◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい?   作:電脳図書館

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第十三話!異界攻略は一区切りです。あ、因みにこの章はまだまだ続きます。


力押しvs力押し

どうもどうも狩谷です。今現在絶賛戦闘中なんですが・・・

 

「どわ!?あぶね掠った!」

 

「気を付けよ、理性や知性が無い分隙が大きいが我以外が一度でも攻撃が当たるとそこから崩されるぞ!」

 

「分かっている。防御が得意なお前でも数発が精一杯だしな」

 

スパルトイからの忠告を受けつつタケミカヅチの相手をしている。技術も糞もない暴力の嵐だが高スペックのゴリ押しがきつく俺達前衛はギリギリ保たせている状態だ。

では後衛は安全かと言えるかというとそうでもないんだなこれが、あいつの【ジオダイン】は通常の様に自分から放つパターンだけではなく頭上に雷雲を発生させて放つパターンもあるようでアズールも高機動型のスピードで後者のパターンの【ジオダイン】を躱しつつ狙撃してくれているが攻撃頻度は少なくなってしまっている。折紙は結界術で敵の攻撃を防いでいるが元々の耐久度がレベル詐欺とはいえ天使化していない折紙の結界では大幅に格上のタケミカヅチの攻撃を何発もくらえば破られてしまう。しかし元々のスペックと【魔脈】【一分の魔脈】【ニ分の魔脈】でレベル詐欺の如く最大値が大きく増えている膨大なMPで破られる傍から結界を再度展開する力技でその結界の範囲は要塞と化している。さらに戦況を見極め回復、補助、攻撃を冷静な判断で臨機応変に行使している。間違いなくこの戦闘で一番頭を使っているが機械的にかつ臨機応変な動きが出来るのは天使故だろう。

 

「とはいえ膠着状態だ。妹君のMPの負担も大きい、もしMPが切れたら一気に苦しくなるぞ?」

 

「確かに・・・ならアズールと折紙がまだ動けるうちに手は打っておくか!プランTでいくぞ!」

 

「うむ!」

 

「了解」

 

この作戦の肝はアズールだ。今まで特に欠点らしい所がない優秀さだがそこは試作品、やはり設計通りには運ばないこともありその一つに魔銃がある。本来なら銃属性も攻撃属性に加わるのでその手のパッシブスキルも発動するはずなのだが魔銃では魔法の比重が大きいらしくし出力不足故発動されないのだ。そこで解決手段をロボキチニキと開発班と共に頭を捻った結果考え付いたのがフルチャージシステムだ・・・システムとか言っているが要はエネルギーを限界ギリギリまでチャージして銃撃系のスキルが発動する為の出力を底上げして無理やり発動させるというこれまた頭の悪い方法である。

詰まる所プランTとはまず前衛が敵を足止めしている間に折紙が安全圏にトラポート。今回の場合は俺達の町の上空だがそこで限界までエネルギーをチャージさせて

 

「隙を作った所で【サバトマ】!」

 

俺とスパルトイの攻めで出来た隙を見逃さずに【サバトマ】で再度召喚することで不意を突きつつ安全に最大火力を叩き出せるという戦法だ。因みにTは【トラポート】と【サバトマ】で共通する瞬間移動、つまりテレポートの意味である通称はトラポート戦法。

 

「ぶちかませアズール!!」

 

【コンセントレイト】【衝撃プレロマ】【初段の賢魔】【二段の賢魔】【龍眼】【ザンダイン】【トリガーハッピー】【銃撃ブースタ】

 

タケミカヅチのどてっぱらに狙撃というより砲撃と呼べる一撃が突き刺ささり、神社の社にぶっ飛んで行く。例え理性や知性があってもこの攻撃は避けられなかっただろう。まぁそれでも剣で受け止めたり受け身を取ることは出来たのだろうが今の状態ではモロに喰らうようだ。

 

「だがまだ倒れないか」

 

「ウオオオオオオ!!」

 

腹に風穴が空いてもタケミカヅチは倒れない。Lv57の高いレベルのパラメーターとスキルに加えて異界のボスということもありその分も強化も合わさることで最大HPが俺達と比べて桁が違うのだろう。

 

