『相棒』と共に 作:ボスドゴラ親衛隊
なんか四千文字を安定して書けていたあの頃が懐かしいですね……。
連載版に向けて、物語に関わるお話を控えるようにしておきます!
連載版完結後のお話は普通に書きますので、うっすらネタバレはあるかもしれません。
「やって参りました!」
『ドラァ……(はしゃぎすぎでは?)』
ホウエン地方から飛行機を乗り継いで、たどり着いたのは、ガラルの大地!
久しぶりに仕事と関係のない旅行ができて嬉しさのあまり踊っていたら、うちの『ギルガルド』じいちゃんに諌められて羞恥心に震えた夜を乗り越え、やって来ましたガラル地方。
観光目的で行く場所として、イッシュ地方の砂漠とか遺跡とかも面白かったし、明るく暑い常夏のアローラも良かったけど、ここガラルもなかなかいい場所みたいだ。
自然豊かな『ワイルドエリア』に、『冠の雪原』。
ロックの聖地でもある『スパイクタウン』。
温泉街である『キクルスタウン』。
ざっと見ても、名所でいっぱいである。
「まあでも、とりあえずはワイルドエリアだな」
そうである。
ここに来た一番の理由は、ワイルドエリア、たくさんのポケモンたちが蔓延るその場所は、何やら巨大なポケモンが現れて、手持ちのポケモン全てを出しながら戦えるそうではないか。
イッシュでのトリプルバトルでも体験できなかった手持ち全員のバトル。
もっとも、特別な事情がない限り手持ちを全て外に出していることの方が多いのだが。
「んじゃ、行くか」
いつものように『オンバーン』に跨がり空を舞う。
何事もなく終わるならば良いだろうが、ここはオンバーンが力を示し、邪魔するものがいなくなった生温い空ではない
「やっぱくるよな!」
『がぁ!』
空を舞うオンバーンに襲いかかってきたのは、『アオガラス』。
ゲットするつもりも、治療手段もわからないポケモンを相手にするのは、骨が折れるが……。
「少しずらして『ばくおんぱ』だ!」
伊達にカロスの荒らし屋と呼ばれていたわけではない、牽制に大火力の技を放ち、実力差を理解させる。
無論、地上のポケモンたちが傷付かないように、相手より高度を下げることを忘れない。
攻撃を相手の排除のためだけに行うのは二流、対象以外に被害を出すのは三流。
とあるトレーナーから学んだ言葉だ。
『がぁ!、がぁ!』
立て続けに飛び込んでくるアオガラスたちを振り切りながら、音の壁をぶち抜いて突き進む。
だが
『がぁ……ああ!』
あいにくガラルの空の主は、『ケンホロウ』や『ファイアロー』ではなく
「『アーマーガア』、話を聞くに人懐っこい奴だと思ってたんだけどな……、なかなかどうして、随分とやベーな!」
通常種よりも大きい四メートルの怪物。
アローラ地方ならば『ぬし』と呼ばれるであろう一帯を支配する最強のポケモン。
だが
「お先に失礼ってな!」
瞬間速度という点であまり速くないアーマーガアを抜き去ることなら容易い。
『がぁ!』
なわばりを荒らした相手を逃がすわけにはいかないと追ってくる怪物。
さあ
最新と太古が眠るこの空で
「突っ走るぞ!」
命懸けのレースが始まった。
主を背に乗せ空を舞う。
一つの地方の空を支配する者として、負けられない戦い。
こちらは相手に深手を負わせることができないが、圧倒的に速い。
とはいえ、上に主がいる以上、長い間全力を出すことができない。
対してあちらはこちらのことを殺してもいいが、瞬間加速が悪く、なわばりより遠くを守ることはない。
分が悪い?
上等
ガラルだか何だか知らないが、その程度の速さで空の王者を名乗るなんてあまりにも温い!
急速旋回を繰り返し巻き起こされる『ぼうふう』を回避して、時折放たれる『ブレイブバード』は回避せずに『りゅうせいぐん』で相殺。
全てを躱し、相殺し……
上にいる主を忘れるほど楽しんでしまったせいで、首の骨が折れそうになっていたが気にしないっと。
ガラルの空を支配したとはいえそんなもの井の中の蛙でしかない。
全てを振り切ってこそ最強。
もっとも、主が目的としていたワイルドエリアにたどり着いたのはいいものの、ぐったりと寝込んでいるので、いつものように旅をすることもできませんね。
それでは、ボールを拝借して
『あなたのどこが臆病なのか小一時間問いただしてやりたいところですが……』
若干キレ気味の『シャンデラ』に主を押し付けて、再度空へ飛び立つのであった。
はー……。
一つ上の姉であるオンバーンは臆病者のふりをしている。
その事に気が付いたのは、『イベルタル』という化け物との戦闘の時だった。
一瞬で相手から距離を取って、ヒットアンドアウェイを繰り返すことで、伝説のポケモンすら翻弄して見せたその姿を見て、臆病だと思う方がバカだと思うが。
いや、私と『ブロスター』以外気付けていないから、名演技なのかもしれない。
そんな面倒な姉に、ご主人様のお世話を押し付けられて……、私にはご褒美だと知った上でやっているのだから質が悪いと思う。
『とりあえず枕を……』
私が人の姿をしていれば、存分に膝枕を堪能してもらったところだけど、『ポルターガイスト』を使って身体を少し浮かして枕を下に敷く。
折角のワイルドエリアは、別行動のオンバーン、ボスゴドラ。
ピクニックを始めたシャンデラとクレッフィ。
気絶した旦那を眺め続けていたブロスターというカオスな状態になったのだか、彼の旅がまともに終わったことは、一度たりともない。
そんわけで始まったガラル旅、ぐだぐだ始まるこの旅は、いつかに出会った闘士たち。
若きその剣を導くは
全てを両断する英雄の剣
さあ、物語を始めよう。
オンバーンさんはスピード狂。
短編方式と連載方式、どっちがいいですか?
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連載、旅の始めから終わりまで
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短編、好きなお話を好きな時に