カグ槌です!この度は100記念短編アンケートへのご協力ありがとうございました!沢山の票を頂きましたのでカウントダウンする形で
98話 今回
99話 変身IF仮面ライダーシーカー
100話 奏者と仲良し√
を短編として投稿したいと思います!4位は何れ別短編で出そうかと思いますので宜しくお願いします!
まずは3位 転スラ劇場版 紅蓮の絆編からですね!
作品内の時間軸はGX編完了からの未来となりますので投稿予定の幕間のネタバレがあったりします…
GX編完了→幕間何話か投稿の→紅蓮の絆編→AXZ編
と言う流れになります!
それはキャロルがシンフォギア世界で起こしたとんでもない事件が解決して半月くらい経った頃の事だ
逢魔に来たカミーノ人やクローン研究施設と軍事工場を新しく迎え入れた結果、逢魔に銀河最強の軍団が仲間に入ると言う一幕があったが、それはまた別の機会に話すとしよう…現在は白い装甲服を着た誇り高い兵士達が警邏に努めている姿を見てハルトも最高にご機嫌なのだ
漸く溜まった実務を終えたハルトは一息入れ
「飯でも作るか」
そう思いキッチンで夜食を作ろうとした時だった
「っ!!」
感じたのは魔王覇気、このスキルを使える者は少なく距離や方角からしてもテンペスト…って事は…
「リムルさん!?」
親愛なる隣人が何らかの形でピンチでは?と思い
「今行きます!」
『テレポート…ナウ』
そうしてリムルの魔力を辿った先にいたのはテンペストの迎賓館だった
「リムルさん!魔王覇気を感じてきましたが大丈夫ですか!!まさか教会!?あのヒナタ・サカグチが来たんですか!!ならば我等がグランドアーミーの力を見せてやります!」
逢魔の戦力を見せてやる戦闘上等!とアナザーウォッチ片手に構えたのだが…何やら宴会の途中だったようで
「あ、ハルトすまんすまん…その魔王って聞かれたから証明の為に魔王覇気を使ったんだよ別にピンチって訳じゃないからさ安心してくれ」
「はぁ……ビックリしましたよ〜いきなり魔王覇気感じたので何事かと」
「悪かったって…てかお前もミリムも普通に入ってこいよな」
「普通…そうなると最近納品されたガンシップやキャッスルドランになりますかね…」
「あれ?普通って何だっけ?」
「それよりもお客がいるなら自分はお暇しますね」
と離席しようとした時、ベニマルと同じ紅髪の美男子が尋ねる
「失礼……そちらの御仁は?」
「あぁそうだったな彼は…ハルト・トキハ、俺やそこのミリムと同じ魔王だ」
「どうぞ宜しく…ま、番外魔王だから安心して下さい」
俺は八星魔王の成り損ないですからと冗談混じりに言うと
「ハルト・トキハ……まさか逢魔王国の!」
「あ、はい王様してます、えーと…そう言えばそこの方はどなた?」
「っ!失礼した私はヒイロ、ラージャ小亜国からきた使いのものだ、そこのベニマル達とは同郷になる」
「ベニマルさん達の!!なるほど…それでか…強い魔力を感じたのか鬼人なら納得ですよ……」
オークディザスターの事件から生き残った精鋭ならば納得だな…だけど逢魔にもオークがいるからどうしようと考えた結果
「えと…確かラージャって金の採掘が盛んな国ですよね?」
話題を逸らした
「えぇよくご存知で」
「優秀な参謀がいますから…けど此処から少し離れてますよね?…何故テンペストに?」
本当、テスタロッサ様様であると感謝しつつ来訪の目的を訪ねると
「実はなー
とリムルさんが話してくれた内容はこんな感じだ
ラージャは金の採掘で栄えたが今は採掘出来なく成り国は困窮している事
採掘による鉱毒で水が汚染されている事
そしてラージャの女王 トワが身を挺して水の汚染を食い止めていると言うがティアラの代償にある呪毒に蝕まれて危険な状態という事
だが国事態の食糧問題などが残っているのでジュラの大森林の一部を開墾したいのと助力にと直談判しに来たという
「なるほど…そんな理由が…」
ふむふむと納得していると
「実はテンペスト来訪が終われば逢魔に向かう予定もありました……ハルト殿!」
「はい!!」
「いや、どうした?」
「すみません最近、色々ありまして」
主に仲間から説教など色々された反動とは言えない
「逢魔には異世界の物品や人材が集うと聞きました、無礼を承知でお伺いしますがその中に呪いや病に効く薬や通じるものなどはございませんでしょうか!」
「えーと…ありますよ…ただその女王に効くかどうかは別ですけど」
何なら最近、遥か彼方の銀河系からのとんでも医療技術が流れ込んだからなと、だがこの時、ハルトは知らなかった
女王の呪いや病に効く薬や術師どころか、そもそもの黒幕が身内にいた事を
「それでも構わない頼む!力を貸してくれないだろうか!」
ヒイロに深々と頭を下げられハルトは慌てながら
「え、えぇ!」
いきなりの事でアタフタしていると、渋ってるのかと思われたのか
「ハルト殿、俺達からも頼む…」
ベニマルさん達にも頭を下げられたとあったら
「分かりました、ベニマルさん達には色々と借りもありますし…何処までお役に立てるかは分かりませんが是非、協力させて下さい」
「かたじけない!」
「良いって事ですよ俺も行ってみたいですし…んじゃ先ずは医薬品と医者だな…それと人員の選定をして……よし!んじゃ使節団の人選をしてくるのでこれで失礼します!」
『テレポート』
と言う訳で帰国後、逢魔の幹部陣を集め事情を説明し
「って訳でラージャに向かうに当たって、メンバーを決めたい付いてきてくれる奴いる?」
そうハルトが言うと珍しくウルティマが
「それよりハル、国の仕事とか大丈夫なの?」
「っ!…い、いやまぁほら…重要案件は片付いてるからさ…それに最近忙しか「それハルがキャロルを助けに行ってる間に溜まってた仕事だよね?」そ、それはまぁそうなんだけど…」
ハルトは気まずいと目線を逸らすが
「ハルはこの国の王様なんだよ、そう何度も長い間離れられると皆が心配するよ」
「私も同感です暫くは内政に励むべきかと」
