◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい?   作:電脳図書館

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第二十七話となります!ポケモンのスカーレットを買ったから更新頻度が落ちないか心配だぜ。


禁手

【中野区某公園】

 

小学校の遠足先にもなるそれなりの広さを誇る公園。普段なら平日でも親子連れが多く来る憩いの場だが今日この時ばかりは戦場となっている。

ここだけではなく中野区全体で仲間と仲魔達が戦っている気配を感じる。俺が目の前の戦いに集中出来るのもあいつらのお陰だと内心で感謝をしながら恐らくこの戦いの趨勢を決めるであろう戦いに身を投じている。

 

短く息を吐く音と共にメリケンサックのマジックアイテムで武装した拳が迫る。こちらが【物理無効】持ちだと早々に分かってから俺に対する物理攻撃は【貫通撃】にのみに限定されているがその一撃は鋭く重い。俺はそれを聖槍で受け止め受け流す

 

「拳が重いって!!」

 

「そうでなければ悪魔を御すサマナーは務まらんよ」

 

受け流して追撃を突こうとするが投げナイフが足元に突き刺さる。受けたとしてもダメージにはなりえないが進路上に突き刺さった為思わず足を止めると背後からトキが【鎧通し】で攻撃を加えて来る。ダメージはそこそこで防御力低下・貫通効果を持つ優秀なスキルだ。しかし普段から鍛えている察知能力と直感、COMPのアプリである【百太郎】も合わせて360度全方位を警戒でき、前世での経験で戦闘中は警戒を一度も解かない様にしてのもあって即座に対応する。

 

「っ!?銃!」

 

「最近ネオベテルで扱い始めてね!」

 

懐から取り出した拳銃をトキに向けて発砲する。自衛隊にレクチャーを受けたがトキの様に敏捷に優れた相手に当てるのは至難の技だが攻撃アクションの瞬間に合わせて発砲すれば動きを予測できる分遥かに当てやすい。しかし唯の鉛玉では実力者には意味はない為属性弾を使うことになるが狩谷は拳銃はあくまで牽制、防御崩し目的に絞って運用しているので属性弾は与えるダメージは他の属性弾よりも少し劣るが足止めの効果が大きいグライ系、通称重力弾を愛用している。トキも咄嗟短刀で銃撃を防ぐが命中した対象の重力を重くする効果はダメージと関係無く発動する。

 

「重力・・・か!」

 

「その通り!」

 

「・・・が!?」

 

重力の増大で一時的に動けない状態のトキに聖槍を手首を回転させ穂先を向けて突きを放つ。【物理ギガプレロマ】【物理サバイバ】【ミナゴロシの愉悦】【武道の素養】【初段の剛力】【二段の剛力】【三段の剛力】【物理プラーナ】【物理アクセラ】【貫通撃】

のスキルを乗せた一撃をトキは辛うじて短刀を盾代わりにして威力を削ぐが数多くパッシブスキルの暴力により吹き飛ばされる。ここに【チャージ】や【ダークエナジー】が組み合わさっていれば命を奪えた可能性はあるがこの戦いはバトルロワイヤル。タメを作る時間は無く実際聖槍より逃れたフィネガンが反撃を加えようとして来ていた。迎え撃つ為【物理ギガプレロマ】【物理サバイバ】【ミナゴロシの愉悦】【武道の素養】【初段の剛力】【二段の剛力】【三段の剛力】【物理アクセラ】【鬼神楽】を用いた蹴撃で発つ。フィネガンそれを避けることも出来たが・・・

 

「雷の聖剣よ!」

 

「卑しいな!」

 

ジャンヌが神器の【聖剣創造】で創り出した雷の聖剣の力で聖なる雷を俺とフィネガンがいる地点に落とされる。その瞬間フィネガンは俺の攻撃をガードし、その勢いで離脱するか俺の攻撃を躱してノーガードで受けるかの二択を迫られる・・・フィネガンが選んだのは前者だった。

 

「うぐ・・・!」

 

「範囲内は俺だけか。【マカラカーン】!」

 

「対応力も中々ね」

 

頭上に【マカラカーン】を展開して、雷を反射してジャンヌに反射するが雷の聖剣で相殺される。この様な感じで比較的拮抗しながらやや俺有利というのが現状だ。

 

「まぁそれが魔法戦士スタイルの強みだからな」

 

