ポケットモンスターSPECIAL 原作ブレイクトロフィー取得RTA 作:よくあるこった 気にすんな
そして連続更新できる余裕があったので投稿してしまいました。昨日言ってたこと(投稿休む)は幻だ、すまんかった。
許してください、何でもしますから!
しばらく使われていなかったジム内はお世辞にも清潔とはいえず、ジムリーダーの彫像も顔が欠けているなど、手入れされているようには誰が見ても思えないだろう。
だが、対峙している2人の間にはそんな些細なことなど関係ない。お互いに欲しているものを得るため、今はこれからの戦いへの勝ち筋を思案しているだけだった。
「ルールは6vs6。先に戦闘の継続が不可能とみなされた側が負けだ。ハンデは…貴様相手にしている余裕などなさそうだな」
「そんなことどうでもいいから。早くやろうよ」
「そう慌てるな…」
急かすオレンジを制してサカキは腰につけた1つのボールに手を伸ばす。自身が極めた地面タイプで初めから全力で行くことはなく、まずは様子見からだ。
バトル開始の合図なんてない。お互いに1つのボールを掴んだその時にバトルは始まっていく。
「「いけ、パルシェン!!」」
最初に繰り出した1匹目はまさかのパルシェン対決となる。だがそれでも2人の顔には動揺した表情などは見せず、淡々としており、間髪入れずに指示をする。
「パルシェン、れいとうビーム」
「氷漬けにして!ふぶき!」
サカキが指示したれいとうビームは、専門のタイプ外のポケモンを使っているとは思えないほどの威力を感じるほどの冷酷な一撃だった。それは敵を捉えるために一直線で突き進んでいく。
だがオレンジパルシェンの攻撃は、それさえも凌ぐほどの広範囲かつ威力もかなりの差を感じるほどの大寒波を巻き起こしていた。それはタイプ相性など関係ないと言わせてしまうほどで、本来こおりタイプのわざをくらってもビクともしなかった彼のポケモンがこの冷気に当てられて凍りつき始めてしまい、誰が見ても明らかに苦しんでいるように見えた。これには彼も心のなかで舌打ちをする。
(こちらのポケモンよりも火力は高いと踏んではいたがここまでとは!!)
「動けパルシェン!とげキャノン!」
「連続技なら…こっちもやり返す!つららばり!」
冷気をまとったわざ同士では勝ち目がないと踏んだ彼は、今度は手数でと連続技のとげキャノンを繰り出す。そのポケモンを覆った丈夫な殻を飛ばして串刺しにしようとするも、少女の使ったつららばりがそれを迎撃ミサイルのように片っ端から撃ち落としていく。この応戦がしばらく続いた。
少女のパルシェンのとくせいはスキルリンク。連続技が必ず最大数で繰り出すことができる変わったとくせいだ。それ故に彼のとくせいがシェルアーマーであるパルシェンよりも安定して多い手数で責め立てることができる。
もちろんそれで増えた手数を、ただの攻撃に利用するだけではなかった。ポケモンの後方で指示するサカキに向かっても、とげキャノンと相殺されなかったつららの数発が放たれていた。
(ヤツの攻撃…狙ってやってるのか!?)
「流石カントー最強…でもこれで終わり。からをやぶる!」
「チッ…集中できていない隙にか!」
そして彼が避けることに専念しすぎてできてしまった一瞬の隙をついて、少女は自身のポケモンの強化を図る。
自身の殻を失うことで防御を犠牲にしながらも、素早さと攻撃方面を極端に上げるリスク技―からをやぶるを使用したパルシェンは、先程よりも素早い速度でつららばりを連打する。これにはとげキャノンによる迎撃はできず、彼のパルシェンは少しずつダメージを蓄積していく。
明らかに体力の限界に近づいたサカキのパルシェンだったが、彼はあくまで冷静さを失わなかった。元々この1匹は相手の実力を測るためのポケモンに過ぎず、現にその役目は十分果たされていた。
(実力は充分わかった。
彼のパルシェンも自身の役目を理解しているのか、持ち主である彼の方をの方に一瞬だけ視線を向ける。それに対して頷く主人の顔を見ると、パルシェンも全ての力を溜め込み、最後の一撃の準備をする。この時その力をためていたモーションに少女は気づくことができなかったことが、この攻撃を通す原因となってしまった。少女は勝ちを急ぐあまりに、単調な攻撃をしてしまう。
「次でそいつは戦闘不能よ。もう1回つららば…」
「遅い!だいばくはつで砕け散れ!」
「え!?」
攻撃を指示するほんの一瞬――それだけあれば彼の経験値とそのポケモンならばこの程度の反撃はいくらでもできた。残りの体力をすべて込め、全わざの中でも最強クラスの威力を誇るだいばくはつの前では、体力は満タン近くである少女のパルシェンも紙くずと変わらず、一撃でダウンしてしまう。
強化したパルシェンによる全ポケモン一掃という掴みかけた流れを失ってしまった少女は一瞬渋い顔を浮かべるも、静かに次のポケモンを繰り出す。
