◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい?   作:電脳図書館

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第十八話になります!少し短いですが今回から新章に突入です


第四章 恐山攻略作戦
開戦の朝日


鳥のさえずりが聞こえる早朝。実は両親とも共働きなのだが昨日の夜から帰ってきていない、家電に出たという折紙曰く仕事があり今日の夜遅くに帰宅するとのことなので家には俺達兄妹と仲魔達だけとなる。

 

「ふぁ…折紙、朝だ」

 

「ん、おはようカリヤ」

 

「おはよう。着替えるぞ」

 

目が覚めて起き上がると俺の身体にしがみついて胸を枕にしていた折紙に声を掛けて起こし、着替えを済ませると二人で目を擦りながら一階に降りて洗面台で顔を洗いリビングと併設しているキッチンに向かう。

 

「おはよう、アズール。準備しててくれたのか?ありがとう」

 

「おはよう、朝からご苦労様」

 

「お前らも今日は両親居ないし、もう出てきていいぞ」

 

「ああ、おはよう」

 

「おはよう。ふふ、今日はいよいよだな」

 

「おはようございます狩谷様、折紙さん。良ければ手伝いましょうか?」

 

唯一普段から外に出しているアズールは早めに起きて皿並べや食材などを冷蔵庫から出している所で俺達の挨拶に笑顔で答えてくれる。そして俺は懐からCOMPを取り出して、悪魔を呼び出す。普段は両親がいるので朝それぞれ仕事に向かった後に呼び出して朝食を振舞ったりしている。因みにアズールはスキルカードで食事、調理のスキルを得ていて、ロスヴァイセも調理を学んでいる最中とのことで少しぎこちないが手伝いには十分だろう。因みにアズールにスキルカードで会話を覚えさせないのはロボキチニキから「うーん、他の試作シキガミ達はレベルアップと日常的なコミュニケーションを取っていれば自然と獲得していったのですが・・・何かあるのかもしれませんのでこのまま経過観察してもよろしいでしょうか?」という要望があったからだ。それも気になるが今は朝食を作るとするか。今日はご飯と味噌汁、鮭と昨晩漬けたキュウリの浅漬け、後は卵焼きだが十香の為に甘く作るとするか。

 

「ありがたい、今日はちょっと大人数だからな。アズールも手伝ってくれ」

 

両者が了承すると早速三人で調理に掛かる。今日は食卓を囲む人数が多い為少し調理時間は長くなっていいると『ピンポーン』おっと今日のお客さんが来た様だ

 

「折紙」

 

「分かった」

 

折紙が玄関に向かって少しすると折紙がお客さんを連れて来る。

 

「おはよう狩谷、今日はよろしく頼む」

 

「朝ご飯までお邪魔しちゃってごめんね?」

 

「いやー少年、ごっつぁんです!」

 

「ほう、意外といい所に住んでいるじゃないか」

 

「きなこパンも買ってきたぞ!」

 

「こんな早朝からやっているパン屋ってあるんですの?」

 

朝から騒がしいことだ。訪ねて来たのは教会組のイリナ、ゼノヴィア、二亜、探偵組のライネス、トリムマウ、ルヴィア、十香といういつものメンツである。

 

「この鮭美味しいのですが骨を取るのが難しいですわね」

 

「これはこうやって取るのだ!」

 

「なるほど!というか詳しいですわね?」

 

「食べることは大好きだからな!」

 

「確か『好きこそものの上手なれ』だったかな?確かにそれなら納得だ」

 

「早朝に来てくれてありがとう、朝飯も楽しんでくれている様で何よりだ。取り敢えず朝食を食べながら昨日ワシリーサと話し合った恐山攻略作戦中の動きを説明しよう」

 

出来た朝食を並べ、席に付き食前の挨拶をして朝食に手を付けながら説明を始めていく。

 

「まず今回の作戦に参加する攻略組は俺、折紙、ゼノヴィア、イリナ、二亜の計五名とその仲魔達。ワシリーサは過激派のメシア教を牽制する部隊に参加している。外部からの介入を予防する為だな、ある程度効果はあるだろうが中には乗り込んでいく奴もいると思うから各自注意しててくれ」

 

「了解」

 

「ああ」

 

「分かったわ」

 

「了解―!」

 

「うむ」

 

「我に任せよ」

 

「お供致します」

 

それぞれが返事をするのを確認すると、待機組である三人に視線を向ける。

 

