◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい?   作:電脳図書館

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第四十五話となります!章ボスであるタイラント戦は今話で決着です。まぁそっからが本番なんですけどね。


暴走は大抵碌でもない、それをコントロール出来る場合は別として

まさかのタイラント登場に思わずツッコミを入れてしまったが、すぐに立て直して戦闘に入る俺達だったのだが・・・。

 

「まぁこの編成だったらこうなるけど・・・タイラントの壁役俺だけはきついって!人間判定だから【神殺し】の特攻対象にならないし!」

 

折紙、ホワイト・リコリス、斑鳩は後衛なので論外。スルーズは前衛だけど機動戦が主体、回避楯なら出来るけどタイラントを真正面から受け止めることは出来ない。しかし壁役の前衛がいないと後衛を潰しに来てしまうので見た感じ格闘戦が主体な様だから【物理無効】を持つ自分が壁役になるのは理にかなっているのだが自分のステータスや装備は機動戦をする為のものなのでタイラントの重量級の攻撃で吹き飛ばされかねない。

 

「私達も援護する。保たせてカリヤ」

 

 

「言ってくれるなおい!援護は頼むぞ!」

 

【ラスタキャンディ】を掛けてもらい後の援護も任せてタイラントの攻撃を聖槍で受け流していく。ダメージというより衝撃を受け流す感じだ。とはいえ流石は原作でB.O.W.の傑作と称されるだけあって知能も中々に高く、単純な物理攻撃が効かないと見るとそれらは衝撃で俺の体勢を崩すことを目的として繰り出されていて、少しでも体勢を崩すと

 

「!!」

 

 

【チャージ】【電撃ギガプレロマ】【電龍撃】

 

このように【物理無効】を突破する攻撃を用いて来る。基礎スペックの高さと知能の高さから来る戦闘技術で小細工なしの真っ向勝負で相手を叩き潰すのがタイラントの持ち味、流石にまともに喰らえば【電撃耐性】を持つ俺でも大ダメージは免れない。だが当然ながら弱点もあり、その知能の高さは戦闘技術に置ける基礎技術に限定される。もしタイラントに原作シリーズの各種ステージギミックを解けと言っても首を傾げることしか出来ないだろう。そして戦闘技術に置いても習熟しているのはあくまで基礎、それを応用技術に発展させたり、それに対処するにはまだ知能が足りていないのだ。

 

「こういうのには対応出来ないだろ!」

 

足元に【テトラカーン】を展開すると足で【冥界破】を発動、何時ぞや使った戦法人間ミサイルという奇策で上空に逃れる。しかし体勢は崩れたままなので整える為に聖槍を鉄棒に見立て支えにすることで前転し、その勢いのままタイラントの頭部に踵堕としの要領で攻撃を加えた。

 

【初段の剛力】【二段の剛力】【三段の剛力】【物理ギガプレロマ】【物理サバイバ】【物理プラーナ】【物理アクセラ】【ミナゴロシの愉悦】【武道の素養】【貫通撃】

 

「!?」

 

「浅いか、だがスルーズ!」

 

「問題ありません!」

 

空中に待機していたスルーズが神槍で【物理プレロマ】【絶命剣】で俺の攻撃でバランスを崩していたタイラントを転倒させる。

 

「離脱しろスルーズ!」

 

「御武運を!」

 

スルーズを再度離脱させるとタイラントの後ろに回り込み首に聖槍を差し込み、両腕で聖槍を引っ張り上げ窒息させようとする。まぁこれで止まる訳がないのは分かってるが敵の行動を阻害するのには十分だろ。

 

「おお、意外と暴れるな!やっぱ呼吸出来ないのは不味いか!・・・よーし折紙、ホワイト・リコリス、斑鳩。俺事やれ」

 

「了解」

 

『【防性随意領域】展開、主砲の準備も完了しています』

 

「・・・いくら障壁が守られるとはいえ躊躇い無く自爆戦術をするのは一種の才能よね」

 

「だってこれが最適解だし」

 

【防性随意領域】の障壁が俺の身体を包み守護する。このスキルのお陰で「自爆覚悟で行けば何とかなるし、手っ取り早いけど流石にちょっとな」という場面でも躊躇いなく自爆戦術を行えるのは大変助かる。まぁ流石に仲魔達にやれと言うのは気が引けるのでサマナーである自分が自爆するのだけど。

