◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい? 作:電脳図書館
作戦当日の日曜日の早朝。結界で覆われ隠され、守られて来たメシア教の悪魔の駒を研究する施設。朝を知らせるのはいつも通りの鶏の鳴き声…では無かった。
『パリン!!』
ガラスがけたたましく割れるかの如く結界が破壊された音が朝を知らせることになった。
「な、結界が!?何奴!!」
当直であった神父が叫ぶ。何故なら如何にも怪しい集団がこちらに向かってきているからだ。
「【万神連合ネオベテル・ウルトラスープレックスホールド】所属一神教カトリックの神父兼エクソシスト枢木朱雀である!ここが違法な人体実験を行っていることは分かっている。抵抗するなら配下であるテンプルナイツと共に力尽くでも制圧する」
「何?あのふざけた名前の組織か!?聖書のお言葉をも愚弄する異端者共め!者共賊が現れたぞ、であえであえーーー!!!」
ここだけ見ると割とまともなことを言ってそうな推定時代劇ファンの神父の呼びかけに答えるように、施設のエクソシスト達が飛び出してきて神父ニキ達の迎撃に当たったのだった。
「陽動成功」
「神父ニキとその配下のテンプルナイツ達がうちの一番大規模の戦力だからな。人数的な意味でだけど」
「こちらはこちらの仕事をこなすとしよう」
「そうね、折紙様結界の維持お願いしますね」
「分かっている」
神父ニキ達が地上で暴れる間に他の者達が本命である地下に侵入する今回の作戦。出だしは順調だ。陽動には引っかかってくれたし折紙が移動式認識阻害の結界を張ってくれているので見つかりにくい。
「では陽動が上手く言っているうち地下に参りましょう。私が案内しますわ」
周回知識を持つ周回ネキの先導の元俺達は建物内部に入ることとなった。
「まぁ流石にずっと隠蔽は無理か!!」
「建物内はメシア教のフィールド。レベルが高めの者が目視すれば破ることは可能」
「どのみち地下へ続くカードキーを持った信徒を探して倒すことが必要なので誤差の範囲ですわ」
そう言いながら敵が召喚したエンジェルの頭をアズールと共に撃ち抜く周回ネキ。因みにそのカードキーを持った奴の人相も分かるとか。周回知識様様である。ゼノヴィア達も擬態の聖剣で拘束してからの破壊の聖剣での一撃、というコンボを上手く決めている。そうして順調に探索を続けていたのだが
「ん、あれは・・・天使ではないな!」
「ガキ、オバリオン、ツキグモ、その他より取り見取り・・・周回ネキこれってもしかして」
「ええ、恐らくは悪魔の駒の実験体ですわね・・・折紙さんは大丈夫そうですがイリナさん、ゼノヴィアさん、狩谷さんは大丈夫ですの?」
「うん、死ぬのが救いなんて言いたくないけどこのままにはしておけないわ!」
「大丈夫だ。私達もエクソシスト、似たような状況は経験済みだが狩谷は行けるか?」
「あーうん、そうだな。確かに元が罪のない一般人と考えると思う所はあるし、恐らく後で吐くだろうけど。俺が同じ立場だったら楽にして欲しいと思うはずだからな」
