『相棒』と共に 作:ボスドゴラ親衛隊
『とある鉄竜のお話 1』で匂わせていたあいつの登場です。
設定上、オンバーンは『テレパシー』の力でトレーナーと会話できます。
自分の設定が入ります。
苦手な人はブラウザバックを……
あのときの視線、世界を滅ぼすような轟音と共に一頭のポケモンを救った三闘士たちは、弟子であるケルディオを試すために彼をイッシュの地に放った。
その間に、英雄はあの人間たちと同じ
否
あの時のポケモンたちの匂い。
英雄として
ポケモンたちの救世主として
救わねばなるまい。
チャンピオンロードを下っている途中、シャンデラに料理を作ってもらいながら、アデクさんから貰ったたまごを見つめる。
特に理由もなかったが、空いていたひとつの枠。
トゲトゲしたそのたまごを抱えながら、『お前さんの手持ちとは相性がいいんじゃないかね?……、もっとも、わしの相棒とはもっと相性がいいんじゃがな』
ワッハハハ!!!
そんなことを言って手渡されたそれは、少しだけ湿っていて緑色のトゲトゲが全体に生えている。
このまま戦えそうな見た目だがこれでもたまご、投げつけたりしたら割れてしまうだろう。
『デラー』
「んっ!、サンキュー、シャンデラ」
できるだけ温かくしてあげたいので、シャンデラに預けて、そのシャンデラに作ってもらったお肉にかぶりつく。
他人の命を使って燃やしているという彼女の炎だが、オンバーンいわく、『あれは妹自身の炎ですよ、リザードンとかと一緒です』と言われた。
そんなことを言われずともこの子が他人の命を悪用するとは思えないのだが、それはそれとて不思議な色の炎は何だか恐ろしい。
『デララー』
ふわふわと浮きながらこちらへ来たシャンデラから、『お守りは任せろ』という意思表示があったので、このチャンピオンロード、存分に楽しませてもらおう。
『ギガーーー……』
「ナイス相棒!、それと……」
シュー
『ギガ?』
「怪我してるんだろ?、いや俺たちがつけた傷だから馬鹿みたいなこと言ってるんだけどな……」
『ギガ……』
『ドラドラ』
『ギガーー!』
「ほいっと、これでオッケーだ。悪いな俺たちの修行に付き合ってもらって」
『ギラギラ』
「なんだ?」
ポトッ
『ギガ』
あー、分かりにくい会話だったな。
ボスゴドラの修行のためにこの辺りでも実力者であるギガイアスに稽古をつけてもらってたところだ。
洞窟でしか使えない技とはいえ、天井から攻撃する『ストーンエッジ』とか『ステルスロック』に見せかけた『パワージェム』とか勉強になった。
突然、浮遊していた石が光だした時は、負けたかと思ったよ。
それと、野生のポケモンに『きずぐすり』を使ったこともおかしいと思ったか?
俺もこっちに来た時は驚いたよ。
でも、冷静に考えれば当然だよな、群れの末端ならともかく、ボスのポケモンを闇雲に殺したら、生態系が大変なことになる。
戦って経験値を貰ったあとは、ちゃんと治療してやるのが、トレーナーのマナーだ。
ゲームやアニメじゃテンポが悪いからな、簡略化されてもおかしくないと思うぜ。
そんな戦いが終わると、ギガイアスから不思議な石を渡された。
黒い彼の肌に付着している赤い石、それを渡されたということはどうやら認められたようだ。
簡単に説明するとこの場所のフリーパスみたいなもんだ。
感謝の印に握手をしようと手を伸ばした瞬間
『ギガーーー!!!』
俺を貫こうとする何かを庇ってギガイアスが倒れる。
一瞬の出来事で俺もボスゴドラも反応できなかった。
その攻撃に反応できたギガイアス、流石は野生の中で生き抜いてきたボスである。
だが
『ギ……ガ……ギガーーー!!!』
背後から放たれた『こうかばつぐん』の一撃。
仕掛人の強さは判明していないが、とてつもない暗殺技術を誇るポケモンのようだ。
その攻撃に耐えきれなかったギガイアスは崩れ落ちた。
仇を討て
そんな意思を感じる咆哮と共に
仕掛人の方を向くとそこにいたのは
『ニンゲン……』
『許すものか!』
四足の鹿のようなポケモンだった。
何に腹を立てているかわからないが、怒りたいのはこっちのほうである。
たった今出会ったとはいえ、友達になれるはずだったあいつに一方的な攻撃。
『ひんし』になっただけだとしても、到底許せることじゃない。
「やるぞボスゴドラ!、始めからクライマックスってやつだ!!!」
腕輪に嵌め込まれた俺のメガストーンと相棒のネックレスについたメガストーンが反応する。
「進化を越えろ!!!」
嵐の中にいるような暴風が世界を包む。
そこに立つのは鋼を纒う怪獣
「いくぞ!『メガボスゴドラ』」
メガシンカを持つポケモンの中も屈指の防御力、明らかに物理で戦うことをメインとした姿をしている四足には効果的だろう。
だが
『無駄だ!』
相手も凡百のポケモンではないということだ。
その装甲を貫くような一撃を放つ。
並大抵のポケモンならば簡単にひんしに追い込まれるだろう。
しかし
「そのでかい角を捕まえちまえ!」
