【ボウリング】
「皆さんはこうして先輩と呼ばれる立場となりました。校内イベントでも中心になるでしょう。楽しい1年にしましょうね」
今日から俺達は2年生になった。
「いーずみ!!!、とーびさわ!!!今日帰りどっか寄らね」
「わっ、今日はバイトないの?いいよ」
「休み!新学年記念だぜ!さすが見かけによらずノリがいい!!鳶沢も来るだろ?」
「待ってくれ、なら狼谷に伝えてくるよ」
「あ、僕も式守さんに言ってくるね」
今日は狼谷と帰ろうと思っていたが、せっかくのお誘いだ、今日は犬束達と過ごすか
「え!?和泉たちも遊びに行くの?じゃあ一緒に遊ばない!?」
え、狼谷も来るの!?やったね!
「楽しみだな·····」
「そ、そうだね」
俺たちの空間に入っている時、和泉と式守もまた2人だけのゾーンへと突入していた。
「初々しいのお」
「おまけ付きだけどな」
「おまけって俺かよ」
そうしてボウリングをすることになった俺達、
ボウリングって数える程しかした事ないんだよなぁ
「狼谷はボウリングしたことある?」
「私はあまりしたことないかな」
「俺も似たりよったり」
そんな話をしていると馬鹿2人が馬鹿な事を言い出す。
「負けた1人がスコア1番高いやつに奢りな」
「受けて立つ」
「アホか」
八満の言う通りである。
しかし、面白そうだ、俺も乗っかろう。
「面白そうだな、俺も乗った!」
「へぇー?スキーで雪だるまになってた鳶沢には負ける気がしないね!」
猫崎の野郎!よし、俺はこいつに何としても奢らせてやる!
「犬束、こいつよりいいスコア取れよ」
「オウ!当たり前だ!お前こそ頑張れよ!」
「ここにもアホがいたか」
八満、失礼だぞ。
俺はアホじゃない、だろ狼谷?
あれれ?呆れた顔をしていらっしゃる。
俺アホじゃないよね?違うよね?
「ぼっ、ぼくボール選んで来るね。行こう!鳶沢くん犬束くん!」
「オウヨ」
「ああ」
ゲームが始まった。
第一投は犬束である、お手並み拝見させて頂こう、
「よっしゃ始めるぜ!、オ"ラ」
結果はスペアだった。
犬束、結構上手いじゃないか。
続いての和泉は予想通りの結果だった。
次は俺か·····頑張って狼谷にカッココイイ所を見せてやる!そして猫崎を見返してやる!!
「鳶沢行きまーす!」
「まじかよ·····」
「凄いよ!鳶沢くん!!」
結果はストライクだ!
どう俺かっこいいだろ?そう思いながら狼谷を見ると、狼谷はジュースを飲んでいるじゃないか·····
どんなもんだい!猫崎!!
あ、こちらは式守と仲良くお話しておられる·····あれ、俺のかっこいいとこを見てたの和泉と犬束だけ?
さて、次は式守か·····和泉が応援すると式守もストライクになる未来しか見えない。
和泉よ、応援するでないぞ
「がんばって式守さん!」
·····ほら、ストライクを出しやがった。
次は狼谷か、狼谷もストライクを出しそうだな。
「頑張れ狼谷!」
「ああ、頑張るよ」
「バケモノが3人もいる」
結果は俺、狼谷、式守はオールストライクをたたき出した!
「いい勝負だったぜ、狼谷、式守」
「ああ、楽しかったよ」
「鳶沢くんと狼谷さんもなかなかやりますね、次は負けません!」
「おかしい!狼谷と式守は分かるけど!鳶沢がこんなに上手なのは納得いかない!スキーの時あんなにボロボロになってたのに!!」
猫が騒いでいるが、俺はそんな2人に強者の不敵な笑みを向けてやる。
さて、何を奢って貰おう。
いや、でも和泉可哀想か、いや?待てよ
「さて、まず式守、和泉に何を奢って貰いたい?」
「いえ、私は大丈夫ですよ!」
「そうか、狼谷は八満に何か奢って貰いたいものはあるか?」
「いや、私は大丈夫だよ。今日は楽しめたしね」
「そうか、次のスコアが低い奴は·····猫崎か、」
「や、優しいね鳶沢!奢りをなしにしてくれるなんて!」
「さて、子猫ちゃん?今日帰りで1番高いコンビニベント奢りね♡」
雪だるまの事を馬鹿にしたこと、それが貴様の敗因だ!
