◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい?   作:電脳図書館

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第二十五話となります!今回は久々に敵キャラのネームドが出て来ます。


メシア教vsガイヤ教vsファントムソサエティvs何も知らない神殺し

ある日の中野区某所。とある街中、住宅地にほど近くスーパーやコンビニなど各店が立ち並び普段は穏やかな時が流れる日常の象徴とも言える場所なのだが・・・今日は店員や客の姿はない。それはこの町に招かれざる客達が来ているからだ。

 

「異教徒共を殲滅せよ!!」

 

「アレを奪われる訳にはいかん!殿部隊を残して別ルートで輸送する!ターミネーター共も前に出せ!」

 

「「「エェイメン!!!」」」

 

 

「逃げる気か!?おのれ逃がさぬ!」

 

「意志の無い人形や惰弱な天使共など何する者ぞ!!」

 

「「「ウオオオ!!この世に混沌あれー!!」」」

 

 

「メシア教とガイア教が潰し合っているのはありがたい」

 

「この混乱に乗じて例のものを頂く・・・漁夫の利だ!」

 

「「「我らの大いなる存在の為に!!」」」

 

メシア教、ガイア教、ファントムソサエティが当たり前の用に三つ巴で殴り合っているからだ。人間、天使、その他悪魔が殺し殺されを繰り返して乱戦になっている。その中でもメシア教は大きいケースを守り逃げられる可能性を探っていて他の陣営はそのケースを狙っている素振りを見せる。まぁ最も

 

「・・・え?」

 

用事を片付ける前にスーパーに夕飯の材料を買いに来たら各組織の抗争を目撃した狩谷には分かるはずの無いことだが。

 

 

 

「とまぁそんなこんなで横槍入れて三勢力を撃退して手に入れた品がこちらになります」

 

「いや、こちらになりますじゃないですよ!?」

 

三勢力を撤退させたあと奪い取ったケースを持って取り敢えず帰宅。一神教絡みの品だろうと当たりを付け折紙に見せるとロスヴァイセがツッコミを入れて来た。結婚と酒以外はまともな奴なんだがな。因みに家には念のため全仲魔を集結させている。両親は仕事に出ている

 

「だって人払いしているとはいえ街中で暴れるのも厭わないってどう考えてもヤバい代物だし」

 

「それは正解。かなりに強固なプロテクトが掛けられてる」

 

「やっぱりか解けそう「解けた」かって早や!?」

 

「ふむ、元々一神教の術式は天使から齎された。元天使である妹君にとっては簡単に解けるもの

なのかもしれんな」

 

バフォメットの解説に同意する様に、そして若干ドヤ顔気味に笑みを浮かべる折紙。うん、可愛い!

 

「そんなことより、中身は見なくていいの?」

 

「む」

 

「あ、そうだな」

 

思わず折紙の頭を撫でようとしたが俺と折紙の間にアズールが割り込み、話を戻そうとしてくる。危ない危ない忘れる所だった。折紙は不満そうにしているがここは我慢してもらおう。

 

「ではでは、ゴマダレーー!!」

 

「何じゃそれは」

 

「剣・・・ですかね?」

 

俺が行った御約束を半目で見るカーリーをスルーしていると白織がケースの中身を見て首を傾げている。

 

「また持ち難い剣だな」

 

「いや、これは剣じゃない!」

 

「馬鹿な!?何故これがこの日本にあるのだ!」

 

「何か知っているのですか?」

 

折紙とバフォメットが珍しく驚愕した顔を浮かべる。え、どうしたんだ?そんなヤバいのこれ

 

「これは剣じゃない・・・クローチェディピエトロ又の名をペテロの十字架!一神教の宗派であるローマ正教の聖霊十式の一つ!」

 

「え、ローマ正教?エクスカリバーみたく盗まれでもしたのか?」

 

「今は盗まれた云々を議論する場ではない!!これは霊装の中でも戦術兵器に相当する!・・・だがこの効果はローマ正教に有利になる力のはずだが・・・!?」

 

「っもう来た!」

 

バフォメットが考えを纏めようとするが、まるでそんな時間は無いとばかり高密度の力を波動を外から感じ取り窓に目を向けると巨大な光の柱出現している・・・この感覚は

 

「エクス、カリバー?」

 

その光の柱は無慈悲にも俺達の家に振り下ろされた。

 

 

 

「命中を確認しました。ジャンヌ様」

 

「取り敢えず一発叩き込んだけど霊装は大丈夫かしら?」

 

