー
力の根源は尽きない戦闘欲…まぁ端的に言えば王蛇みたいなバトルジャンキーだな
そして名前のモデルである海神の名に恥じない水中戦能力、そして未来のコアメダルの時間跳躍など様々な機能がある映画のラスボス
「だろ?」
「あぁ…そういう事か」
その問いの意味に気づいたキャロルはアナザーWに答え合わせを頼む
「ポセイドンのコアメダルはオーズ世界で発生したセル、コアメダルを獲得した事で自我を持った…それに加えて最後はミハルを切り離してグリードのように活動していたな」
『正解だ』
「えーとつまり…レックが変身してたポセイドンって…映画に出てた本物のポセイドン?」
『正解に言えばコアメタルがな…その自我を持ったコアメダルを強引に従えてたんだろうが戦闘で弱ったから復活の為に隙を突かれた』
「その結果、主人格がメダルのグリードになったからセルメダルだの何だの大量接種して暴走した姿があのグリードの姿だったと」
『そうだつまりレック本体はカザリヤミーに取り憑かれた状態に近いな』
「あ、それ凄い分かりやすい!」
と納得した所で
「それで…どう倒すのだ?あの巨体だ我々の攻撃ではダメージたり得ないぞ」
千冬の問いかけにハルトが
「アナザーデンライナー、アナザータイムマジーン…後はアナザーブレイキングマンモスと……ドラグレッター…キャッスルドラン…ジェットスライガーにギガント…ディスクアニマル…」
指を折りながら思いつく対策…主に巨大な敵と戦う力を羅列するが決定打にないような気もするので
「エラスモテリウム…オロチ…ゲムデウスとか?」
「え!?ラスボス連中も呼べるの?」
「多分…けどさ、呼んだらそれこそ収拾つかなくなる」
主に某星狩族や究極の闇など呼んだら世界が滅ぶしな
アナザーWが解析してくれた結果、俺の種族である怪人王ってのが何なのか分かってきたらしい
その特性はあらゆる怪人達を呼び出し支配する事ができるとのこと…恐らく魔王進化前にグロンギ連中引き入れたのがキッカケで獲得したのだろうが…あらゆる怪人を従えると言われたのです
ー俺は大ショッカー作る気は無いので!ー
と言った記憶は新しいなと苦笑したが思考をすぐに切り替えた
「メダルの塊ならバースは?」
鈴音の提案に製作者のキャロルが苦い顔をする
「最適解だが、あの巨体だメダルを削り切る前に世界を喰らうだろうな」
「んじゃ答えは一つだな」
キャロルのセリフに周りが沈黙するがハルトはアナザーウォッチ片手に立ち上がった
「ハルト待て何をする気だ?」
「ぶつかってみようかなってな、俺1人でやるから皆は逢魔に戻ってて、そもそも俺がキャロルにオーズ布教したのが発端なんだし責任は取らないとな」
「っ!無策で仕掛けるのは危険だ!」
千冬は慌てた表情で止めるがハルトはいつものようにヘラヘラした顔で
「大丈夫大丈夫、策ならある」
「ほぉ…なら教えてもらおうか」
「簡単簡単…最強フォームでゴリ押す」
『この脳筋め』
「もう少し考えろ!」
「対策なんて動いてから考えれば良いじゃん」
「いやお前は考えないとダメな立場の人間だろう!?」
「ってな訳でちょっくら世界を救いに行ってきまーす」
「話を聞け!ハルト!」
とだけ言うとハルトは部屋を出た
扉をバタンと閉じ外に向かい歩いてる間の事
「……よし!行くぞ!」
『良いのか?今なら全員で逢魔に戻るのも…』
「おいおい…そんな事してみろよ師匠やオーマジオウ達に顔向け出来ねぇよ、そもそもライダー技術が広まったのって俺のせいだから責任は取らないとな」
ヘラヘラ笑うが一心同体の相棒には隠し事は出来ないようで
『俺達しかいない、正直に言え相棒』
「え?いや…スンゲェ怖いんですけど何か!てか世界の危機を何とか出来るのが俺だけなの!?失敗出来ないとか凄い怖いじゃん!」
『不安とか怖いって感情…お前に備わったんだな』
『『『うんうん』』』』
「なぁ俺って…そんなに感情壊れてる?」