同じく意見したのは。ハルトが副官として雇用し軍事的戦略を一任したトルーパーの総責任者 クローン・マーシャル・コマンダーのハウンド
「ハウンド達の言う通りだけどさ…ほら!アナザーウィザードや錫音がテレポート使えるから日帰りで行けるし」
「そう言って何日か滞在する予定でしょ」
「右に同じく」
「い、いやまさかそんな事〜あるかも」
「なら代理立てて行ったら良いじゃん」
「えぇそう言う意味でしたら、テスタロッサ殿が適任かと」
と話しているとカレラが会話に入る
「どうした珍しいなウルティマ、いつもなら我が君が行くなら自分もと手をあげるのに」
「カレラには関係ないだろうボクはハルが最近、仕事をしないで色々とうろついてるから心配なんだよ」
「ますますらしくないな別に構わないだろう我が君のやりたい事、それ即ち逢魔の方針だ邪魔するのは良くないと思うが」
「だからって王様が頻繁に外出てるのもどうかと思うよ!」
ウルティマとカレラの言う事にも一理あると思う…特にウルティマの言葉はキャロルの一件で国を開けすぎた自分の所為でもあるので強く言えないのも事実だ
「えぇそれに万一の時は私達で支えれば良いだけの事…それに今回は今までのとは違いキチンとした外交や支援なのですから寧ろ協力しなければ不誠実ですわね」
「確かに現状、逢魔と国交を結んでる国は少ないですからね…少しでも良き国と知って頂く為にも我が魔王には出立してもらうのも一理ありますね」
一方で逢魔の政治面を担当してくれている、テスタロッサとウォズからは賛成を表明する彼女達からしても今回の件は逢魔に利益のある話と理解している
「それに私達でスケジュール管理をすれば良いだけのこと…ウルティマとハウンドの懸念も最もですしね」
「確かに…それで宜しいですかウルティマ嬢?ハウンド」
「……まぁそれなら」
「えぇ問題ないかと」
何か不満な感じであるウルティマに一抹の不安を覚えたハルトであるがラージャに向かう人員の選抜を始める
「決まりですね、では我が魔王」
「だな…どうやって行こうか?」
「可能な範囲常識的な範疇で頼みますね」
「善処する」
そう呑気に考えている先にはキャッスルドランが吠えていた
「キャッスルドランで行くか?」
「常識とは何か一度、我が魔王とお話する必要がありますね…コマンダー!ガンシップの用意を」
「イエッサー!」
「あれ?俺が王様だよね?」
その頃、会議が終了した後のウルティマはと言うと
「(まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい)」
珍しく狼狽えていた、今回に関しては暗躍含めて色々とまずいと冷や汗を掻く、以前ワルプルギスで魔王ダグリュールとヴァレンタインに仕掛けてた時期の事がバレたよりもやばい!
「お嬢様…そのハルト様に正直に話「黙れ」…」
ウルティマはヴェイロンの提案を即座に却下した、事実正直に話せばハルトなら事態を解決すれば不問にするだろう 実際過去にも同じようなことあったしと納得する反面
「今回に関してはボクのゲームなんだからハルでも邪魔させないよ」
悪魔としての性がそれを邪魔する
「でしたらどうします?道中で妨害なんてしたらそれこそハルト様怒りますよ…というよりお嬢様だから疑われたなかっただけで普通ならカレラ様みたいに勘ぐりますよ」
「恐らくあの2人にはバレていますな…何かしたと言うよりかはラージャとお嬢様の関係に」
「分かってるよ……どうしよう」
カレラやテスタロッサには話せない絶対にハルトに報告する何よりあのゲームの内容を知られるのは2人も本意ではないだろうが今の2人なら何をしてくるか分かったものではない
「けど念には念を入れとくか」
そう言うとウルティマは転移し逢魔から離れたのであった
翌朝ハルトは使節団と護衛のクローン小隊を率いてガンシップで飛び立った、因みにメンバーはウォズ、錫音、束、キャロルと科学、魔法、錬金術に長けたものや逢魔で医師をしている者も動向させた
「しかし今更だけど何でもありだね」
「まぁハルくんの事だから驚かないけど」
「と言うより無駄なだけだろ?」
「皆酷いなぁ、こう見えて自制してるんだよ」
「「「どの口が言う(ってるの?)」」」
「あれ何で俺アウェイなの?ここ俺のホームなのに」
『日頃の行いだな』
「………何かごめん」
そんな感じで無事、ラージャについたハルトの乗るガンシップが停止するとトルーパー達は一糸乱れぬ統率で並ぶのを見て
「ありがとう」
「いえ当然の事です陛下」
「ハルトで良いってハウンド」
「公私は分けるべきだと思うので」
「硬いなぁ〜」
そう話してると女王のトワさんに会いに行くとリムルさんに言われたので
ハウンドやトルーパー達はガンシップで待機させると通されたのは応接間だった
「遠路はるばるどうも私はこの国の大臣です」
「あ、ご丁寧にどうもハルト・トキハです」
「我が名はウォズ!我が魔王の筆頭秘書をさせて頂いております」
「取り敢えずウォズは大人しくしててなぁ〜」
「オレはキャロル・トキハ…逢魔王国の正妃だ!」
「何と!!」「これは失礼致しました!」
「え!ハルト、お前結婚してたのか!」
リムルさんまで驚く顔をしているが
「キャロルも黙っとれ!まだ違うだろ!」
「まだ?成る程…そう言う事か…勝ったな」
「ねぇキャロりん少し頭冷やそうか?」
「そうだね……」
「お前たちも喧嘩しない!…ったくすみませんウチのが」
「いやいや、そんな事はございませんよ」
「あ、つまらないものですがお見舞いの品をお持ちしました…これ目録になりますので良かったら」
「ありがとうございます」
と大臣が礼をすると別室から現れたのは尖った耳をした老齢のエルフ?ドワーフ?だった
「チクアン殿、トワ様の容態は?」
「落ち着いておられる客人よお待たせしました……っ!」
「ん?」
何故かチクアンなる医者が俺を見るなり一瞬顔を怒りで歪めた…何で?と首を傾げる、リムルさんもそれに気づいてたようで