 

「まぁ伊砂達の眼が無いから久々に本気でやってあげるわよ!」

 

 

【魔人 杉波斑鳩/ダークエルフクィーン LV50】

 

そう言うと斑鳩の胸に宝石のような宝玉が浮き出て、更に肌が灰色に近い黒色に変わる。いつぞやに行っていたアルケミスト社から強奪された『ロストマトリクス』だ。実はこれを強奪したのは斑鳩だったりする。彼女としてはもしものときの交渉材料か、第二のカナリアが生み出されないようにする為なのだろう。・・・まぁしれっと取り込んで自分のDNAをダークエルフの女王のDNAに書き換えるナノマシンを生み出す辺り根っこは研究者なのだろうな。俺も俺で秘密裏にまだ未完成のそのナノマシン開発に金出してるけど・・・アルケミスト社の買収に有用な内部情報を貰ったりしていたので必要経費必要経費。

 

「イカルガ続いて。討滅せよ〈ブラスターク〉!」

 

 

『主砲〈ブラスターク〉二門同時発射』

 

「ええ!」

 

【コンセンレイト】【霊魔集中】【同時発動(チャージ)】

 

【万能ギガプレロマ】【万能サバイバ】【万能エンハンス】【万能プラーマ】【初段の賢魔】【二段の賢魔】【三段の賢魔】【虐殺者】【メギドラ】

 

【コンセンレイト】【万能ギガプレロマ】【万能サバイバ】【至高の魔弾】

 

二門の主砲とダークエルフクィーンに悪魔化している状態限定で発動できる【至高の魔弾】がタイラントに着弾する。俺は障壁を集中展開されたことで事なきを得たが、タイラントはまともに喰らったはずだ。因みにミサイルを使わないのは最初に使った時に両手とはいえ掴まれて投げ返されたからだ。お前はウェスカーか。

 

「どう考えてもロケットランチャーよりも高い威力の攻撃を浴びたわけだが・・・本当タフだなお前!」

 

タイラントは生きていた。唯割とギリギリだったようでコートは当然塵一つ無い、身体も重度の火傷が見立ち皮膚の下の肉がむき出しになり抉れている箇所が多く腕に至っては左腕が欠損している。顔も例外ではなく更に左目が潰れている。左側の欠損が目立つので咄嗟に左側に身体を捩り右側を庇ったと思われるが、普通だったら身体を満足に動かせず詰みなのだがタイラントには奥の手が存在する。

 

「ーーーーーーー!!!!」

 

 

「おっと!」

 

声にならない雄叫びを上げ、俺が取り押さえるのを辞め離脱すると一定のダメージと拘束用でもあったコートの喪失による暴走又の名をスーパータイラントと化す。筋肉が盛り上がり、更に岩の様に硬質化していく。

 

「うーんスペックは大分上昇したか?・・・まぁ関係ないがな」

 

「ちょっと狩谷来るわよ!」

 

斑鳩が俺に突貫するスーパータイラントを見て声を荒げるが問題は無い。相手の拳は確かにさっきより強力で真っ直ぐだが、ストレートしか撃って来ない木偶の某など後方に下がりつつ直前回避などであしらうのは簡単だ。

 

「強みだったスペックだけではない基礎戦闘技術の高さがこのざまとはな。あの姿になって知能が下がったか?残念だが今の段階ではスーパーではなく唯の暴走と変わらんよ」

 

暴走タイラントの左側に回り込むと左目が無いのでこちらを直ぐ捕捉することが出来ず、捕捉しても左腕も無いので反対側の右手や俺が後ろに常に下がっているので追いかける為に常に動かしている両足のいずれかを用いなければならないが、攻撃に移るのにどうしても一拍の間が必要になり更に容易に回避出来る。暴走前なら下手に追いかけず待ちの姿勢からのカウンターで戦う選択肢を取るのだろうが・・・。

 

「幾らがスペックが上がっても強みを殺して、弱みを伸ばしたら意味ねぇよな!」

 