「曲がりなりにも聖霊十式に数えられる霊装です。あっても多少の破損程度で十分に修理可能なはずです」

 

 

神木家を聖剣の力で薙ぎ払ったのはかの聖女ジャンヌ・ダルクの魂を引継ぎエクスカリバーの一つ祝福の聖剣と生来から宿している神器である【聖剣創造】で作り出した聖剣による合わせ技だ。彼女はメシア教の部下と天使を率いてペテロの十字架を奪い返す任務を受けている。

 

「後は瓦礫から見つけるだけ・・・あら?」

 

もう勝負が着いたと思っていたジャンヌだったが土煙が晴れた先にあったのは・・・攻撃する前と微塵も変わらない立派な屋敷がそのまま鎮座していた。

 

「これはまずいかも!」

 

咄嗟にジャンヌと勘や頭が良かったり、咄嗟に彼女の動きを真似た者達が地面に伏せる・・・そしてそれが伏せなかった者達との命運を分けた。

 

突如屋敷の周りに展開される魔界式、天界式、北欧式の魔法陣。そして間髪入れずに無数の各属性の攻撃魔法が放射されていく。

 

「迎撃術式!?ぐああ!!」

 

「馬鹿な、聖剣で無傷といい下手な要塞以上の防備だと!?」

 

驚愕する天使や教徒達を尻目に伏せ損ねた者達を次々と屠って行く。

 

「幾ら本拠地の屋敷だからって硬すぎよ!」

 

ジャンヌは文句を言いつつもサイズの大きい聖剣を量産し、身を守る為に壁の様に展開した。これにより身体を起こすことが出来る様になったのだが

 

「邪魔じゃ!!!【初段の剛力】【二段の剛力】【三段の剛力】【チャージ】【物理ギガプレロマ】【ミナゴロシの愉悦】【千発千中】【殺戮の母神】【暴虐なる舞踊】!!」

 

褐色の子供?様な悪魔が放った連続攻撃の斬撃で壁となった聖剣が切り払われた。ジャンヌが驚いたような顔するがそんなこと知ったこっちゃねぇとばかりにその奥から鋭い聖槍による突きを行う狩谷が現れる。咄嗟に持っている祝福の聖剣を盾にするが。

 

「きゃ!!」

 

「吹っ飛べ!!」

 

文字通り壁に激突させられるジャンヌ。少なくないダメージを受けて多少ふら付きながらも起き上がると攻撃して来たまだ高校生くらいの黒髪の少年に視線を向ける。

 

「もーお姉さんに容赦なく突いて来て」

 

「それ別の意味に聴こえるからやめてくれます?」

 

溜息付く少年を見て見た目に似合わず落ち着いている印象をジャンヌは抱く。周りは既に狩谷の仲間が展開していてカーリー、バフォメット、アズールが天使、教徒達を殲滅していき後者二人は飛んでいる為慌てて上空に天使が集うが、次の瞬間上空で魔力が弾け陣形を取ろうと密集した者達が消滅させられていく。被害を気にしなくていい上空ということもあって折紙の攻撃も容赦がない。

 

「それにしても一瞬で良くここまで役割分担が出来てるわね」

 

「こうなった時の為の訓練はしているからな」

 

「うんうん、良いわね。そういうキチンと考えている人はお姉さんの好みよ♡」

 

ウィンクをして少年を褒めるが何故か少年は微妙な顔(お姉さんと言われたが実年齢は自分の方が上な為)をされたが触れることは無く祝福の聖剣と神器が作った聖剣を構える。

 

 

「あれが神器とエクスカリバーか。折紙の言った通りだな」

 

「さっきの一撃でそこまで推理していたのね。ネオベテル所属だったかしら?良ければ兄妹揃ってこっちに帰依しない?お姉さんが色々面倒を見て「黙りなさい!マスターを貴女如きに渡す訳がありません」あらら」

 

少年のすぐ横に現れた銀髪のヴァルキリーことロスヴァイセが強い気迫で睨んでいる・・・ここで何を思ったかジャンヌが口を開く。

 

「あらそれじゃ聞いて見ましょうか?魅力的なお姉さんの私か妙に硬くて恋愛経験がゼロそうなヴァルキリーちゃんのどっちとデートしたい?」

 

「ちょっと!?」

 

「考えるまでもない」

 

「え?」

 

ロスヴァイセは驚いているが何を当たり前なことに驚いているのだろうか。

 