「なぁお前、あの医者に何かしたのか?」
「いや全くこれっぽっちも」
そう答えるハルトであった、そして部屋に案内されると病床に伏せるトワさんがいた
リムルさんが鑑定した所、ティアラの呪いは術者にしか解けない事 力を使わねば呪いは進行しない事を教わり、きちんと養生するようにと言われた
「リムルさん、マジでチートだわ」
「お前が言うな、それより頼んでたもの持ってきてくれたか?」
「勿論、まぁリムルさんの健診に間違いないと思いますよバクタで治療するのもアレなので食の療法でアプローチをかけますかね医食同源って奴です」
「成る程な頼んだよ」
「えぇ…それよりこれから」
「あぁ水質の調査に向かおう」
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そして案内された先にある湖畔なのだが
「うわぁ…」
ハルトは思わず引いてしまう程の毒気に満ちていたのである
「……………おかしい」
リムルはスキル 智慧之王(ラファエル)と会話していた、その高度な演算により割り出されたのは汚染されている湖に流れる毒は鉱毒ではないと言うことだ
「リムル殿の言う通りだな…軽く調べてみたが、これは鉱毒ではない別の何かだ」
とキャロルは持ち出していた簡単な検査キットで調べて同じ結論に辿り着いた
「え!もうわかったの!」
「だねぇ〜科学的に見ても鉱毒じゃないよ自然界にない物質を検知……原理的には魔法かな…スーちゃん何かわかった?」
「そうだね束達の推察通り魔法だよ…ただこの規模の魔法を発動させるなら媒介か装置みたいなのが必要になるね…けど100年単位で魔法を発動し続けるなんて….…そんなこと…」
「ま、原因は後で調べれば分かるか……さてと」
ハルトは湖に魔力を流してみると…何かの発信源を掴んだ
「リムルさん!彼処です!」
「あぁ…わかった!」
するとリムルさんは魔法で湖を真っ二つに割り、毒を発生させていた装置と汚染された水を捕食、浄化して吐き出したのだが
「あっぶな!錫音!」
「はいよ!」
『『ディフェンド(ナウ)』』
ハルトと錫音は全員を水から守るようにバリアを張るのであった
「ふぅ危なかったですよ!」
「あ、ごめん…けど解決だな」
「何かアッサリし過ぎて拍子抜けですね」
「良いじゃん万事解決……だけど呪いについてはどうします?」
解呪方法は術師が解かないとダメらしいしと考えているとリムルさんが
「まぁそれは追追だな…今は解決を喜ぼう」
「ですね!」
それで良いかと割り切ったのであった
そしてその夜は国を挙げての宴会となった、湖の汚染が消えた事、女王に回復の兆しが見えた事などを祝ってなのだが
「っ!…これ美味しい……ねぇこれどうやって作るの!」
「はい其方はですねー」
そんなのそっちのけでハルトは料理の知識を蓄えたり、仲間達も思い思いの時間を過ごしているとリムルさんが何かしようとしたのが見えたのでこっそり同行する
「リムルさん、抜け駆けは狡いですよ」
「そう言うなよ…分かるだろう俺達だって立場が…っと此処だな、や、トワさん」
「どうも〜」
「リムル様にハルト様も…」
「元気そうで良かったよ」
「はい、ありがとうございました…何とお礼を言って良いのか」
「良いってコッチも仲良くしていきたいしさ」
「そうですね、此方としても…学ぶことが多いですから…この土地の作物であの料理のバリエーションは素晴らしい…これは以前から考えてたジーンメモリで作った遺伝子組み換え作物を…」
「お前、何つーこと考えてんだ」
「いやぁ食糧事情改善にお手伝いをと思いまして!」
「おい!」
砕けた感じで話しているとトワは少し神妙な顔をして一言
「………私はお二人が羨ましいです…打算無しに絆を紡げてる貴方達が」
「え?いやぁ…アイツら割と俺に遠慮ない所もあるからな」
「同じく…何と言うか俺の場合は王様的な威厳なくて困るくらいで」
『お前の場合は割と自業自得だろ?』
『普段から好き勝手してるからナ!』
うるさい黙れと念じてしまうが事実なので溜息をつく
「私は羨ましいです…ヒイロだって私は恩で縛り付けて…っ!」
「考え過ぎだよ」
「そうですよ貴女の為に動いてた…そんな純粋な奴は滅多にいませんし、トワさんは真面目過ぎるんですよ王様なんですから我儘過ぎで周りを困らせるくらいで良いんですよ」
「うんうん…ってお前は割とやり過ぎだろうが」
「いやいやリムルさん程では…ありませんよ」
「おい!」
「ふふふ…」
何なら少しヒイロに親近感を覚えたくらいであるとは言えないがな
翌朝、使節団の代表に資材や医薬品の提供を準備するように伝え一時帰国した念の為、キャロルに無理言ってポータルを用意してもらい即応可能にしたのだが
「あれ?ウルティマは?」
定時報告の時間には欠かさずに来る彼女が来ないことに不思議に思っているとウォズも同じように
「そう言えば見当たりませんね、ゾンダとヴェイロンも同じくですね」
「何だサボりか?」
「いやいや我が魔王では無いのですから」
「だな〜って…ちょっと待てサラリと俺を貶したなウォズ」
「果て何の事やら」
何というか取り合うのも不毛だと判断したので頭を抱える
「ったく…本当に大丈夫か?念話にも出ないし……カレラ」
【どうした我が君?】
「ウルティマが定時報告して来ないんだ、何してるか知らない?」
【知らんよ、あの根暗なら今頃何処かで悪巧み中だろうさ】
「冗談は良いから探してきてくれない?」
【まぁ我が君が言うなら仕方ないな…だが】
「見つけたら暴れても良い世界に引っ張るから気が済むまで喧嘩してよし」
【それでこそ我が君だ!すぐに探してやろう!】
念話を終えたハルトは溜息を吐き仲間の心配をしているが悪い事は続いていくというものである
【ハルト!大変だトワさんが倒れた!】
「……はぁ!?」
リムルさんからの念話に思わず執務室の机を強く叩いてしまったのであった
