Sideソナタ
「今日から遂に全国大会への切符を手にする為の全国地区予選バトルトーナメントが開始される!」
「こんぴゅーたー?相手ばっかだから漸くね!」
「凄くドキドキしますね!」
ガーネット達を俺の通っている我梅学園に編入させて一通りの操縦訓練をした後、地区予選トーナメントへの選手登録を済ませ遂に初戦の開始日が訪れた。
チーム名は「Lapis:i」だ。
「さてとトーナメントの組み合わせはっと…は?…」
「どうしたんですか?」
早速バトル会場へと向かいトーナメント表を見てみると俺は目を丸くした。
「いや…初戦で同じ学園のチームとあたったみたいだ」
「え?」
「まあ、同じ学校から複数のチームが出るのは別に禁止されていないし…トーナメントブロックが重なったりすればこういう事もありえるというか初戦これもらったな」
俺のチームバトルはこれが人生初となる為に同じ学園のチーム勢の事をすっかり忘れていた。
その相手は…
「ほう?真逆我々と同じ学園の生徒とあたるとはな」
「だが同じ学園だからといって全国大会への切符は渡さんぞ!また再び我々が手にするのだからな!」
「今度こそガンプラ学園や全国の猛者共を打倒し頂点へと立つ為に!」
「「ジーク・ジオン!」」
「それはどうかな?」
「何?」
チームホワイトウルフ、高機動型マツナガザクを筆頭にしたザクシリーズの連携で此れ迄に四度の全国大会への出場を果たしている実力者チームではあるのだが…それはバトル中に語ろう。
GPベースを操作しバトル準備に入る。
「ミカミ・ソナタ、V2ガンダムSAPいくぞ!」
「ガーネット、ファントムクロアガンダムBBいきます!」
「アンジェリカ、張恰アルトロンガンダム・アンジェちゃん☆彡カスタムいくよ!」
バトルフィールドは森林多めの荒野ステージか。
「敵は…あそこだな!」
「『なら私が突っ込んで敵をひきつけるわ!』」
「そうだな、頼む!」
アンジェリカのアルトロンが先行突撃を買って出たので任せる事にした。
Sideアンジェリカ
「見えてきた!此処からなら!だらっしゃああああー!☆」
アンジェちゃんお手製スペシャルマシンであるトリニティエンジェルを駆って敵からギリギリ見えないであろう地点で私はビームトライデントを思いっ切り投擲した。
「『ぐわ!?…』」
「『な、何だと!?』」
「『一体何処から!?』」
「『あそこだ!』」
「『いかん!?待つんだ!SDだからといって迂闊に近付けば…』」
投擲したトライデントがホワイトウルフのザクの一機が構えていたマシンガンを貫いた。
それに驚くがすぐに冷静さを取り戻したのか漸く私のアルトロンを見つけたザクがヒートホークを構えて突っ込んでくる。
リーダーが静止するがもう遅い。
「ラヴァーゴンハング!」
「『なっ!?…SDが俺のザク・アルヴァルディのパワーを上回るだと!?うおおお!?』」
「そんな必要最低限の改造しかしていない奴に負ける程私のアルトロンは甘くないわ!」
私はトリニティエンジェルに乗ったままアルトロンの桃色の伸縮自在のドラゴンの腕を伸ばして突っ込んできたザクを掴み上げて空高く放り投げた。
「ラヴァーゴンブレイク・アンジェちゃんスペシャル!」
そして落下してくるザクに向けてハングの怒涛の連撃を浴びせて上半身のアーマーを半壊に追い込んだ。
追い打ちとばかりにトリニティエンジェルに装備されている機関砲を撃ち込んだ。
「『こ、こんな馬鹿な事が!?…マツナガリーダー後は頼みました…!』」
「『アルヴァルディが!?』」
「『コシバ!?糞っ!?…』」
真逆こうも早くに倒されるとは思っていなかったのか動揺を見せる。
「其処だああー!」
「『なっ!?さ、散開するんだ!』」
「『りょ、了解!』」
動揺している隙にソナタ先生のV2が装備しているロングレンジファンネルを撃ち込む。
