◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい?   作:電脳図書館

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第四十話となります。今回から異界の攻略・・・攻略?に入ります(プロットを見ながら)。ただ攻略するのも面白くないのですんなりは行きませんけど。


日光山攻略作戦

【日光山輪王寺】

 

ヤタガラス以外の依頼を受けてから数日後。俺達は住職に挨拶した後ヤタガラスのメンバーとの集合場所である日光山輪王寺の前で待機していた。

 

「ヤタガラスから貰った資料によると今回の異界を発生させた必殺の霊的国防兵器はテンカイと。この寺や日光山との縁を考えれば当然だけど」

 

「二週間程前に異界が現れた。【必殺の霊的国防兵器】の一体、テンカイこと天海大僧正の墓石を中心に日光山全体が異界化、日光山輪王寺が調査しようとしたが序盤から平均Lv20台後半が跋扈していて調査を注意を中止したらしい」

 

「平均レベルよりちょい上くらいか、確かに輪王寺単体じゃキツイわな」

 

「かといって妾達だけでは手が足りぬしな。ここは中野ではない以上先日の事件のように契約している悪魔全召喚も無理だからなおさらじゃ」

 

中野の地は折紙によって龍脈、地脈などが掌握され調整されている。そのお陰で折紙と深い繋がりのある契約を行っている俺もその恩恵を受けている。更に折紙本人だけではなく俺にも霊質が合うように調整してくれているので各仲魔との霊的ラインをより強く保つことが可能になっている。COMPが3体までの召喚制限が在るのは安全に制御する為の制限と消費MAGの増大が主な理由だがこれらは極端な話強固な信頼関係と豊富なMAGが無視できることではあるのだが、制限を超える召喚を行うと各悪魔との霊的ラインが弱くなりMAG配給が滞ってしまうというデメリットはCOMPやプログラムのアップデートを待つ他ない、古典的な悪魔召喚は術者が一から手を入れられるので技術や実力(巫女さんや歴代主人公&ラスボスレベル)があれば対処出来るのかも知れない。【サバトマ】はある意味では別の手段での召喚法なのでここでは除外する。今回の作戦に参加する仲魔は【サバトマ】枠も入れてカーリー、ロスヴァイセ、白織、アズールの四体だ。因みにバフォメットが外されたのは

 

『テンカイ?絶対そいつの異界なんぞ仏教系の悪魔や僧侶の悪魔とかが沢山出るのだろう?奴らは破魔の力こそ一部を除いて天使共のものより少し弱いが、その分呪殺が弱点じゃ無かったり、耐性・無効とか持ってたりしているではないか!そんな奴らが跋扈する異界に我を召喚して見ろ・・・死人が出るぞ?』

 

『誰が死ぬの?』

 

『無論我である!』

 

※破魔弱点

 

『ですよね!』

 

という感じで現在はCOMPで待機して貰っている。とはいえカーリーの言う通り俺達のみでは手が回らないのでPT以外からも戦力を召集した。

 

「私がいるから安心していいぞシショー!解放した力を試すいい機会だ!」

 

「本当はライネス達も呼びたかったんだが、あっちは【鬼ヶ島】攻略に魔術協会所属の十香が参加する出来るように工作してくれているからな」

 

「彼女の場合故郷の救援という大義名分があるからそれほど難しくはないでしょうね」

 

「ああ。後のメンツは・・・研究職もいいが偶には戦闘もこなして貰うぞ?」

 

「はいはい、スポンサー様には従うわよ」

 

「なぜ私達が・・・」

 

「【鬼ヶ島】にはお前達も連れていくからだよ・・・まぁ今回の異界は難易度が高いからレベルの低いカナリアとドラグーン部隊はルフェイとエイナが引率で別の依頼をやって貰っている」

 

「まぁカナリアは兎も角山の地形で、ドラグーン同士の連携は厳しいから仕方ないわね。かと言って単体運用するには弱いし」

 

研究職ではあるが戦闘も行える斑鳩、伊砂も参加する。他のアルケミスト社メンバーもエイナとルフェイの引率の元レベル上げに励んでいることだろう。

 

「とはいえお前達も30レベルはいってるし、ここでもある程度は通用するだろう。朱雀はいないがアイツは40台後半だから急いでレベルを上げる必要もないだろう・・・問題はお前だお前!本条二亜!」

 

「ひぐ!?やっぱり?」

 

「黒札なのにこの中で一番レベル低いって自覚あるか?」

 

「いやーその・・・造魔購入の為にお金とかマッカを稼げる仕事ばっかり受けててね、【ラジエルの書】を使えば探索系や情報収集の依頼が楽に終わるから」

 

「つまり戦闘は?」

 

「あんまりしてません!あっても大体格下です!」

 