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慌ててポータルでテンペストに来たハルトはリムルのいる廬に向かうと
「どう言う事ですか!」
「いや俺も何が何やら…聞けばまた湖の汚染が始まったとかでティアラの力を使って倒れたらしい」
「つまり…あの湖の汚染源はもう一つあった?」
「いやそれはない俺達が確認したのは一つだけだったろ?」
「って事は誰かがまた設置した?」
「その可能性が高い…しかも最悪な事に隣国の軍までラージャに進撃してるらしいんだ」
「何てバットタイミング……つか都合良過ぎですね」
「あぁ…何というか誰かが裏で動いてる気がしてならない……というよりあのチクアンって医者もグルだったりするのか?」
「かも知れませんね…医者なら真っ先に薬とか食養生とか考えるべきでしょうに…藪医者なのかも知れないですが、これはチャンスかも知れませんね…汚染装置を作った術師が黒幕ならとっ捕まえてトワさんの呪いを解かせることも出来るかも」
「そうだな…よし!俺はラージャに向かう!ハルトも手伝ってくれ」
「任せて下さいよウォズ!」
「はっ!」
「し「出陣の準備完了、我が魔王の号令一つでいつでも」…流石はウォズだなすぐに戻るよ!」
これで俺達も問題ないとハルトはキャッスルドランを呼び出し逢魔に戻るのであった
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その頃 冥界にあるウルティマの屋敷にて
「ふぅ………久しぶりに帰ってみたけど、やっぱり何もないね此処」
やはり逢魔やテンペストの方が色んなものがあり楽しいなと呟くと紅茶を飲み一息入れまウルティマの元に現れた黒い影、それを感じるも目線を向ける事なく
「これは珍しい客だねディアブロ」
「おや流石に気づきましたか」
「そりゃね……で何しに来たのさ?」
「大体は把握していると思いましたがねぇ…単刀直入に言いますラージャ小亜国から手を引きなさい」
「ラージャ?……一体何の事かな?」
「惚けても無駄ですよ湖に仕掛けた装置…アレは貴女が作ったものですよね?」
ディアブロの詰問に溜息をつくと
「だとしたら何さ?」
「分かりますよね?女王を解呪なさい、今ならハルト殿には黙っておきましょう…もしバレそうなら隠蔽には手を貸します」
「嫌だよ、これは初代女王との契約なんだからさ知ってるだろう悪魔の契約は絶対って」
「契約?」
「アレは…何百年位か前だったかなぁ〜」
それからウルティマが話したのは事のあらまし
数百年前
当時テスタロッサ、カレラ、ウルティマの三人は互いに最高の器を作って理想的な受肉を誰が最初にするかと言うゲームをしていた
テスタロッサやカレラも器を探す中、ウルティマが目をつけたのは
建国したばかりだったラージャの初代女王の元へ向かったのである当時のラージャは魔物や強国に居場所を追われたものが作った国であった、ひょんな事から会ったのだが何故か彼女はウルティマを見るなり女神と呼んだ、それを気に入ったのか彼女は女王にゲームを仕掛けた
内容はティアラの力に溺れるか否か
対価にこの国にある金の事を教えたが同時に金を狙う国や魔物からも襲われるだろうと
だがティアラを使えば国を守れると説いた
負ければウルティマが受肉する最高の器になると言うもので
普通なら何代かは私欲に使う愚か者がいるのだがラージャの家系は初代の高潔な魂を有しており中々進行してなかったのだが、今の女王トワか次代辺りで器は完成すると読んでいるのだが
「けど、もう受肉したからなぁ〜ボクもアイツらも」
「ならばそもそも契約は不履行です」
そもそもの話、それ以前に三人はハルトと出会い受肉をしたのだ…女王との勝負がそもそも成立しなくなっている
「だけどさ、一応は契約な訳だよ勝ち負けは明確にしないと気分悪いじゃん」
「それは辞めておいた方が良いと思いますよ、でなければ」
その殺気にウルティマは不機嫌になる
「何、ボクとやる気?」
「まさか私はお願いに来ているのですよ、力ずくなんて野蛮な真似などしませんよ」
「どの口が…名付けされて調子乗ってるみたいだけど、ボクだって名付けされてるからさあまり舐めない方が身の為だよ?」
「えぇその通りですね……ん?くくく…残念ですが今回は私が出る幕は無さそうですね…ハルト殿も以外と聡い」
「は?っ!」
尋ねようとしたと同時にウルティマの城が吹き飛ばされた彼女やディアブロは魔法で身を守ったが城は瓦礫と化したのである
「これ……っ!」
「ディアブロに言われて来てみれば…一体此処で何をしているのだウルティマ」
魔法で浮遊しながら現れた下手人、金髪碧眼に軍服を羽織る姿は最早語るまでもないウルティマにとって不倶戴天の敵である同僚のカレラ、背後にはアゲーラとエスプリを連れている
「カレラ……ボクの城をよくも!」
「そんな事よりも我が君に報告もせずに何を遊んでいた」
「そんな事?ボクの城を消しとばしておいてそんな事はないだろう!」
「いいから質問に答えろ!!」
「それ答える意味ある?」
ウルティマの挑発にカレラの眉がピクリと動いた
「なるほど…我が君に背く気か?」
「いや違うけど?今回の件はハルに知られたくないだけだから」
「何の話だ?」
「君やテスタロッサにも関係ある話なんだけどね!!」
「何の事だ?」
「っ!!忘れたなら思い出させてやる!!」
『ベイル』
「お前達下がっていろ…良いだろう、思い出すかは知らんがな!」
『キルバス』
アナザーライダーに変身した2人の攻撃は中間地点で爆ぜた
「くくく…これで良しと、ではリムル様の元へ参りましょうか」
とある歴史では戦っていた彼女を知り合いに押し付けるという何だかんだで腹黒い行動をしたディアブロであったと言う
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その頃、リムル達とラージャに向かったハルト達は状況を確認すると地形的に見事に取り囲まれていた
「囲まれてますね」
