◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい? 作:電脳図書館
その後もテンカイと話し合い人界に迷惑を掛けるのはテンカイも本意ではないとのことなのでメシア教のl拠点攻略後はこの異界そのものをヤタガラス、ネオベテル双方の監視下に置き、依代の所有権は後日ヤタガラス、ネオベテルのトップ陣が話し合う(丸投げとも言う)ということを決め、テンカイと協力関係を結び彼に防衛を任せ俺達攻略組でメシア教の施設を攻め落とす作戦が決行された。
「でも良かったのか?そっちも依代の所有権を主張出来たと思うが」
「構いません。私達に命じられたのはこの異界の監視と緊急時の限定的な介入だけですので」
「そういうものかね」
相互の連絡を取る為ヴァルキリーの三人のうちスルーズだけ俺達攻略組に加わっている。作戦はいたってシンプルで相手が防衛側に攻撃する時に合わせて四方向から強襲するというものだ。これで攻撃部隊分の戦力が低下し、その攻撃部隊が防衛組と戦闘に入り容易に戻れ無い状態で仕掛けることが出来る。
「まぁ本来なら四方向で囲うんじゃなくて一つ穴をあけてそこから逃げた奴らを追撃!の方が戦術としては正しいんだろうけど」
「相手が相手。狂った天使とターミネーターが逃げ出すとは思えない」
「寧ろこっちを道ずれにしようと死ぬまで攻勢駆けて来るのがデフォだしな」
「本当狂信者って面倒よね」
現在の布陣は真正面の北が俺、折紙、ホワイト・リコリス、スルーズ、斑鳩、東が命と楯無以外のヤタガラス組と二亜とその仲魔達、西が命、楯無、十香、伊砂、南が俺の仲魔達だ。因みにロスヴァイセは一旦交代でバフォメットを出している。攻撃部隊が拠点から離れてから配置を終えてそこそこ立つのでそろそろ頃合いか。
「ヒルド、オルトリンドからの同期を確認。防衛組が攻撃部隊と接触、交戦に入りました!」
「待ってました。それじゃ折紙、ホワイト・リコリス陽動兼合図の砲撃を派手に頼む!」
「了解」
『お任せを』
メシア教の拠点内では天使達が今後の方針を話し合っていた。曲がりなりにも必殺の国防兵器の一体であるテンカイとその手勢、嘗て敗れ去った者達とはいえ嘗めることはせずこの地の封印を守っていた【天使 ソロネ Lv64】と共に作戦を練っていた。継続的に削ってはいるものの途中から参戦して来た北欧勢力のこともあり更なる増援を呼ぶべきかと結論が出たあたりで自分達の拠点の正面から特大の魔力が収束されている気配を感じ取る。
「これは!?まさか攻めて来たのか!」
「しかし本拠地をもぬけの殻にするなどありえるのか!?」
「落ち着きなさい!この魔力規模なら攻撃までわずかながら猶予があるはず!他の天使に念話で連絡を取り結界防御の強化とターミネーター達の退避を」
他の天使が慌てる中ソロネが一括し、混乱を収めようとする。天使達が守りを固め人間を逃がすという何も知らなければ感動ものの一幕だが、ただ単純にターミネーターでは結界の強化など出来ず天使より脆い為戦力を減らさない為の退避でしかないのだから酷いもんである。しかしこの指示は無為に終わる。たしかにこの規模の攻撃をするにはゲーム的に3ラウンドの時間が最低でも必要だっただろう・・・しかし制作班の変人共が作り出した造魔がその常識を塗り替える。
「主砲発射」
『50.5cm魔力砲〈ブラスターク〉発射します!』
ホワイト・リコリスの力により即座に発射された【メギドラ】は拠点を覆っている結界と衝突する。この手の結界は【テトラカーン】【マカラカーン】の様に攻撃を反射することは無いがその代わり純粋な耐久度と防御能力が高く、また結界破壊などの特殊な手法以外では貫通や万能だろうと耐久度以上のダメージを与えなければ壊れることはない。だが逆に言えば普通に物理攻撃で破れるということでもあるので過信は禁物だったりする。加えて今回は臨時の拠点に張った為即席よりも多少マシ程度の強度しか無い・・・ま詰まる所。
その程度の結界で折紙とホワイト・リコイルの砲撃に耐えられるはずがないのだ。
頑丈な正門ごと結界をぶち抜き正門近くにいた警備の天使とターミネーター達に甚大な被害を出したがソロネ達がいた場所はギリギリ射線上から外れていたが爆風で吹き飛ばされ多少のダメージを受ける結果となった。
「こ、これは一体・・・!」
「ソロネ様!今お傍に!」
周りの天使達がソロネの元に集おうとする。仮設の建物からも天使が何事かと出て来る様子を見てソロネに違和感を覚える。
「混乱している今が突入の好機なはず、ですが接近する敵影はない。戦力が集う前に攻撃を加えないのは・・・まさか!?皆さん今すぐ散開しなさい!」
