◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい?   作:電脳図書館

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第十二話になります!色々ネタを詰め込みたいが回収出来ない可能性があるのが怖い。FGOで無償石分でアルクウェイド×3、水着イベで呼び符×10でレディ・アヴァロンを引きましたが水着伊吹童子ガチャで爆死しました。エリセは如何にか3枚引けたけど・・・


神の狂雷

あれから数日間俺達は異界の攻略に勤しんだ。その間に春姫は桜花達と話したのか初心者特有のぎこちない動きも直ってきて視野も広がりのびのびと動けている様だ。

 

「まぁまだ危なっかしさはあるけどな」

 

「少し前までカリヤも似たようなものだった」

 

「う、まぁ確かに・・・にしてもそう言えば俺覚醒してからまだ三ヶ月も経ってないんだな」

 

色々濃すぎだろと苦笑しながら先に進むが、この異界の霊脈などが一か所に集まる地点。恐らく異界のボスが陣取っている所に進むに連れて悪魔の平均レベルは上がって行きさらにはラクシャーサやヨモツシコメまで出て来ている。

 

「流石に難易度が上がって来たな。俺達はまだ余裕があるが・・・【ウチデノコヅチ】で如何にかか」

 

「えぇ、正直想像以上でした。とはいえあれは春姫殿の負担を考えると乱発は出来ません」

 

「だ、大丈夫です。皆に守って貰っているんです。多少の無理くらいはできます!」

 

「そうか、分かった。ただ無理はしても無茶はするなよ?」

 

しっかり釘を刺しながら進んでいく。上手く行っているときが一番落とし穴に掛かり易いからな注意しとかんと

 

「それにしても風景は森や平原多くて本当に進んでいるか分かりづらいな」

 

「でもちゃんと進んでいるんだろ?」

 

「はい、私のスキルでも敵が多くなっているのが感じ取れています」

 

命が桜花と俺の言葉にそう応える。敵探知系のスキルを持っているらしく奥に行くほど敵の数や質が多く、高くなっているらしい。

 

「となるとやっぱこのままでいいのか、ここの主は何者なんだろうな?」

 

前兆もなく急にポンと現れた異界の主か・・・どう考えても厄介事の匂いしかしないが

 

「あれは?」

 

「社?」

 

出て来る悪魔をなぎ倒し、時折休息を取りながらしばらく進むと割と立派な神社のお社が見えて来た。千草と俺が小首を傾げて疑問符を浮かべる。ここの主は神道系の神様なのかしら

 

「取り敢えず調べて見るか?」

 

「はい、この異界の主のヒントがあるかも知れませぬ」

 

そうして各自警戒しつつも神社を調べ始めた。俺はあまり詳しくないが国内最大勢力であるヤタガラスの構成員なので其処ら辺は詳しいはずだ。

 

「うーん、素人感想だが一見普通だが・・・何か違和感があるんだけど?」

 

前世では近場にあることもあり、初詣や待ち合わせなどでちょくちょく神社には行っていたので何となくだが違和感を感じるんだよな

 

「確かに不自然ですね。神社は神様を奉るだけでは無く互いに交信する場でもあるのですが、ここの作りはまるで奉っている神様を神社内部に閉じ込めているような気が」

 

春姫の言葉に感じた違和感の正体に気が付いた。確かに他の神社よりも閉鎖的な印象を受ける。

 

「とすると悪魔、というより神様を封印する役割でもあったのか?」

 

「その封印が解かれたことで異界が出現した。筋は通りますが・・・」

 

「ああ、唯の経年劣化ならいいがそうじゃ無ければ誰かが意図的に解いたことになる」

 

封印を解いたのが人間か悪魔か、いずれにしろかなりの使い手だろう。

 

「それに見た所作りは丁寧ですが短期間に作られた様に見受けられます」

 

「短期間・・・そういえば過去の大戦後メシア教の手で日本固有の名の通った悪魔は討伐されたか封印されたかしたはずだが、もしかしてここが?」

 

「可能性がないとは言わないが確かそういう封印場所には封印を守る天使がいるはずだ」

 

