キングに手を引かれるがままにお出かけすることになった本日。
そうこうしている間にトレセン学園の近くにあるそこそこ大きなゲームセンターに着くと、キングが俺を指差して言う。
「さぁ、今日はこのキングと遊ぶ権利をあげるわ!」
「それは大変嬉しいです。今日はお言葉に甘えさせていただきます」
「ええ、私をしっかりエスコートして頂戴?」
「あはは……承知いたしましたよ、キング」
そう言って俺はキングとゲームセンターを楽しむことにした。
当分傷は癒えそうにもないけど、せっかくキングがトレーニングを蹴ってまで俺の羽休みに付き合ってくれるのだから今日のところは羽目を外させていただくとしようかな。
店内に入りとりあえずぐるっと一周回ることに。
しばらくぶらついているとキングが何か見つけたらしく、俺のシャツの袖を引っ張るのでついていった。
「ねぇ……トレーナー、あそこにあるのクレーンゲーム、少し手伝ってくれないかしら?」
そう言ってキングが指さす方向にはクレーンゲームがある。
「クレゲかぁ……やってみようか」
正直クレーンゲームは彼女との記憶であまりいい思い出はない。ただ、担当から頼まれちゃあ断れないよなぁ!
どれどれと近づくとどうやらパかプチのゾーンらしく、可愛らしいパかプチがたくさん並んでいる。
よく見るとかつてアメリカで名を馳せた
なるほど、だから俺に手伝ってほしいと……そういうことならば仕方ないなとおもむろに財布から百円玉を取り出し、どう動かせばあのパかプチが取れるかを計算する。
この位置でこれだけ置くにやれば……よし、これでやれる。
「それじゃあやってみますね」
「ええ!この前…じゃなかった。私の友達がかなり粘ってたけど取れなかったから気を付けるのよ……」
俺の横でキングがドキドキしながら言う。あのそれはキング本人ではなかろうかと思わなくもないが、目の前のボタン操作に集中する。
カチカチ…………ボトッ!
無事にキングが欲しがっていたパかプチをワンコインで取ることができたと確信した瞬間――
「しゃああああとったどぉぉぉ!!」
柄にもなく雄たけびを上げてしまったけど、達成感が半端なく溢れてくる。
「流石
尻尾をブンブンしながら嬉しそうにキングがニコニコしている。
……この前まで忙しかったから目が向かなかったけど、キングってかなり美人さんだ、思わず目を奪われそうだ。
でも、自分には
「あら、私の顔をじっと見てどうしたの?もしかしてキングの魅力にやられてのかしら」
「さぁ?それは秘密です。はい、頼まれたものです、どぞー」
そう言ってキングに先ほどとったどーしたパかプチを渡す。
「ありがとう、トレーナー!」
キングは美しい笑みを浮かべながらパかプチを受け取った。
「さ、まだまだ行くわよ~!」
ルンルンしながら半歩先に先を行く
余談だが、キングは一流なだけあってゲームのセンスも高かったです。
ただし、クレーンゲームは除く。
今後深堀りしてほしい話は?
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勇の親父の現役時代の話
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勇の幼少期
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砥山トレーナーとミホノブルボンのお話
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勇のトレーナー養成学校時代
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サンちゃん(サンデー)の話