「そして待機組、とうか中野区の防衛メンバーはライネス、ルヴィア、十香だな」

 

「私達はあくまで別組織の人間だからね。プライベートや偶然居合わせての共闘などは兎も角正式にネオベテルとヤタガラス、恐山のイタコ達の共同作戦にまで参加する訳にはいかない」

 

「フリーの魔術師や魔術使いなら問題ない思いますが私達の場合魔術協会のメンツもありますからね。その代わりかなりのパワーレベリングをされましたが・・・本来この言葉は楽にレベルアップする用語だったと習ったはずですのに」

 

「はは、そっちもそうなんだ・・・私も参加した時はLv5だったはずなのに終わって見たらLv15になってたんだけど(白目)」

 

白目を剥く二亜無視するとして溜息を吐いているルヴィアだがその甲斐があり三人ともLv10ほどだったのが、今では全員Lv20前半までレベルアップしたのだからいいと思うんだけど・・・というか其の為に修行を付けたし、因みにトリムマウは元々故人であるエルメロイの前当主の頃から使われていた(姿をメイドにしたのはライネス)ので元々レベルが高くレベリングの結果、俺よりも高いLv40越えを果たした。本来ならライネスには扱えないのだが、ライネスを守るのを至上命令としているのだそうだ。トリムマウの在り方が使役を可能としているのだろう真Ⅰでも主人公が最序盤で短期間とはいえ飼い犬が元のケルベロスを使役していたのがいい例だろう。

 

「モグ、モグモグ!!」

 

「十香、食べるか喋るかどっちかにしろ」

 

「・・・モグモグ」

 

「食べる方を選ぶのか(白目)」

 

朝飯を気に入ってくれたのか十香は夢中で食べている。大丈夫かこいつ?

 

「ライネス、ルヴィア頼むぞ。こいつの御守」

 

「まぁ・・・うん」

 

「・・・分かりましたわ」

 

「二人まで呆れている」

 

そのまま朝食を終えると全員で片付けや歯磨きをして、攻略組はそれぞれ武装や装備、消耗品の確認を行う。自分も聖槍、防具、アクセサリー、消耗品、COMPの確認を終えて全員で家を出て戸締りをすると皆に向き直って

 

「そんじゃ作戦時はバラけることもあるかもしれんが、作戦成功して生きて帰って来よう。待機組もな?・・・よしいっちょやったるぞ!」

 

『おおー--!』

 

全員で掛け声を上げると攻略組は折紙の【トラポート】で恐山に飛ぶ。これが攻略戦当日の朝の風景だ。えらく普通というか日常的な風景だが、変に片意地張らずにいつも通りの準備をして挑むのが俺達らしいというものだろう。

 

【攻略組】

 

【神殺し 神木狩谷 Lv37】

【覚醒者/無名天使 神木折紙 Lv37】

【造魔 アズルニール Lv36】

【闘鬼 スパルトイ Lv34】

【軍神 ヴァルキリー Lv37】

【邪神 バフォメット Lv31】

 

【聖剣使い ゼノヴィア・クァルタ Lv31】

【造魔 聖光の宣告者Lv22】

【聖剣使い 紫藤イリナ Lv30】

【造魔 サイバー・エンジェル-弁天- Lv22】

【悪魔変身者 本条二亜 Lv15】

【造魔 ジム・ガードカスタム Lv14】

【造魔 虹光の宣告者 Lv13】

 

※ゼノヴィアとイリナもCOMPを買いましたがまだ悪魔との契約は消極的で造魔とだけ契約している。イリナ専用に作られた造魔サイバー・エンジェル-弁天-は仏教の要素がある為か中に入った守護天使と拒絶反応を起こし、暴走したのだが・・・何故か途中で正常に動くようになった。弁天自身に聴取するとその証言から仏教系列の高位悪魔が遠方から干渉し、守護天使と拒絶反応が起こらない様に調節したという線が濃厚。しかしそれ以前の儀式サイバー・エンジェルシリーズは勿論それ以後に作成された同系列の造魔では例外なく暴走、件の高位悪魔の干渉も無かったことから干渉したのは何か理由があるのではと議論されている。

 

その後三人共造魔を受け取った当日に興奮のまま狩谷から聞いていた修行に参加・・・してしまった。




読了ありがとうございました!次回から本格的に攻略に入って行くと思いますので宜しくお願い致します。感想や評価など歓迎です!出来ればいい感想や評価だとありがたいのですがw
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