◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい?   作:電脳図書館

32 / 70
第三十二話となります!・・・にしてもやっぱ本家様の設定序盤のものは忘れてしまいますね。前回のエネミー・ソナーもエネミーサーチだ!と思って変えたら追加アプリでありましたし、今回登場した神の右席もメシア教勢力っぽい書かれ方してました。でももう原作通りのローマ正教勢力として出しちゃった如何にか無理矢理理由をこじ付けて見ました。詳しくは本編にて

※ペテロの十字架のことをうっかり本編で書き忘れたので末尾に補足設定を書きました。こんなんが章のラストでいいのかよ!


今世でも社畜になって死にそうなんだがどうすればいい?

中野区という東京都だけど田舎っぽい雰囲気もあるどっちつかずな街で行なわれた【俺ら】ことネオベテルとメシア教、ガイア教、ファントムによる四つ巴・・・いいや、アックアが所属するローマ正教も含めれば五つ巴の戦いはこの一週間の間にネオベテル内は勿論のことこの件に関わった他四つの組織、救援に来てくれたライドウが所属するヤタガラスに轟きそこから裏の世界全体に情報の正確性や大小は様々だが広まっていて今では【中野区事変】と呼ばれている。そんな激闘を終えて今に至る訳だが幸いな事に俺の身内はほぼ全員が軽傷、重傷になっているが全員無事に生還し、治療も寺生まれニキが呼んでくれていたのかネオベテルの医療班と折紙の精密な回復魔法で完了している。因みに一番重傷だったのは勿論俺である。お陰で身内からは人間、仲魔問わずお叱りを受けてしまったが他に手は無かったとはいえ心配掛けたのは事実なので素直に受け入れた。ライドウや寺生まれニキにも何か言われるかと思っていたのだが

 

『もう身内から叱られているのなら俺から更に何か言うことなんてない。しかも他に代案があったかと聞かれても答えるのが難しいからな今回の件は』

 

『寧ろ申し訳なく思っている。ローマ正教は兎も角本来なら我々ヤタガラスがメシア教、ガイア教、ファントムの幹部クラスの者を監視していなければならなかった』

 

という風に穏便に終わっている。ライドウ曰く今回投入されたジャンヌ、トキ、フィネガンの三名は互いに牽制し合っている状況でも動かせる幹部クラスの遊撃戦力だった可能性が高いとのことだった。言われて見ればジャンヌは本国から【トラポート】で来た様だし、トキも暗殺を主に行う特性上足取りが掴みにくい。反対にフィネガンはファントムの幹部として有名だったそうだが別場所で別の幹部が騒動を起こしたのを隠れ蓑に中野区まで来たらしい。ペテロの十字架の存在を知り早急に動いたからかファントムの動きが若干おざなりだが、実際にライドウと寺生まれニキがその対処で中野区の情報が届くのが遅れたとらしいので戦術面でも中々に柔軟性があるようだ。それでも寺生まれニキには借りが出来てしまった形になる・・・まぁでも。

 

「だからといって帰る時にしれっと黒箱を置いていくのはどうかと思うぞ。あるの気づいたの翌日だったからな?」

 

『脇巫女ネキの命令だ。こちらとしても悪いとは思っている』

 

音声のみだが寺生まれニキの謝罪から今回の幹部会議が始まった・・・始まってしまったのだ!黒箱から分かるように如何やら俺は盟主権限で正式に幹部にさせられてしまったようだ。本部の要職に付いている訳でもなければ地方を代表している訳でもないのになぜなのだろう?

 

『そりゃ貴方が方々で色々やらかすからでしょう?大天使、必殺の霊的国防兵器、各組織の幹部との戦闘・・・これ以上やらかすと一般メンバーじゃ手が回らなくなるわ。だったらいっそ幹部にしちゃった方が権限とかの兼ね合いで色々都合がいいのよ』

 

『それに戦績もさっきの三つの戦いで大物を仕留めたり、メシア教の天使を一割減らしたり今回はメシア教、ガイア教の幹部クラスを捕縛したりと活躍していたし十分だと思うわ・・・私が作った造血剤ああいう風に使うのはもうこれきりにして欲しいけど』

 

「あ、はい。ごめんなさい」

 

巫女さんの説明は兎も角魔女ネキの苦言には頭を下げるしかない。あの人は薬は規定運用が絶対と言っていたからな。

 

『まァ取り敢えず議題に入ろう。通信越しとは言え集まった訳だしなァ』

 

『とはいっても神殺しニキが関係していることなんですけどニャー。確か捕縛した二人の幹部の処遇だったはずじゃないかぜよ?』

 

ギリメニキとメイドスキーニキ、フェローサンキュ!

