かっこいいだけじゃない狼谷さん   作:わたあめぷりん

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第3巻 帰ってきたよ狼谷さん

【初詣】

今日は実家からこっちに戻って来て久々に狼谷に会える日、少し遅めの初詣をする予定だ。

 

「「あけましておめでとうございます」」

「久しぶり、狼谷」

「ああ、久しぶり鳶沢」

「じゃあ行こか」

 

そう言って神社へと向かう俺と狼谷、久々に会う狼谷はいつも以上にかわいく見える。

 

 

 

「何をお願いしたんだ?」

 

狼谷にそう訪ねた。

 

「ひみつだ、願い事は言ったら叶わないって言うからね。鳶沢は何をお願いしてたんだ?」

「え、そうなの?なら俺もひみつかな、絶対か叶って欲しいお願いだし」

「そうか、その願い事が叶うといいな」

「叶えるさ、絶対に」

 

俺の願い事は狼谷と末永く幸せで過ごせるようにだ。

このお願いは神頼みだけではなく、自分で頑張らないといけない。

だから神様見守っていてください。

俺、頑張ります。

 

 

 

さすがに来るのが遅すぎたのか、もう出店は出ていなかった。

仕方がない、縁日ではないが花火退会までの楽しみにしておこう。

 

「この後、暇ならなにか食べに行くか?」

「いいね、ちょうどお腹が空いていたところだよ」

 

 

 

お昼を食べ終え帰路についていると、見知った顔に出会う。

 

「和泉と式守か、あけましておめでとう」

「鳶沢くん、狼谷さん!あけましておめでとう」

「あけましておめでとうございます。鳶沢くん、狼谷さん」

「あけましておめでとう、和泉くん、式守さん」

「和泉達はデートか?」

「うん、そうだよ鳶沢くん達も?」

「いや、俺達は俺が地元に帰ってたから、遅めの初詣」

 

一緒に初詣してるのはデートか?と思ったが細かいことは気にしない。

 

「そうなんだ、地元はどうだった?」

「久々に家族や友人にあえて楽しかったよ」

 

和泉と式守の邪魔しちゃ悪いだろうし、そろそろ移動しようとした時、和泉達も同じ考えなのだろうか、別れを告げられる。

 

「じゃあ僕達はこれで、じゃあね鳶沢くん、狼谷さん」

それに合わせてペコリとお辞儀をし、「失礼します」と言う式守

「おう、また学校でな」

「ああ、和泉くん、式守さんまた学校で」

 

 

 

和泉達と別れ再び狼谷と歩き出す。

 

「もう3学期か、早いなぁ」

「そうだね、私達も出会ってかなり経つな」

「そうだな·····俺、狼谷と一緒にいられて幸せだよ」

「よく、そんな恥ずかしいことを真顔で言えるな。ついこの間まで、すぐ顔をよく真っ赤にしてただろうに」

 

言われてみれば、確かにこの間までは、手を繋ぐのも恥ずかしかったが、最近はよく繋ぐようになった。

 

「慣れてきたのかな?でも狼谷のことはどんどん好きになってるよ」

そう言い終えると、狼谷は真っ赤になり恥ずかしそうにしている。

俺も言い終えてから思う。

「やっぱり、今のセリフはちょっとはずがしいかも·····」

そんな会話をしているうちに別れる場所まで来て、お互いの帰路についた。

 

 

 

 

 

【スキ合宿ー1】

校外学習でスキー合宿に来た。

が、狼谷とは自由行動の3日目まで別行動だ。

 

「狼谷に会いたいなぁ」

「そうだね、僕も式守さんに会いたいよ」

「お前ら!彼女のこと考えてる余裕があるなら生き残る心配をしろ!!」

 

犬束に言われて、ハッ!と思い出す。

次のコースは少し難しいのだった。

 

「犬束!!俺死にたくねえよ!!!せめて最後に狼谷に会ってから死ねないか!!?」

「犬束くん!僕も式守さんに会ってからでいいかな!?」

「いや、死ぬこと前提に滑るなよ!!」

 

そう、俺は初めてスキーをしたが全く才能がなく、かなり転んでボロボロになっていた。

和泉の方も、持ち前の不幸体質のせいか、リフトが止まったり、コースから外れたり、何故かスキー板が折れたりしていた。

 

「よし皆!和泉と鳶沢を囲め!次のコース絶対生き残るぞ!!」

 

 

 

結論、生き残れた。

生き残れたのはいいのだが·····

 

「もうやだぁぁおうぢぃかえるぅぅぅ!」

「だ、大丈夫!?鳶沢くん!?」

「うわぁぁぁぁん!!」

 

俺は雪だるまになっていた。

時は遡ること数分前、

 

「よし!!難所はクリアしたぞ!皆このまま生きて帰るぞ!」

「っ、鳶沢くん!?」

「やべっ、俺死んだわ」

「鳶沢ぁー!」

 

俺は雪に足をとられて、盛大に転倒し、そのままゴロゴロと回転していた。

そして現在に至る。

 

「悪い、俺等が一瞬気を抜いたせいだ!!」

「うえぇぇぇん、雪なんて嫌いだぁぁぁ!」

「と、とりあえず泣き止んで鳶沢くん!キャラ崩壊してるよ!」

 

もう、帰りたいと思っていた時に天使が現れる。

 

「や、やあ鳶沢、どうしたんだ?雪だるまになって」

「うわぁぁぁん、狼谷ぁぁ」

「本当にどうしたんだ!?」

「スキーごわぃよぉぁ、もうがぇりぃだぁいよぉぉ!」

「一体何があったんだ?」

 

和泉に状況を説明され、事情を理解できた狼谷、しかし1つ気になることがある。

 

「人間ってスキーで転んで本当に雪だるまになるのか·····」

「もうヤダァァァ!!がぇるぅぅぅ!!」

「まてまてまて、鳶沢!明後日まで帰れねぇよ!!」

 

犬束にそう告げられ絶望する。

もう嫌だ!なんでこんな命の危機を感じることを明後日までしなくてはならないのだ?

その時、天使の一言で蘇る。

 

「3日目の自由時間まで頑張れ、そしたら3日目は私と雪遊びをしよう」

「うん、頑張るぅ」

 

そうか!明後日まで、生き残る事が出来たら狼谷と過ごせるのか!なら、いつまでこんなとこで死んでる訳にはいかない!生き返らなくては!!

 

「よっしゃぁぁ!頑張るぜぇ!」

「切り替え早えな!!」

(あれ、動けねぇ)

 

雪だるまになっているせいで、身動きが取れなかった。

 

「皆様すみません。大変御迷惑をおかけした上で申し訳ないのですが、助けてください」

 




どうもわたあめぷりんです。
狼谷さんの下の名前が146話でついに判明しましたね!!
まだ、読んでいない方は是非!めちゃくちゃ可愛い名前です!
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