彼も小手調べはここまでのようで、ここからは自身が極め、最強クラスの地面タイプのポケモンたちによって、蹂躙しようと動き出す。
「チッ…次はルージュラ!あなたの出番!」
「切り替えが遅いな!いけ、ゴローニャ!そのまますてみタックルだ!」
「な!?もう動き出している!?」
「ポケモンバトルはボールを掴んだその瞬間から始まる!判断が遅いぞ小娘!」
悠長にルージュラを出した少女に対して、ボールからゴローニャを繰り出しながら指示を出し終え、その勢いのまま相手の一掃を狙う。
本来戦いに備えた上でこの両ポケモンの対面は素早さと高い特攻によってルージュラが8割方勝つことが多いはずなのだが、この出だしの準備によって強力な一撃を受けてしまい、少女のルージュラは体力の半分以上を持っていかれてしまう。
これに僅かに動揺してしまった少女の隙を更に付くように、追撃の指示を下す。
「終わりだ!広範囲にストーンエッジ!!」
「ル、ルージュラ!!」
地面から鋭い岩の柱を繰り出すいわタイプの中でも強力なわざであるストーンエッジを広い範囲に使用する。元々威力が高いが、挙動がわかりやすくて避けやすいストーンエッジも、このように広範囲でそのわざを繰り出すことで避けにくいわざへと変貌する。
これには躱しきれず、ルージュラは何もすることができずにダウンする。これでサカキがポケモン数でリードした。
「フ…精神面はまだまだの様だな。これが全力か?」
「くっそぉ〜…けどまだ負けていない!次はニューラ!」
「そいつか!だが、容赦はせん!この鋭い岩で動きにくくなったフィールドで、ご自慢の機動力は活かせるのかな?」
少女が繰り出した3匹目のポケモンは、彼の手掛かりになっているであろうポケモンであるニューラだった。少女のニューラは彼の顔を見て一瞬、何かを思い出そうとするも諦め、すぐに目の前のバトルに切り替えていた。
だが彼が言うとおり目の前のフィールドにはゴローニャの広範囲で放たれたストーンエッジによって、あちこちに鋭い岩の柱が乱立していた。これでは素早く動くことができるポケモンも従来の力を発揮しにくく、慎重な動きでの移動を強いられる故に相手に読まれやすくなってしまう。
そこに少女は1つの解答を示す。それは少女とそのポケモンたちが得意とする、最強のコマンドの1つだ。
「関係ない!ふぶきでフィールドごと凍らせろ!」
「それで来たか!ゴローニャの特防では…」
それは単純明快な1手。全方面を凍らせるという雑に見えて少女の中では最強の1手だ。ニューラというポケモンは特攻に自信があるポケモンではない…が、少女の知識や教えによって、従来のニューラが放てるレベル以上の威力を手にすることができた。
その威力には、物理面の防御に自信があるが特防に難があるゴローニャで受け切ることなど不可能だった。これで4対4のイーブンで両者競った展開になった…となるのだが、このゴローニャ、いや、彼のポケモンはただでは転ばなかった。
「フフ、それで結構。ゴローニャの仕事は砕けることだからな!」
「な、残った!?それに
「それがコイツの本分だからな!だいばくはつ!」
「またそれ…うわっ!?」
1匹目に続いて2匹目のゴローニャも爆発を選択する。このゴローニャ、とくせいががんじょうなので一撃でやられることはなく、必ず体力が残って反撃することができる個体だ。それによって、この一撃は生まれたのだ。先ほどと同じ形になり少女も苦い顔で迎えながら、ゴローニャの爆風による砂ホコリに飲み込まれてしまう。おそらく同じく巻き込まれた少女のニューラは戦闘不能となっただろう。戦況は彼に分がある。
だが彼はここで本格的にとどめを刺しに行こうと3匹目のポケモンを静かに繰り出して、この戦闘を終わりへと向かうための最後の指示を出す。彼が自信を持って繰り出されたそれは、その作戦を遂行するために動き出した。それは背中に付いている羽根を無音で羽ばたかせ、彼の命令通りに少女の腰につけたとあるものに照準を合わせていた。そして彼も勝利宣言をする。
「これで終わりだ。スピアー、みだれづき!!」
そう静かに宣言すると、ガキィッ!という金属が何かに砕かれたような音がなる。その数秒後、だいばくはつで巻き起こされた砂ホコリが消えると少女の姿と、その首元に手に付けた自慢の槍を突きつけた彼の最強のポケモンであるスピアーの姿が現れる。少女の足元には、おそらくみだれづきによって的確にボールの開閉スイッチを狙われ、ボールから出ることができなくなった少女の残りのポケモンたちが入ったボールが転がり落ちていた。最強の強度を誇るハイパーボールさえ破壊してしまうあたり、彼のスピアーの実力が飛び抜けて高いことがわかるだろう。