さて、多少優位に立っているから更に押し込んで行きたいのだが・・・ん、この気配は

 

「ナへマー!!」

 

【物理ギガプレロマ】【物理サバイバ】【コロシの愉悦】【終焉の剣】

 

公園の周囲に散っている悪魔を吹き飛ばし俺達の家に向かう十香、ライネス、トリムマウ、ルヴィアが見える。ライネスの指揮の元トリムマウとルヴィアがサポートしながら十香の火力で進軍しているのか。あいつらが加わればあちら側は盤石と言っていいだろう・・・それは他の三人にも容易に想像が付いたはずだ。このまま持久戦を続けては例え勝ったとしても他の中野区メンバーに囲まれて倒されてしまうだろう。よって動くなら今だ

 

「うーん、このままじゃ不味いかな?もう少し削ってから使いたかったんだけどね」

 

「まだ見せていない手があるのか?」

 

「ええ、お姉さんの神器の真価を見せてあげるわ!」

 

ジャンヌがドデカい大剣の聖剣を作り出しその姿を変えて行く。

 

「禁手化!!」

 

大剣はドラゴンへと姿を変えてこちらを見下ろす。

 

「これが・・・世界の均衡を崩す力か」

 

「そう、これがお姉さんの禁手。【断罪の聖龍】よ。正確に言えば亜種なんだけどね」

 

『グオオオオオオーーーー!!!』

 

【龍神 断罪の聖龍 Lv50】

 

「さぁ私の可愛いドラゴンちゃん!異教徒に断罪を!」

 

早速ドラゴンをけし掛けてきたな。その巨体が迫る・・・俺に貫通以外の物理攻撃は効かないが押しつぶし拘束することは出来る。ここは避けるに限るな!

 

「だがスピードではこちらが上だ!」

 

「あらら、やっぱり単純に突撃だと逃げられちゃうわね。でもドラゴンと言えばブレスだぞ♪」

 

「え、ブレス吐けんの!?」

 

口に破魔属性の魔力が充填されている。ここには人間しかいないのでここで破魔属性の攻撃とか絶対貫通・準貫通スキル持ってるだろ!!フィネガンとトキもそのことに気付きブレスを潰そうと攻撃を加えるが身体自体が聖剣で構築されている為損傷を与えるのも難しい、その上二人にはドラゴンの爪などの物理攻撃は脅威になる。ならばと俺自身も攻撃を加え罅を入れるが

 

「そんな半端な攻撃じゃ倒れないよ!」

 

「罅が治って行く・・・再生か!?」

 

恐らくジャンヌのMAGを消費して回復させているのだろう。流石に壊し続けていけばジャンヌのMAGが枯れて破壊できるかも知れないがどう考えてもブレスを放つ方が遥かに早い!

 

「皆吹き飛ばしなさいドラゴンちゃん!!」

 

主の言葉と共にブレスが放たれる。その威力は通常時の折紙の【マハンマダイン】に匹敵する為残念だが防御は装備、耐性、カーン系に頼っている俺には防ぐ手段はない。ならば攻撃により相殺するのみだ

 

「力を寄こせライトスピード!」

 

聖槍に因子を集中させ力を高めると【チャージ】【ダークエナジー】【物理ギガプレロマ】【物理サバイバ】【ミナゴロシの愉悦】【武道の素養】【初段の剛力】【二段の剛力】【三段の剛力】【物理プラーナ】【物理アクセラ】【貫通撃】【ゴルゴダの突き】を発動。ブレスに向けて突きを入れる!

 

「こん・・・なの!偶に巻き込まれて吹っ飛ばされる折紙の【メギドラ】に比べれば!!」

 

「!?ドラゴンちゃん!」

 

ドラゴンのブレスを文字通り割り、そのままドラゴンを貫くが直前にジャンヌが回避を命じたことで貫き破壊した箇所は左腕と左羽までに留まってしまった。それに割れたブレスが周囲にあった遊具や塀、木々を蒸発させて公園の外の建物も吹き飛ばされてしまっていたが・・・市長には是非隠蔽作業を頑張って頂きたい(白目)

 

「今のは・・・ロンギヌスの槍ね?」

 

「さぁてな・・・!?トキか!」

 

スキルの反動で動きが鈍った俺にトキが【闇討ち】で迫るが先ほどと同じように受け止めるが、受け流すには至らず連続攻撃を聖槍で受け止め続ける。【猛反撃】で向こうもダメージを負うが怯むこと無く攻撃を行ってきておりダメージレースでは負けているだろう。