「はい、悪魔の強さによってレベルの高さは変わってきますが最低でも悪魔の封印の異常がメシア教側に伝わるまで足止めが出来るクラスの天使が守護を任されているはずです」

 

桜花と千草曰く俺の考察通りならばそもそも異界化が起こった時点でメシア教が気づいて行動を起こしてなければおかしいのだとか。

 

「確実な事実を総合すると悪魔の封印が解けて異界発生、復活に際しこの神社の霊的機能が失われたって所か」

 

「少し違う」

 

「ありゃ違うの折紙?」

 

「霊的機能は完全には失われていない。ギリギリ封印されていた悪魔が神社外に出ない様にする結界は生きている」

 

「ふむ、妙な感覚がしたが結界の類か」

 

スパルトイとアズールも感覚的に感じ取っていたのか辺りを見回している。なるほど三人とも悪魔由来の感覚で感じ取っていたということか・・・

 

「「「「「あれ?でもそれってつまり」」」」」

 

俺達純人間組の表情が固まる。外に逃がさない結界は機能している。ふむ

 

「おい、それ俺達のいる境内にボスがいるってことじゃねぇかよ!?」

 

直後巨大な雷が俺達の元に降り注いだ。

 

 

「あっぶね!?」

 

落ちて来る雷を聖槍で【冥界破】を発動して受け流す、恐らく【ジオダイン】なのだろうが威力がおかしいんですけど!

 

「おいおい俺と聖槍でも受け流すのがやっとかよ!!」

 

「っ!?皆あそこに!!」

 

命がスキルで敵を感知し、いち早く警告を飛ばす。そちらの方向に目を向けると神社の上でこちらを見下ろす影が再度雷を放とうとしていた。

 

「おっとやらせねぇ!!アズール!!」

 

上空に待機していたアズールが魔弾で攻撃を加えると即座に跳躍し地面へと降り立った。

その姿は人型で引き締まった身体は炎の様に真っ赤に染まっていて武器である剣をこちらに向けている。

 

「あんたは・・・折紙アナライズだ!!」

 

「既にやっている」

 

俺の考えは折紙も同じだったようでアナライズはすでに終えていた。しかしその目は珍しく驚きで見開いている。

 

「種族・・・天津神Lv57 タケミカヅチ!」

 

「くそ!よりによってその個体か!!」

 

目の前のタケミカヅチを睨む。その悪魔は作品によって立ち位置が変わる悪魔だ。普通ならレベルは40台辺りだが50を超える個体は育成した個体、というより分霊はその登場作品で重要な意味を持つ名を有している。そしてゲームは兎も角現実ではその名はレベル以上の力を悪魔に与えるのだ。なぜこんな所で遭遇するのか、或いは俺が神殺しだからなのか

 

「"必殺の霊的国防兵器"!!ちくしょうまたレベル50台とかふざけんな!つい最近やりあったばかりだっての!!」

 

嘗ての大戦時に召喚された日本を守護する大悪魔達。敵対する存在のスケールのデカさゆえに本霊自体は勿論召喚者である人間側も出来得る手を全て打ち文字通り最高の状態で召喚された悪魔達は通常の分霊個体とは隔絶した強さを持つ。レベルが高いこともそうだが何より最終的に負けたとはいえ【必殺の霊的国防兵器】という日本の霊的守護の最高位の名が、逸話がその力をさらに押し上げている。恐らくレベル的には格上の万全のマンセマットでも特に強い一部を除いても1対1で如何にかギリギリ、弱体化した分霊ではとてもではないが勝ち目がない程の強さを誇る。

 

「ウオオオオオオオオ!!!」

 

「く、来るか!!お前ら散開、いや各個撃破されないように固まれ!!」

 

「な・・・」

 

まだ目の前の悪魔の存在感に気圧されている命達は身体が動けていない。それを見て内心仕方ないと分かっていても舌打ちして、自分が出せる全速力を以て先に命達を仕留めようとしたタケミカヅチの一閃を受け止める。

 

「痛っ!!!!【物理貫通】持ちか!タケミカヅチ様、ちょっと話合いを「ウオオオオオオオ!!」あ、ダメそう!」

 