俺を本気にさせちまったのは、あの一言があったからだ!恨むなら過去の自分を恨みな!
「くそー!!」
【友達!(猫崎視点)】
その後帰りのコンビニにて
「悪い!!ちょっとトイレ行ってくる!猫崎会計よろしく」
「ちっきしょー今度は勝つからな!」
鳶沢は突然の腹痛でコンビニのトイレへと駆け込む。
くそー!今度の勝負は絶対勝ってやる!
「アイツ·····こんなにいいモノ買わせやがって!今度こそ勝って、あいつに奢らせてやる!!」
絶対次こそは勝ってやる!そう決心し、会計を済まし狼谷に声をかける。
「狼谷〜今日は楽しかったよ!!来てくれてありがとう!!」
「ああ、また誘ってくれ」
そう言う狼谷、狼谷とあまり遊んだことはなかったから知らなかっけど、狼谷はあんなに笑って喜ぶんだ·····
「昔の狼谷全然誘っても来なかったから、最近は一緒に遊ぶことも増えて嬉しいよ!」
「その、ごめん、ずっと」
「え、何なに急にどうしたの?」
「その·····ずっと遊びに誘ってくれたのにずっと断ってばかりだったろ」
「え、いいよ気にしてないって!むしろアタシの方がしつこかったよね。なんか気を使わせてゴメンねー」
何なに?私そんなに気を使わせていたの!?なんだか申し訳ないなぁ
「気にしてない訳ないだろ」
「·····私はずっとお前の優しさに甘えていたんだな。お前に声をかけられて嫌だった事なんて1度もないよ」
「·····」
「ただ皆からの声や評判が、私にとって多すぎてね。人の言葉に揺れ動くのって疲れるんだ。だから私は自分のことも他人のことも考えるのをやめた。知る必要ないと思ったからだ。でも彼のおかげで、彼と接しているうちに知りたいと思った。知って欲しいと思った。感じたものを大切にするべきだと思ったんだ。」
狼谷·····そんなふうに思ってたんだ。
私は彼女のことを知らなさすぎた、知らなさすぎだなぁアタシ。
「だからこそ·····分かる、分かるんだ。傷ついたって疲れたって別にいいんだ。猫崎!お前がくれた今までの優しさをなかったことにはしたくない。私は猫崎のことを知りたい。お前の·····友達として」
うん·····うん!私も狼谷のことをもっと知りたい!!
「いっぱい遊ぼうね狼谷·····」
「·····うん、ありがとう」
【友達!】
「悪い!待たせた!ってどうした!?猫崎!?そんなに奢るのが嫌だったか!」
トイレから戻って来ると猫崎が泣いている!やばいそんなに、奢りたくなかったのか!?
確かに1番高い弁当はやりすぎだと反省をする。
悪いことをしてしまった!!今からでもお金を払おう!
「悪い!!お金払うよ!!!」
「違うよ!奢るのは別にいいよ。勝負したんだし、そうだ!今度は狼谷も混ぜて勝負しよう!今度は絶対負けないから!!」
「あ、ああ、ん?狼谷もどうした涙目になって?お前ら大丈夫か!?俺のいない間に何かあったのか!?」
どうやら奢るのが嫌で泣いている訳ではないらしい。
狼谷も涙目になっている。何か悪いことでもあったのか!?
「フフ、なんでもないよ、今度は私も参加しよう。そうだなスキーで勝負なんてどうかな?」
「いいね!それなら鳶沢には絶対負けないし!」
待て待て待て本当に何があったんだ!?それに待てよ
!おい、待ってくれ!!
「待て、待つんだ2人とも!俺がスキーで2人に勝てる未来はないんだが!!」
そう言うと2人は笑い出す。
でも笑顔になってくれて良かった。
2人は笑っている方がいい。
·····しかし良かったのか?今度もしも、スキーなんてもので勝負することになれば俺はおごり確定だ!
どうもわたあめぷりんです。
今回は可愛いだけじゃない式守さんの世界に鳶沢くんが介入し、狼谷さんの彼氏になったことで、原作48話が早まると共に、内容を大幅に変えました。