不屈の王は守りたい   作:霜月優斗

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今回はかなり短めに。


不屈の王は守りたい⑥

 ミホノブルボンがキングの坂路トレーニングのサポートを手伝ってくれることになってから早一か月。

 ブルボンのスパルタ指導もあってか、キングも坂路5本までは走れるぐらいまではスタミナが付き、現在六本目を行っている。

「はぁ、はぁ……もう無理ぃ」

 坂路を登り切りった所でぐてーん、と力尽きるようにキングは大の字に伸びていた、それに対してブルボンはまだ余力があるようでやや肩で息をするぐらいの疲労で済んでいる。

 これが坂路の申し子と言った所か、体力お化けか何かなんじゃないのだろうか? 

「お疲れ様です、キングさん」

「ありがとう……ございます、ブルボンさん」

 キングはブルボンの手を取りヘトヘトになりながら起き上がる。

 そういえばあれから一か月ほどブルボンに手伝ってもらったが、のトレーナーはどこにいるのだろうかと疑問が浮かぶ。

 まぁ、今度会う機会がある時に話せばいいかと棚上げすることにしよう。

 そんなことを考えていると、キングとブルボンの会話が耳に入ってくる。

 

「そう言えば……ブルボンさんはいつ頃に復帰できそうですか?」

「はい、ケガ自体はもう完治はしていますが、全盛期と比べると、やはり上手く走れていないので当分は全盛期の動きができるまでリハビリしようと思います」

 そう言うブルボンさんの脚を見るとまだしっかりと巻かれたテーピングが見える。

「そう……ですか……、ところでブルボンさんはここ一か月私のトレーニングに付き添ってくれているのはとてもありがたいですが、ブルボン先輩のトレーナーさんからは何か仰っていたりはなさってないのでしょうか……?」

「実は……私のマスターはいまぎっくり腰になっていて、少なくとも一か月は入院しています」

 

 

 ……ふぁっ、ここ最近ブルボンのトレーナーさんが見つからないなと思ってたけどそう言う理由だったんか!? 

 衝撃の事実過ぎませんかねぇ……

 ぱっと見ムッキムキなトレーナーさんだったのは覚えているけど思ったよりも歳が来ていたんだろうなぁ、としみじみ俺は納得する。

「なるほどね……」

「はい、そのため現在私には実質トレーナーがいません。ですので、貴女のトレーニングを手伝いたいと思ったのです」

 ……なるほどなぁ。そういう事か。

 俺は意を決して、ブルボンに話すことにした。

 

「ブルボン、一つ聞いていいか?」

「構いません、何でしょうか」

「君のトレーナーの電話番号を知っているなら教えてほしい」

 そう言って俺は頭を下げた。

 

「承認、問題ありません」

「そうか、それは助かる」

 そう言ってブルボンが言った番号をメモり、内ポケットにしまった。

 

「そろそろ用事は済んだかしら~?」

「ああ、ちょうど終わったぞー!」

 その後、キングの全力のタイムを計測してこの日は終わった。

 

 

 

 

今後深堀りしてほしい話は?

  • 勇の親父の現役時代の話
  • 勇の幼少期
  • 砥山トレーナーとミホノブルボンのお話
  • 勇のトレーナー養成学校時代
  • サンちゃん(サンデー)の話
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