交渉にすら入れない、今日はフルムーンかこの野郎!!と思っているとタケミカヅチの頭部が【メギド】で爆破され体勢が崩される。そこにアズールの氷結の魔弾で一時的に動きを止めてくれたので一旦距離を取る。

 

「ナイスだ折紙、アズール!」

 

「うん、恐らくあの悪魔は現在狂乱状態」

 

「狂乱だと?封印の事と言いやったのは並み外れた実力者だな。何故そんなことをする意図は分からんが」

 

「本当だよ!・・・守護している天使が来る気配がないな。これは封印を解いた奴に既に倒されたということか」

 

しかも周りに悟らせることなく仕留めたことになる。いやマジで誰やねんと神木家一同あーだこーだと言い合う。とはいえ解決策はシンプルだ。

 

「あいつを倒すか、依代を奪取するかだな。依代から遠くには離れられないはずだ」

 

原作のコウガサブロウも出るのはトウキョウばかりでミカド国には現れなかったはずだ。まぁ逆に言えば首都一個くらいの中なら好きに移動できるとも言えるのだけども。だがそもそもの問題がある

 

「原作にタケミカヅチの依代が出てこないんだよな・・・」

 

依代が分からないとどうにもならないので、結局殴り倒すしかないのだ。

 

「春姫は【ウチデノコヅチ】を俺に、少しでも差を埋めたい。あと桜花・・・お前が緊急撤退手段持っているんだろ?」

 

「な、何故それを!?」

 

他の三人も驚いているが別に驚くことでもない唯の消去法だ。前に言ったがヤタガラス側のメンバーの中に異界内であっても外に連絡、或いは脱出手段を持っている者が一人はいる可能性は高かった。となると誰がそうかと考えた時に真っ先に外れるのは春姫だ。【ウチデノコヅチ】という固有スキルを有するが、自他ともに認める半人前で本人もそれを嘆いていた。その言葉に嘘がない以上そう言ったスキルを持ってるはずがない、彼女が悩んでいたのは直戦闘能力では無く自身の果たせる役割が"少なすぎた"ことなのだから。色々応用が効いて緊急時に仲間の命を左右する力を持っていたのなら彼女の性格上抱く悩みは自身の役割を無事"果たせるのか"という悩みになるはずなのだ。それに彼女の役割はこちらへの餌である以上役割を重複させるのは愚策だ。

 

次に外れるのは命だ。彼女の対応範囲は近接戦闘、魔法、索敵、隠密と総合力なら一番レベルの高い桜花より上だろう。だが逆に言えば命のレベル帯では総合力が高すぎて【俺ら】の様な霊的才能SSRか特殊な加護でも無ければ他の特殊性のあるスキルなどが入り込む余地というか余裕がないのである。

 

残るは千草と桜花になる訳だが・・・多少正確性に欠けるがスキルの適正率で見た結果だ。発現するスキルは個々人の才能や精神性、行動が大きく影響する。では緊急時に活用出来るスキルの適正とは何か、専門家でもない為非常に主観的な意見になるがそれは危険察知能力と決断力だと考える。これは実際に感じる明確な危険以外にも危険になりえる存在、事柄を直感的に捉えられることとそれに対して迷いなく決断出来る判断力を桜花が持っているのは初日のゴタゴタで分かっていた。ただ本人にその自覚は無い為その才能を伸ばせておらず中途半端になっていることからあんなことになったのだろう。

因みに連絡ではないと思ったのはそんな手段があるなら定期的に本部と連絡を取るはずだがその様子が全く無かっただけである色々お喋りとかしてたし。

 

「とまぁそういう訳で頼むよ」

 

「しかし・・・」

 

「他の戦闘中も俺らより命達に視線や意識を向けてただろう?こういう事態は想定していたはずだ」

 

「それは、そうですが」

 

「で、ですが狩谷殿!相手は難敵、ここは力を合わさせて・・・!」

 

「だからこそだ。残念だが今のお前らじゃ足手まといだ」

 