「ダメじゃねーか!?造魔の護衛がいるとはいえ最終的に頼りになるのは自分の力なんだよ!という訳で【必殺の霊的国防兵器】を殴ってレベル上げしましょうねー!」

 

「レベル上げの対象がおかしいんですけど!?」

 

「これくらい格上じゃないと俺のレベルが上がらないんだよ!!アルケミスト社を傘下に加える時に複数の異界を限界までリソースを搾り取って、攻略したのにレベルが1しか上がらなかったんだぞ!?そのくせカナリアと十香の件を終えたらそれだけレベルが上がったし!確かに二人にとって重要な試練だったかもしれないけど戦闘して入手する経験値と【試す者】の効果で入手する経験値との差が開き過ぎだろ!!絶対レートおかしいって!」

 

幾ら俺の認識が他者より自身の認識の方が強いからって差が露骨過ぎるだろ・・・何でRPGの終盤でレベルが高すぎて敵を倒しても全然レベルが上がらない現象がたかがレベル50台で起きているのだ。

 

「狩谷どうどう。でもニ亜さんもレベルは上げといた方がいいよ?狩谷の言っていることは間違ってないから」

 

「う、オタク仲間の白織ちゃんからも言われた・・・分かったよ。その代わり今度私が受けた依頼も手伝ってね!」

 

「よしよし。本当はワシリーサ、イリナ、ゼノヴィアにも声を掛けたかったんだが。あいつら今海外にいるからな」

 

「一神教関係の任務だっけ。でも時間は掛からないから直ぐ戻って来るって言ってたよ?向かった先は確か・・・あ、来たみたいだね」

 

そんな雑談を続けているとヤタガラス側のメンバーが到着したようだ。まずは見知った顔である命、桜花、千草、春姫が挨拶に来てくれた。

 

「お久しぶりです狩谷殿。とはいえ電話越しで頻繁に連絡を取り合っていたのでそんな気はしませんね」

 

「まぁ確かにな・・・順調に成長している様だな」

 

「ああ、今回は前回の様に狩谷達ばかりに押し付けんさ」

 

「頼もしいな。あと千草そのガントレットってもしかしてCOMPか?デビルサマナーになったのか」

 

「はい、春姫さんと一緒に。出来ることを増やしたくて」

 

「私もです。あ、勿論【ウチデノコヅチ】も成長したんですよ!」

 

「期待してるよ」

 

春姫もスマホ型のCOMPを見せてくれる。すっかりヤタガラスにも広まっている様だ。どんな仲魔を連れているのか楽しみだな。

 

「で、初めましてでいいのかこの場合?」

 

「今まで電話越しでしたからなぁ・・・改めて五条ノ輝夜と申します。以後もよろしゅうお願いします」

 

「神木狩谷だ。これからもよろしく」

 

俺に自己紹介をしている黒髪和服の大和撫子は前に言っていた俺が電話越しに指導したヤタガラスの新人其の人である。新人とは言っても五条家は春姫の三条家と同様に高貴な貴族の家系らしく霊的才能が高い人間が生まれやすいらしい、更に五条家は暗部での仕事を担当しているらしい。本人はそれが嫌だったからヤタガラスに身を置いたそうだが。

 

「防具もお祝いで頂きましたからな。それに見合う働きはさせていただきます」

 

「俺はその和服の反物を用意しただけで、作ったのはネオベテルの制作班だけどな。その反物も白織が自身のスパイダーシルクで作ってくれたものだから俺がやったのはマッカを払ったことくらいだ」

 

命達に比べてややレベルが低いので、輝夜が参加した初異界攻略後にスパイダーシルク製の和服を送ったのだ。性能としては制作班の腕が発揮され和服とは思えない防御力は勿論、元々あった【火炎耐性】【毒耐性】【緊縛耐性】が【火炎無効】【毒無効】【緊縛無効】にグレードアップしてたりとちょっとやり過ぎ感が無くも無いが何となくだが、輝夜には前世のエイナのような危うい所があるように見えてしまう。その分お節介を焼いてしまうのだろうな。さて、ここまでは交流があるメンツだがこっからは初見の方々だ。

 

「皆さん仲がよろしいようで何よりです。主の名代として狩谷さん、今回はよろしくお願いします」

 

「お、貴方が慎次さんか。ライドウさんから話は聞いてたぜ、頼りになる部下だって。16代目の懐刀がご一緒とは心強い」

 

「そう言って頂けるとありがたいですね。索敵は私と命さんにお任せを、そして彼女は」

 

「貴方が噂の"神殺し"ね?一度会って見たかったのよ!私は更識楯無、同い年みたいだし呼び捨てでいいわよ?よろしくね!」

 

「楯無・・・更識家の17代目か、こちらこそよろしく楯無。こちらも呼び捨てで構わないぞ」

 

