ラノベのラスボスに憑依したけど、ボッチなので秘密結社とか作れませんよ? 作:苺1円
なんの進展もない主人公の独白回
あと1000文字ピッタリとかいう奇跡
どれだけ便利な言葉であっても世間に認知されていないなら、それにたいした意味はない
それはそうだろう、自分だけに通じる暗号の開発に成功しても他の誰にも解読できず解読方法を教える気もないのだったら、その暗号は文字を理解できない何者かが書いた文章と同じだ
そこに関して“ボッチ”という言葉は基本的には誰に対しても通じる程度の認知度があるだろうと考えている、主観的な話ではあるけれど
だが便利な言葉というのも広義的すぎるとそれはそれで面倒だ、特定の何かを指したいのに他の定義も付属してきてしまう
例え話だが自身が孤独でいたいから自らをボッチと主張する青年と、自身は孤独でいたくないが仲が良い存在がいないからボッチであると主張する青年、他者から見れば同じボッチだと認識してもこの2人の会話が噛みあうことはないだろう
では俺が自身をボッチであると主張する理由はなんだろうか?他者の認識ではなく自身の納得、ただそれを求めた
孤独であることをボッチだと言うならば、きっと俺は違う
孤独でありたいことをボッチだと言うならば、きっとそれも違う
ひどく言語化が難しいが、孤独であるべきことをボッチだと言うならば、きっと俺はそのタイプだ
他者から評価されることが嫌いだ
否定されることは存在の拒絶だと思っていたし、肯定されることは理解の拒絶だと思っていた
それは常に対等であることを求めるワガママ
他者から共感されることが嫌いだ
自分の価値観が歪んでいることを自覚していたからこそ、共感の言葉は綺麗事にしか聞こえず、信頼を築くことと嘘を積み重ねることは同義だと考えていた
生きる意味も命の価値も見失い、その果てで
自分が孤独であるべき異端なのだと結論を出した
それが俺の原点
憐憫に意味はない、俺が納得したのだから
共感に価値はない、自分も異端だから仲良くしよう、そんな価値観はすでに捨てた
だからこそ、この出来事も俺にとっては必然だったのかもしれない
だが…………
「何故よりによって“こいつ”なんだ」
俺の名前は■■、家族との縁など切った身であるからこそ、ただの■■
あるライトノベルに登場する最悪の敵であり、前世の俺のように自身を異端であると定義して
だが明確に俺と違うことに………
自身の目的を達成するためなら、あらゆる人材を自陣営に取り込んで使い潰すことすら容易に考慮する悪意の象徴
自分を異端であると定義はしていてもボッチであった俺には、この名前は重すぎる気がする
主人公の名前は隠してるというか、決まってない
この作品はちょっとだけ続ける予定(予定は未定)