「ほう、気づくか。曲がりなりにも上級天使なだけはある・・・が、数手遅いわ!」
【コンセントレイト】【初段の賢魔】【二段の賢魔】【三段の賢魔】【呪殺ギガプレロマ】【呪殺サバイバ】【呪殺プラーナ】【呪殺エンハンス】【マハムドダイン】
南に側に隠れていたバフォメットが飛び立ちその視界目一杯に天使、ターミネーターを見据え得意の呪殺を放つ。呪いとは対象を捕えているか如何かで効果が増減する。例えそれが広範囲攻撃だとしても同様なことが言えるだろう。実際バフォメットの呪殺で即死する天使が数多く出ている。
「とはいえ流石にターミネーター共は呪殺の耐性装備を持っているか、ある程度は即死したがダメージだけではすべては倒しきれんな。ソロネも咄嗟に張った【テトラジャ】でダメージを受けただけに留めたか。まぁ良い我の目的は果たした」
バフォメットの役割は敵の間引きと主戦力の位置の把握だ。流石に簡易とはいえ結界が張られている拠点を遠隔で霊視で位置の把握は厳しい。というか下手すれば呪術のカウンター受けるわ、隠れている俺達の存在がバレるわで碌な事にならない・・・まぁ霊視とかに一点特化してるとかだといけるかも知れんがそんな人材はうちに居ないのでまず初撃で結界を破壊し、間引きをして敵戦力が混乱し指示を仰ぎに戦力が集まる場所・・・即ち主力或いは指揮官がいる可能性が高い場所を見つける。後は簡単、俺の義妹とその造魔の主砲は"連射"が出来る。
「お、ふむふむ・・・了解。折紙射線を30度くらい右に」
「了解」
『誤差修正。発射』
契約のラインでバフォメットから主戦力の主な位置を把握し、主砲の射線を調整する。大雑把な情報しか伝達することはできない、しかし緯度やら経度など詳しい座標までは無理だが角度の誤差を修正することくらいは出来る。そして第二射が放たれる。
「よし、後は生き残りを狩るだけだな。次の天使共が呼び出される前に四方向から囲んで叩き潰すぞー!」
事前に第二射の着弾が合図となり四方向から進軍することを決めていたので狩谷達も駆け出していき、破壊した正門を超えて拠点内に侵入するその過程で生き残りを数名見つけたがダメージを喰らい混乱した敵など文字通り瞬殺していき中心部に歩を進める。
「少し遠くに戦闘音がしてるな。段々近づいて来てるから順調そうだな」
「防衛戦の方も順調です。一部こちらの襲撃に気付いた個体がいましたが機動力の高いヒルデ、オルトリンデが積極的に潰しているようですね」
「というか何で私はこっちの班にいるのかしら?」
「斑鳩を連れて来たのは本気を出して貰う為さ。実戦で見る丁度いい機会だ」
「そういうこと、確かに伊砂がいたんじゃ無理ね。分かったわボスクラスの奴と出くわしたら使うから」
「頼む。折紙、ホワイト・リコリスのセンサーに反応は?」
「【デビルセンサー】はここ周囲に敵性悪魔はいない。ただこれは悪魔に対しては【エネミーソナー】以上の精度と範囲で索敵出来るけど一応人間のターミネーターは対象外だから注意して」
「了解、ターミネーターの動きはこっちで見とくか・・・ん?」
【エネミーソナー】から電子音が鳴る。目標は一体・・・一瞬ソロネかと思ったがそれなら【デビルセンサー】に反応があるはず。しかし一体だけというのは気掛かりだ。
「前方から一体接近。こっちにしか反応してないからターミネーターだと思うが」
「一体だけなの?」
『ターミネーターの仕様から考察。自我がない以上錯乱している可能は低いと予測』
「ああ、そもそも自発的に動かないはずだから命令されて襲って来たはずだ」
「不可解、一体だけでは足止めにもならない」
状況の不可解さに眉を潜めていると前方の瓦礫が弾け飛ぶ。派手な登場だなと思いつつ臨戦態勢を整える。そして土煙から出て来たのは背丈の高い大男。見た目は窮屈そうだが対弾性があると思われるコートを着込み、頭が剥げていて地肌が灰色。目に至ってはまるで機械の様に冷徹。まるで某ゾンビゲーのあの強敵を思い出させる風貌だ。
【人造神兵 タイラントT-103型 Lv66】
「いやこれまんまタイラントじゃねーか!?」
読了ありがとうございます!最後に出て来たタイラントは見た目と一部能力は原作と同じですが、メガテン世界なので中身は別もんです。え、Tウィルスという何でもありな設定なしで大佐もいないこの世界でどう作るのかって?詳しくは次回の本編とその後に投稿予定の外伝に書きますが・・・実はこのタイラント世界的種別は人間判定がなされています。悪魔というか造魔ですらないんすよコイツ・・・まぁその、そういうことだよ(白目)。Tウィルス自体もそうですがそれに完全適合する大佐のクローンという高適合率確定ガチャってやっぱすごいんだなって改めて思いました。性能的にも生産効率的にも