『割とな勢いで突っ走って笑いながら戦うから…色々と不安しかないぞ』
「いやいやまさか〜」
『壊れてないって自覚がないのが怖いぜ』
『これ否定できるか?』
「俺の狂気(正気)はお前達が補償してくれんだろ?ならそれで良いしな〜」
カラカラ笑うが本気で思っているとアナザーライダー達は溜息を吐いた
『だが…やっぱりか…』
「まぁ世界の危機なんて今まで実感した事なかったから怖いなぁって」
『いや待て、月の欠片が落下した一件を世界の危機と認識してなかったのか!』
「え?隕石落下とか仮面ライダーやウルトラマンじゃ、よくあるイベントじゃん」
アギトやカブト本編で渋谷に落ちてたとあっけらかんに言い放つと
『何故その辺りの感覚が麻痺している!?一番のピンチだろうが!』
『この特オタが!』
「それは褒め言葉…まぁいつも通り何とかなるだろう!いつも頼りにしてるぜ、お前達」
外に出ると呼び出したサイドバッシャーに跨り現場に向かうのであった
その頃、ウォズ達古参組が立ち上がると溜息や頭を抱えながら
「やれやれ陣頭指揮を取らねばならない人間が最前線に出るなど言語道断なのですが…」
「まぁまぁ魔王ちゃんらしいじゃん、けど最強フォームになったら動けなくなるのに護衛もなしって…束ちゃんの件で学んでないのかな?いや寧ろ狙って…?」
「そこは知らんが…いつもの病気(独断専行)だろうな後の事など何も考えてない」
「そうですね従う者の気持ちも考えてほしい所ですよ、あの人の我儘に振り回されるのって心臓がいくつあっても足りませんから」
「えぇ本当に仕方のない王様ですね…お前達行きますよ」
そう言いハルトを準備し始めたので
「待て!お前達はハルトを諫める側だろう!」
「えぇ、ですがあぁ言った我が魔王は止まりませんよ他ならぬ我々が一番よく分かってます」
「未来でも似たような事は多くあった、ハルト様は勢いで飛び出すと7割後悔している」
「それでも以外と何とかしてしまうんですがね」
「だけど俺達が見てないと不安なんだ〜あ、魔王ちゃんの心も汲めなかった新参者は大人しくそこで見てな、俺達で片付けるから」
「では…」
とジョウゲンは意趣返しに3人娘を煽るとマフラーワープで転移したのであった
その煽りに
「「「……………」」」
怒りの顔のまま各々立ち上がり部屋を出るのであった
ーーーーーーーーーーーー
その頃 海岸ではバースがバスターの二丁拳銃でメダルの怪物を足止めしていたがメダルが散らばるのみでダメージらしい所がない、幸いなのはセルメダルを大量に落とすので弾切れを起こさない事だけだ
「このこのこのこのこの!」
焼け石に水とはこの事だろうが足止めせねば世界が滅ぶ
「硬すぎだろ!このカメ野郎!」
『セルバースト』
バースバスターの必殺技を放つがやはり暴走態の動きは止まらない
「どうなってんだ?バースの攻撃で倒せた筈だろ!」
『恐らく原典よりも多くのコアメダルとセルメダルを獲得しているので城のような頑丈さを得たのではないかと』
バースの通信装置にエルフナインから連絡を受けた
「じゃあバースデイやサソリも」
『はい、効かないと思います』
「畜生…こうなったら大量にセルバーストしたブレストキャノンで!」
『チャージ完了前に押し潰されますよ!え……はい…分かりました!ナツキさん下がって下さい!巻き込まれます!!』
「え?何に……っ!」
その問いの返礼変わりと言わんばかりに大量のミサイルや実弾、ビーム砲が雨霰のように暴走グリードに命中して少し怯んだ、その爆風で少し膝をつくも
「まさか!」
バースが目線を向けた先ではアナザージオウがサイドバッシャー(バトルモード)に跨りマグナギガのエンドオブワールドで広範囲攻撃を叩きつけたのであった
『マグナギガ、再チャージに入るぜ』
「頼む…さて勢い任せで出たけど、どう攻略するか」