 

『ああ、俺と神殺しニキで尋問したが各組織の機密情報こそ吐かないがそれ以外の情報提供や会話には応じたりと思ったより抵抗はなかったな・・・トキは神殺しニキを睨んでいたが』

 

「まぁしゃーねーよ神父ニキ。で、あいつらの処分はどうなりそうなんだ巫女さん」

 

『今の所いくつかの制限を設けて専用の施設で軟禁しているけどそろそろ決めないとね・・・掲示板ではトキは兎も角ジャンヌの方はメシア教だから即刻処断すべきって声も出ているわね』

 

「だが経緯はあれだが戦争時の捕虜みたいなもんだろ?比較的素直にしている人間を即刻処断って出来るのか幾ら裏稼業っていっても」

 

『確かに過去の周回でもやたらと処断していたら周りが敵だらけということもありましたわ』

 

『表沙汰になっていないことなら兎も角今回は関わる組織が多すぎてかなり広く広まったからな。問題にする霊能組織も出て来るだろうし、そうじゃなくても警戒を抱かせかねないからその手は無しだろう』

 

『というか彼女は良く投降したわね。ガンギマリのメシア教信徒だったら自害とかしそうなのに』

 

『それは彼女の信仰心がメシア教というより前世の聖女ジャンヌ・ダルクに向けられていたからだろう。メシア教に入ったのも神器のせいで生まれながら周りから爪弾きにされていて拾われたのが偶々メシア教だったというだけだったはずだ』

 

「寧ろ洗脳とかには否定的だったな。実際あいつが率いてたメシア教のエクソシストの中にはターミネーターが居なかった」

 

『むぅ、意外とまともなのね。資料によるとジャンヌダルクへの信仰心は狂気入ってるっぽいけど』

 

そんな感じで議論が巻き起こるがイマイチこれという案が机上に浮かばずにいた・・・のだが。

 

『・・・実は今回の件で有識者から意見を聞いたのだけど』

 

『有識者?』

 

『ええ、何でも「面倒な人材ですか?取り敢えず先輩の部下にでもすればかなりマシになりますよ」という意見よ』

 

「有識者ってエイナじゃねーか!?あとそれは面倒な人材に頭を抱えた前世の会社の社長、副社長、部長が脳死で勝手に社内マニュアルに載せた内容じゃないか!それのお陰で面倒な人材を押し付けられる件数が倍増したんだぞ!!」

 

あとあいつら一応捕虜なんですけど!?あいつらはギリギリ犯罪とかはしてねぇんだよ(何だかんだで部下思い)!

 

「第一トキは俺のことを嫌って『今スライムニキ経由で二人にこの話したら意外と乗り気らしいわ』おいトキ!?そこはごねろよー!!!」

 

『勿論制限をかなり付けると言ったのだけどジャンヌは「面白そう」トキの方は「一番お前が苦しむ方法を考えた。私達を傍に置いてメシア教、ガイア教の面倒事に継続的に巻き込まれてしまえ!!」とのことよ』

 

「ダメじゃん!後者は完全に悪意しかないじゃん!前者も軽いけど!」

 

『今までは神父ニキにメシア教、魔女ネキにガイア教の面倒事の対処を任せっきりにしていたから分散させるられるというメリットもあるのよね』

 

「いやいや!例え負担がそれぞれ数字に表して10とすると半分に分散しても俺の負担が5+5で10になるんですけど?別に高負担な人物が生まれるだけだよそれ!気づいて!!」

 

またか?またなのか?俺はまた部下の矯正教育しなきゃいけないのか?俺前世で課長になってから取り組んだ仕事で覚えてるのほとんど部下の矯正教育のことしかないんですけど?