「確かにこいつはぱっと見きちっとしている様に見えるがポンコツで酒癖悪いし、恋愛クソ雑魚だし、メンタル弱いし、『え、こんなのが北欧の主神の護衛?』とか思ったりしたけども」

 

「それ褒めてないですよね!?貶してますよね!?」

 

「だが少なくとも勝手に人の街で乱闘したり、初対面で聖剣ブッパしたりはしない。デートするならロスヴァイセだな」

 

「ふぇ?」

 

意思表示の為狩谷は横にいたロスヴァイセを抱き寄せるが・・・彼女は顔を赤くして目を回している。

 

「えへへ///」

 

「キモい」

 

「そんなー!?」

 

だらしないの無い笑みを浮かべるロスヴァイセを一括すると、ジャンヌからも笑いを引き出していた。

 

「はは!!面白い主従ね。良いわ貴女も貰ってあげるわ。私ベッドで相手が女性でも大丈夫なのよね」

 

「おいこいつ糞ビッチじゃないか、聖女の魂が泣いているぞ現代の【ジャンヌ・ダルク】」

 

「こう見えてもお姉ちゃんは善意で行っているのだけどね【神木狩谷】」

 

やっぱりと言うか、ジャンヌも狩谷達を調べて来た様だ。

 

「良く言いますね。後私は普通に男性が好きですから!!」

 

その啖呵・・・啖呵?の勢いのまま距離を詰めようとするが、狩谷が強い力を込めた手でロスヴァイセは動くことが出来なかった。

 

「あ、あのマス『ヒュン!』え?」

 

風が切れる音が聞こえるとロスヴァイセの鼻先すれすれに投げナイフが投擲されていた。

 

「ちゃんと周りを見た方がいいぞ?なぁガイアさん?」

 

そう挑発する様な言動をすると即座に狩谷に向かって数本の投げナイフが投擲されるが白織が割って入り、全て糸で絡め取り防ぐ。

 

「・・・その技術はお見事」

 

「これと隠れる技術だけは得意なので!!」

 

逆に他はダメだという事を晒し、最近ゲームを買い漁りお鍛錬や任務、生産作業以外は引きこもっていた白織だがお陰でたった一人でこの戦場に立っているガイア教徒の姿が露わになる。姿は般若の様な仮面をかぶり暗殺者の様相を呈す少女の様だが・・・。

 

「三勢力の三つ巴かしら?面白そうじゃない!」

 

「笑顔を見せるなジャンヌダルク。ロスヴァイセ、家の中にいる折紙は?」

 

「はい、大火力が上空以外使えない為現在は補助と防御機構の持続に力を割いています。イリナさん達やライネスさん達の援軍要請やネオベテルの掲示板への報告とビデオカメラを通したライブ映像も配信出来ています」

 

「うーん流石は俺の妹、優秀だわ」

 

「・・・如何やら時間もあまりないらしいな」

 

仮面の少女は狩谷が聞いた内容の全てを把握出来ていないが増援が来ることは分かった為そうそうに勝負を決める構えだ。

 

「おいおい落ち着けガイアさんや。まだ役者は出そろっていないぞ?」

 

「・・・ファントムソサエティ」

 

「そういうこと」

 

聖槍を奥の道路に向けるとそこには多数のダークサモナーを連れたサングラスの渋い男性が煙草を吹かしながらやって来ていた。

 

「おっと如何やら部隊の編成をしていたらお待たせしてしまった様だ。申し訳ない」

 

「別に来ないなら来ないで良かったんだがな。だが何でお前さんらまでアレを狙っているんだ?」

 

「何、そう難しい話ではない。あの十字架をメシア教の概念に染め上げた後使用する場所の情報を掴んだが、そこからの効果範囲内に私達の支部や施設が多数含まれていたというだけの話だ」

 

「良く知ってるわねおじ様」

 

「ネズミは何処にもいるということだ。精々気を付けるといい」

 

そう言うと自身はベルセルク、部下達も次々と悪魔を召喚してアズール達が暴れている所に投入していく。

 

「うわーこれだからサマナーは厄介だ」

 

「それを君達が言うかね?」

 

COMPや悪魔召喚プログラムのことを知っているらしく呆れた顔を狩谷に向ける。

 

「ロスヴァイセ、アズール達に加勢して片付けろ。最悪援軍が来るまでに持ちこたえてくれればいい」

 

「マスターは?」

 

「ちょっとバトロワして来るわ!」

 

ロスヴァイセに手を振って目の前の三人に歩み寄る。

 