槍を構える。もしも相手と同じ立場だったら、そんな前世のことから知っている相手を思う当たり前のことを今世ではよく考える。それは死からの転生と言うオカルトを経験したからか、転生したのがこんな世界だからか、あるいは前世からの後悔か。転生の際に失われなかった記憶の一部に思いを馳せながら元人間の悪魔を貫いていく・・・やっぱダメだな"敵"にも"獲物"にも分類できない相手を殺すのは想像通り気が滅入る。吐き気を未来に先送りにして迅速に処理をしていくと
「実験体を出しても止まらぬか!ならば致し方あるまい!!例え悪魔に堕ちても信仰は死なぬ!!グオオオオオオ!!!」
悪魔の駒を自分の身体に使用する神父も現れた。
「一番偉そうなやつが悪魔の駒を使いやがった!Lv23のツチグモか」
「あの駒はルークですわね。物理耐性、物理ブーストか物理プレロマを追加で獲得しますわ」
「流石は戦車ってか?周りの悪魔も多いが、範囲攻撃出来る奴も多し物理耐性も貫通や魔法で攻めれば問題ない。周回ネキもいるし悪足掻きだな」
「ああ、切り払うぞ!!」
神父の一人が悪魔化しようともこの戦力を止められる程ではない・・・のだが。
「・・・妙だな。曲がりなりにも防衛部隊を指揮していた奴がこんな無駄な事をするのか?」
「妙って?」
「ああ、信仰は兎も角あいつの指揮はまともだった。コントロール出来ない実験体を壁や攪乱の鉄砲玉にして、仲間や天使で攻める・・・そんな戦局を見れる奴がこんな無駄な手を打つのか?」
「何か考えがあるってこと?でももうゼノヴィアが止めを刺すみたいだし」
確かにもう虫の息のツチグモに止め刺そうとゼノヴィアが破壊の聖剣を振り上げ・・・て?
違和感を感じたのは偶然だったのだろう。或いは前世での経験か、ツチグモの顔がまるで怪しく笑う様に見えたのだ。
「っ!?ゼノヴィア!!」
「な、狩谷!?」
幸いまだ効果が続いていたスクカジャの効果もありギリギリのところでゼノヴィアを突き飛ばせた。
「って糸だと!?」
ゼノヴィアを庇って受けた攻撃だったが如何やら糸を使った拘束らしい、だが俺には緊縛耐性もあるので大丈夫・・・とか思っていたら
「あくまで片腕に巻き付けるだけに留めただと!」
緊縛耐性は複雑な拘束方法なほどその効果は発揮される。それを見越してごく一部に限定することで耐性を超えてきたか。だがこれだけでは意味があるようには?
「く、聖剣使いを捕えたかったがこの際贅沢は言わん!共にあの世に行こうぞ!」
ツチグモはそう叫ぶと最後の力を振り絞った【バウンスクロー】を放つ!・・・地面に
「へ?」
当然の如く地面のコンクリは割れるのだが・・・あれ?
「空・・・洞?」
「「「「え?」」」」
呆気に取られているとツチグモと共に空洞に落ちていく
「ちょー----!?!?」
「は!?死んだかと思った!!」
気が付くと瓦礫やツチグモと一緒に施設の地下に叩き落とされていた。ツチグモは・・・物理耐性持ちとはいえ死んでいるか・・・
「ふぅ物理無効が無かったら死んでたな。結果的にだがゼノヴィアをかばったのが俺で良かった」
おっと行けない地上と連絡…あれ?