バースの攻撃を弾きエンドオブワールドを通したと言う事は必殺技級の攻撃でやっとダメージが入るという事だなと分析していると
『ハルト!俺を使え!』
そう志願した奴を見てアナザージオウは成る程と納得した
「よし、行くぞ!」
アナザーウォッチは金色の光を放つと同時にボタンを押す、アナザージオウの体は紫の炎に包まれアナザー響鬼へと姿を変えると怪しげな妖刀を天に掲げる
「アナザー…装甲!」
その言葉を合図に大量のディスクアニマル達がアナザー響鬼の体に一斉に襲い掛かるように集まり出す、そしてディスクアニマル達はアナザー響鬼の体に強固な鎧として赤熱しながら装着されていき最後のディスクアニマルが取り付くと
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ……たぁ!」
その体はさながら鎧を纏った鬼武者のような姿 右手に持つのは清めの音を奏でる音撃棒ではなく血を啜るような赤黒い妖刀を携えた悪鬼
アナザー装甲響鬼
「鍛えた甲斐があったな!よっ「待ってくれハルト!」しあだぁ!」
アナザー装甲響鬼が刀を手に走ろうとしたのをバースがクレーンアームで足を拘束して転ばせた
「な、何すんだよ!」
「俺に良い考えがある!」
「……そのセリフは失敗フラグって、とある総司令官から学ばなかった?」
仮面の下から見える有機的な瞳でジロリと見るとバースは
「あのメダルの化け物にブレストキャノンが耐えられるギリギリのエネルギーを貯めた一撃を食らわせてやる」
「ふーん…じゃあブレストキャノンが暴発しないように頑張れ」
そう言うと走るが、また止められた
「だから発射まで護衛してくれ」
「断る!アレを倒すなら一撃で一刀両断する方が良いに決まっている…その点ならアナザー響鬼がおススメよ何せデカイ敵を数多く切り捨てたからな、お前が俺の技発動まで護衛してろ主役は俺だ!」
「ふざけるな俺のブレストキャノンの方が強いに決まってる!」
「いーや、アナザー響鬼の一撃が強いに決まってるね!」
「「…………」」
「「もう一度言ってみろ!!!」」
『『言い争ってる場合(です)か!!』』
「「ごめんなさい!」」
「ってキャロル、何してんの?」
『お前1人では何しでかすか心配なんでな管制させて貰う…全くこの手のは束の領分だろうに』
2人の通信装置に異口同音でキャロルとエルフナインからの声が聞こえたので手を止める
「こうなったら一緒にやるしかないな」
「どうすんだよ流石に俺達だけじゃ」
「…………奏者は?」
非常に………ほんっとうに複雑だが助力を頼もうと提案したのだが
「悪い今オートスコアラーと交戦中で動けないって」
『滅亡迅雷、出動だよ!』
と束が別枠で指示を出していた声が聞こえたのであった
「けっ…となりゃ」
「あのさウォズさん達は?」
「ん?逢魔に帰ってると思うよ戻れって言ったし」
「何してんの!貴重な戦力をわざわざ帰しちゃってさ!」
「ちゃんと理由があるから安心しろ」
「あ…そうか非戦闘員の避難が終わったら来るとか?それなら「俺も危なくなった逢魔に帰るから」安心出来るものか!」
バースが頭を抱えてると地響きを感じた
「地震か?」
「いやまぁ無くはないだろうけど」
その地響きは段々と大きくなっていき俺達に近づいている
「何だ……こ……れ…」
「どうしたハルト?」
アナザー装甲響鬼は冷静に妖刀を構える、しかしまだ気づいてないバースに問いを出した
「なぁセルメダルを割るとどうなる?」
「え?確か屑ヤミーが……あ」
ナツキは理解した理解してしまったのだ
「お前が攻撃した時に回収してないメダルが…地面に落ちて割れて」
「屑ヤミーになってる!?」
そう生まれた屑ヤミー達は、宿主とも言える暴走態の命令に従いアナザー響鬼達に襲い掛かろうとしていたが
「どうすんだ!」
「取り敢えず……切り捨てるか、出来る?」
「出来るの!?」
舐めるなよ最強フォームのアナザーだぜ?