「あぁ…念の為、シオンやハクロウを呼んでおいて正解だったな」
「こうなるならトルーパー達、沢山連れて来れば良かった」
実戦経験に良いタイミングだったのにとボヤくと
「いやいやそれこそ隣国に余計な誤解を招くだろ?」
番外魔王の庇護している国に仕掛けたと余計な問題を招くと言われ苦い顔をする
「ですね…その所為で精々が大隊(576人)規模しか手配出来なかったです…今は王宮警備や避難民の誘導しか手を回せませんでしたよ」
現在はハウンドの指示の元でラージャの国民疎開を支援している….避難場所までガンシップで運んでいるのだ
「それで充分だよ…さて俺達は…」
「えぇ消えたトワさんを探すんですよね…なら」
とプラモンスターやディスクアニマル、メモリガジェットなどを解放してトワさんを探したのだが見つからない
「うーん……ランガ」
「はっ!我が主」
そう言うとリムルさんはランガを連れトワさんの匂いを元に探知することにしたが
「そもそも何で隣国の連中か攻めて来たんです?」
「は、それがラージャの金鉱脈を狙ってと」
「……え?でもヒイロさんの話だと金は掘り尽くしたんじゃ?」
そう言うと皆が黙りするとランガが嘘は許さんと威嚇するが近衛兵は身に覚えはないと弁明し確かにあった金だが鉱脈は全て掘り尽くしたと言うのでリムルさんがランガを止めた
「そうなりますと隣国の連中はデマに踊らされたってことになりますよね?」
「あぁ……って事は…」
「誰かがラージャへ派兵するよう唆した黒幕がいるわけか…【我が君!】っ!」
突然きたカレラの念話に手を止める
ーどうしたのカレラ?ー
【ウルティマを見つけた…がどうやら今回のラージャの件に絡んでいる…何か調べているようだ】
ーはぁ!?ー
まさかのウルティマが絡んでるのか!とハルトは頭を抱えている、また昔、ダグリュールやヴァレンタインさんと同じような理由かと考えたが
【だが理由はまだ聞けてない、もう少し時間をくれ】
ーすまない頼んだぞカレラ!ー
【任せてくれ我が君!ウルティマから必ず理由を聞き出そうではないか!】
「無理はするなよ」
念話を切るとリムルさんに何と言って良いかと頭を抱えてるとランガが何か見つけたようだ
「この下か」
「はい我が主!」
「ならさっさと進みましょう、アナザーフォーゼのロケットドリルキックで目的地まで一気に行きます!」
アナザーウォッチを構えるが
「いやハルトには別に頼みたい事がある…黒幕の逃げ道を塞いでくれ」
リムルさんの依頼に従い通信機 コムリンクでコマンダーハウンドに繋ぎ指示を出す
「了解しました!ハウンド!仕事を終えた大隊連中で都付近を全部包囲しろアリの一匹も見逃すな!何なら逢魔から応援を呼んでも構わんし、あのクルーザーでも引っ張ってこい変な奴がいたらスタンモードで眠らせろ!」
【イエッサー!野郎ども逢魔から兄弟を連れてこい!!】
【はっ!】
いやはや頼りになるな流石はクローントルーパーだなと感心しているが負けてはいられない
「これで大丈夫です、行きましょうリムルさん!」
「あぁ行くぞ!」
と中に入ったわ良いが、中ではボロボロになっているトワさんと何か異形の身になったヒイロと高笑いしているバイスに似た声の黒幕ぽい奴がいた
「お前が黒幕だな」
「何つーか仲間の声に似てるから複雑…」
『何ハルト、もしかして俺っちの事を思ってたりするぅ!』
ーうっさい、次余計な事言ったらジープで跳ねるかアナザーライオトルーパーに襲わせるぞ!ー
『うわぁ!ごめんなさい!!』
「……だが…少し攻撃するのに躊躇ってはいる」
『やっぱり…』『ツンデレ?』
「アナザーライオトルーパー…追いかけ回してよし」
『ヒャッハー!!』x2万
『逃げろーーー!』
『おい待て置いてくな!』
「これでよし」
と話してたらだ、その黒幕 ラキュアは俺を睨んだ
「き、貴様が…元人間で新参者の魔王か…そして…あの方の魂を穢した輩かぁ!」
「は?」
「なぁハルト、あの医者と同じで何かしたか?」
「いや全く身に覚えがないんですよね〜」
あの医者と同じで睨まれたりする理由が分からなかったがどうやら関係者の誰かがラキュアと縁のある奴らしいが逃げたラキュアをリムルとハルトはそれぞれランガとアナザーオートバジンに跨りながら追跡を開始した
「逃すかぁ!」「待て!!」
逃げた先に待ち受けていたクローントルーパー達がブラスターライフルをラキュアに放つが効いてないようで、そのままトロッコで逃げおおせると空を飛ぶ際に見えた羽を見てリムルとハルトは納得した
「その羽…悪魔か」
「あぁ……なるほど」
リムルは悪魔と納得したがハルトも別の意味で納得した
(あぁ、コイツはあの三人の関係者か)と
すると医者のチクアンも悪魔な感じで現れる
「リムルさん、俺がアイツを何とかするんでベニマルさん達の加勢に」
「ではあの藪医者は俺が相手しよう」
「え…「頼みます」…あぁ分かった!ランガも任せたぞ!」
「はっ!」
とリムルさんは移動してくれた…これでタイマンとアナザーウォッチを構えるとラキュアは怒りに満ちた顔で
「貴様を殺せば、あの方が本来の姿に戻られる!」
「あの方?」
カレラが言ってたことを鵜呑みするなら
「まさか…ウルティマの事?」
逢魔にいる、あの愛らしく最初に出会った彼女を思い出すが
「う、ウルティマだとぉ!貴様が名付けや受肉してあのお方は変わられた…悪魔として持つべき矜持と強さへの執着が無くなってしまったのだ…それも全部貴様があのお方……ヴィオレ様を倒してしまったからだぁ!」
ラキュアの意見を纏めれば、ようは俺がウルティマを倒し受肉や名付けをした事が気に入らないらしい
実際にテスタロッサ、カレラ、ウルティマの三人が逢魔に加入した際に各々の眷属を連れてきたが一部は別任務で席を外してるものもいた…あぁ、成る程
「やっぱり俺はまだまだだな」
俺が上にいる事が納得いかないのだな…まぁいきなり自分の慕う上司の上に上司が出来れば不満に思うだろう、しかもそれが何の目立った功績も立ててない青二才なら尚更だな
