綺麗なだけじゃない狼谷さん   作:狼谷さんカワ(・∀・)イイ!!

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キミと球技大会②

 

勝利を掴み、その美味に酔いしれた。

だから、この勢いそのままに……優勝だ――――――と思ってた自分達がいたと思います。

 

初戦の優勝候補で一学年上の3年生チーム。

そんな相手に、在り来たりではありますが、持てる全てを出し切った、全てを出し尽くした皆は続く準々決勝で負けてしまいました。

 

 

3-0

 

 

頑張ったけれど、清々しい程の完敗です。

途中で足つってる人も居て、単純にオーバーワーク気味だったのかもしれない。

 

 

「くぅ………終わったんだ、俺たちの青春が……」

「このメンバーで天辺獲りたかったぜっ……。あの優勝旗を……」

「お疲れ様~みんなっ! 惜しかったね。……悔しいけど初戦で3年生に勝てただけでも十分過ぎるよ。最高だったよ」

「「もっともっと悔しがろうぜ~~~!! 御神~~~!!」」

「わひゃあぁっ!?」

 

 

何処か演技がかった所作をする面々に対して、御神はのほほんとしていた笑っていた。

悔しい、と口では言っても悔いなくすっきり、持てる力全部出せて楽しかった、と爽やかなのであまり説得力が無い。

 

確かにその辺は、同感な面もあるのも事実。優勝候補相手に勝った時点で。……でもでも、ちょっとノって来なかった御神に対して異議あり! なのだ。

取り合えず、色んなテンションを胸に雪崩式に倒れこむチームメンバー。

※ケガには注意してます。

 

 

「そりゃ、俺だってそうさそうさっ! でも、最初なまじ勝っちゃったもんだからさぁ、やっぱりさぁっ!?」

「そーだそーだ! 勝ったの3年1組だぞ!! 去年2年でありながら3年押し退けて勝っちゃった(勝手に)伝説なチームだぞ! その上サッカー部5人もいた! ……いやいや、何で勝てた??」

 

 

「「兎に角、勝てると思ったのに、完敗!! やっぱくやしいじゃん!!」」

「む、むぎゅっ、く、るしいよぉ、ちょっと離れてってば! わか、わかったからっ!!」

 

 

ギャーギャー騒ぐ皆から、どうにかこうにか這い出した御神は、よっこらしょ、と立ち上がろうとしたその時、ゆっくりと手を差し出された。

 

太陽の光が陰り、目の前に誰かが来た事は解った。

逆光で姿は視認しにくかったけれど、直ぐに解った。

その逆光は、姿が見えにくい―――のではなく、神々しいと思えてしまうのが不思議だ。

御神にとって、()ではなく女神(・・)だからなのかもしれない。

 

 

「お疲れ様。御神くん。格好良かったよ」

「あはは……完敗、でしたけどね。ありがとうございます、狼谷さん」

 

 

女神———そう、差し出された手は狼谷のものだった。

以前のボウリング大会の時に、狼谷や式守が思っていたカワイイと言ってもらいたいという気持ち、そんな欲求。

御神にも実はひそかにあったりする。

 

 

【狼谷にカッコイイと言ってもらいたい】

 

 

細やかながらも大きな願い。

それが今叶った―――と御神は顔を赤く、表情を綻ばせた。

 

 

流石のノリの良い男子な皆さん。真島や飯塚と言った1年から一緒のメンバーも狼谷と御神の間に強引に割って入れる程デリカシーが無い訳がない。

 

 

「ぅぅぅ……4組は頑張れよ―――、俺たちの分も頑張ってくれよぉ……」

「和泉はケガすんなよぉ……、頼んだぜ、犬……」

 

 

だから、絡む相手を4組の皆さんに、応援してくれた4組の犬束や和泉にした。

まだ、お互いにソフトボール・バレーボールと時間に余裕が有ったので、そのまま応援していてくれたのだ。

 

 

「うんっ! 僕達も頑張るよ!」

「おう! 任せとけっっ! って言いたいが、その前に犬()な!? ちゃんと束つけろ」

「あれ? そなの? だってしょっちゅう1組(ウチ)に来る猫崎さんは、犬束のあだ名は、《犬》若しくは《束》って言ってたんだけど―――」

「コラァァッ!! 猫崎ぃぃッッ!!」

「良いじゃん良いじゃん! 呼びやすくて。親しみ的にも?」

「何が親しみだ、ズボラが! 人の名勝手に省略すんじゃねーよ! 他のクラスまで飛び火してんじゃねーか!」

 

 

 

何はともあれ、御神たちの戦いは終わりを告げ―――これから意思を継いだ? 和泉たちの戦いが始まる。

 

 

 

 

 

 

 

「ぅ、ぅぅぅ………」

 

 