はっきり、そう言い切る。4人とも一瞬驚くが理解はしていたのか悔しそうな顔をする。

多少罪悪感を覚えるも事実である為言葉を濁さず伝える。マンセマットの時とは事情が異なる。イリナ達はレベル的には命達より少し高い程度だったが元々メシア教や天使との戦闘には慣れていてそれ用のメタ装備をしていたこと、何より聖剣の力がレベル以上の力を発揮することが出来た。それでも尚足りなくてデュランダルや聖剣の共鳴、折紙の天使化、神殺しの力で如何に倒したのだ。正直【ウチデノコヅチ】しか有効な手がないヤタガラスメンバーではレベル差で押しつぶされる。流石に俺達もフォローしきれないレベル差だ。俺達にとっても格上だし

 

「なーに、置き土産代わりに【ウチデノコヅチ】を貰うからさ。だから気にすんな」

 

「・・・分かりました」

 

春姫が覚悟を決めた顔をすると【ウチデノコヅチ】の詠唱を始める。アズールが氷結の魔弾を連射してタケミカヅチの動きを阻害する。本当理性が無くて良かったよ攻撃一辺倒だし、まぁそれで時間を稼げるのは後少しだけど

 

「ああ、それでいい。自分のやりたいこと、できることをやればいい」

 

「~~・・・はい、【ウチデノコヅチ】!!」

 

詠唱が終わり俺の頭上に打ち出の小槌が出現し、振り下ろされる。おー何か一気に身体能力が上昇した気がする。初めてかけて貰ったが凄いなこれ

 

「ありがとうよ。やっぱすごいなこれ。よし桜花」

 

「分かりました!【トラエスト】!」

 

「狩谷殿、折紙殿、スパルトイ殿、アズール殿御武運を!」

 

「外で待ってますから!!」

 

「どうかご無事で!」

 

激励も送られ命達の姿が掻き消える。にしても【トラエスト】とは良いもの持ってんじゃないか、てっきり【トラフーリ】かと思ってたが。

 

「おっと自分に【ジオダイン】か。無効だし普通に暴れるより効率がいいな」

 

「とはいえ狂乱で知性が飛んでいる様で助かる。本来なら即座に【ジオダイン】を使っているはずであろう」

 

「さて、どうするか。取り敢えず折紙は皆に【ラスタキャンディ】重ね掛けと天使化はどうする?」

 

「【ラスタキャンディ】・・・行き成り天使化はやめて置きたい。恐らく見られている」

 

「うわ黒幕か?戦力調査にしては駒が豪華過ぎだろ。お陰で死に掛けないといけないんだけど」

 

「他にも目的はあるのかも知れんな・・・不測の事態の為には妹君の力は隠して置く他無いか」

 

「うーん、やっぱこれ前回のマンセマットより条件厳しくないか?」

 

「仕方があるまい。アズールは後方支援の弱点属性での狙撃、妹君は補助と回復をしつつ魔法攻撃を。我は盾役で引きつけつつ主が遊撃でどうだ?」

 

「いいんじゃないか?・・・というか俺達戦法が大体ワンパターンじゃない?全体的にゴリ押し感が凄いんだけど」

 

「特殊な状況でもない限り汎用的な戦術だと私達はこれしか出来ない」

 

「基本物理だろうと魔法だろうと我々は脳筋だからな」

 

「これはCOMP買ったら新メンバーを迎えないといけねぇかな」

 

そんな感じに俺達3人と会話は出来ないが苦笑しているアズールはいつも通り駄弁りながら作戦を決めると各々武具を構えて氷を完全に破壊し雄たけびを上げるタケミカヅチに立ち向かっていく。

 

「ウオオオオオ!!!」

 

「うるっさ!?勝手に起こされて狂わされたことには同情するが、取り敢えず殴って沈めて落ち着いて貰おうか!!」

 

「作戦開始」

 

「おう!・・・やっぱり脳筋では無いか我々」

 

「コラそこ余計な言わないの!アズールも溜息吐かない!」

 

「相も変わらず締まらない」

 

それが我々のパーティーであるのだから仕方がないのだ。




読了お疲れ様でした!主人公達のレベルはレベルアップのあるので異界攻略後公開いたしますが、今現在では一番高い狩谷ですら30台には届いていません・・・何でこいつら毎度ボスがレベル50以上とかになっているんだ?インフレおかし過ぎだろ本家様や元祖様を見習えよ(作者のせい)
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