「オーマジオウ…師匠…俺は王様としてまだまだみたいで…今後ともご指導ご鞭撻よろしくお願いします……あと出来ればリバイスの続きとギーツを見せてください」
『最後に欲望が漏れてるぞ』
ーこ、これはアナザーギーツ達の事を詳しく知る為に必要な事なのだ!ー
『本音は?』
ー見たい!ー
『宜しい』
ーっじゃなくて!!ー
「悪魔ってのは強い奴に従うんだろ?ならウルティマの意に背いているのはラキュア、お前になるが?」
「黙れぇ!俺は貴様を認めんぞ…貴様を殺せばあのお方も必ず正気に戻られるのだ!!故に貴様は死なねばならない!」
とラキュアは自分に酔っているのだが
「それは困るなぁ〜まだ死ねないし…それに俺を殺して良いのは絶対にお前じゃない」
・・・・・・・・・
俺を殺して良いのは本物の仮面ライダーだけだ…それ以外の力を持っただけの有象無象には俺の命は渡せない
「俺の物語の結末を決めるのは全知全能の書でも高度な人工知能でもない……あの人達だけなんだよ」
相棒達には悪いが俺としては殺されるなら仮面ライダー本人の手にかかりたいと思う、あの誰よりも優しく強い戦士達に…最強の敵として……
だからこそだそれ以外の誰にも負けないと決めている
「なんだと…っ!」
「あれ?聞こえなかった?お前に殺される程弱くねぇんだの俺はな」
ヘラヘラと笑いながら、いつものように相対する
「新参者の魔王だけに飽き足らず八星にもなれない成り損ないが、あのお方を従えるなど恥を知れ!!」
「知るのは貴様だ下郎」
「え?ウォズ?」
「我が魔王は普段は昼行灯のような方だが、実際は我々には計り知れない深い思慮を持つお方…そんな我が魔王の意図すら汲めない愚か者がいたなど…こんな配下を抱えたウルティマ嬢が哀れでならない」
何やら演説してくれてるがハルトは内心すごい動揺していた
「…………………………」
ーえ?計り知れない深い思慮?ウォズは一体どこの誰の話をしているんです!?ー
「つい先日も巧みな話術と交渉術で数十万規模…いや百万規模の軍隊を手に入れたばかりなのですから……今まで棍棒外交しか出来ないと思ってましたのに」
「あれ?それ褒めてる?」
「百万規模だトォ!そんなのハッタリだ!」
「ハッタリではありませんよ」
ウォズが指を鳴らすと待ってましたと言わんばかりに現れたのはクローントルーパー達を輸送するガンシップが数機、そのブラストシールドは開かれており大量のトルーパー達がブラスターライフルとガンシップの武装でラキュアに狙いを定めていた
「ウォズ、何か狡いなソレ俺もやりたい」
「コレは失礼しました我が魔王…過ぎた真似をお許しください」
「いや-流石はウォズだな、俺の考えが分かるなんて」
「いえ私やテスタロッサもですが我が魔王の深淵な考えの一端を読み解くだけで精一杯ですので」
「ははは…皆、俺を買い被りすぎだよ」
『ソウダナ』
『ただの行き当たりばったりがとんでもない言われようだな』
「ま、まぁ言われようだろうけどさ褒められて悪い気はしないがな…見ていろ!お前達の王の力を!」
『ジオウ』
アナザージオウになり、アナザーカリスのフロートを使い浮遊するなりラキュアは魔法で攻撃をするがアナザージオウはツインギレードではたき落とすと、未来視ですぐに隙をついて肉薄し胴体に流れるような一撃を叩き込んだ
「ぐぎゃああああ!」
その悲鳴を聞いて思わずに苦い顔をして
「な、何かバイスを攻撃してるようで罪悪感が凄い…」
『へ?いやぁ別にそんなの気にしないでよハルトちゃん!』
「そうか…なら遠慮なくボコる!」
『アレ!ハルトさん…僕ちゃん何かした!?』
「この国を泣かせ続けた悪党を裁くにはお似合いな奴がいる」
いや主に良心が痛むかどうかの話になるのだが今更だが仲間でないのだから別に良いやと思い、アナザージオウはウォッチを起動すると、街…国を守る為の風が吹く
『W』
アナザーWとなり、あの街を泣かせる悪党にかける台詞を告げる
「『さぁ!お前の罪を数えろ!!』」
「罪だと!罪人は貴様の方ダァ!」
叫びながらラキュアは魔法弾をアナザーWに放つが
『ルナ トリガー』
アナザーWルナトリガーになりトリガーマグナムで様々な軌道から放たれたる攻撃を全弾撃ち落とすと追撃で何発かは命中して怯んでる隙に新しいアナザーライダーに変身した
「ほいっと」
水色の血管が流れ光った姿は、まるでライオンにΨの意匠を嵌め込んだような異形の怪物背中には翼を意識した機械的なブースターが装備されている
空から舞い落ちるのが定められた蝋翼の帝王
『サイガ』
アナザーサイガ
「it's showtime!」
そう言うと背部のブースター フライングユニットを起動すると持ち前の旋回性能を活かしてラキュアの背後を取ると、そのままフライングユニットを攻撃モードに変形させ高濃度のフォトンブラッド弾を浴びせた
「あぎゃあああ!」
「ENJOY(楽しめや)!!」
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その頃、悪魔界にある場所ではアナザーベイル ウルティマとアナザーキルバス カレラの犬猿の仲によるバトルが行われていた
アナザーライダーに自らの悪魔としての魔法や異能、技術を落とし込んで戦う2人…テスタロッサも加えると三人はハルトにない強さがあった
「はぁ………はぁ………」
「はぁ…はぁ…」
互いに能力は互角であり決定的に欠けていた
「で?思い出した?」
「あぁ…あのゲームか」
「そうだよ!ラージャはボクの受肉に用意した場所だったんだ…なのに!」
「その契約が契約と呼べるのなら我が君に歯向かうのも問題はないと思うぞ、私とて同じ立場なら我が君を止めるだろうからな」
「え?」
カレラの言葉を繋ぐ前にゾンダとヴェイロンがウルティマの元に現れる
「お嬢様、ラキュアの奴が勝手に動いていたようです」
「前にお嬢様が作った、ヴァレンタイン嫌がらせ用呪毒装置をラージャに用いていました!」
