◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい?   作:電脳図書館

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第二十三話となります!今回でこの章は終わりとなります・・・駆け足気味だけど如何にか本家と同時間軸にたどり着けました。


報酬の使い道

【イタコ祖霊】を諫める(物理)は成功し、現在はこの霊地の安定化作業に入っている。俺も簡易拠点の撤去を手伝おうとしたのだが

 

「・・・」

 

「お、折紙?怒っているのか?やっぱ死んだことか?」

 

「・・・確かに思うことはあるけど、戦闘のこと故仕方ない・・・仕方ない」

 

あ、これ絶対に気にしている奴だ。

 

「それよりも」

 

「あら、どうかしたの?」

 

折紙が威嚇するような目付きをしてアズールを見るが当人は平然としている。おかしいな戦はもう終わって恋愛要素もないはずなのに何で修羅場ってるんだ?

 

「説明は先ほど聞いたでしょ?」

 

「・・・失敗だった。もっと私の力を届かせて深層心理も支配していれば・・・!」

 

「内容が物騒!?」

 

ブツブツと折紙が珍しく苛立ち怒りや憎悪に染まった表情を浮かべている。支配ってのもやりすぎだし俺が何度も死んだことや邪神セトの件で想像以上に気が立っている様子だ。

 

「と、取り敢えず今は勝利を喜び「少し黙ってて処女ヴァルキリー」ひ、ひどいです~~~~~!?」

 

「お、折紙ちゃん少し落ち着いて「オタク根暗喪女」ひぅ!?(白目を剥いて気絶)」

 

「「「うわ・・・」」」

 

折紙の不機嫌っぷりにアズール以外の女性仲魔陣が撃退され男性仲魔陣と俺はその様子に引いている。とはいえそろそろ諫めないとマズイな、唯声を掛けるだけだと無意味そうなので中腰になり背中から抱きしめて頭を撫でる。

 

「そんなかっかしない、一番はお前だぞ~」

 

「む・・・ん////」

 

「ちょろいな・・・」

 

「それでいいのか元天使よ」

 

スパルトイとバフォメットが呆れているが目を細めて撫でられている折紙も機嫌が直った様で何よりだ。

 

「え、何この状況」

 

「あ、神父ニキと教会トリオ」

 

「「「トリオ!?」」」

 

俺らが騒がしくしていると神父ニキとイリナ、ゼノヴィア、二亜が合流して来た。如何やら報酬の話がまとまったらしい・・・神父ニキはこのカオスな状況に唖然としてたが

 

「ま、まぁ取り敢えず報酬の件だ。現金とマッカはこれくらいだな」

 

「あ、この紙に書いてるのね。ふむふむ・・・え、多くね?」

 

「多いも何もそもそも偵察任務、恐山攻略、ボス戦とそれぞれに仕事を割り振って報酬を用意したのにそれらすべてに参加してるパーティーなんぞお前らだけだからな」

 

「私は兎も角イリナ、ゼノヴィアは恐山攻略は休んだのに、いくら継続戦闘能力があるからって働ぎ過ぎだよ少年」

 

如何やら頑張り過ぎた様だ。前世からの社畜根性は恐ろしいな・・・でもこれ何に使えばいいんだ?うーんと俺が考え込んでいると

 

「それほど悩むなら高級造魔でもオーダーしたらどうだ?レベルも超えているはずだし、確か割引制度はまだ使っていなかったよな?」

 

「あ、そうか。アズールは試作品だったしまだ高級造魔は作って無かったな」

 

「ふーん・・・漸く私が正常起動したのに直ぐ新しい子を作るのね?」

 

「え、あのアズール?」

 

つーんとアズールがそっぽを向いてしまった。弱ったな、女性の心の機微に疎い俺でもここで「別に美少女型にしなければ問題ないだろ?」とか言ったら殴られるというのは分かるぞ。

 

「でも使わないと勿体ないしな」

 

「カリヤ、ならその高級造魔と契約するのは私ということならいいのでは?」

 

「折紙がか?でもその場合肉体素材は」

 