『誰に言ってんだ…って切る間もないか』
「あ?」
『超ギンガエクスプロージョン!』
『『ゾンジス(ザモナス)TIME BREAK!』』
それを待ってたと言わんばかりに小さな隕石の雨が屑ヤミー達を一掃したのであった後、生き残りは黄色の一矢に貫かれたり緑色の体当たりにより爆散したのであった
「え……ウォズ!?」
「その通りですとも我が魔王!」
「我等もいます!!」
目線を向けた先にはアナザー1号の肩に乗っているアナザーファイナリーが堂々と立つが
「避難しろって言わなかった?」
1人でやると言ったよね?と尋ねるも
「ご安心下さい、奥方様は先んじて避難を…それにですね我々がいない位では大勢に影響はありませんから」
「そうか……って影響あるだろう!!?逢魔主力が何してんだ!」
「王1人で戦おうとするのを見て、馳せ参じない臣下など言語道断ですからね」
「そーそー、独断専行される方が迷惑」
「我等は未来から派遣された貴方の臣下です…何なりとご命令を」
「僕は違いますけどね、未来ではなく今の魔王に従ってますが」
「はぁ本当に何と言うか…馬鹿な奴等だな、来てもらったからには一緒に戦ってもらうぞ!いいな!」
「「「「はっ!!」」」」
これで戦力は整った、作戦はハルトとナツキが強力な一撃を撃って決める
その為にウォズ達に護衛と暴走態の足止めを頼むと
「魔王様、その役目是非お任せ下さい!」
アナザー1号が意気揚々と志願してくれたが
「勝算はあるのか?」
「はい、魔王様から賜りましたメダルを使わせて貰えばと」
「メダル…分かった暴走態の足止めは任せたぞフィーニス、あの羽虫ともを蹴散らしてこい!」
「はっ!」
「頑張ってよねフィーニスちゃん!」
「俺達も全力で援護しよう」
「ありがとうございます先輩達…では行きます!」
そしてアナザー1号は3枚の黒いコアメダルを取り込むと、アナザー1号の体が炎へと変換されていく
アナザー1号の姿に似て非なる存在だが訴える事は同じ
「………僕は異形へと改造された悲しみを怒り
に変えるもの……そうだ僕は……我は!!」
哀しき歴史の代弁者
「我が名はアナザーライダー…コア(1
号)!」
『コア(1号)』
ウォッチの音声が重なるように聞こえたのは来歴の異端さであろう
歪んだ歴史を示した先駆者
アナザーコア 爆誕
「行くぞ!」
そのまま燃え盛る轍を走らせたアナザーコアは屑ヤミーは勿論の事、飛び上がると同時に前輪で暴走態を思い切り殴りつける
「来い脆弱なる者達よ、我等の怒りを味わえ!」
「フィーニスに遅れをとるな!屑ヤミーなど恐るるに足らんぞ奴等をメダルに返してやれ」
「そうだね!行くよカゲンちゃん!」
アナザーコアの戦闘に吊られてザモナスとゾンジスは走り出し取りこぼした屑ヤミーを相手にする、ザモナスがボウガンで射抜きゾンジスは両足を掴んでジャイアントスイングで投げ飛ばした、ウォズは護衛に回るなか
『セルバースト!セルバースト!セルバースト!セルバースト!セルバースト!セルバースト!』
「……………」
大量のエネルギーをチャージするバースと無言でエネルギーを妖刀にためこんでいくが
アナザーコア(1号)は暴走態の首根っこを掴むと
「そーらぁ!」
そのまま近くの岸壁に叩きつける
「今だ!」
その声が合図となり
「ブレストキャノン…発射ー!」
「アナザー…音撃斬!」
その刹那、放たれた赤い光線と紫の斬撃が合体して一つの大きなエネルギー波となる
「いっけええええええ!」
バースが手を強く前に突き出す、その威力はかなりのものである
だがしかし何処でも蝶の羽ばたきは起こるもの
「やったか!」
「翼!それフラグ!?」
それが因果を収束させたのか放たれた光線は暴走態グリードが体制を変えた結果、当たりはしたものの本体には僅かな傷が残るのみとなった
「嘘っだろ!あれ避けるのか!」
「こんにゃろう……だったらもう1発!…っ!」
アナザー装甲響鬼は再チャージに入った刹那体から尋常ではない虚脱感に襲われ膝をつく
