インフィニット・ストラトス…
約10年前、天災 篠ノ之束が開発した宇宙での活動を目的としたパワードスーツ。
一度は世間から理解されなかった代物だがある事件がきっかけで表舞台へと乗り出した。
そのきっかけとは日本に向け世界中からミサイルが発射されそれを白いIS…白騎士と呼ばれる始まりのISが全て撃ち落とし、捕縛を目的とした軍をことごとく無力化した。
白騎士事件、そう呼ばれるようになった事件をきっかけにISは兵器として世界中に配備され、各国は分配されている467個…現状436個という限定されたコアを元に経済戦争とも呼べる、より性能の良い機体の開発に乗り出ししのぎを削っていた。
そして日本の首都東京、東京湾に浮かぶ人工島…そこにISについて学ぶ、IS学園では今年、大きな異変が起きていた。
ISは超常的なその能力を保有しているが欠点が2つほど存在した。
1つは限定されているコアの数
ISコアは現状解明不可能と呼ばれるブラックボックスで唯一作れるのはISの生みの親篠ノ之束以外存在せず。その束もまた6年ほど前に行方を眩ましていた。
そのためにコアの生産が不可能でコアの数は6年前から1つも増えていなかった。
そしてもう一つはISは女性しか搭乗することが出来ないということ。
これもまたISコア同様解明不可能な事案で有り何故そうなっているのか篠ノ之束の陰謀ではないのかとそういった憶測もながれているほど謎に包まれていた。
そしてその欠点が世界を揺らがせISに乗れる女性は強い、偉いと若者の女性達が中心に女尊男卑思想を根付かさせた。
そしてそんなISに起きたイレギュラー…それは男性操縦者の出現であった。
「…はぁ…どうしてこうなった」
そう椅子座りながら机に俯せる一夏は小声で愚痴った。
そうこの男、織斑一夏は2番目に発覚した男性操縦者であり、来たくもなかったISの総本山に強制的に連行されたのだ。
そう一夏は2番目、ならば1番はというと…
(…秋十の奴、マジでいらんことしかしないな)
一人目の男性操縦者、織斑秋十
試験会場を間違え、興味本位で触れたISを起動させその後芋づる式に適性検査で一夏は引っかかり…っと一連の流れを思い出すだけで酷い目眩と溜め息を出してしまう。
(不幸中の幸いって言えば…秋十とは別の組になったってことか…)
今、一夏のいる組は3組…そしてその秋十がいるのは1組なのだ。
もし同じ組ならば心身の疲労で倒れそうなものだった。
「一夏くん大丈夫?」
そう優しい声を一夏に掛け本当に心配している表情で一夏を覗う彼女に一夏は心配かけまいと微笑み返した。
「なんとかな、榛名と同じクラスだったのが不幸中の幸いだな」
「えへへ、そうだね」
榛名と一緒だったことを嬉しく思う一夏に榛名もまた満更ではないと笑みを浮かべる。
仲睦まじい様子を周囲のクラスメイトはというと
「あれって二人目の…だよね?」
「もう既に仲睦まじそう…もしかして幼馴染みなのかな?」
「それにしては仲良すぎなような…」
っと、小声で二人の関係に憶測を飛ばすしまつ、小声であったが一夏達にも聞こえてはいたので苦笑いを隠せずにはいられなかった。
その後少しは空気になれ始め、朝のホームルームが行われるということで担任の教師が入ってくる。
「…綺麗…」
そうクラスの誰かが呟く。
だがその呟いた人の言うとおり、やってきた先生は言葉の通り美女だった。
手入れをしている金髪の長い髪を降ろし赤い瞳からは優しさが溢れ出しているような錯覚を覚える。
みんながそんな教師の美貌に見惚れていると教師は教壇に上がろうと…
「え?あっ!」
したときに段差に蹴躓き前のめりに転倒する。
「………」
クラス全員の視線はそんな転倒した教師に向けられ、誰も声を出せない状況、そんな中、教師は顔を羞恥から赤くして立ち上がり教壇にたつと仕切り直そうとコホンと咳き込む。
「は、初めまして今日からこの教室の担任をすることになりました。フェイト・
っと先程の恥ずかしさがまだ声に残りながらも自己紹介をする。フェイト
「それじゃあ、まだクラスメイトの名前もわからないかもしれないから自己紹介から始めようか」
一夏SIDE
フェイト先生の話と共に始まった自己紹介
出席番号順に生徒達は自己紹介をしていき俺も含め全員が終えた後、フェイト先生は話し始める。
「これで全員かな、後は彼だけか…」
そう全員に聞こえるほどに呟くと周りはざわざわと騒ぎ出す。
たったいま彼とフェイト先生はいった。
つまりは男性を刺す言葉だがあいつは1組にいるためそれはない…となれば…
まさかと思いながらフェイト先生はそんなこと気にせずに廊下にいるであろうその人に声を掛けると扉は開き教室にその人物が入ってくる。
「………え?」
その人物を見て俺は絶句する。
髪は水色の掛かった白銀で背中辺りで伸びている髪を淡い水色のリボンで纏め
どちらかといえば女を思わせる顔つきをしていて身長も男性だとすれば小柄
清んだサファイア色の瞳は何処か不安気な気持ちを見せそれを誤魔化すように付けている水色のフレームの眼鏡を掛け直す。
色々と変わってはいたがその人物はあまりにも似すぎていた。
「初めまして、三人目の男性操縦『優希!?』しゃ……」
自己紹介をしようとしていたけどそれを遮るように俺は思わず死んだと思っていた友達の名前を叫んだ。
『優希だろ!?生きていたんだな!俺達がどれだけ心配したと思ってるんだ!どうして何も知らせて「あ、あの」』
伝えたいことはいっぱいある。
少し憤りを含む俺の言葉を優希は遮り、困った顔をして俺に向けて話した。
「すみません、人違いだと思います。僕の名前はユウキ・グランガイツ、スウェーデン出身です」
少し遠慮した様子で話す優希…ではなくユウキ
「誰と間違えたのかは知りませんがとても似ているかたなんですね……同じ男性のクラスメイトとしてこれからよろしくお願いしますね。織斑くん」
少し機転を利かせたのか俺の席に近づいてきて手を差し伸べる。
この時俺は優希ではなかったことに落ち込むが差し伸べた手を払うわけにもいかず。同じく手を前に出して握手をした。