「ダメージは確実に稼げている。ならまだまだ!【ウチデノコヅチ】の効果時間は後3分、畳みかけるぞ折紙!」

 

「分かった」

 

アズールの狙撃銃はフルチャージの影響で冷却が必要な為しばらく使えないので同じ手段は取れない。折紙でもいけなくはないが範囲が広すぎてこっちもダメージを喰らう。しかし折紙との合体技みたいなものはないわけではない、そもそもプランTを見ても分かるように俺達の戦い方はアズール以外が敵の弱点属性を上手く突くスキルが乏しい為貫通するスキルの火力をパッシブ、補助スキル等で底上げした火力を上手い事敵にぶつけることが重要になって来る。とはいえこのタケミカヅチの様に単純な力押しでは地力の差が開き過ぎてまず無理だろう。ならどうするか?

 

「「ユニゾンレイド!!」」

 

無論さらに強い力押しである。ユニゾンレイド、魔法系列の特殊技能で二つの魔法を組み合わせてより威力と攻撃範囲を高める技術であるが基本的に複数人で行なう為魔法自体は勿論行使者同士が上手く同調する必要がある高等技術だ。その為本来は難易度が高いはずなんだが何故か俺と折紙は初めての挑戦で出来た。俺達二人がユニゾンレイドの適正が高いのかと思ったが他の人間や悪魔では出来なかった為俺達限定で同調がずば抜けてしやすいと分かったがなぜそうなのか今でも分かっていない。神殺しの力の繋がりのせいなのか義理とはいえ兄妹だからか、その両方かは分からないが俺と折紙は互いに強く同調、共鳴する何かがあるのだろうか?

 

【コンセントレイト】【万能プレロマ】【万能サバイバ】【初段の賢魔】【二段の賢魔】【三段の賢魔】【虐殺者】【メギドラ】

 

【コンセントレイト】【万能プレロマ】【万能サバイバ】【初段の賢魔】【二段の賢魔】【メギド】

 

二つの万能属性のエネルギーが混じり合い、威力を高め攻撃範囲だけならより上位の【メギドラオン】すら超える一撃を放つ。

 

タケミカヅチを中心に着弾、自分達の戦闘場所だった神社一帯を光が包み消滅させた。

 

「これ攻撃範囲なら核超えてるんじゃないか?」

 

「実際は放射能の拡散で被害規模はもっとあるだろうが爆発範囲なら上であろうな」

 

「うーん我が妹ながら恐ろしい」

 

魔法を放った後即座に折紙に集まって結界を張って貰いやり過ごす。まぁ普通に考えてこれで死なないのはおかしいのだが今回は相手がそもそもおかしいからな。

 

「でも仕留め切れていない」

 

煙が晴れると神社は綺麗に消滅。しかしタケミカヅチは盾にしたであろう剣と両腕を失ったがまだ生きている。流石に他の部位もダメージは入ってると思うが硬すぎやしないかね?

 

「グウウ」

 

「さて、止めの一手だ」

 

俺は自身の聖槍に聖剣使いの因子を集中させて、更に折紙の天使の力を聖槍に込めて貰うと輝きがさらに激しく光り輝き力が高まる。

 

「聖槍よ力を貸してもらうぞ!【チャージ】【物理プレロマ】【物理サバイバ】【コロシの愉悦】【武道の素養】【初段の剛力】【物理アクセラ】【鬼神楽】」

 

持ち前のスピードで即座に接敵して攻撃を叩き込もうとするが

 

「グオオオ!」

 

「おいおい、まだ元気に動くな!?」

 

野郎、残った足で回し蹴りや足撃で迎撃してきやがった!タフ過ぎるやろ!!

 

「だが、動きは鈍っている!!」

 

ダメージは完全に隠せていない・・・慎重に見極めれば活路は見える!

 

「スパルトイ!」

 

「分かっている行け!」

 

追い付いて来たスパルトイに一撃を受けて止めてもらい、その隙に聖槍を顔面に叩き込む!