彼は目の前の光景に笑みを浮かべて自身の勝利を確信していた。これによって少女は残りのポケモンを出すことはできない。懸念した伝説の鳥ポケモンであるフリーザーを完璧に封じ込めることができたのは出来すぎではあったが、少女の顔から流れる冷や汗を見て、おそらく目の前の敵に残りの手はないと感じることができた。
「これでオレの勝利だ。さぁ、貴様にはニューラをどうやって手に入れたのか話してもらうぞ」
「いや、まだよ」
「フフ…もう抵抗する手段なんてないだろう?余計な真似は…」
「やりかえせ、だましうち!」
彼女の指示を受けて、彼の腰につけたボールへ同じく攻撃する存在がいた。だいばくはつで戦闘不能になったと思われたニューラが健在だった。これには完全に油断しきったためか、彼もこの一撃に反応することなどできず、その攻撃ををもろに受けてしまった。
その一撃は彼のスピアーが行ったことと同じく、彼の残りポケモンが入ったボールの開閉スイッチが壊されてしまい、地面に巻き散らかされてしまう。
これには彼も先程の勝利宣言は撤回し、自身の元にスピアーを呼び戻す。少女もニューラを呼び寄せ、彼と再度対峙する。
試合は一気に流れが変わっていき、最終的には1対1という場面までもつれてしまった。あとはこの2体でどちらが上かを競うだけだ。
「スピアー、こうそくいどう!!」
「ニューラ、先に回り込め!でんこうせっか!」
ほぼ同時に動き出すも、相手よりも素早く動けて一撃を加えられるニューラが先手をとる。電光石火の体当たりを受けた彼のスピアーだがでんこうせっかの威力はたかがしれている。余裕で体勢を立て直し、物凄いスピードでフィールドを駆け巡る。
このままでは分が悪いと感じたのか、少女は次の一手を指示する。
「動きを止めろ!ふぶき!」
ここで十八番のふぶきを指示してスピアーの動きを抑えようとするも、今までの戦いで避けられることなどなかったそのわざが、簡単に避けられてしまう。
少女もこれに対してムキになってふぶきを連発させるも当たらない。無駄にふぶきのわざのPPを消費していくだけだった。
そしてそのわざのPPがきれ、ふぶきが打てなくなったその時、彼は素早く指示をする。
「スピアー、やつにダブルニードル!」
「マズっ!まもる!」
「だいばくはつでやられなかったのはそれか!」
「危ない危ない…」
スピアーの必殺の一撃は、ニューラのまもるによる目に見えない謎の壁によって防がれてしまう。どうやら先程のだいばくはつはこのわざを使って防いだようだ。
だが彼は慌てない。ダブルニードルの初動の一撃は確かに防いだ。だがこのわざ、2つの針というだけあって
明らかにトドメとなる一撃を加えて、更にどくの状態異常までもニューラにつけることができたが、まだ相手は倒れない。少女も気持ちが折れるどころか、この状況に対して狂気的な笑みを浮かべており、勝利寸前の彼はこれを不気味に思った。
「追い詰められた…負けそう…私が……ウフフフフフ、ソンナワケナイショウシャハワタシ…」
「何をごちゃごちゃ言っている?これで俺の勝ちは固い。棄権するか?」
「棄権〜?アハッ♡こんな程度で負けるわけないだろうが!最後に勝つのは私なんだよ!その余裕の顔から勝利を奪い取れ、だましうち!」
「馬鹿な!そのポケモンに動くほどの体力なんて…」
「私なら可能なんだよ!アハハハハ!敗者は消え失せろ!!」
雰囲気が変わった彼女に当てられたのか、一瞬の隙に彼のポケモンはだましうちを受けてしまう。その一撃はボールの開閉スイッチを壊すだけの威力があるため強力だったが、その時のものよりも更に威力に関しては上がっているように感じた。
これをそのまま通したら負けてしまう――彼もこの戦いによって得ることができるかもしれない自身の息子の手掛かりを失うことはできないという状況で、とっさの判断だった。
「うぉぉぉぉぉ!スピアー、どんだけ威力を落としても構わん、どくばりだ!」
「ハァ!?ソイツが動けるわけが…」
「俺にはわかる!まだやれるよな!?」
「ば…馬鹿な!?ワタシノショウリガ…」
わざを受けて体力が切れるほんの瞬間に放った小さな毒針――それは同じくほんの少しの体力で残っていた少女のニューラを仕留めるには充分だった。
それぞれのわざを受けた両者の最後の1匹は、とうとう力尽き地面に伏せる。この勝負の決着がついたのだ。
「これは…」
「まさかの…」
「「引き分け…か」」
最後に無駄なハモりを見せるが、この死闘は両者痛み分けという形で幕を引いた。
ユキワラシの進化先
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格闘の一貫性を消してけ!
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ムラっけで運ゲしたろう!