『相棒』と共に   作:ボスドゴラ親衛隊

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 宿敵と書いて友と呼びます。

 ちなみにボスゴドラが『はがね·かくとう』タイプにならなかったのは、なんのこっちゃありません。
 XY時代のコ○コ○コミックに乗っていた竜王伝(ドラゴン·複合のみ)に出ているボスゴドラが見たいからです。



宿敵との出会い 1

 

 眼前に輝く『せいなるつるぎ』に倒れ伏した私を庇うように立ちはだかるあなた。

 

 何度も吹き飛ばされて痛いはずなのに、怖いはずなのに、どうして立ち上がれるのか……

 

 

 今、振り下ろされんとする正義の剣が胸を貫いた。

 

 

 国際警察になってからの初仕事、ポケモンマスターを目指すため旅に出たあの時のように盛大に送り出してくれた父さんを見て、これが日常になる恐怖に怯えている。

 

 おっと、仕事の話だったな。

 今回の仕事は、『プラズマ団』と呼ばれている組織の調査だ。

 俺が遊んでた『ルビー·サファイア』よりも未来のお話だと思うが、いかんせん情報が少なくてメタ視点からの考察ができないんだよな。

 

 まあ、ロケット団のパチもんだろうと思って、空港のある街、『フキヨセシティ』を歩いている。

 それっぽい服装のやつも見当たらなかったもんだから、この場所の調査は後回し、ジムリーダーにも話を聞いたんだが、怪しい奴はいないらしい。

 

 関係ないことだけどよ、『フウロ』さん?って何が理由であんな服着てるんだろうな。

 引っ掛かるのが危ないからとかならつなぎでも着てる方よっぽど(青少年の性癖的にも)安全だと思うんだが……。

 第一寒いだろうし……

 

 失礼と思いながらそれとなくその事を聞いてみると、可愛いからとのことだ。

 

 可愛いなら仕方ない

 

 納得は全てに優先されるので、今後もここを訪れる青少年は性癖を破壊されていってほしい。

 

 そんな会話のあと、何を気に入られたかは知らないが、飛行機で大都会と噂されている『ヒウンシティ』へ運んでくれるとのこと。

 都会なら何か手懸かりが見つかるかもしれないという配慮だろう。

 折角なのでお言葉に甘えて、そんな甘言に耳を貸した俺は、今考えれば馬鹿だったのだろう……。

 

 「はっや!」

 

 個人所有だからだろうか、小さめの飛行機に乗って目的地に向かうわけだが、スピードがおかしい。

 たぶん音速に近いくらいは出てる。

 いやまあ失神してないからそこまで酷くはないんだろうけどさ、戦闘機の視点で空を見ることになるとは思わなかった。

 

 これならうちのオンバーンの方がよっぽど信用できる。

 

 「死ぬかと思った……」

 

 『どう?ぶっ飛んだでしょ!』と無邪気に言われたことが恐ろしく、二度と飛行機に乗りたくないと思わせる程度にはトラウマになった。

 おまけに拗ねたオンバーンからそっぽを向かれた。

 死にたいと呟いたら必死で抱き締めて慰めようとするあたり愛想は尽かされていないようであるが。

 

 帰りは電車に乗ろう。

 

 そう強く誓った瞬間だった。

 

 おっと、たどり着いたのは『ヒウンシティ』だ。

 うちの『ミアレシティ』に負けず劣らずの街並みだが、歩いている人が多い。

 タクシーや車による移動が一般的なあの街と比べるのは、違うのかもしれないが、ただ道を歩いているだけなのに、何度も人にぶつかる。

 カロスは田舎だったのかと勘違いするほどの人人人!、俺が長男じゃなかったら耐えられなかったに違いない。

 

 とはいえこれだけ人がいるならば、プラズマ団とやらの足跡くらいは見つかるだろう。

 そんな考えのもと、情報屋とかがいそうな裏路地を駆け抜けていく。

 人がいないから静かな場所だったが、一瞬でも大道りに飛び出すとドッタンバッタン大騒ぎである。

 いつゴロツキや危険な組織と遭遇してもいいようにクレッフィを外に出してはいる。

 

 いや何もなかったけどね。

 

 あっ、それと情報屋は見つかったんだがプラズマ団の情報は知らないらしい。

 噓を見抜くのが得意なクレッフィが反応しなかったところを見ると本当のことを言っているようだ。

 わかった情報はポケモンを解放したいという基礎理念についてご教授いただいたくらいだったか。

 

 そんなもん、ここに来る前から知ってるに決まってるだろ!!!