「これでタイムアップって……ざけんな!まだ敵は倒れてねぇんだよ!おい相棒、力を回せ!他のフォームになるぞ!」
『馬鹿を言うな!それ以上の変身は体が持たんぞ』
「持たせる!最悪死んでも俺なら生き返れるから持たせろ!」
『不死の力も万能ではないと話しただろ!テンペストのポーションもないのだ今は退け!』
「出来るかよ…ここで下がったらこの世界が終わってしまうだろうが!」
『だがどうする?次はないぞ!』
「こうなったら…アナザーオーマジオウになってやる!それで解決してやる!!」
そう言うとハルト残しにあのドライバーの輪郭が浮かびあがるのを見て止めに入る
『だからそれが危険だと言うのだ!』
と言い合いをしていたら待ったをかけたものがいた
『おい魔王、俺を出せるか?』
声をかけたのはアナザーギーツであった
「あ?……出せるけど?」
『なら出してくれ、アナザーパンクジャックを助けてくれた礼をしたい』
「そっか、なら」
『レンゲル…』
アナザー響鬼はツインギレードにアナザーレンゲルのウォッチを装填し
「ほいっと」
アナザーギーツウォッチを宙に投げると狙いを定め
『リモート』
紫の光線を発射した それはアナザーレンゲルが持つ封印の限定解放能力 リモート
それにより解放されたアナザーギーツはエントリーフォームのまま軽くノビをする
「ふぅ……ありがとよ魔王」
「気にすんな、それよりお礼って…」
「あぁ…あのデカ物を仕留めてやる」
アナザーギーツの言葉にバースが突っかかる
「こっから俺たちが倒そうって話してんじゃないか「はぁ…分かってないなぁ」んな!」
「ラスボス戦がある前に全力を出すがいるかよ体力取っとけ」
「………俺最強フォームになっちゃって体が怠い…」
「それはお前が何とかしろ、アナザーコア守ってろよ」
「貴様に言われるまでもない」
「そっかじゃあやるか」
アナザーギーツが取り出したのは小型バックルだった
「それ…蛇口ってハズレじゃん!マグナム使えよ!」
変身解除したハルトはよろめく体をウォズに支えられながらもツッコミを忘れなかった
「分かってないなぁ魔王、性能なんて使い方で化けるもんだ」
『良いことを言うではないか』
ーアナザーサウザーは黙ってろー
「行くぜ」
『ウォーター』
アナザーギーツは蛇口を構えると近くの水が吸い込まれていくと溜まったのか引き金を引く
「!!!」
「まだまだ!」
同時に放たれた高圧水流は凄まじき威力で放たれ暴走態を仰反るほどの威力を発揮した、そのまま蛇口を絞ると高圧水流は圧縮され無尽蔵の水刃となり暴走態を切り裂いたのであった
「すげぇえええ!」
「あの…蛇口に大事なのって水場だったのか…使い用だなハズレでも使い方次第で最強フォームに匹敵するか」
ハルトは冷静に分析しているが暴走態は瞬時に再生した
「なんて再生能力だよ!」
「けど今のポセイドンはグリードだセルメダルの要領までしか再生しないんだが…妙だな」
それもそうであるレックが暴走態になる前に願ったのは
死にたくない生きたいという生物と当たり前の欲望
それを叶える為に暴走態が持つ再生能力はハルトの比でない
純粋かつ単純な欲望ほど大きな力を得るというのはオーズ本編で睡眠欲を刺激したヤミーが大量にメダルを蓄えた事からも確認済みである故に生半可の攻撃では傷ひとつ負わない
『マグナム』
『ライフルモード』
マグナムフォームになったアナザーギーツはマグナムシューターを長距離用のライフルモードに変形して暴走態の体から生えてる触手部分を打ち抜いて落としていくが光弾では本体にはダメージが入っていないのか弾かれてしまう
「硬いな流石鉄壁の要塞……おい魔王、タイクーンから貰ったバックル貸してくれ」
アナザーギーツの頼むものは以前、受け取ったブースト?バックルである、それを取り出すと
「ん?ほらよ」
アナザーギーツに投げ渡した
「そうそうこれこれ…行くせ」
マグナムバックルを外してブーストバックルを装填してレバーを操作した
『ブースト』