慎次さんから紹介された水色髪の女性はヤタガラスと協力関係にある名家と記憶しているがその17代目が俺とタメか・・・しかし肩書に実力が伴っているのは【アナライズ】せずとも彼女が自然と纏う存在感から分かる。

 

「同じ獲物を使うみたいだし、槍使い同士異界攻略の合間で御手合せして貰ってもいいかしら?」

 

「槍使いっていっても俺は魔法や剣も使うからな。レベル差のゴリ押しが効かない技術とかになると専門程じゃない(なお技術だけなら格上幹部と並ぶことを知らない)満足して貰えるかは分からないぞ?」

 

『え?』

 

「命ちゃん達凄い顔してるわよ」

 

「いや、俺より強い奴なんてこの世に沢山いるからな?俺なんて特撮の敵組織の上級兵士・・・あーでも幹部になったからちょい上がって、正義側に一番初めに倒されて意味深なこと言って爆散する敵幹部が精々だろ」

 

「序盤の敵幹部が"神殺し"ってその作品序盤から早速インフレしてるじゃない!?」

 

「基本特撮なんて後半インフレ起こるんだから序盤からやっても大丈夫だろ」

 

「・・・人選に間違いは無かったようですね。皆馴染めています」

 

「そうみたい、カリヤそろそろ異界に向かおう」

 

「おっとこのままお喋りも楽しいけど仕事はしないとな。最終確認が終わったら出発しよう!」

 

とまぁ割と緩い空気の突入になったが皆だってプロだ。意識の切り替えは問題ないだろう・・・さて、テンカイはどんな奴かな?原作通りなら話は通じそうだが、タケミカヅチの例もある。気を付けて進もう・・・と思っていた・・・思ってたんだけどな。

 

【異界内部】

 

「穢れし魂よ、浄化され我らの神の元に行くがいい!」

 

「ふざけるな!こうなったの貴様らのせいであろう!例え悪魔になろうとも復讐は果たさせて貰う!!」

 

異界内はメシア教徒(ターミネーター)、天使と僧侶(悪魔)、仏教系悪魔が宗教戦争の如く其処かしこで激しい戦闘を起こっていた。

 

『なーにこれ?』

 

仲魔含めた俺達の心境が一致した瞬間である。いや、なんでこの異界にこんな大量にメシア教がいるんだよ話が違うぞ住職ーーーー!?




読了ありがとうございました!神殺しが出向いて想定外が起こらないなんてことはないんですよ、異界ならなおのこと。

今回の攻略メンバー(仲魔は狩谷のものだけ記載)

【神木家メンバー】
【神殺し 神木狩谷 Lv56】
【超人 神木折紙 Lv56】
【造魔 アズルニール Lv56】
【地母神 カーリー Lv54】
【妖虫 アルケニー Lv55】
【軍神 ロスヴァイセ Lv52】
【邪神 バフォメット Lv52】(控え)
狩谷の【試す者】の効果は仲魔にも容赦なく効果を発揮するため、黒札である狩谷、白織、悪魔転生者の折紙、造魔のアズールに一歩遅れる程度で普通に成長が追い付いている辺り、色々ヤバイ平均レベル50以上のPT。弱点だった搦め手やデバフ方面も白織とバフォメットがカーバーしてくれるようになったので、次は回復役の不足が目下の悩み。

【身内メンバー】
【悪魔変身者 本条二亜 Lv28】
【ペルソナ使い 夜刀神十香 Lv37】
【達人 杉波斑鳩 Lv32】
【達人 杉波伊砂 Lv30】
狩谷の身内達。天性の才能と努力、【試す者】の効果もあって黒札である二亜を除いた現地人のレベルが基本30を超えるというインフレが始まっているが代償として狩谷のレベル基準の事件にしょっちゅう巻き込まれる羽目になる。ただいくら固有スキルのブーストありでも黒札の成長率には敵わないはずなので、ニ亜のレベル上げサボりがバレた。

【ヤタガラスメンバー】
【覚醒者 大和命 Lv26】
【覚醒者 鹿島桜花 Lv25】
【覚醒者 日立千香 Lv24】
【覚醒者 三条ノ春姫 Lv22】
【覚醒者 五条ノ輝夜 Lv20】
【達人 緒川慎次 Lv47】
【達人 更識楯無 Lv42】
距離の概念とか関係がない【試す者】の効果で命、桜花、千香、春姫、輝夜の成長率がブーストされている為ヤタガラス内でも「優秀な若手のエース達。いずれ組織の中核になるかもしれん・・・でも何でこんな成長が早いんだ???」とか思われている。慎次さんについては本家様をご覧ください。楯無は原作と同様に姉にコンプレックスを持ったオタクの妹がいる設定、だから楯無は本編でも特撮の話についてこれてたりします。まぁニワカレベルですけどね。
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