頑張ったサッカーチームはとりあえず解散。

後は各々が応援したい場所に赴き、只管声を上げよう!! と応援に力を入れようと約束をしたのだが……御神は、唸っていた。

学校のあらゆる所に張り出されてるスポーツ大会の予定表(スケジュール)を見つめながら。

 

 

女子バレー 11:35~

男子ソフト 11:20~

 

 

現在時刻 11:00

 

 

「あれ? 御神くん? おーい、何を……???」

 

 

そんな時、バッタリ出会ったのが和泉や犬束、4組のメンバーだ。

御神にちょっと近づいたら、さっきと全く違う様子の御神を見て、目を丸くした。

 

 

「ちょ、ちょっとどーしたの?? そんなかじり付く様にしちゃって!? 何見てるの!?」

 

 

御神は、どんどん掲示されてる所に距離を詰めていたのだ。

別に近眼と言う訳じゃない。でも近づいて近づいて……近づきすぎて今はもう何も見えてないんじゃ? って言う距離。軈て額をつけて完全に壁と密着してる。同化でもしようと言うのか?

 

 

「疲れて頭やられたんじゃねーか? ソラ。ちゃんと水分摂取()ってっか? 幾ら春先だからって、汗めっちゃかいてたし、熱中症に気をつけろよ」

 

 

犬束は基本優しいが、なかなかにコメントが毒々しい。

心配してくれるけど、頭がやられてる~は、中々にパワーワードだから。

 

でも、そんな犬束や和泉の事に漸く今気づいた御神は、頭を壁に着けながら、ぐりっと45度回転。

 

 

「わぁっ!? ハゲちゃうよ!?」

「怖いな、お前! 何があった!?」

 

 

宛らホラーシーンとでもいうべきか……。これが文化祭で、お化け屋敷で、それなりのシチュエーションだったら立ったまま失神していた可能性が大いにあるレベルだ。

※因みに和泉が

 

 

「あ、和泉くんに、犬束くん………そ、そのえと…… が、頑張って?」

「いや、何あった? 今の今まで。ついさっきまでのお前と違い過ぎるだろ。話くらい聞いてやる。それくらいの時間ならあるよな? 和泉」

「勿論だよ。えと、10分くらいなら大丈夫そう」

 

 

本当に真面目で面倒見が良い犬束と和泉。

現在時刻と予定時刻を照らし合わせて問題なし、と判断すると絶対聞く! と言わんばかりの目と圧を御神にぶつけた。

 

 

「いや、その………折角、2人には応援して貰ったのに、ぼく……狼谷さんのバレーの方に行きたい、って思っちゃって……。で、でも、和泉くん達はぼく達を応援してくれたのに、って考えたら物凄く自己嫌悪に陥っちゃっただけだよ……」

 

 

ず~~ん、と解りやすいくらい落ち込んでる御神。

そんな御神を見て、和泉と犬束は2人顔を見合わせて――――

 

 

 

「「はははははははっっ!!」」

 

 

 

大きな声で笑い始める。

御神も自己嫌悪気味だったのだが、笑ってる2人を見て取り合えず正気に戻り。

何で笑ってるの? と首を傾げる。

 

 

「大丈夫だよ、御神くん! キミは狼谷さんの方へ行ってあげて」

「俺らが、そんなみみっちい事気にすると思うか? まっ、お前の気持ちも嬉しいけどな!」

「え、え? でも応援……」

「じゃあ、はい」

 

 

 

 

 

和泉は、手を差し出した。

そして、笑いながら言う。

 

 

「ぼく達ソフト組は、バレー組とかぶっちゃってて、どうしても応援行けないからさ、最初に式守さんに念込めたんだ。離れててもずっと応援してるからっ、って。ガンバレ~~、ケガしないで~~~って。だから、御神くんも今応援くれたらそれで良いよ! ……100倍くらい、勇気貰える!」

「!」

 

 

和泉の提案に、犬束は笑った。

そして、御神はおずおずと手を差し出し―――。

 

 

「応援、いけないけど頑張って―――! 和泉くん、ケガしないで―――!! 犬束くん、和泉くん守ってあげて―――! むむむ~~」

 

 

思いっきり念を込めた。

笑顔になる和泉。そして、和泉の不幸属性から守らなければならない―――と言う事を今更ながら実感した犬束は嫌な汗を流す。

 

 

「……何やってんだ? オマエラ」

「おう! 八満! お疲れ!! 良い試合っぷりだったぜ」

「無駄に疲れただけだ……はぁ」

「どんなフェイクにもかからないオマエも結構ヤバかったな。……最初っから動く気なし、って相手が分かってりゃ、もうちょい対処しようもあったと思うが……」

 

 