アナザーギーツ・ブーストフォームになるとアナザーブーストストライカーに跨り発進するなり暴走態からの攻撃を回避し颯爽と駆け抜けていく、遂に高く飛び上がりぶつかろうとした時
バクン
アナザーギーツは暴走態グリードに食べられた
「「はああああああああ!?」」
「いやカッコつけたのに何してんの!?」
「アナザーギーツ!今すぐ助けるから待ってろ!!」
思わずシンクロする2人、バースは慌ててブレストキャノンをチャージしハルトは慌ててウォッチの力で呼び戻そうとしたが暴走態は何故か苦しみ始め、体の節々から炎を上げているのだ
「え?…これって…」
「まさか……」
ーーーーーーーー
アナザーギーツはアナザーブーストフォームの力で加速、体内で暴れ回っていた
「流石の要塞も内側は昔から脆いものだからな……はぁ!」
今度は右腕のマフラーからエネルギーを発生させ更にバイクを加速させたのである中
「……………ん?アレは」
アナザーギーツがその視線の先に見つけたのは
ーーーーーーーー
場面は変わりハルト達は状況を理解したようで
「カッコよ……じゃなかった早く回復して加勢しないと」
ハルトが思わず呟くも自力の回復をする為にアナザージオウⅡウォッチを使おうとしたが
『HYPER CLOCK UP』
「!」「は、ハルト!?がっ!」
何処かで聞き覚えのある音声と共に背後から恐ろしく速い手刀をくらいハルトはそのままバースは強制変身解除して気絶した因みに誰も見逃すしかない速度で放たれていたのだがウォズは溜息を吐くと背後に感じた気配に声をかける
「っ!…って何をしているのですか?倒れた2人を運ぶのは嫌なのですが?」
『HYPER CLOCK OVER』
「我が魔王」
咎めるような声音でウォズが声をかけると加速は止まったアナザーハイパーカブトは変身解除し現れた老ハルトは普段通りの口調で
「久しぶりだなウォズよ、どうしたその顔は」
「呆れているのですよ何しに過去に?貴方は干渉するのに否定的でしたが?」
自分やジョウゲン達に未来の事を話すのを禁じた、それなのに自らが過去に介入してきた事を咎める
「いや、若い俺が苦労している時分だったと思い出して加勢にと来たのだが…」
老ハルトは少し困った顔をして向ける目線の先には暴走態グリードの体内で暴れ回るアナザーギーツの姿があった
「ほぉ…あれが噂に聞く……俺の時間軸にあんなアナザーライダーはいなかったな」
「えぇ私の知る歴史でも我が魔王傘下のアナザーライダーにギーツなど聞いたことはありません」
「それだけ若い俺が頑張って多くのアナザーライダーを引き寄せているのだろうな…全く無理しよって」
「無茶はしますが無理はしませんよ…若い貴方は…いや考えなしで行動するのはどちらも変わりませんね…それで…本題は?」
「ふっ……バレてたか」
「当たり前です、今の我が魔王と違い貴方とは何十年の付き合いですから察せない訳がありませんし…貴方でしょう?以前我が魔王とキャロル嬢との決闘に水を刺したのは」
「分かっているとは流石だなウォズ」
「我が魔王や錫音嬢が知れば怒りに震えますがね」
「錫音?……あぁ……あの時の小娘(ゲート)か、そうかそうか指輪の魔法使いになったか、こいつは重畳」
「何を考えているのです?我が魔王」
ウォズと問いに老ハルトは不適に笑う出す
「決まっているだろう俺の望みはただ一つ」
気だるげな眼は飛び回る暴走態に向けられる
「新しい可能性世界の発生と観測だとも、こう見えてハッピーエンド主義者なのでな不幸な結末なんて認めん……あの強欲の魔女にも否定させん、狡いと言われようがやらせてもらうだけだ」
『ハイパーカブト』
老ハルトはアナザーウォッチを起動しアナザーハイパーカブトになると右手に現れた剣
「その欲望と共に滅べ、メダルの化け物め」
パーフェクトゼクターを構えたのであった
ーーーーーーーー
アナザーギーツはバイクに乗り加速する中発見したのは
「アレは…ネオタイムジャッカーの…」
レックがボロボロの状態で気絶していたのを目撃した
「仕方ないか……っと」
(アナザーギーツ…だったか?)