「は?何それ…って事は」
それを聞くとカレラは一旦手を止め
「お前の妨害で契約不履行だな」
「…………みたいだね」
「カレラ様戻りましょう、ウルティマ様の件をハルト様に報告せねば」
「それはお前達に任せたぞ」
「あれ?カレラ様は?」
「私はまだ用が残っている…任せたぞ」
「そうだね…まだ」
「「決着をつけてない!!」」
今度は互いの最大火力の魔法が中間地点で放たれたのであった
側近達は
「………これどうする?」
「取り敢えず離れましょう…ゾンダ、ヴェイロン貴方達もです」
「分かりましたよ」
「えぇ…しかし今回の件、ハルト様に何と報告すれば…」
正直に話せば、ウルティマの信用が落ちてしまうと頭を抱えていると
「あ、私に考えがあるけど聞く?」
「是非」
「んじゃー」
エスプリが提案した内容はゾンダとヴェイロンも納得行く筋書きであった
「おや面白い話をされてますね」
「ディアブロ様?」
「何、少し私も口添えしようかと」
「見返りは?」
「そうですね…有事の際に一度で良いので協力を頼めますか?」
「問題ないだろうテンペストの危機はハルト様の危機だ、ならばハルト様にも提案がしやすい……カレラ様には私から話しておこう」
「ちょ、アゲーラ勝手に!」
「エスプリ考えてみなさい、我々が隠蔽してもディアブロ様がリムル殿に口外すれば同じ事ですよ…しかし」
「くくく…えぇ勿論しっかりとフォローはさせて貰います……しかしウルティマの後始末しなくて良いのですか?」
「今のお嬢様を止められるのはハルト様以外おりますまい…そのハルト様が動けないのならば気の済むまで暴れてもらった方が良いですから」
「そうっすね、今回の件で割とイラつかれてたので…私達に火の粉が来なければ何方でも」
「その気持ちよく分かります」
モスやシエンがいたら同調しただろう、悠久とも言える時間各々あの三人に仕えているのだ気苦労も一つや二つでは足りないのである
色々と苦労の絶えない側近達であった
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その頃 アナザーサイガはフライングユニットをトンファーモードにしてラキュアにラッシュを叩き込んでいるのだが
「やっぱりトンファーって少しクセの強い武器だな」
それと接近してクロスカウンター狙うのは胴体切られる死亡フラグな感じがするので…ここは違う奴で行こう
【ハルト様、取り急ぎご報告したい事が】
「アゲーラ?」
【ーーーーーーー】
「そっかありがとうな!……よしお前は敵だ」
そう言うことだったのかと納得すると一息入れ、心の中にあるスイッチを切り替えた
温和な人ではなく……魔王として…1人の怪人として
「王としての判決を下してやる…」
そう言ったハルトの右手にはステンドグラスのような模様が現れると
「サガーク!」
『!!!!』
『サガ』
そう言うと同時に現れた円盤型の蛇 サガークがアナザーサイガの右手に収まるとアナザーウォッチに変化するなり強くスイッチを押し込むとアナザーサイガの体はステンドグラスのように弾け 中から現れたのはアナザーサガだ
「見てくれだけ変わって所でえええ!」
ラキュアは魔法で攻撃をしようとしたがアナザーサガはジャコーダを使い数度殴打すると首を絞める
「さて………と……そろそろ幕引きと行こうか」
「ふ、ふざけるな……あのお方が…お前を…」
何かラキュアが言おうとした、その時だった
【おい、お前】
「っ!あ、あなた様は…」
【誰の主に手を出してるか分かってるの?】
「主ですと……あなた様は騙されているのです!目を覚まして下さい!あなた様は孤高で至高、誰にも屈する事のない存在!それなのに何故あのような成り上がり者なんぞに!」
【別にお前がハルをどう思おうが関係ない…けどさボクはラージャを見張ってろとしか言ってないよね?何勝手な事してくれてるの?】
「い、いや私は一重にあなた様のお側に仕えたく!」
【知らないよ…あーあ…お前のせいで折角の計画がパーだよ、お前が勝手しなければハルにもバレずにゲームを続けられたのにさ…この役立たずの無能が…ま、今回はボクが手を下すまでもないかな〜どーそお前ハルに始末されるだろうし】
「っ!そ、そんな!!」
「うわー誰と話してるか知らないけど見捨てられたんだな…かわいそ、同情はしないけど」
「こ、こうなったら…これで!っ!」
ラキュアがそう言うなり紫色の玉を飲み込むと途端に魔力が暴走して膨らみ始めたのを見て
「な……あいつはせ、セ○なのか!」
「違うだろ!」
ま、まずいこのままでは地球ところか太陽系の危機だ!と慌てていると
「こ、この国諸共…この魔法……破滅の炎で消しとばしてくれてやるわぁ!!」
「な、なーんだ国範囲なら大丈夫だな…太陽系規模とかならどうしようかと」
いやはや最近地球規模のピンチに対応してたせいか大丈夫な気がしてきたよ…パンドラタワーや破滅の塔とか出来たら流石に逃げたくなるからな
「いやいや!何呑気にしてんだよ!…こうなったら……「大丈夫です任せて下さい」え?」
「アレの魂を破壊するのでリムルさんは魔力を食い尽くして下さい」
「え?お、おう」
「判決は一つ…死だ!」
『WAKE UP』
するとジャコーダから伸びた赤い刺突がラキュアの魂に突き刺さるとアナザーサガはジャコーダをなぞるように動かすと同時にラキュアの体がステンドグラス状に変わり爆破した
「リムルさん!」
「あぁ…暴食之王(ベルゼビュート)!」
その魔力はリムルさんが全て食らいつくした
「ウォズ!」「はっ!」
変身解除したハルトはウォズと共にマフラーワープで転移した先では、ボロボロになっているヒイロと介抱しているベニマルさん達であった
「ベニマル、フルポーションを!」
手持ちの完全回復薬を使おうとするが
『解 紫紺の球(カースオーブ)による副作用です…回復出来ません』
「…………くっ!」
「なら懐古の力で!」
アナザージオウⅡウォッチを構えるが