「ほう、仲魔はいいのかね?」

 

「あんたもあっちに投入したじゃないの。フェアにって訳じゃないがこのやり方の方が効率がいい」

 

「私達の四人のバトルロワイヤル?・・・いいわね面白そう!お姉さんはやるわよ!!」

 

「どうでも良いがサマナーでもない私に取ってはやることは変わらないな」

 

「で、どうするよファントムさん?」

 

「ふ、遅参した身だ無論受けよう。私好みでもあるしな」

 

「そりゃよかった・・・もしメシア教だけだったらあの十字架を盾にしたり壊す素振りを見せて脅迫すれば直ぐだったんだけど」

 

「え、ちょ怖い事言わないでよ!!」

 

流石に十字架を壊されるのは信仰者であるジャンヌは容認出来ないのか声を荒げる。

 

「安心しろやらないって、それに他二人は確保はあわよくばでぶっ壊してもいいっぽいしな」

 

「まぁそうだな。こちらに取っては害しかない」

 

「・・・」

 

サングラスの男性はあっさり認めたが仮面の少女は無言を貫くがそれは無言の肯定と同義だった。

 

「さぁ時間も無いことだからとっとと始めてしまおう・・・ただ流石に組織名で呼び合うのも不便か」

 

ふぅーと煙草の煙を吐き出すとまじめなのか態々携帯灰皿に入れてから構えを取る。

 

「ファントムソサイエティ所属【ダークサマナー フィネガン】」

 

【ダークサマナー フィネガン Lv44】

 

趣旨を理解したジャンヌが続いて聖剣を構える。

 

「メシア教所属 聖女 ジャンヌの生まれ変わりにして聖剣使い【聖女 ジャンヌ・ダルク】」

 

【聖女 ジャンヌ・ダルク Lv42】

 

肩を透けながら狩谷は聖槍を構え、その流れに乗る。

 

「ネオベテル所属 聖槍使い【サマナー 神木狩谷】」

 

【神殺し/サマナー 神木狩谷 Lv45】

 

彼女に取って馴染の無いやり方だがバトロワ故ヘイトを受け過ぎるとマズイ為不本意そうに戦闘態勢を整えると少女は流れを受け入れた。

 

「・・・ガイア教所属【暗殺者 トキ】」

 

【暗殺者 トキ Lv43】

 

互いに名乗り終えるとフィネガンは一瞬満足そうに笑みを作り・・・それを合図としてそれぞれの組織の幹部クラスの四人によるバトルロワイヤルが開始された。脈略も無く始まった二つの戦場における戦い。皆己の目的の為に、後この戦いを隠蔽したり被害を補填するであろうこの街の行政にちょっと同情しつつ武器を振るう。

 

 

因みにライブを見ていたネオベテルの掲示板民はもう一つ思っていることがあったりする。それは

 

『敵の三人ネームドキャラじゃねーか!?ガイアとファントムに至っては原作キャラだし!!あと神殺しニキ絶対トキちゃんを殺すなよ!!』

 

・・・こんな状況でも【俺ら】は【俺ら】だったのだった。

 

 

 

 

尚狩谷が食材を買った後片づける予定だった新人の迎えのことは狩谷達の頭からすっかり忘れられている。

 

「駅前で待っててって電話で言われましたけど遅いですね。ねぇゴッくん?」




読了ありがとうございました!・・・書き上げて見ると大分自由にやってんな自分。因みに神器の設定ですが原作のシステムとほぼ同義ですがメガテンには一神教的には天国か地獄に行くため生まれたときに人間にランダムに付加される仕様です。多分転生者内にも所有者がいるかもですね。ジャンヌについては悪魔となっているように完全に受け継ぐというよりは魂の一部を受け継いでいる感じです。人間としての彼女は天国か英霊の座に居そう。

フィネガン
比較的フェアな戦いで皆乗ってくれてちょっと嬉しくご機嫌。

ジャンヌ
ノリが良くこういう趣向も嫌いじゃない。

トキ
本来の彼女なら拒否する所だがヘイトを買う為しぶしぶ乗った。

狩谷
ぶっちゃけペテロの十字架の効果を聞く前に戦闘になって何でみんな必死なのか分からないけど、空気を呼んで且つ妹の頼みや警告もあって全力で戦っている。つまりこの戦いの意義とかも何も分かっていない。

新人
忘れ去られた人。前回言った通り魔女なのでいずれそこそこ大きい規模の戦闘が起こっていることに気づくだろう。
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