年話で聞こえる声音、これを使えるのは彼等の王のみである…が
「ん?……魔王…にしては声が」
(俺は…未来のハルトさ、アナザーギーツよアレを消し飛ばす為に力を貸してくれ)
「良いぜ、協力してやるよ世界を守る序でにな」
アナザーギーツはレックを掴むとそのまま加速して暴走態の体を貫き脱出すると着地するなり地面にレックを置くと老ハルトの指示に従うことにした
『ブースト マグナム』
二つ装填しブーストマグナムになるアナザーギーツだが
「間違えた…反転!」
『マグナム ブースト』
「ほぉ上下反転か……時代は進むものだな…」
「見てな、これが俺の力だ」
そう言うと体の上下が反転し装備換装をする
マグナムブーストになるとブーストバックルのエネルギーを最大値解放し飛び上がる
『ブーストタイム!』
「これでゲームエンドだ!」
それと同時にアナザーハイパーカブトの持つパーフェクトゼクターの呼びかけに応じて現れた ハチ型のザビー、トンボ型のドレイク、サソリ型のサソードゼクターが吸い寄せられるかのようにパーフェクトゼクターと合体、そのままパーフェクトゼクターにある四つのボタンを押して力を解放する
『GUN MODE』
『カブト!ザビー!ドレイク!サソード!POWER!ALL ZEACTOR COMBINE!』
アナザーハイパーカブトにある体の角部から膨大なエネルギーが放出され放たれる砲撃に耐える用意をする
「せやあああああ!」
アナザーギーツはそのまま暴走態目掛けて下半身にあるブーストのエンジンを全快にし体を弾丸型エネルギーにして貫通する
「出番だぜ爺さん!」
その威力は暴走態がもがき苦しむ上、熱により体の再生が遅くなっているがそれでも治そうとするのは生きたいという欲望か戦いたいという欲望故か…だが
「あの時の礼だ味わえ!メダルの化け物め!」
災厄の魔王はその欲望を終わらせる
『MAXIMUM HYPER CYCLONE!!』
引鉄を引くと同時に放たれた赤い閃光は万物を分解する力を帯び暴走態グリードの体を根刮ぎ削り取る、再生など間に合わない理不尽な物量がそこにはあった
「!!!!!」
咆哮と共に暴走態グリードは爆散、その力の元となったコアメダルも灰燼となったのは言うまでもない
「ふぅ……終わったよ皆」
変身解除した老ハルトはマントを翻して一言言う
「そんな訳ないでしょう、これからが本番ですよ」
「そう言うでないウォズ、俺のサービスタイムはこれで終わりだノエルに関しては若い俺に任せよう」
「魔王ちゃん!片付いたよーって魔王様!」
「なぜ此方に!!」
気づいた2人は慌てて膝をつくがフィーニスは驚いた顔のまま固まっている、かつてのネオタイムジャッカー時代に見せられたアナザーオーマジオウその人という事実に驚きを隠せないでいる
「アレが…未来の…」
「久しぶりだなジョウゲン、カゲン…おぉ…そうか君がフィーニスか…初めましてだな、俺は未来の常葉ハルト…まぁウォズ達の主だ」
「は!初めまして…魔王様」
「よいよい貴様の主君は若い俺であろう謙る事もないぞ…貴様の働きを楽しみにしている」
「はっ!!」
「よし…では帰るとしようか」
「いや貴方が出張れば全部終わるのですが」
「そうだねぇ〜っていけないいけない…普段の話し方になっちゃう」
「よせよせ、こんな年寄りが介入しても碌な事にならんしこれ以上の助力は若い俺のためにもならんからな」
「本当ですか?」