がすぐに気が付いたマツナガザクの指示によってすんでの所で回避される。
まんまと先生の策にかかったようね…散開し離散したイカみたいなザクを使っている奴の背後にガーネットが駆るファントムが佇んでいた。
Sideガーネット
「うふふ!…」
「『なっ!?…何時の間に後ろに!?…この!』」
先生さんの策にまんまと嵌まったイカさんみたいなザクの背後に私のファントムは回り込む。
そこで漸く策に嵌まってしまっていたのだと気が付いたようですけどもう遅いですよ。
「無駄ですよ?その程度の実力で先生さんと私達の前に立ちはだかろうなんて甘いのですよ!」
「『ほざけ!小娘に負ける程ヤワな男ではないぞ!』」
イカさんザクは脚部のサイコミュ兵器によるオールレンジ攻撃を繰り出してこようとしてきますが私は冷静にファントムのクジャクを構えて対応します。
「えい♪」
「『ば、馬鹿な!?…俺のザク・クラーケンのオールレンジ攻撃をこうもあっさりと!?…』」
「先生さんからのラブコール以外は一切受け付けませんので…それではこれで終わりです!」
フレイムソードを振るいイカさんザクの脚部を丸毎斬り落とす。
「BBバスター・乱れ撃ちです!」
「『ち、ちくしょおおー!?…』」
ダブルバタフライバスターの乱れ撃ちを受けてイカさんザクは木っ端微塵になっていった。
Sideソナタ
「『何!?ウズキまでもがやられた!?…』」
「呆けている場合じゃないぜ?」
「『むう!?…』」
ガーネットも敵を撃墜したようだ。
俺はマツナガザクと鍔迫り合いを繰り広げている。
「『こうなれば仕方あるまい!…』」
「!」
パワー負けしていると悟ったマツナガザクはヒートホークの片方を投げ捨てて横綱の様なポージングを取り始めた。
「『我が必殺の一撃受けてみるが良い!』」
「へえ、だったらコイツを受けてみやがれ!ロングレンジダブルファンネル!!」
対する俺はV2の両腕に装備しているロングレンジファンネルを射出する。
「『重力下でファンネルを使うだと!?』」
「不安定だと思ったのか?甘いんだよ!」
「『なんと!?有線式に切り替えておったのか!?だが!ぬうん!』」
そう、既に重力下の大きいステージでも問題無く使用可能な有線ケーブルを繋ぎ切り替え済だった。
それを理解して尚マツナガザクはヒートホークに力を込める。
「『はあああー!』」
「せああああああー!」
俺の有線ファンネルビームサーベルモードとマツナガザクのヒートホークが激しくぶつかり合う。
「『むう!?…』」
このままでは流石に又パワー負けしてしまいかねないと思ったのか先程投げ捨てていたものとは別の武装を急いで取り出す。
ありゃあ小型ビームアックスか。
だけど!
「そんな武装で俺のファンネルサーベルは止められねえよ!」
「『なんと!?…ぐぬうううう!?…』」
一気にファンネルサーベルを振りぬいてマツナガザクの武装を弾き飛ばした。
武装を弾き飛ばされた事で大きくバランスを崩して後方に転倒するマツナガザクに好機を見出す。
「今だ!ファンネルサーベル最大パワー!」
射出していたファンネルサーベルを呼び戻し俺は奴の懐へ急接近して思いっ切り振りぬいて突き刺した。
「『…見事だった!…学園の命運は君達に託したぞ!…』」
「言われなくても!」
マツナガザクは真っ二つになると同時に俺達にその意思を託したのだった。
<BATOLEENDED>
「『おおーっとお!?此れ迄に四年連続で全国選手権トーナメントに駒を進めていたチームホワイトウルフが此処で真逆の地区予選初戦敗退ー!
予想外の番狂わせだあ!そして見事彼等から勝利をもぎ取ったのは同じ我梅学園からの初出場であるチームLapis:iだああああああー!』」
俺達の勝利を告げる実況アナウンスが響き渡り地区予選初日は大いに盛り上がるのだった。