 

「お願いしますこれで終わってください!」

 

懇願しつつ放った聖槍は・・・

 

「グア・・・わりぃな迷惑掛けてよ・・・」

 

相手の謝罪の声と共に地に伏した悪魔を見るに役割を果たしてくれたようだ。

 

 

 

「で、被害状況は?」

 

「スパルトイのHPが7割MP6割、アズールが5割でMPが8割、私はHPこそ無傷だけどMPが5割強削られた。狩谷も削られたHPは2割くらいだけどMPがすっからかん」

 

「俺の場合一撃でもまともに喰らったら後が無かったからな。特に貫通してくる物理」

 

「やはりさらに強い力押しは消費が激しい。こちらも適宜回復アイテムを使っていたが大分消耗したぞ」

 

「とはいえこれが一番俺らに合ってるしな」

 

「やはりそうそうに新戦力がいる・・・あれは?」

 

タケミカヅチ戦後被害を話しているとタケミカヅチの身体は消滅し、そこには一振りの刀が残されている。折紙にアナライズを頼むと

 

「布都御魂剣・・・タケミカヅチの神器。恐らくこれが依代」

 

「あいつ自身が持っていたのか・・・取り敢えず命達に合流して帰還するか、神社を調査するかだが」

 

全員が目の前の惨状を見る。うん、物の見事に草木一本生えていない荒野になっているな!

 

「帰るか」

 

「「うん」」

 

スパルトイの言葉にアズール共々頷く事しか出来ない我々だった。

 

 

 

 

 

 

異界外の遥か上空。狩谷達が命達と合流し、異界が消滅していく姿を眺めている二体の悪魔がいた。

 

「何とか攻略したようだな。レベル差を考えれば一見余裕がある様に見えるが」

 

「そうだね、確かにあの大火力三連撃は見事だったけど逆に言えばそれを耐えられてしまえばそれまでだ。あの天使が力を一部解放すれば難なく勝てただろうが神殺しが力を付けられないし、何よりただでさえ別系統同士の術式が複数混在していてその影響を受けている霊脈や龍脈が荒れていく中で高レベルの天使の力なんて使ったらより乱れを加速させてしまっていただろうね」

 

「実際、貴様に暴走させられる前のあの神なら例えユニゾンレイドを受けたとしても精々持っていけて片腕一本といったところか」

 

「そうなると残量MP的に厳しい戦いを強いられただろうね」

 

「・・・この策を聞いたときにも思ったのだがまだあの神殺し達にあやつらをぶつけるのは早すぎたのではないか?」

 

「確かに万全の彼を倒してくれた方がより成長出来たかも知れないけど、今のうちに必殺の霊的国防兵器をいくつか神殺し側に確保してもらった方が都合がいいのさ」

 

そう堂々と言い切る一方の悪魔を見てもう一人の悪魔はまだ納得はしていない顔をする。

 

「それは分かるが・・・む」

 

「君の娘達からの念話かい?」

 

「ああ、無事こちらに向かっていた"メシア教徒"共は殲滅したそうだ」

 

「本当君の娘達は優秀だねオーディン(・・・・・)

 

「抜かせクリシュナ(・・・・・)。しかしこのことで幾ら情報操作をしているとはいえそう遠くないことに我らの存在はバレるぞ?」

 

「構わないよ。そろそろ僕達も表に出ないとね、彼らが恐山を攻略した後にでも宣言するとしようか」

 

「まぁ他の必殺の霊的国防兵器の封印場所も大体掴めているし、問題はないか」

 

「それにガイヤ教に潜入して貰っているミロク菩薩にも待ちわびてるしね」

 

「あれは普通に文句だと思うがな」

 

オーディンは溜息を吐くと帰り支度を始める狩谷達を再度見据え一言

 

「いずれ我々"多神連合"と相見えることになるだろう。それまで精々力を付けて置け、神殺し」




読了ありがとうございました!力押し一辺倒のパーティーですが次回COMPと悪魔召喚プログラムで新戦力が加入します!どうなるんでしょうね?

多神連合
主要人物は大体原作通り。今まで隠れて活動しており、恐山攻略後から徐々に名前が広まって行く予定。しかし原作と違い幹部達は割と連携出て来ており多少の冗談などを交わせる中になっていて人間に対しても基本的には比較的人道的に接しているとのこと(勿論害を齎す者は例外、メシア教の狂信者エクソシストとか)。加えて原作にはなかった議長的ポジションの盟主がいるらしいが、現在は不在らしく正体も極秘になっている。
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