◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい?   作:電脳図書館

16 / 70
第十六話になります!文字稼ぎという名の掲示板も少しあります


魔王への戒め

交渉を終えると早速その力を見ようということになり、学校の裏山に向かって折紙に結界を張って貰ったのだが・・・

 

「君達、ちょっと結界の範囲が広すぎやしないかね?」

 

「私は指示通りやっただけ」

 

「これくらい必要ですわ。安全の為に」

 

「直ぐに分かるさ」

 

「えぇ・・・」

 

そんなにヤバいの?と思いながら取り敢えず聖槍を聖剣モードで構える。

 

「いつでもこーい!」

 

「う、うむ!来い【戦車 ナへマー】!!」

 

【ペルソナ使い 夜神刀十香 Lv10】

 

ペルソナの名を呼ぶと紫色の光が輝き十香の身体に露出度は高いが鮮やかな紫色のドレスのような鎧が装着されていく。そしてその手には禍々しい魔剣が握られている・・・何か本人の性格と著しく似合わない気がするな。

 

「おお、禍々しいけど意外とかっこいいな。ん、どうした?」

 

「うぐ・・・!」

 

十香が苦しむような顔をすると手に握った魔剣をこっちに振り上げて・・・っておい!?

 

「行き成りかよ!!」

 

「す、すまん!意識はあるのだが身体が勝手に動くのだ!」

 

言葉の通りの様で魔剣をやたらめったら振るってきて魔力が込められた斬撃を周囲に放ってくる。結界があるので外には被害は出ていないが内部は地面や木々などがバッサバッサと切り刻んでいていくので躱していく。

 

「おいおい、何だこれ!?暴走とかそういう次元じゃなくてバグったコントローラーで動くゲームキャラや消防のホースが暴れてるみたいじゃないか!」

 

「そう言われてもコントロールが出来ないのだ!」

 

「あぶっね!!」

 

急に接近して魔剣で切りかかって来るがそれを聖剣で受け止めて鍔迫り合いになる。幸いレベル差があるので押し負けることはないが、それでも簡単に弾けない膂力を持っている。

 

「純粋な斬撃なら物理無効でどうとでもなるが、あの魔力の籠った飛ぶ斬撃は万能属性か!」

 

「う、腕が勝手に!?」

 

「そうくるか【スクカジャ】」

 

十香は一旦距離を取り飛ぶ斬撃を何十発も放って来た。聖剣を聖槍モードに組み替えるとそのすべてを迎撃或いは逸らしていく。確かに攻撃力は高い、危険性はより高いだろう。しかし動き自体は十香自身が動かしていないからか単純で技術も未熟、ゴリ押しが出来ない相手には弱く技術の低さが露呈するだろう。あのタケミカヅチも知性は消えていたが武が魂に刻み込まれていたのか攻撃一辺倒ではあるがまだ効率的に動けていたぞ

 

「おお!全部弾いているぞ!・・・でも決着付かないのではないか?」

 

「安心しろそう時間は掛からない」

 

攻撃している相手とこういう会話するの新鮮だなーと思いながら時を待った。そして少しすると飛ぶ斬撃が止んだ意外と早かったな

 

「諦めたのか?って何だこれは!?」

 

「攻撃が通じないとなると一発逆転の大技。単純なプログラムみたいな判断だな」

 

魔剣が一部変形し、魔力を収束させていく。まぁこの大技を躱す手なら幾らでもあるのだが刃を交えて気づいたことがる。

 

『あ、こいつ(ナへマ―)調子乗ってるわ』

 

何となくではあるが俺の長年(前世)の中間管理職としての直感がそう告げている。こういう風にぱっと見はそう見えないけど実はって奴が一番やらかすんだよ!!