 

「攻撃直後ならと思ったが・・・やはりガードが堅いな。だがこのまま削り切る!」

 

「ちょっま!?嘘だろ!」

 

「ならば私はジャンヌを抑えるとしよう」

 

俺達の攻防の横でフィネガンもトキと同様先ほどの攻撃の影響を受けなかった為ジャンヌに殴り掛かり受け止めた聖剣と金属音を響かせ合う。

 

「いやーまさかブレスを割られるとは・・・部位欠損になると再生にMAGを結構持って行かれるのだけど」

 

「ほう、ならばあの禁手もそう長い間保せられないのではないか?」

 

「うーんおじさんの言う通りね。だったらこんなのはどうかしら?祝福の聖剣よ!」

 

エクスカリバーを輝かせ、俺の様に力を引き出すと何と瞬時に再生が行われドラゴンが復帰する。そしてその爪がフィネガンに振り下ろされる。

 

「何!?ぐううう!」

 

流石に予想外だったのか咄嗟に身を翻すも回避しきれず爪の一つが胸を抉る様に切り裂かれ血が飛び散る。

 

「祝福の聖剣は十字架や聖水、聖なる儀式の力を大幅に引き上げることを可能とする。禁手と違って戦いでは使わずにペテロの十字架用に温存していたけど・・・流石に舐めすぎてたわね」

 

「力の引き上げ・・・そういうことか!?」

 

「勘が鋭いわねおじさん。その二つ程じゃないけど"聖なるもの"の括りにあるものなら強化も可能よ。元は神器産の聖剣であるドラゴンちゃんも強化出来るし、聖剣同士の共鳴による強化も重複するわ!」

 

「「え、マジで(本当か)!?」」

 

その言葉に鍔迫り合いをしていた俺とトキも反応する。うわマジでドラゴンのオーラが凄まじく上がってる!あれ以上とか流石に相殺しきれないんですけど!?

 

「ドラゴンちゃんさっきの攻撃を倍返しにしなさい!」

 

「いや、どう見ても倍返しじゃ済まないじゃねーか!トキ、対処に付き合え!」

 

「断、ってなぜ身体を抑えるやめろ狩谷も巻き込まれるぞ!?」

 

「どうせ巻き込まれるなら道連れだバーカ!嫌だったら協力しろ!」

 

「こ、この・・・!後で覚えておけ!」

 

光弾を連続で吐き公園を破壊しながら先ほどの倍以上のスピードで迫るドラゴンを尻目に取っ組み合いを行い、目論見通りトキを道連れにドラゴンと戦うことに成功する。戦場の主導権はジャンヌが握ることになったがMAGの消費が激しく、また打てる手は全て打ってしまっていて後がない。フィネガンもダメージが重く回復アイテムを用いても完全には回復しきれないでいる。まだまだ決着は付かないと俺も含めた四人はそう思っていたが・・・そう時間を置かずとあるイレギュラーが加入することになるとは誰も思わなかった。

 

 

 

狩谷達が戦う公園を遠くから見つめる大男が携帯端末に偽装した通信用の魔術礼装で会話を行っている。

 

「目標を視認した。もう間もなく交戦に入る・・・ふむ、目標の他に各組織の幹部クラスの実力者か」

 

公園で交戦している人物の特徴伝え、通信越しの相手から情報を貰った様だが些かも戦意が揺るぐことが無い。

 

「情報提供は感謝する。だが問題ない、私は聖人であると同時に神の右席(・・・・)でもあるのだから」




読了ありがとうございました!今回は禁手回でしたね・・・え、最後に出て来た奴の方がよっぽどバランス・ブレイカーだって?まぁ・・・うん多分未だかつてないほどの無双を見せるかもしれないねこのキャラは。

祝福の聖剣
ペテロの十字架をメシア教の概念に染める儀式のブースターやその後十字架自体のブースターとして日本での支配領域を大幅に増やす為に持ち出された。使い手であるジャンヌも支配の聖剣捜索の為日本に来ていたので都合が良かったのだ。因みにこれが成功していれば原作の効果範囲の軽く十数倍の範囲がメシア教の領土となりメシア教に都合よく物事が展開していく地獄絵図になっていただろう。そもそも何でメシア教がペテロの十字架を奪取出来たのかは次回触れます。
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