 

「転生までしたのにまた社畜(部下関係限定)に戻りたくなーい!!!!」

 

数日後、俺は晴れて今世でも社畜になったのでした。・・・あと俺的にはどうでもいいがローマ正教には巫女さんから正式に今回の件について抗議をしてみるそうだ。まぁ俺は今それどころじゃないんだけどね!

 

 

 

【聖ピエトロ大聖堂】

 

ローマ正教の総本山である聖ピエトロ大聖堂。そこでアックアはとある人物に呼び止められた。

 

「アックア、左腕の具合はどうだ」

 

「問題ない。元々断面が綺麗だったこともあってか教皇の回復魔法で万全の状態に戻っている」

 

「そうか、まぁ回復魔法、支援魔法は数少ないお前達【神の右席】以上の私の長所だからな」

 

【ローマ教皇 マタイ=リース Lv72】

 

「・・・貴方の霊的才能なら少なくとも私達よりもレベルでは上回れるはず「それじゃちょっと書類仕事代わりにやってくれるか?」・・・教皇という立場も大変なようであるな」

 

「全くだ。オチオチ新作のゲームも出来んよ」

 

ローマ教皇が大のサブカル好きなのは有名で彼が教皇に就いて数十年、布教のお陰かすっかり信者にもサブカルが浸透してしまっている。

 

「ゲームであるか。確かネオベテルでも精神の均衡を保つ為にも推奨されていたのだったか」

 

「実際有効だとうちの実験でも結果が出てるしな」

 

「所で本当に良かったのであるか?神殺しを見極めてこいなどと言われて引き受けた私が言える立場ではないが彼の組織との折り合いが悪くなるのではないか?」

 

「それについては前に言ったはずだ。原作の女神転生シリーズ(・・・・・・・・・)に置ける神殺しの重要性、危険性は高い」

 

さも当たり前のようにゲームの女神転生の話を持ち出し、現地人であるアックアに話すが彼はその意味を理解しているのか頷く。

 

「無論だ。だが友好的な手段で知ることも出来たのではないか?」

 

「それで分かるのは表面上のものだけだ・・・人間の本性は危険や死に近づいたときにこそ明らかになる。それに神殺しの場合力を与えている悪魔の操り人形になっている可能性もあったからな。それを確かめて貰う意味合いもあった」

 

「少なくとも操られている様子はなかったのである。操られているのであるなら敵対組織の幹部達を一時協力させることも不可能であったはずだ・・・ただ」

 

「ただ?」

 

「単純な狂気というだけではない、もっと冷たい様な、彼の奥底にある何かを感じたのである」

 

「そうか・・・あ、そういえばネオベテルの盟主から抗議が来たぞ。テレビ電話越しだったけど」

 

一瞬考えこむ姿を見せるがすぐにいつもの表情に戻して話題を変える。

 

「やはりか、してどうした?」

 

「それは勿論土下座だ。「御使堕しが起こり次はローマ正教が標的になるかもしれないと焦ってしまった。申し訳ない」とな。他には停戦協定やネオベテル側に有利な通商条約的なものも結んだわい、賠償金も結構取られたのー」

 

手痛い出費で失態のはずだが本人もしめしめという表情に一瞬訝し気な表情を浮かべるアックアだがすぐに疑問が晴れた表情に変わる。

 

「そうか、私に幹部達の前で神木狩谷が神殺しであることを言及させたのもネオベテルが神殺しを隠していることを印象付ける為であるか」

 

「その通りだ。無論隠し玉は隠すのが道理、だが隠している以上後ろ暗いことがあると考えてしまうのも道理であろう?」

 

「道理である以上此度の襲撃も許すかどうかは兎も角理解はされる。そしてその組織のトップがプライドを捨て土下座をし、ネオベテル側に大きく有利な条約を交わした。もしこれを突っぱねたり更に非難を重ねようとすれば逆に白い目で見られるか」

 

「新興組織故の脆さじゃな。実態に権威が付いて来ていないのじゃ。まぁあ奴らなら直ぐ権威も得るだろうがもう少し先の話よ。もっともそれをカバーする為にその手の事はヤタガラスに任せて居た様じゃが」

 

「逆にそれが仇となりその方面での経験値が足りていないということか・・・相変わらず表と根っこは善人だが裏は腹黒いな」

 

