ウマ娘短編集   作:こーさん

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大人の女性になりたいテイオーと関係なしにイチャつくルドルフとトレーナー

 

今日は久しぶりにトレーナー君とデートだ。

普段はあまりしない化粧やアクセサリーの類もしっかりしてきて今は約束の時間になるまで生徒会室で適当に時間を潰している。

 

天気は晴れ、雲一つない快晴だ。

こんな平和な日が続いていけばいいのに...

 

「カイチョー!!」

 

唖然失笑...まさかこんな早く平和が破られるとは...

 

「やあテイオー、ノックはしっかりして欲しかったのだが...」

 

「いいじゃんいいじゃん!わあ、今日のカイチョー美人さんだね!」

 

「そうかい?テイオーに言われたら安心だな」

 

「お化粧もとっても似合ってるよ!」

 

「ふふ、ありがとう。今日は久しぶりのトレーナー君との"デート"だからね」

 

「そんなにデートの部分強調しなくていいじゃん!?トレーナーとデートかあいいなあー」

 

「テイオーも早いところトレーナーを取ることをオススメするよ」

 

「ボクはカイチョーのトレーナーに担当して欲しいんだい!」

 

「私のトレーナー君は中々他の担当を取らないからね。そろそろ理事長から何か言われそうだが...」

 

「カイチョーのトレーナーカイチョーにゾッコンだからねーボクの誘いにも全く応じてくれないよー」

 

「そうだろうそうだろうテイオー!私のトレーナー君は私のだよ!」

 

「あぁ〜またカイチョーの惚気だあ...今のはボクが悪かったかも...」

 

「テイオーにもトレーナー君はやらんぞ」

 

「いいもん!ボクはボクでカイチョーのトレーナーを手に入れてみるもん!」

 

「ほう...何か策でもあるのか?」

 

「マヤノが言ってたんだけど男の人って大人の女性が好きらしいよ。」

 

「ほう...大人の女性」

 

「......」

 

「......」

 

「カイチョー大人の女性って何?」

 

「艱難辛苦、私にも分からないな」

 

テイオーの質問に苦笑で返すことしか出来なかった。

 

「じゃあカイチョー、一個づつ考えていこうよ!」

 

「ふむ、要点を絞ればわかるかもしれないからね」

 

「まず一個目!見た目とか?」

 

「見た目か...それは化粧とかでなんとかなるのでは?」

 

「ボクが化粧したら大人になれるってこと!?」

 

「......」

 

「ねえカイチョー!黙らないでよ!?」

 

「やっぱり雰囲気も大切なのかもしれないな」

 

「急に話題変えないでよ!!ねえボクが化粧したらどうなるのさ!」

 

「やはり落ち着きのある方が大人しく見えるのではないのかい?」

 

「......」

 

「......」

 

「カイチョーボクのこと嫌いなの?」

 

「そ、そんなことないさテイオー!トレーナー君に絡んでいくテイオーはあまり好きではないが...」

 

「小さな声で言っても聞こえてるからね!?」

 

「ま、まあまだ大人の女性になる為に大切なことはあると思うよテイオー」

 

「例えば何さカイチョー」

 

「胸...?」

 

「......」

 

「......」

 

「カイチョー?」

 

「すまないテイオー、諦めてくれ...」

 

「結局ボクのこと馬鹿にしただけじゃん!?」

 

「約束の時間に来ないと思ったらこんなとこでまた騒いでたのか?」

 

「あ!トレーナーまたカイチョーがボクのこと馬鹿にして...きて...?」

 

「すまないトレーナー君!準備はできているから直ぐに...いこう...?」

 

「二人とも固まってどうしたのさ?」

 

「カイチョーのトレーナー今日めっちゃカッコいいじゃん...?」

 

「なんで疑問系なんだよ。」

 

今日のトレーナー君はチェックの濃い茶色のセットアップを着ていて、耳には過去に開けたであろうピアス。

軽く薄化粧でもしているのかいつもより若干白めの肌。

韓国系アイドルと言われても納得いくくらいのイケメンだった。

 

「と、トレーナー君その、あのとても似合っているよ」

 

「そうかい?ルドルフに言われたなら良かった」

 

「ボクもカッコいいって言ったよね!?」

 

「さぞかし他のウマ娘達も気になっているのではないのか?道中に声でも掛けられたり?」

 

「あー確かに今日は色んな娘に見られてた気がするような?」

 

「ねえ二人の世界に入らないでよ!?」

 

「俺の周りを跳ね回るなテイオー、酔う」

 

「ボクを風景の一つにするのやめてよ!?」

 

「失礼します会長ここの資料なんですが...誰ですかこのイケメン?」

 

「やあエアグルーヴ、私のトレーナー君だよ。」

 

「は?」

 

そうなることも分かるが資料を落とす程か?ちょっと悲しいのだが...

 

「会長、見回りは終わったぞ...ほう似合っているじゃないか」

 

「ありがとうブライアン、そしてお疲れ様。」

 

「今からお出かけか?」

 

「そうそう楽しんでくるよ。」

 

「めだ...」

 

「ん?どうしたルドルフ」

 

「だめだ!ブライアンにエアグルーヴ!トレーナー君を見たらだめだ!」

 

「なんでだ?」

 

呆れたように返事をするブライアン。

だめなものはだめだ!

 

「き、君たちがトレーナー君に惚れてしまうだろう!?」

 

「掛かってるな会長。」

 

「そうだなブライアン。」

 

「何言ってるのルドルフ?」

 

「ねえカイチョー!ボクはなんで入ってないのさ!?」

 

「だめだ!絶対だめだ!早くいくぞトレーナー君!」

 

「あ、ルドルフ...すまないそういうことなので俺は出る。また明日ね〜」

 

そう言い引きずられるように出ていったルドルフのトレーナー。

残されたのは困惑している三人。

 

「ねえエアグルーヴとブライアン。大人の女性って何?」

 

「会長みたいな人のことだろう。」

 

「でもあんなのだったぞ?」

 

「あんなのとか言うなブライアン!」

 

「ボクも大人の女性になれるのかな」

 

「ふっ、無理だろう」

 

「馬鹿にしたな!ブライアン!?」

 

「そういうとこだぞ」

 

「エアグルーヴも!!もう知らない!」

 

ぷんぷんしながらテイオーは部屋から出ていった。

 

「なあブライアン」

 

「なんだ?」

 

「大人の女性ってあれだよな」

 

「ああ、あれだ」

 

「「胸だ」」

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