『無理だな、以前の死者蘇生と同じだ使えんよ…戻しても同じ形で死ぬだけダゾ』
「っ!……」
キャロルや錫音を呼ぶ?いや間に合わない…テスタロッサなら…ダメだ逢魔の守りについてる彼女に負担をかけるわけにはいかない
ならばこそだろうか…ハルトは待機していたトルーパーに指示を出す
「せめて忠義の戦士に敬意を…弔砲放て!」
近くに待機させていた戦車 ウォーカーやガンシップが空に大砲を放つとトルーパー達は全員敬礼した容姿は違っても忠を尽くす彼に戦士のそれを感じたのだろう
後に、この現場に居合わせたトルーパー達は彼に敬意を持って緋色のペイントと赤鬼のパーソナルマークをつけた部隊 レッドオーガが生まれたのは少し先の話である
「ははは……随分と派手な見送りだな」
ボロボロと崩れていく彼の体を止められず彼は灰のようになり消えてしまった
「ヒイロさん…っ!」
だがその時
「ティアラよ!」
トワさんがまさかティアラの力を使ったのだ
「おいおいおい!そんな事したら!!」
結果としてヒイロは生き帰ったが今度はトワさんが光の粒子となった…筈なのだが
『おめでとう、ゲームは君達の勝ちだよ…それとお詫びかな奮発させてもらうね』
その時、とある魔法が起こるとトワの体が元に戻ったのだ
「トワ様!」
これにて一件落着!と言いたいな…取り敢えず皆が最後の宴で盛り上がる中、ハルトは逢魔の議事堂にいたしかも不機嫌で
「………俺も参加したかった」
「我が魔王の気持ちはわかりますが」
「わかってる…さてウルティマ」
「っ!」
目線の先には今回の件で色々動いていたウルティマがいたのだカレラと喧嘩したのか衣服はボロボロかつ今にも泣きそうな顔を見て
「アゲーラやヴェイロンから報告は受けている………身内の不始末よくやってくれたな」
「……………?」
あれれ可笑しいぞ?と言う顔をしていたのに気づいてないハルトは
「お前は前からラージャにいた眷属の陰謀を察していてゾンダとヴェイロンを率いて調査をしていたのだろう…すまなかったな迷惑をかけて」
「いやいやハルが謝ることじゃないよ、黙ってたボクが悪いんだし」
「出来れば今後は報告して欲しいなぁって思ったな」
「わかったよ…ごめんなさい」
「いいよ…さて夜食でも作るかウルティマもどう?」
「ボクは良いや、溜まった仕事しないと」
「そっか、んじゃまた明日な」
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そして部屋から出たウルティマは少し不機嫌な顔で待っていた同僚を見る
「何で、ボクを庇ったのさ?カレラ」
「私ではない彼奴らの提案だ」
目線を向けると2人の副官がいた、恐る恐るだがヴェイロンは話す
「はい、お嬢様の今後やハルト様の為にも今回の件はラキュアの独断専行にするべきと判断した次第です」
「…………そっか…ありがとう」
「勿体なきお言葉」
「だけどカレラ、これで借りを作ったとか思わない事だね!!」
「知らんなそんなこと……さて我が君と夜食に行「ちょっと待て」なんだ?」
「何でハルと夜食行くのさ?」
「誘われたのだよ、お前は断ったのだろう?なら黙ってみているが良い」
「ボクも行く…今ならハルに訂正でき「させるか!」邪魔するな!!」
そう騒がしく言い合いをしている間に当たり前と言わない形で通り過ぎたテスタロッサが部屋に入ってきた
「ハルト様、お待たせしましたわ」
「おう、んじゃ行こうか」
「しかしハルト様、自ら手料理なんて」
「昔から好きでやってるんだよ…テスタロッサ達の口に合えば良いんだけど」
「期待してますわ……それと」
「何してんだお前ら」
「……………」
「ウルティマもアゲーラ達も来いよ仕事は明日にしようぜ」
「うん!!」
「我が君はウルティマに甘くないか!?」
「わーったわーった、皆ついてこい!」
そう言うハルトは今までと変わらない屈託のない笑顔であり付いてきてくる者達も笑っていたのであった
まずは3位 紅蓮の絆編ですね、今更ですが一番文字数多い話なんですよ〜
補完としてですが
原作の劇場版と違い、今作のヴィオレ…ウルティマですが割と本腰入れて隠蔽工作に走る位には焦っていたりします
実際 ワルプルギスでカレラと同じように他の魔王に嫌がらせしてたのがバレて怒られましたからね、しかし初代女王との契約がある以上は結末を見届けないとならない、だがハルトの不興を買いたくないという板挟み状態でした
またラキュアがハルトを嫌っているのは本編通り敬愛する主人に名付けをしただけで飽き足らず自分に渡された受肉の器を見張る役目を奪った恨みもあります
実を言うと三人の眷属にはそれぞれラキュアのようなハルトを認めてない悪魔が一定数はいる構成なんですよね主に末端の悪魔がメインですがしかし原初の三人が抑止力になっているので逆らわないのと実際にハルトが暴れた姿を見て認めてるという感じですね
次回予定 第二位 変身IF 仮面ライダーシーカー なんちゃって予告
「おめでとうございます!今日から貴方は仮面ライダーです!」
その言葉と共に渡された箱を開けた瞬間から俺 常葉ハルトの運命は変わったのだろう…憧れの力を手にしてから誰かに闘うよう頼まれ続け、何度も何度も敵を倒し世界の危機を救ってきた
しかし
「何がしたいんだろ……俺……」
紛い物の思想や理想を抱え続けた結果…自分が叶えたい本当の願いが分からずに心がすり減り始めた
「なら黙ってついてこい」
そう言ってくれた叛逆の騎士と
「君に倒れられると私は困るんだ…仕方ない少し手を貸してあげる」
何故か助けてくれる指輪の魔法使いと旅をする内にハルトは自らの願いを見つけていく
「この願いは俺が掴みたい願いなんだ…お前なんかが邪魔すんじゃねぇよ」
『SET WARNING』
探せ自分だけの願いを!
「変身!」
『WOULD YOU LIKE CUSTOM SELECTION』
「何者だ!」
「仮面ライダーシーカー、願いの探索者だ!」
次回投稿予定