フリーイズフリー! 自由に世界を駆け抜けろ! 作:雑ゆえ隔離
無双がしたい!
特にオンラインゲームで!
オフラインじゃなくて、オンライン!
例えばVRMMOとか、そういうやつで!
そんな願望、持ったことはないか?
俺は当然、あります、はい。
まぁVRMMOで無双するなら無名のゲームでも買ってきて一人でやってろって話になりそうだが、そうではなくて。
無双したいということはつまり、人々からの称賛を浴びたいという願望に他ならないわけである。
だって俺がそうだし。
そんな単純でバカみたいな願望。
絶対に成功するわけがないものであって、実現なんてするわけもない。
いわばなにもせずにノーベル賞取りたいと言っているのと同じことである。
……本当は、そうだったはずなんだ。
でも絶対に成功しない夢だったはずなのに、俺は成功させてしまった。
多分これを世の中に公表したら他のガチプレイヤーから怒られると思うけど、とりあえず。
俺、
***
VRMMOで無双する。
特に、プレイヤー相手に無双したい。
そんな夢、叶うはずもないもの。
けれどそんなバカげた夢を俺は持っている。
わかってはいるんだ。
VRMMOで無双できている人たちは、尋常じゃない努力を以てそれを成し遂げている。
そしてそんな彼らだって、必ずしも無双できているわけではない。
そんな彼らより上の領域に、なんの努力もせずたどり着くなんて不可能を超えてバカにしているとしか言いようがない。
けれど、俺はそうなりたい。
努力せずして沢山の人の称賛を浴びたい。
そんな下らない思いを、密かに抱えていた。
もしかしたらこれは沢山の人が持っている思いなのかもしれないけれど。
そんな思いを持った俺は、数々のVRMMOに手を出していた。
「おっ、これは……フルフリーダム? ああ、新作ゲームか」
そんな俺だからか、たまたま見つけたβテスターの募集。
フルフリーダムというゲームのβ版、それが100人限定で配信されるらしい。
内容を見てみれば、「どんなことでもできる!」というのを売りにしているらしい。
興味が湧いて募集期間を見てみれば……今日の0時まで。
現在午後11時53分、つまり残り7分であった。
「はぁ!? え、待て待て待て!? 今すぐやるぞ!」
ということで急いで応募して、ギリギリのところで応募完了。
必死にタイピングをしていたこともあり、かなり疲れた。
具体的には息切れするレベル。
……体力なさすぎだって?
うっせぇやい。
とりあえずギリギリ間に合ったので、何か俺は満足して寝ることにした。
後々、このテスター募集への参加はやって大正解だったことが判明するが、そんなことはつゆ知らず。
多分誰かが見たら100人中100人が満足そうな顔と言うような顔で寝た。
そして数日後。
「ん? なんの通知だこれ。 ……テスター通ってる!?」
ということで、オールフリーダムというゲームのテスターに通ったのだ。