【実家】
あれからしばらく経ち、帰宅すると、父親も家に帰ってきていた。
「久しぶり〜元気してた?」
「うん、久しぶり、こっちが彼女の狼谷」
「はじめまして、狼谷藍と申します」
狼谷が挨拶すると、父親も挨拶する。
「はじめまして、いつも碧(鳶沢くんの名前)がお世話になってるね」
「いえ、こちらこそ、お世話になっております」
狼谷はまだ少し緊張しているようだ。
「そんな緊張せんでも気楽にしてな〜」
「は、はいありがとうございます。お母様」
狼谷と父親の挨拶が終了したところで、母にご飯を催促する。
「なぁ母さん、腹減った。そろそろ飯にせん?」
「あんたの食いしん坊なとこ変わらへんなぁ」
「当たり前やん」
「ほな、そろそろ飯にしよか」
「お手伝いします」
「ええよ、ええよ、ゆっくりしといて、でも碧は手伝って」
「おーけー」
そう返事をして、食事の準備に取り掛かる俺と母さん。
今日のご飯は・・・具材的にたこ焼きだな。
準備を済まし、たこ焼きを焼いている時、狼谷が興味深そうに見てくる。
「どうした?」
「たこ焼きを上手にひっくり返すんだなって」
「やってみる?」
「どうすればいいんだ?」
「ここをこうして、クルンって感じ」
「クルンか・・・あっ!」
失敗してしまったようだ。
「あんた教え方下手やねん、こうやって・・・」
どうやら俺の教え方は悪かったらしく母が教えると、すんなりとひっくり返すことに成功した。
「上手い、上手い!さすがだな」
「ありがとう、たこ焼きを焼くの楽しいね」
「ああ、そうだな。将来はたこ焼き絶対に買おう」
「将来!?お前ら結婚するんか!?」
将来って単語に父親がすごい勢いで食いついてきた。
「うん、結婚しよと思ってる」
「鳶沢!?このタイミングで言うのか!?」
「悪い、つい勢いで」
つい、勢いで言ってしまったが、事実だ。
「藍ちゃんがお嫁さんかぁ、こんな子やけどよろしくね!」
「はい!こちらこそよろしくお願いします」
「せやけど、あんた勢いでなんでも言うなぁ」
「そうですね、告白もかなりの勢いで受けました」
「あんた、そんな大事なこと勢いで言うなんて・・・」
「その、悪いな狼谷、こんな俺で良ければ、これからもよろしく頼む」
「ああ、もちろんだよ」
「めっちゃラブラブやん!ええ子やな碧!」
「ああ、俺自慢の彼女だよ」
【おやすみ】
夜ご飯を食べ、風呂も入り、現在は俺の部屋に移動している。
「どう?疲れてない?」
「大丈夫だよ」
「良かった、明日帰るまで時間あるし、神戸寄ってくか?」
「いいね」
神戸かあ、久しぶりに行くなぁ
「前に中華街の方に行きたいって言ってたけど、他に行きたい所はない?」
「そうだね、ハーバーランドって所によっていきたいかな」
「OK」
さて、明日が楽しみだ
「なら、明日に向けてそろそろ寝るか」
「そうだね、」
「君とこうして一緒に寝るのは2回目だな」
「そうだな、まだ少しドキドキするよ」
言われてみれば今回が2回目か・・・前回もドキドキしたが、やっぱりまだ少しドキドキする。
狼谷の方を見てみると顔が赤くなっている。
おそらく同じことを考えているのだろう。
「多分考えてること同じだな」
「ああ、私もすごくドキドキしてるよ」
「今回も手を繋いで寝ないか?」
「いいよ」
狼谷の手と重なり合う。
狼谷の手は暖かくて心地がよい。
「狼谷の手、暖かくて好きだなぁ」
「私も鳶沢の手は好きだよ」
お互い向かい合っていたため、恥ずかしいことを言って赤くなるのが分かった。
「なんだか、恥ずかしいね」
「そうだな、そろそろ寝るか?」
「そうだね。おやすみ鳶沢」
「おやすみ狼谷、大好きだよ」
「ああ、私も大好きだよ」