「無論私のものを提供する。それに私もいい加減仲魔が必要だと感じている」

 

「・・・分かった。確かに俺達が分断されたときの対策にもなるか。COMPはどうする?」

 

「問題ない、そもそも私なら自身で悪魔召喚プログラムなしで契約や召喚、送還を行える」

 

「え、マジで?」

 

流石は元天使というか、悪魔召喚プログラムに頼る必要がないとは人修羅みたいな感じなのかな?神父ニキも興味深そうに聞いている。

 

「やっぱり折紙は凄いな」

 

「それ程でもない。でもまだ大幅に余っている」

 

「ふむ、後はいつもの貯金「あのー」って白織復活したのか」

 

「は、はい。あのー私一応元人間なのでずっとCOMPの中はキツイなと」

 

「ああ、確かに」

 

昼間ずっとCOMPは気が滅入る可能性が高いか。というかそもそも割とデカい彼女の身体を考えると家自体が狭いかもしれない。

 

「いっそ引っ越すか、立て替えるか」

 

「それなら結界の都合もあるから後者がいい」

 

「だよな。でもそうなると・・・両親にこちらの事情を話す必要があるな」

 

「・・・うん」

 

今まで誤魔化して来たがこうなってくると話さない訳には行かないな。受け入れてくれたら嬉しいのだけど。

 

「大丈夫狩谷君!私達も説得するから!」

 

「幼馴染のイリナは兎も角私がどれだけ力になれるか分からないが言葉を尽くそう」

 

「まだまだ子供の二人が頑張っているのにお姉さんが参加しないのは大人げないね、私もフォローするよ少年」

 

「イリナ、ゼノヴィア、二亜・・・ありがとうな」

 

三人も協力してくれるのは素直にありがたい。俺と折紙以外で説得出来そうな常識人のスパルトイは見た目がアレだし、流石に初見で骨人間はキツイだろうから一緒に説得してくれる人が多いのは助かるな

 

「もし理解して貰ったら連絡してこい。業者を紹介してやる」

 

「ありがとうございます」

 

「あの・・・私のこと忘れてません?」

 

『あ』

 

ごめんロスヴァイセ、素で忘れてた。

 

 

 

 

その日から約二週間後、満を持して挑んだ説得は拍子抜けするほど上手くいった。元々親父は考古学者で少し前までは海外の遺跡などを回っていたのでオカルトにも理解はあって、そんな親父を好きになった御袋も同様だったのだろう。折紙立ち合いの元各人の要望も聞き設計について話し合い来週にも着工する予定だ。因みに工事中の仮住まいだが共働きの両親は職場に泊り、俺達は後輩であるルヴィアの別荘に泊らせて貰う予定だ。因みに探偵組だがやはりというか主力が居なくなっている内にメシア教が来ていたそうだが、彼女達の手で始末したらしい・・・魔術師の二人は兎も角初めて人を殺したであろう十香を心配したが意外と平気そうだった。これも血筋故なのだろうか?

 

「手伝いに来たぞ!」

 

「おお、悪いな。というかライネス達も来たのか」

 

「十香が手伝いに行くと聞かなくてね。まぁ力仕事はルヴィアと十香、トリムマウに振ってくれたまえ」

 

「お任せを」

 

「いや貴女も手伝いなさい!」

 

手伝いというのは家の中の私物や家具を運び出したり整理する手伝いのことだ。これは人手が多いほどいいからな。

 

「あ、ライネスちゃん達も来てたんだ」

 

「おやイリナ先輩、教会の人達も来てたのかな?」

 

「うん、元々手伝う気ではいたけど地下室を支部として使っていいって言われてね。教会じゃ出来ないことも出来るしこちらとしてもありがたいわ」

 

「なるほど、教義を守るのも大変だ」

 

「魔術協会に労われるなんて世も末ね。あ、狩谷君ゼノヴィアがおじさまの書斎の資料は何処に持って行けばいいのか教えて欲しいんだって」

 