 

 そんなヒウンシティ、たいした収穫もないので、この街のジムへ向かう。

 この街のジムリーダーはむしタイプの使い手とのことだ。

 むしタイプ使いに好戦的な人は少ないので穏便に終わるだろうと楽観視していると……

 

 「んうん……、特にそういう情報はないかなー」

 

 「あーっと、何か手懸かりはないでしょうか、少し小耳に挟んだだけでもいいので……」

 

 「んぬう……、最近はシッポウシティにいたからねー、この街のことはー噂程度もわからないかなー」

 

 「そうですか……」

 

 濃いな…………

 

 何で特別な事情を抜きにしてジムリーダーがジムを離れるんだよ……

 

 ごめん父さん、父さんのことを変人だと思った俺がおかしかったんだな。

 ジムリーダーになれるような人はみんなおかしいんだよな。

 

 じゃあ、ダイゴさんからはがねタイプのジムリーダーを打診されてる俺もあれくらいおかしいのか……。

 

 嫌な想像が頭を過ったあと、ジムでリーダー代理を勤めていたというトレーナーから下水道で怪しい人影を見たという話を聞いた。

 ただまあ、確証が得られない限りあまりやりたくない調査になるだろう。

 

 一応、水道局に依頼をしてマンホールを開ける許可を貰ったが、特に収穫もなかった。

 せいぜいホームレスが暮らしていたであろう痕跡が残っていた程度だ。

 

 このままイッシュの地を巡る旅行をするのも楽しいだろうが、ここに来たのはあくまで仕事。

 ヒウンアイスをクレッフィと一緒に舐めながら言っても説得力はないだろうがそれは許してくれ。

 

 結局イッシュ地方の観光を終えても、ろくな手懸かりは見つからなかった。

 

 ここのジムリーダーは総じて色物なのかと睨んでいたが、ヤーコンさんとかアロエさんとか……、ハチクさんとかヒャガさんとかウエイター三兄弟とかまともな人の方が多かった。

 

 代わりに四天王がおかしいかと思ったが、皆さん容姿はともかく倫理観は普通の人ばかりだった。

 

 ギーマさんはブロスターを褒めてもらったし、レンブさんは目と目が会ったらでバトルになったものの、お互いの最大火力であるインファイトとヘビーボンバーのぶつかり合いが終わったらそれでバトル終了になったし、カトレアさんはお休みになっていたので面会不可だったが、他の人からの評価は良かったし……。

 

 唯一、シキミさんからは、俺をモデルにした小説を書きたいと言われた。

 シャンデラ友達でありこちらにも書いている本が渡ってくるような人だ。

 純粋に伝記として執筆するようだ。

 

 ちなみにカロスではチャンピオンの『カルネ』さんの伝記や三羽の伝説の鳥ポケモンの話が人気だ。

 

 アデクさんも様々な場所へ旅に行った思い出を長々と語っていたが、純粋に面白い話と語り口調は、俺に時間がたったのを忘れさせた。

 

 と、総じてまともな人が多い。

 

 いや、初対面だからかもしれないな………

 

 ズミさんとか初見だとまともな人に見えるもん。

 

 

 そんなわけで各地を巡り終えた時であった。

 

 

 いつかの鉄色、しかし錆び付いた弱い鉄ではなく

 

 

 はがねの心を持った英雄との遭遇は………

 





 個人的な感情なんですけど、ジムリーダーの全力は平均レベルが Lv62くらいでエースが Lv68。

 四天王は平均レベルが Lv68でエースが Lv73くらいで、チャンピオンが Lv72でエースが Lv76くらい。

 この作品はこんなレベルになっています。

 皆さん本気で戦ってるけど全力じゃない、みたいな感じですね。

 いやまあ歴代ラスボスのレベルを見るとそんなに強いわけがないんですが、その代わりラスボスも四天王レベルにしてるので許してください。

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