アックアが肩をすくめると二人の直ぐ真後ろに清浄なオーラを纏った存在が姿を現す。

 

『しかしそれではお前の権威が損なわれるのではないか?』

 

「む、"スラオシャ"か。よいよい、所詮老いぼれよ。元々後継者に教皇の席とお前との契約を引き継いで引退して余生を過ごそうとしていたのだ。今の情勢でそれが無理になったが例え未来で私の評価がボロクソに酷評されたとしてもネオベテルとの関係は律儀に契約を守っていれば時間によって次第に改善されること。あの組織はこれからの世の中心となるであろう。ならばこういう形でもパイプは作って置くに限る」

 

『やはり変わらんなお前は』

 

【大天使 スラオシャ Lv80】

 

そうじゃろうそうじゃろうと二人に改めて向き直ると笑いながら告げる。

 

「それにそんなことを成す対価が老いぼれ一人の顔という権威が損なわれる程度で築けるのなら安かろう?これからの若者にはこの老いぼれを体のいい踏み台にして欲しいものよ!」

 

こと組織に置いて現在を重視する博麗の巫女と自身のことには頓着せず組織の未来を重視するローマの教皇。これはどちらが正しいという訳では無い。単純に価値観が違うというだけのこと。

 

かの教皇は元々小規模宗派だったローマ正教を一代で立て直し、メシア教に次ぐ規模に発展させた。その中で大天使と殴り合って盟友&仲魔にしたとか後に神の右席になるものの一人を世界中連れ回したり、別の一人の弟を死から救ったり、別の一人を見習いから心身ともに鍛え上げたり、別の一人とは戦場で偶然出会い背中合わせで戦ったりしたなど嘘か本当か分からない噂が広まっているがそれ以上に教皇の座に数十年留まっており、ローマ正教の信徒を全員にサブカルを布教し、そろそろ引退を匂わせていたら世界がヤバくなり始めて、慌てて【神の右席】を表に出したらメシア教が対抗して過激派が頭になってしまったりして逆に引退するタイミングを逃したなどと言った世界一破天荒な教皇、教皇の革命家と言った二つ名が付く程のローマのヤベー奴でもある。

 

「よし、皆のもの。今日も聖ピエトロ大聖堂から配信しているローマ教皇じゃ、今日は今年行われる毎回信徒の六割強が参加している二年に一度のゲーム大会「ローマ天下一ルネッサンス」の最新情報じゃ。優勝賞品はなんと今年、来年発売される有名ゲーム企業のゲームソフト、ゲーム機の全てじゃ!そして行われるゲームはあの日本の【花札屋】製の最新ゲーム機【ゲームキューブ】で遊べる【大乱闘スマッシュブラザーズDX】でのオンライン勝ち抜けトーナメントじゃ!私と本部の幹部(神の右席とスラオシャも含む)も偽名で参加するから覚悟するのじゃぞ?」

 

まぁ実態は"前世"と変わらずただのゲーマーで、安心してサブカルを楽しめる世の中にしたいだけの【俺ら】が孤軍奮闘して爺さんになるまで頑張ったというだけだったりするのだけど。




読了ありがとうございます!うん、色々筆が、いや指が乗ってとんでもない話を書いた気がするがまぁ本家様もどんどん来ていいですよとか言ってたし大丈夫しょ(白目)!因みに神の右席は全員レベルは60以上でスラオシャと同様皆教皇から自分は転生者であることとこの世界、女神転生シリーズのことを聞かされています。

ペテロの十字架について
本編でうっかり書き忘れていましたが、教皇は本当に十字架を使うつもりはなくそれっぽいを流してローマ正教内の過激なやからを炙り出す餌にして、ついでに危険な十字架をやむ負えずという体で破壊しようとしていたが司祭の一人ががまさかのメシアのスパイでぶん取られた。という設定だったりします。こんなうっかりな所は実に【俺ら】らしいですね。そして丁度神殺しと目される狩谷のいる中野区で事件が起こったのでこれ幸いとアックアに狩谷を見極めさせに行かせたという経緯です。ネオベテル側には前者しか話してはいなかったりしますが。十字架は博麗神社で保管、封印されています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。