「了解、親父の資料という事は考古学の学術書や研究資料とかかな?ちょっと指示出してくる。イリナはライネス達に仕事を割り振っといてくれ」

 

「分かったわ」

 

ライネス達のことはイリナに任せゼノヴィアが担当している書斎に向かい二人で資料を仕分けていく

 

「色々な資料があるな。一神教系の資料以外は良く分からないが、遺跡や発掘品を取った写真も多くて見るだけでも面白いな」

 

「親父は五年前まで色々世界回ってたからな。今は折紙のこともあるし、国内での研究が主だけど」

 

ゼノヴィアは資料の内容はほぼ分からない様だが、出土した昔の硬貨、壺、彫刻、古剣などの写真は面白い様で親父から昔聞いた知識を元に解説を入れながら片付けていく。因みに他のメンツだが折紙は工事中結界に影響が出ない様に調整、アズールはバフォメットと共にリビングとキッチンの家具や家電の運び出し、ロスヴァイセと二亜は別荘で使うであろう日用品の買い出し、白織は出す蜘蛛糸で作った雑巾でワシリーサと一緒に家中を雑巾掛けして掃除したりと全員働いて…あれ?

 

「スパルトイはどこだ?今朝から見てないな」

 

「そうなのか?しかし彼の性格上サボったとは思えないが」

 

俺達の中でも屈指の常識人であるスパルトイが仕事をサボるとは考えにくい。何か緊急自体が起こったのか?最近少し様子が変だったしな…先週なんてウィスパーイベント的なものでいくつか俺にスキルを覚えさせられたし。そういえば最近周りより成長が遅くなってきたことについて悩んでいたような

 

「確か昨日は裏山で一晩明かすと言っていたが…あ、【サバトマ】で呼び出せばいいんだ!」

 

「それは良いかもな」

 

思いついたら即実行。早速【サバトマ】を使って呼び出して…

 

「「え?」」

 

「あ、主…わ、()…」

 

呼び出したスパルトイを見て俺とゼノヴィアは呆けてしまう。本人もプルプルと半分近く縮み、健康的な褐色の肌を持つ身体(・・・・・・・・・・)を震わせている。まさか、そんなあのスパルトイが!

 

「「か、か…褐色幼女になってる(なってたのじゃ)ーーーーー!?」」

 

【地母神 カーリー Lv40】

 

「しかものじゃロリ系だ…と!?TSだけでも度し難いというのに!というか鬼女じゃなくて地母神かい!どの道レベル足りないんじゃないか!?腕も二本だけじゃん!」

 

「妾に聞くな!朝起きたら悪魔変化してたのじゃ!口調は喋ろうとすると自然とこうなるし、腕は出そうと思えば追加で生えて来るのじゃ!!」

 

「こ、これは凄いな」

 

ゼノヴィアが関心し、俺とスパルトイ…もといカーリーのてんやわんやの混乱騒ぎは騒ぎを聞きつけた皆が書斎に集まるまで続いた。あと地味にまたうちの女性人口が増えることとなった。

 




読了ありがとうございます!次回は新章で、本家様の最新話と大体同じ時間軸になると思います。それはそうと長らく仲魔内の常識人枠だったスパルトイがTSしてカーリーになっちゃいました(白目)。姿はまんまダンまちのカーリーですが性格は多少おとなしめです。

カーリー(元スパルトイ)
スパルトイがTSし、褐色のじゃロリになった姿。普通のカーリーではなくこの姿になったのは元のスパルトイの性格やLvの影響を受けた結果だったが、詳しくはさらっと次回辺りに書く予定。恐山攻略の少し前から成長が遅くなり始め、そろそろ悪魔合体か魔晶変化をしようと考えスキルなど残せるものを残し、建て替えが終わったら打診するつもりだった。まぁそんなことは知らないとばかりに悪魔変化してしまったのだが。地母神なのは仏教の大黒天女の要素が混ざっているからで一部固有スキルも使用できる。実は仏教陣営は狩谷に割りと関わって来る為この悪魔変化も仏教陣営の干渉によって起こったことだったりする。
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