 

「さぁ教育の時間だ」

 

「か、狩谷どうしよう!」

 

「気にするな、そのまま撃て!!」

 

「分かった!【終焉の剣(ペイヴァーシュヘレヴ)】!!」

 

十香は意を決して魔剣を振り下ろす。恐らく固有スキルか何かであろう高い魔力の剣ビーム迫りくる・・・ああ、全くまだまだ未熟にも程がある。火力に優れている様だがあまりにも足りない、勿体ないとしか言いようがない。

 

「火力型なら・・・補助やパッシブスキルを盛りやがれ!!!【チャージ】【ダークエナジー】【物理プレロマ】【物理サバイバ】【コロシの愉悦】【武道の素養】【初段の剛力】【二段の剛力】【物理アクセラ】【■■■】【貫通撃】【ゴルゴダの突き】!!」

 

故に真正面から対処する。曲がりなりにも火力型を名乗るならもっと火力を盛りやがれ!もはや砲撃レベルのビームの中心に聖槍が突き刺さる。純粋な物理攻撃スキルの威力は二つのスキルを合わせて漸くどっこいだろう。しかし覆しようのないレベル差とそれによるパラメータの差、補助、パッシブスキルの修正が加わりもはや比べ物にならない威力の差となりビームを裂き十香を避けてペルソナの本体である魔剣に突き刺さる。そしてその奥にあるペルソナのコアに神殺しの力をあと一歩の所まで届かせて

 

「余り調子に乗るなよ?魔王の影風情が、我の妹の友の身体を好きにしようなどと度し難い!」

 

相手に要求を呑ませる方法の一つ、脅しを行いコアを破壊しないまま魔剣を壊しペルソナを解除させる。

 

「うう」

 

「ふぅ、大丈夫か十香?ペルソナの強制解除は精神にダメージが入るらしいが」

 

「少し辛いが動けない程じゃないぞ」

 

「そうかでも俺の肩を貸すよ」

 

十香に肩を貸しながら結界を解除した折紙達の元に歩いていると魔術師女子中学生が呆れた顔をしていた

 

「お疲れ様」

 

「わざわざ真正面で戦わなくてもいいでしょうに」

 

「十香を更なる火力で制圧は流石に想定してなかったが・・・まぁこれなら鍛錬も任せて大丈夫だろうね」

 

「何か凄い呆れられてる。ナへマーの心を折るには効率的だと思ったんだがな」

 

「「そうだけど違うだろう(違いますわよ)」」

 

せやろか?

 

「それはそうと、よろしく頼むぞシショー!」

 

「お、何か良い響き」

 

そんなこんなで無事十香の師匠に就任したのだが、偶にルヴィアとライネスも顔を出すとのことだ。にしてもデスクワークや営業、交渉見たく前世の仕事なら教えられるが霊能者の鍛錬ってどうやるんだろう?基礎的な事はライネス達がもう教えてるだろうし・・・あ

 

【地獄】脇巫女ネキの個人鍛錬スレpart125

 

135:名無しの転生者

 

き、今日の分は終了・・・きつい

 

 

 

136:名無しの転生者

 

混じりっ気のない死の予感を感じた

 

 

 

137:名無しの転生者

 

という死んだよ!蘇生されたけど!

 

 

 

138:名無しの転生者

 

ためにはなる、知識的にも武力的にもやった方が強くなるのは間違えない、でも死ぬ

 

 

 

139:名無しの転生者

 

いやあれで強くならなかったら虚無過ぎるんだけど。受けた全員技術は勿論レベルもかなり上がるだろ

 

 

 

140:名無しの転生者

 

それくらいの報酬がないとやってられないだろ・・・

 

 

 

141:★名無しの巫女サマナー

いや、それがそうでもない奴が一人いるのよ。神殺しニキって言うんだけど、まぁその時は神殺しじゃ無かったんだけどね

 

 

 

142:名無しの転生者

 

ひぃ!?脇巫女ネキ!・・・え、あの神殺しニキ?

 

 

 

143:★名無しの巫女サマナー

そうそう、あいつ私の個人鍛錬を最初から受けてて最初の一週間で覚醒したけど滞在期間の約一か月間特訓を続けたのよ。午前中は私の鍛錬の課題を終わらせて、午後は一人や野良パーティーで初心者異界でレベル上げしてたわ。例の報告書を作り始めてからは私の方からキャンプ場所に訪ねて鍛錬を課してて悪魔が湧いたらいったん中断して悪魔を一人でポップ狩りしてたわ。でも結局Lv7までしか上がらなかったし

 

 

 

144:名無しのギリメカラ系兄

はぁ!?マジかよ!!アレを一か月やってそこまでしか上がらねぇのかよ・・・

 

 

 

145:名無しの転生者

ギリメニキも驚愕しておられる。でも何で?課題を午前中で終わらせてる上に午後も戦ってるのにレベル上がらないのおかしくね?それをやる体力と気力もドン引きだけどよ

 