その攻撃を受けるのもまた、百戦錬磨の最終進化ポケモン、腕をボロボロにしながらもその一撃を受け止める。
そして
「ぶちかませ、『アイアンヘッド』だ!」
相手が『ひるむ』ほどの頭突きをぶちかます。
だが
『私は敵ではないぞ、鋼の竜よ、可哀想に……、あのニンゲンから洗脳されているのだな!』
その拘束を振りほどいた四足は素早い動きで頭突きを躱すと返しに鋭い突きを放つ。
密着された状態での攻撃では回避も難しい、最低限、力の方向を逸らしながら衝撃身構える。
腕が飛んだ
そんな結末を幻視させられるほどの一撃だった。
思わず膝をつく。
あの『ローブシン』よりも重い……。
それでも、あんな悪に
完全な不意打ちで無抵抗の相手を攻撃する奴に負けるわけにはいかない。
『じしん』を起こして一度仕切り直す。
砂塵の中、先に仕掛けてきたのは四足だ。
光輝く角を振りかざし、攻撃する。
こちらも負けじと尻尾を突き出して応戦するが、あちらの攻撃は当たるのにこちらの攻撃は当たらない。
増えていく傷にどうしようもないまま時は進む。
負けたくない 負けたくない
『後ろに守るものがあるのに引いてはいけない』
とある『メタグロス』から教わったその言葉、意地だけで動き続ける身体
しかし
ドサッ………
洞窟を静寂が包む
ボスゴドラは倒れた。
砕かれた鋼の鎧とその首から下げられていた石も粉々に砕けた。
守れなかった。
そしてその凶刃はトレーナーの元へ向かう。
『あのポケモンは立派であった。その同士を洗脳した罪は重いぞ』
だが何を勘違いしたのだろうか、トレーナーはボスゴドラを守るように立ちふさがる。
「やらせるかよ……」
『元よりポケモンを殺すつもりはないのだがな』
「どこの馬の骨かもわかんねえ奴に、俺の相棒の命を奪わせてたまるもんかよ!!!」
『……、死ね』
その角の一撃に彼は吹き飛ぶ。
モンスターボールが嫌いな相棒のために他のポケモンを呼ぶためのリュックも置いてきた。
ここで戦えるのは彼だけだ。
吹き飛ぶ
吹き飛ぶ
吹き飛ぶ
一向に倒れない彼に痺れを切らした四足は角をその心の臓に突き立てた。
『やはり人とポケモンは相容れない存在のようだな』
吹き飛ぶ
吹き飛ぶ
吹き飛ぶ
私の相棒が
負けたくない……
私は馬鹿です。
師匠との修行でボロボロになって倒れたあと、あなたは私にこう言ってくれましたよね。
『今の俺たちは負けたくないって思ってるんだよな……、そりゃ、ろくに連携できてない俺たちじゃ師匠に勝てるわけがないし、そう思うのも傲慢かもしんないけどさ』
『やっぱ、勝ちたいよな』
そう、勝ちたいんですよ。
防御の高い私は負けない戦いは得意でも、勝つための戦いは苦手です。
それでも、勝ちたいんです。
兄弟と再開した時も、赤い服を着た二本足との戦いの時も、いつだって同じです。
勝ちたい………。
でも、今じゃ足りない。
この負けたくない私じゃあなたを守れない。
だから
彼から貰った首飾りが輝きます。
壊れかけていたその石に光が灯ると、不思議と力が湧いてくるようで……。
キーーーーン
凄まじい金属音と共に再び嵐が吹き荒れる。
その暴風は不思議と倒れるトレーナーにはそれが感じられず、四足だけを吹き飛ばす。
『なぜ立ち上がる、お前の洗脳は解けたはずだ』
『何か勘違いしているようですね……』
『私は何も勘違いなど!』
黙れ
再び相棒を背にして、彼女は『騎士』は叫ぶ。
『相棒は私に、一人ぼっちの私に居場所をくれました。 一人で生き続けるつもりだった私に新しい家族をくれました。もし、これが洗脳だったらそれでも構わないです』
『私は!』
『相棒と共にありたい!、ポケモンと人間にかどうかなんて興味ない!、関係ない!』
だから
『勝ちたい……、お前という『敵』に勝ちたい!』
今度こそ通さない
砕けた意志が混ざり、強固な壁となる。
胸に宿りしその石は、主を守る光となる。
決意に染まったその瞳はいつもの青い慈悲の色ではなく……
『その瞳……』
怒りに染まった赤となった。
全国のコバルオンファンの方ごめんなさい!
えーと、私的な感想なんですけど、コバルオンは『救う』という三闘士の使命に囚われているんだと思っています。
そのせいで盲目になっていたと……。
大陸を跨ぐほど長い因縁となる二人の関係ですが、あくまでも『宿敵』なんですよ?
ここで決着はつきません。
それと『せいなるつるぎ』 こっちだと打点110くらいはあると考えて貰えれば………。
もともと準伝の専用技なのでいい加減に強くしてほしい。
でもその場合、ギルガルドがでたらめな強さになりそうだからやっぱだめですが。
短編方式と連載方式、どっちがいいですか?
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連載、旅の始めから終わりまで
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短編、好きなお話を好きな時に