ファフナー THE BEYOND妄想集   作:ウイロウ

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12話急に国連の代表としてアレクサンドラさん出てきて驚いた。へスターどこ行っちゃたんだ?という妄想。BEHIND THE LINEで補完されたりするのだろうか。全て人類軍視点です。


 へスターは何故消えたのか

 日野美羽がアルタイルを地球上の全ての存在に分け与えた時、人類軍は混乱の渦にあった。

 不可思議な現象に新しいミールの攻撃と身構えるもの、フェストゥムが突如として天に去り九死に一生を得たパイロットたち、末期同化状態から回復した人間で急に忙しくなる医療班。後に人類軍はこれを「アルタイルスノー事件」呼んでいる。

 各地の人類軍は混乱が収まるにつれて、地球上にフェストゥムがいないことを把握し、人類の復興に力を注ぐことになる。ファフナーは戦闘用のトローンズ・モデルを止め、型落ちのグノーシスモデルでさえも土木機械の代わりを始めるようになった。軍艦は食糧不足の地域に物資を運送し、戦闘機は生存者と有用な土地を探し空を駆けた。

 人類軍の保護する人民たちにも、フェストゥムが消えたことは次第に理解され、歓喜の渦の中にあった。人類軍は40年来の平和に困惑したが、希望のある未来が続いていくのではないかという実感を持ちつつあった。

 

 そういった数々の奇蹟は紆余曲折を経て、新国連事務総長ヘスター・ギャロップにも届いていた。この事態の究明を求める声が大半を占めたが、軌道上にマークザインの姿を見つけ世界の英雄カズキ・マカベが再び世界を救ったという声もあった。

 しかしこう言った報告はへスターには余り重要では無い。彼女の手には「赤い靴作戦 緊急報告」という書類があった。報告書は要約すると「赤い靴作戦対象の五万人全ての特異体質者が新しいミールの因子に汚染された」という内容である。

 彼女の人生と膨大な人類を捧げた目標はたった一つの出来事てあっという間に崩れ去ってしまった。次第に始まる人類の復興を見届けながら、彼女は最期まで人類の為に尽くす、もう老い先も長く無い命の使い道を考えていた。

 

 

「アレクサンドラ」

「はい、グランマ」

「私は本日付をもって、新国連事務総長を退任し、貴女に譲ります。」

「どうしてです、現時点は時勢が変わり、人類軍内にも分裂の動きがあります。今こそグランマが統制を効かせる時ではありませんか」

「そう分裂の時だからです。アレクサンドラ、よく聞きなさい。我々の世代にはおそらくこれからも、大勢を考えず、人類の復興という目的よりも必要の無いフェストゥム殲滅という手段を優先する人物が出るでしょう。

私は新人類軍だけでなく、独立人類軍からもそういった人物を引き抜き新たな勢力を作ります。そしてアレクサンドラ、来る時アルヴィスやバーンズと協力し、貴女が私を討ちなさい。」

 

 

もうそこに言葉は必要無かった。去るへスターにアレクサンドラは人類軍式の敬礼をする。

 

「さようなら、グランマ。」

「強く生き続けなさい、アレクサンドラ」

 

そうしてあの日に至る。

「こうして実際に会うのは、初めてですね。新国連事務総長アレクサンドラ・ギャロップです。」

 

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