「まぁ必要なら逢魔近衛師団(ロイヤルガード)投入するだけよ」
「い、いやちょっ!魔王様それはダメでしょ!!」
「う……うむ…我々もあの者達と会うのは…」
「投入は辞めて頂きたい!あの問答無用の殺戮集団は今の我が魔王には刺激が強すぎます」
「「うんうん」」
「え?何ですか近衛師団って…」
「簡単に言えば未来の我が魔王が集めた理不尽極まりない守ると言う意味の近衛って名を借りた殺戮集団ですよ」
「うむ…忠誠心などない不貞な輩だ」
「そうであろう俺とて人選をやり過ぎたと思うからな……ほれ、いつまで寝てるのだ起きろ若い俺」
「…………うーん……っ!」
「漸く目が覚めたか勿体ないのぉ、この俺の活躍を見逃すなどぉ!?」
ハルトは目を覚ますなり老ハルトのガラ空きのボディに一撃叩き込んだ、体が綺麗にくの字に曲がると鮮やかな放物線を描いて飛んでいき不時着した
「我が魔王!?大丈夫ですか!」
ウォズは目を見開いて驚くあまり同じように気絶していますナツキを放り投げて駆け寄るがハルトはやったぜ!と笑顔である
「ははは!殴り返す元気があるならよきかなよきかな」
好々爺のように笑う老ハルトにハルトは思わずイライラを重ねるが現状把握を優先した
「ウォズどうなってんだよコレ、何でコレがいるんだ?」
「コレとは扱い酷くないか?若い俺よ」
「まぁ簡単に言えば我が魔王が暴走態を倒しました」
ウォズの報告に頭を抱える
「マジでか…つーかよく倒せたなアレ」
アナザーオーマジオウになるの覚悟した位の敵だってのに
「当然じゃとも何せ貴様よりも戦闘経験豊富じゃからなあの手の獣の対策など朝飯前だともさ若い俺よ」
ほほほと笑うジジイの胡散臭さに思わず
「ムカつくな…つか、何で助けたんだよ?」
「簡単じゃよ、俺の歴史では此処で詰んだからじゃ、あのお前も抱いた激情のままアナザーオーマジオウになって世界を救ったが肝心な特別は誰も救えなかったのだよ…」
「…………爺さん」
「若い俺にはそんな思いをして欲しくないと助太刀に来た…まぁ個人的にあのメダルの化け物にはリベンジしたいのもあったが…それは杞憂だったな」
「まぁ俺がいれば当然だ」
アナザーギーツがドヤ顔でいると
「アナザーギーツ……もう既に俺の知る歴史とは乖離している…それで良いお前はお前の道を進むと良い、これは老体のお土産じゃ」
老ハルトが手を翳すと黄色の光に包まれると
「た、体力が戻った……これなら」
「ん?……」
最強フォームになれるぜ!と体を動かすと老ハルトは羨ましい目をしてるがアナザーギーツは何故か知らないが明後日の方向を見たが
「頑張れ、若い俺よ期待し「あ!老いた魔王!危ないぞ」え?あだぁ!」
決め台詞を言おうとしたらアナザーギーツのドライバーから射出されたアナザーブーストバックルが老ハルトの後頭部を捉えると空を飛んでいったのだ
「ててて……こら!空気を読まんか!」
「すまんな爺さん」
「軽いな!若い俺もじゃが年上は敬うものじゃぞ!!」
「はぁ…締まりませんね」
「だな……取り敢えずあと何回か殴っておくか」
「やめんか!……やれやれ帰るとするか」
「ジジィ」
「一応だが俺は未来のお前だぞ!思うところはないのか!」
「ありがとよ、お前のお陰で今の俺がある…が錫音の件は許さないからな」
「当然じゃな許しを請うつもりもない、あの小娘に伝えておけ俺は未来で待っていると」
「は?それってどう言う…っておい帰るなよ!」
そう言うと老ハルトは未来に戻っていったのである