秋十がやってきたハプニングがあったお昼休みも終わり、午後の授業が始まる。
「授業を始める前に1つだけ決めておかないといけないことがあります。」
授業を始める前にフェイトがクラス全員に見渡しながらこれから決めることを伝えると全員フェイトに目線が行く。
「クラス代表をこの中から選ばないといけません」
クラス代表、フェイトが告げると生徒達は少し実感のないのかざわざわと騒ぎ始める。
「少し実感がないかな?言うなればこのクラスのリーダー…委員長だね、クラスの方針や行事を率先して引っ張ったり、来月にあるクラス代表戦にも出ることになるよ」
クラス代表について説明するフェイトの言葉を理解した生徒は納得した表情を見せ、それを見たフェイトは話を続けた。
「時間は余りないけど流石にいやいやでやらせるのも駄目だからちゃんとみんなで話し合って決めてね…それじゃあ授業を始めるよ」
伝えることを伝えたフェイトは授業を始め、午後の授業も難なく終え、今日の授業は終わり、放課後に差し掛かる。
「はぁ…一日疲れた…」
「お疲れ様、一夏くん…これからどうする?確か一夏くんって自宅からだよね」
「まあ、一応な…」
一日の疲労で項垂れる一夏に労う榛名はこれからどうするかを聞くと、一夏は短くその話を返した。
帰る家といっても織斑の家だ。彼にとってはあそこは心が落ち着く我が家ではないためにあまり帰りたくはなかった。
そんな折、クラスのドアが開き一際目立つ生徒が入ってくる。
「ごめんください、第2と第3の男はおりますでしょうか?」
金髪の髪を靡かせながら上品な口ぶりでその女はクラスの中にいる全員に訪ねされると自然と視線は一夏とユウキに向けられる。
「えっ…と、第2操縦者は俺だけど…」
流石に無視することは、要らぬ遺恨を残しかねないと思った一夏は後退るように慎重に言葉を返したが、そんな言葉遣いなど気にせず一夏を捉えると秋十がよく使う見下した視線で述べた。
「言葉は謹んでいただけませんか?男に話しかけるだけでも虫唾が走りますから」
っと明らかに理不尽な物言いに一夏の隣に居た榛名は表情を見せなかったが机に置いてあった手を力拳で握り静かな怒りを募らせている。
「まったく、話しかけられただけでも光栄だというのにこれだから男は」
っと独り言で男に対して悪口を言い出す始末にどうしたものかと悩んでいた一夏にもう一人の男、ユウキも2人の元へとやってくる。
「それで、本題はどのような御用件でしょうか?オルコット子爵閣下」
っと礼儀の正しく、述べるユウキにオルコットは少し嫌気が残っているがその礼儀正しさに免じて言葉を返す。
「私の爵位を知っているなんてあなた、何者ですの?」
「ユウキ・グランガイツと申します、閣下が訪ねられた三人目でございます」
以後お見知りおきをっと再び頭を下げるユウキに鼻で笑うオルコット。
「三人目は礼儀がなっているようですわね…一人目や二人目とは違って…良いですわ、一週間後、私と男3人のリーグ戦が執り行われます。それを直々に言いに来ただけですわ」
リーグ戦…つまりは決闘というだということを突きつけてきたオルコット、それに対して一夏は焦りながら慌てて口を開ける。
「ま、待ってくれ!いきなり言われて、はいそうですかって納得できるわけないだろ!?」
正論を述べる一夏だが相手はそんな正論をどうしたものかと言わんばかりに思いついた言葉を述べた。
「あら?1番目は潔くお受けになりましてよ?それに比べて2番目は…これなら戦う前から勝負は決まったも同然ですわ」
そんな上から目線に一夏も感にさわったのかクラス全員に聞こえるほどに大きくその言葉を返した。
「っ!そこまでいうだったら勝負してやるよ!」
「一夏くん!?」
「ふふ、威勢の良いことでその威勢が何処まで続くか見物ですわね…それで?3人目はどうなされます?」
「…謹んでお受けさせていただきます。」
勢いに乗ってしまった一夏に、榛名は驚き声を上げ、オルコットの視線は三人目のユウキに向くと少し考えた後潔く参加を表明する。
ユウキの考えはオルコットに反論したところで難癖を付けられるのが目に見えたために気が乗ってはいないが受けることにしたのだ。
一週間後が楽しみだと獲物を狩る目で見るオルコットは上機嫌に教室から去り、張り詰めていた空気がなくなり周りの生徒達も安堵する。
「災難…でしたね」
っとユウキは一夏に向けて語るが一夏は力拳で握ってまだ熱が冷めていない状況だった。
「なんで俺があいつの巻き添えに巻き込まれなきゃならないんだ…!」
痛いほどわかる事情にユウキもまた悲痛な顔を浮かべ、ただその憤りを収まるのを待つのであった。
それから1時間ほど時間が経った後、榛名は寮生活があるため荷下ろしのために寮へと向かい残った一夏とユウキは話し合っているとフェイト先生が教室に戻ってきて、一夏とユウキを見つけると声を掛けながら近づいてくる。
「あっ、一夏くん、ユウキくんも教室にいたんだね、よかった」
「?フェイト先生どういうことですか?」
「確か織斑くんは自宅通勤って事になってたよね」
っと改めて確認するフェイト先生に不思議がる一夏だが、訪ねられた通りだったため頷くと、少し気まずい顔でフェイト先生は一夏に話す
「あのね、実は一夏くんとユウキくん、それと秋十くんの3人の身の安全のために寮での生活をするみたいなの…織斑教諭から何か聞いてる?」
その辺り、何か聞いてる?っとフェイト先生は一夏に訪ねるがそんなこと何一つ聞いていなかった一夏は首を横に振り知らないことを示す。
その反面で、一夏は自身の姉は秋十だけにそのことを告げて、誘拐や暗殺などを誘発させする魂胆ではないのか?っと身内にするような仕打ちを画策しているのではと考えた。
「1組の副担任の山田先生が教えてくれなかったら危なかったね…はいこれ、一夏くんとユウキくんの部屋の鍵、不備がないかは先に調べて置いたから大丈夫だよ」
安心してっとフェイト先生は告げると一夏は半信半疑で疑っているとそれを見ぬいたユウキは一夏に話しかける。
「織斑くん、フェイト先生の話は信じて良いですよ?こう見えてフェイト先生とはこの学校に来る前に幾度かお世話になったこともありましたから」
そうフェイト先生に合わせてユウキも告げると漸く信じたのか縦に頷き、そして一夏とユウキは教室を後にした。