そんな場面で出くわしたのが八満だった。

彼女はバスケ選択しているので、どちらにも応援にイケルようで、丁度今は負けて戻ってきた様子。

それでも、決して運動が得意とはいえない、ばりばりなインドア派な八満は凄く頑張った。

気付かれずに、そっと近づき相手のボールをスティールした姿に、皆騒然としたのは言うまでも無く……、残念ながらやっぱり体力だけはどうしようもないので、直ぐにエネルギー切れを起こして途中退場になってしまったが。

 

 

「それより、アレなんだ? 男同士で手を取り合って。これ式守みたら発狂すんじゃねーか?」

「あ~~、それはだな……」

 

 

 

取り合えず掻い摘んで説明する犬束。

そして、さわりだけを聞いた時点で、八満も大体の事は解った。

人見知りな八満も、御神のことは知っているし、話す事もあるし、何よりその人柄は十全に知っているつもりだ。

 

―——以前、自分の好きなゲームの戦闘曲をピアノで再現して貰って、めちゃくちゃ上がった~時から結構仲良くなったのは別な話。

 

 

 

閑話休題。

 

 

 

「全く。罪な男だぜ。和泉もお前も」

「なんで俺が罪なんだよ!」

 

 

八満は両手でやれやれ……とため息。犬束は罪と言う言葉の意味を深く理解せず(全く知らず?)ただただ八満に抗議。

 

 

「もうそろそろ、お前ら始まるんじゃねーか。後、御神は女子の方も」

「「!!」」

 

 

御神の念を受け取る和泉の図。

それも念だけに念入りに込めて込めて、和泉も満更ではない様子でニコニコと笑っていて……、その硬直とも言える時間? の流れを作ったのが八満だった。

 

 

「じゃあ、御神くん! 僕達も頑張るね!」

「おうよ! オマエらのガッツ! 見てきたばっかだしな! 一旗あげてくるぜ!!」

 

「うんっっ!! 頑張ってね!! 応援してるから!!」

 

 

ここで、御神と和泉たちは別れた。

 

 

「義理堅いというか、真面目過ぎるというか……」

「や、でも……凄く応援してくれて、力になったのは事実だから。……実際、凄い所に勝てちゃったからね。応援の力、絶対あった、って僕は思ってるよ」

「ほほぅ。そりゃ、狼谷の応援効果じゃなく、野郎どもからの声援の方が、って言いたいわけだ? 御神は」

「っっ~~~~!!! そ、そんな事ないよっ! 狼谷さんの応援だって、声だって僕にしっかり届いてるから!!」

「ほほぅ~~、んで、力になったか?」

「そりゃ勿論っ!!」

「なら、お前が取るべき手段は1つしかねーって事だろ。狼谷の方一択だ。狼谷だってお前と同じ気持ちだと思うぜ」

「あ、ぁぅ……」

「やれやれ、お前も可愛く見えてきたよ」

 

 

と言う訳で、八満にも諭されて……元々、時間いっぱいまで悩んだ後狼谷の所へ行くのがある意味決まっていて、後でこれでもか! と和泉たちに謝ろうと言うのが決定路線だった御神だったが、その足は最初よりも遥かに軽やか。

 

皆の事を応援する。

応援してくれた皆———助けてくれた皆を。

 

だから、自然と駆け足になって体育館へと向かう。

 

 

 

「それにしても、応援行くのどっちか諦めない~でこんな悩んでたら、お前んトコとウチが激突っとかになったら、もっと大変にならねーか?」

「それはならないよ。流石に自分のクラスを応援するし。でも、和泉くんや式守さん、猫崎さん達にも声をかけるよ」

「何が違うのかわかんねー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして―――。

 

 

「くぅぅ……、くそぅ………。終わった。俺たちの夏が………」

「まだ始まってすらないよ。春だよ今」

 

 

ボロボロになって帰還するのは和泉と犬束。

あれだけ、念を込めて貰ったのに申し訳ないが、服も体も顔面でさえも砂や泥でグチャグチャだ。

 

結果は―――言うまでも無い。

 

 

「流石に優勝候補か……。どうやってあんなトコに勝ったってんだ御神……」

「凄いよね。やっぱり。でも悔しいなぁ……。次こそはっ」

 

 

新たに決意を胸に、向かうは女子バレーの方。

 

 

「女子バレまだやってるからな? 2階から見てみようよ」

「走るな。コケるぞ。折角このくらいの不幸で済んだんだし」

 

 

試合中に何度か不幸属性に見舞われた和泉だったが、犬束が頑張ってそれをカバー。どうやってソフトで……と思わなくもないが、その辺りはスルーで。

 

 

そして、体育館に入って……驚いた。

何故なら、世界が変わったから。

 

 

熱気・歓声・手拍子

 

 

それらが渦巻いて、1つの世界を形成してしまっている。

 

 