 

 

146:★名無しの巫女サマナー

前にも言ったかも知れないけどレベルを上げるってのは魂の研磨のこと、それじゃその研磨をしたのかってどうやって判定されるのかということになるのだけど主に自身と世界の認識によって決まるのよ、後者が分かりずらかったら他者の評価的なものだと思って。通常は後者の方が比率は大きいのだけど・・・何故か神殺しニキは自身の認識の方が比重が極端の大きいみたいね。今思えばその認識能力の高さも神殺しになる要因だったのかもね

 

 

 

147:名無しのギリメカラ系兄

それが何でレベルが上がりにくいことに繋がるんだ?楽になる気がするんだが

 

 

 

148:★名無しの巫女サマナー

認識といっても深層心理的な所だからね。鍛錬である以上普通は試練とかそういうのを想像するじゃない?でも彼の場合その試練をこなす内に自身でそれを突破する最適解をすぐ見つけてしまうの。要はRTAみたいなものでそうなればポップ狩りみたいに作業に成り下がるわ。私も色々考えたのだけど意味が無くてね・・・作業を繰り返しても魂の研磨であるレベル上げの効率は悪くなるのよ。その分効率よく学んだ技術の伸びは凄まじかったけど。彼が大きくレベルを上げるのはRTAが出来ない圧倒的な格上を倒したときくらいでしょうね

 

 

 

149:名無しの転生者

よくそれで頑張れたよな

 

 

 

150:★名無しの巫女サマナー

サラリーマンの上がらない給料よりはマシらしいわ

 

 

 

151:名無しの転生者

急に世知辛い!?

 

 

 

「よし、明日からの鍛錬頑張ろうな!」

 

「おー!」

 

俺と十香は笑顔で拳を突き上げる!ほぼ一から何かを教えるのは前世以来だな師匠として張り切るとしよう

 

「あ、朝は裏山に5時集合だから」

 

「お、おお…!」

 

何か頭を抱えているが、最初のうちは巫女さんがやる個人鍛錬のレベルと合わせてやるか

 

 

 

その日の夜、狩谷が眠りに着いた時刻。いそいそと折紙がベッドから出て彼女の化粧台の前に経つ。ネオベテルに入っていても消耗品や武具など最低限買い物をしていないように見えるが、この鏡は魔鏡になっていて特定箇所を指でなぞれば折紙の顔を写していた鏡は変化しビデオカメラのカセットが並んでいる。四次元ポケットとまではいかないが別次元に収納ペースを作れるのだ。これをネオベテルより購入し、元の鏡と取り替えている。因みに運動会など家族に見せて構わないものはリビングに、悪魔討伐の記録などはこの部屋の棚に収納されている。

 

「今日も良かった」

 

ビデオカメラからカセットを取り出し、その背にタイトルをマジックで書く

 

【狩谷の食事風景集 第2555巻】

 

そのカセットを鏡の中にある棚に収納して、さらに鏡の中にも似たようなものがある。

 

【狩谷の寝顔集 第1987巻】

【狩谷の授業風景集 第1594巻】

【狩谷の笑顔集 第3021巻】

【狩谷の遊び風景集 第2358巻】

【狩谷と折紙の共同作業集 第5072巻】

 

など他多数である。中にはいつ撮ったんだ?というものがあるので盗撮の技能が相当高くなっているはずだ。これらの記録を一人の時に悦に浸りながら見るのが彼女本来の趣味である。このことは折紙本人と今回の件で色々と知られたライネスのみであり、他の二人は気づいていないが暗にこのことで脅され要求通り狩谷を強制的に召喚したのだ。

 

「ふふ、これでよし。明日も良いのが撮れることを期待する」

 

再び鏡を指でなぞると通常の鏡に戻す。その後ベッドと狩谷の腕の中に戻って眠るというサイクルを毎日繰り返している…まだ写真のアルバムの方が何十倍も可愛いものである。




読了ありがとうございました!因みに狩谷は掲示板は必要な情報を閲覧したり、書き込むことしかしてないので巫女さんの個人鍛錬がネオベテルの登竜門のようなデフォルトだと勘違いしています。最後は・・・麗しい兄妹愛デスネ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。