左側から聖槍による突きを放つ。槍の突きは槍の攻撃方法の中で最速だが流石に直感で殺気に気付き最速の攻撃にも高いスペックで無理矢理対応出来る。この時の選択肢は防ぐ、躱すの二択になるが攻めに思考がロックされている暴走タイラントには前者を選択し、眉間ギリギリの所で右手で聖槍の穂先を掴み突きが止まる。右手の手のひらから当然血は出るが眉間を貫かれるより遥かにマシである。

 

「通常時は兎も角暴走状態だと片腕だけでもタイラントの方が力は上か・・・まぁ鼻からそんなことするつもりは無いけど」

 

徐々に押し返される中聖槍の穂先の先端に魔力が集わせる。

 

「言っただろ?弱みが伸びてるって!ド頭吹き飛べ!!」

 

「!?」

 

 

【コンセントレイト】【万能ギガプレロマ】【万能サバイバ】【万能エンハンス】【初段の賢魔】【二段の賢魔】【三段の賢魔】【メギドラ】

 

嘗てジャンヌの禁手である聖竜にやったように聖槍を通して集中レーザーの様に【メギドラ】を放つ。先程も言ったが暴走タイラントの眉間と聖槍の距離はほぼ無いに等しいので、其の状況下で咄嗟に大きく首を傾けたり、仰け反ったりなどそんな超人的な躱し方を唯でさえ通常時でも応用や奇策の対応が不得手だったタイラントが暴走状態で出来る訳も無く万能属性の魔力の本流が暴走タイラントの頭部を飲み込み、相手は目を見開き口を開け驚愕することしか出来ず断末魔も上げることも出来なかった。

 

「じゃあなタイラント。俺は暴走する前のお前の方が手強く感じたぞ」

 

頭部を消失したタイラントの身体は背を向けて地面に倒れ伏す。タイラントに別れを告げ念の為人体の頭と並ぶコア部分の心臓も聖槍を突き刺し、潰して置く。

 

「ふむ、悪魔要素が無いからMAGに分解されないのか?そんじゃ残った身体はネオベテルの制作班や研究班に引き渡してアルケミスト社にもサンプルとして一部が貰えないか交渉するか」

 

「戦闘終了、お疲れ様です・・・しかし悪魔の要素無しでここまでの兵士を人造で作り上げるとは」

 

「うーん、流石に魔法や魔術は制作時に使ってると思うけど人間の要素だけでここまで魂と肉体の強度を高められたのかは研究者として気になるわね」

 

 

「はいはい、研究もいいけどまだメシアの拠点を制圧仕切ってないだろ?折紙、ホワイト・リコリス他の奴らは?」

 

「大丈夫全員の気配は感じ取れる。そしてソロネの気配が消えてるから何処かの組が倒したと思われる」

 

「え、普通に凄くない?手負いとはいえレベル64を倒すとか」

 

「それだけ皆が成長している証拠」

 

 

『恐らくそう時間を置かずに中央で合流出来るかと。ミススルーズ防衛側はどうなりました?』

 

「少しお待ち下さい・・・同期完了、防衛側も敵殲滅に成功したとのことです」

 

「なら早く拠点を完全に抑えましょう。メシア教の天使召喚は手動だと思うけど、連絡が付かないと召喚陣を通して向こうから来られても面倒だし」

 

「了解、手早く済ませよう」

 

最後は割とあっさり片が付いた拠点攻略。しかし俺達はここに残された物やタイラントの遺体からメシア教の過激派の碌でも無さを何故【ラジエルの書】が力を発揮できなかった理由と共に再確認する羽目になる。これも神の思し召しだとでも言うのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁお帰りタイラント。魂だけで帰って来たのは残念だけど大丈夫、身体はまだあるからね」

 

そしてここからが暴君の悪夢の始まりであった。




読了ありがとうございます!最後はあっさりでしたが、個々人によるかもしれませんがアクションRPGのボス戦で隙が出来るけど高威力の大技を連発してくる第二形態より威力は控えめだけど隙が無い小技を多用する第一形態の方がやり難かったことありませんか?そんな感じを表して見ました!え、ナレ死したソロネ?・・・まぁ流石にHP6割強削られて回復手段無しで弱点を突かれつつ袋叩きにされれば、はい(白目)。
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