「すげーすげーー!! どっちもヤベーー!!」

「こっちの2年、3年に勝っちまったぞ!?」

「こっちこっち、4組は劣勢だけど、メチャクチャ食らい付いてる!!」

「いや、サッカーン時もそうだったけど、今年2年強くね!? 去年の1年ってここまで強かったっけ!?」

 

 

熱を帯び、それが連鎖し、皆が共有している。

ただ、1点を見つめて。

 

 

「す、すごいね。盛り上がってる」

「まだ試合続いてんのか……って、あっちがソラのクラス。……いや、勝ってるし!! 向こうも確か相手3年って言ってなかったっけ!?」

「僕達、負けちゃったよ!?? なんかすっごく情けなく思ってきた!!」

「落ち着け和泉! 終わった事だ。あんま興奮してっと――――」

 

 

ズルっ、っと滑ってこけそうになって……

 

 

「あぶねぇ!!?」

 

 

ずどんっっ!! とホームランボールが和泉の方へと飛んでくる。

それを庇って犬束が顔面キャッチ。

 

 

「あ、ああ!! ゴメンよ、犬束くん!! 僕の、僕のせいだ!!」

「い、いや……、こ、ここまでくりゃ、ボールの1つや2つ……ごさ、みてーなもん、だし……」

 

 

何とか額で受ける事が出来たので、鼻血ブーにならずに済んだのは僥倖。

 

 

「あ、みっちょん。アイツらだよ。もう負けっちゃった上に、相変わらずの不幸……犬束がナイスキャッチしてた。ウチらこんなにねばってんのにねぇ~」

「む……むむむ……」

「あ~~みっちょんみっちょん! その気合はあっちじゃなくて、相手に向けて!!」

 

 

しっかり守れよ! と言いたいのか、和泉にそれ以上くっつくな! と言いたいのか……、式守は御神の時以上の殺気を犬束に向けて、そして猫崎に止められた。

 

殺気は必要ない気がするが、闘気の一種だ。全て力に変えて相手にぶつけないと、この相手は勝てない。

 

 

「ち~~っっ、それに狼谷の方。参ったなぁ。先を越されちゃったよ」

「……うん。みたい、だね」

 

 

横目で今度は反対側を見る2人。

そこには、同じく3年で、前評判では自分達が相手してる3-1よりは劣るものの、文句なしの強チーム3-3。

そこに勝ってしまった狼谷の姿が有った。

彼女を中心に、人だかりができ、そして彼女も笑っている。

 

 

「カレピが来てくれて、絶対1段階進化したよ、狼谷のヤツ。普段の練習の時以上が出てる、って感じがしたもん」

「ふふふ」

「だから、今度はこっちの番、ってヤツだよ みっちょん」

 

 

猫崎は笑う。

そしてその瞬間———。

 

 

 

『頑張れ!!! 式守さんっっ!!』

 

 

 

まるでタイミングを見計らったかの様に、和泉の声援が、精一杯の大声が式守の耳に届いた。

式守は気合を入れ直す。

 

猫崎の言う狼谷の進化。

それは式守でも解るくらいだ。猫崎の様にバレー部に所属してないし、普段の練習を見ている訳でもないのに、解る。

 

 

だって、自分も同じ気持ちだから。

 

 

「負けて、らんないね」

 

 

きっと、間違いなく狼谷も同じ気持ちだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見事勝利を収めた2-1側。

 

 

「…………」

「狼谷? どしたの?」

「いいや。向こうの試合、気になってね」

 

 

余韻に浸りつつも直ぐ隣のコートでの試合が気になっていた。

 

自分達の相手も強かった。

それでも勝つことが出来た。

今、式守や猫崎が相対している相手は自分達以上の相手。

 

でも、何ら心配はしてない。

 

 

「狼谷さん、皆さん、ジュースどうぞ」

「ああ、ありがとう」

「ありがとーーー御神っち~~!」

「うはー、喉からっから…。染みるよ~~」

 

 

応援がこんなにも力になる事を、狼谷は改めて知ったから。

 

 

「決勝戦の相手、これで決まるかもね」

「おお! 狼谷の強気発言頂きました! まだ1回戦終わったばっかなのに~~」

「御神っちの前で格好つけちゃったね~~。ん? あれ? 普通逆な気がするけど……ま、良っか」

「ほらほら、御神くんもこっちは良いから、狼谷さんの方に行ってあげなよ、労ってあげなよ」

「わ、わわ、お、押さないで佐々木さんっ!」

 

 

ぐいっ、と押され寄せられ、狼谷の隣に立つ御神。

 

肩と肩が触れ合い……互いに体温を上げてゆく。

そして微笑み合った。

 

 

 

 

「次も、負けられないね」

「はいっ。全力で応援しますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後———何やら体育館内の女の子から、イケメンだ! と黄色い声援が一際強くとんだのは別の話。

 

 

 

 

 

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