「携帯は仕方ないとして、術式対策のある無線や折紙との念話も繋がらない…何でだ?」
小首を傾げて、取り敢えず周りを見渡して確認すると
「これは…おお!?やっぱりポーンからクィーンまでの悪魔の駒一式じゃないか!」
周回ネキが辿ったルートでは王の駒は結局完成しなかったとのこと。この世界ではどうだかは分からないが流石に今はまだ開発出来ていないはずなのでこれで一式となる。その一式が入った小箱を見つけたのだ
「あれ?でも何でこんな地下に置いてあるんだ?…あ、そうか確か一番重要な施設や機材は地下にあるとか言ってたっけ…とすると?」
「とすると当然そこを守る最大戦力と戦うことになる。といったところかね?」
落ちた部屋の先の通路から一人の男の声が聞こえた。その瞬間俺はそちらに振り向くのではなく真後ろを槍で薙ぎ払う。ガキン!!と金属音が鳴ると神父服の男が最近いい加減見慣れてきた聖剣で切りかかって来ていた。
「ありゃ?運は悪くても感は鋭いんですねぇ!!」
先程の男と違いやたらとテンションが高いな。通路からその男も出て来たが神父服を来た初老の男性だった。
「危ない危ない・・・じいさんがここのトップであるバルパー・ガリレイ神父、そしてそちらは・・・エクスカリバーを持っている所からフリード・セルゼンか?」
【覚醒者 バルパー・ガリレイ Lv20】
【聖剣使い フリード・セルゼン Lv23】
「如何にも」
「おー俺ちゃんも有名人になりましたなぁ!」
「悪名だけどな」
「そうであろうな」
「悪名も名声ってことで!」
「さて、初めましての談笑もそろそろ良いだろう。それにここに来た以上命を取られる覚悟もして来ているだろう」
待ってましたとばかりにフリードは聖剣を構えて戦闘態勢に入っている。こちらも槍を構えるが、一応聞いて見るか。
「その前に一つ聞いていいか?」
「なんだね?」
「悪魔の駒を作る理由は何だ?メシア教は悪魔を量産でもする気か?」
「いいや?私の目的は違う、それに悪魔化はあくまで研究の途中過程だ」
「過程だと?」
「そうです!バルパーのじいさんの目的は聖剣でさぁ!」
「聖剣?え、悪魔と関係あるの?」
「元々私は聖剣の研究をしていてね。確か君の仲間にも聖剣使いがいただろ?聖剣の因子を体内に宿している人間が聖剣を扱えるが個々人でその量、質は違っていてね、そこで私は足りない分を補うために他者から因子を取り出す研究を進めていたんだ。結果は成功、実際他宗派でも同様な事をやるまでになった」
他の宗派、ということはイリナ達も同じ方法で聖剣使いになったのだろうか?だが他宗派でも採用されているとなると言うほど外道ではないのか?
「まぁうちは取り出す人間をぶち殺してから因子を取るんですけどね?その方が効率がいいんすよ!」
「やっぱりメシア教はメシア教だなオイ!」
「ただそれでも私の夢には・・・聖剣使いになるという夢は叶わなかった。私はその因子を受け付けない先天性的な欠陥があったのだ。聖剣使いは産み出せても自分は成れないなど皮肉が効いているだろ?」
こいつは生まれながらの体質で歪んだということか・・・しかし悪魔化とどう関係するんだ?
「「それが悪魔化と関係があるのか?」という顔だね?勿論あるとも!私がここで研究していたのは天使化なのだから」
「は!?」
「何でも古今東西悪魔に堕ちた人間の話はあるじゃないですか?でも逆に天使に昇格する例はとびっきりのレアケースな訳でございまして、なら先に比較的に簡単な悪魔化する方法を見つければ天使化の足掛かりになるという訳でございますよ」
「悪魔とは天使の対極にあるもの、それ故に分かり易いと言える。種族を超えて転生する方法が確立されれば悪魔化させる術式の対極を研究すればいいだけのこと!!そしてあの方はおっしゃった!!聖剣の因子とは純粋な聖のエネルギーで出来ている!ならば!天使に至れば聖剣が使えるようになるのは必然!!!」
「まさか…それだけの為に関係ない一般人達を?」
「大義の為の犠牲と言う事だ。それに研究が実った暁には聖剣を携えた天使が量産できよう。そうすればより多くの者達を救えるというもの」
「・・・フリード、アンタは?」
「俺様がエクスカリバーを強奪するように頼んだのがバルパーじいさんでしてね、何でもエクスカリバーを集めて統合するとか言われてね!因子を貰って聖剣使いにもしてもらっちゃってそれを振えるっていう取引があったのよ!」
「つまりメシア教じゃなくてバルパー個人についているのか」
聞いていた通りメシア教内での独断専行と言う奴なのだろうか?あの方というのが気になるが一体誰の事だ?
「さて、おしゃべりもここまでで良いかね?フリード私は戻って選別した個体に天使化を促す。お前はあいつを始末しておけ」
「アイアイサー!!!おら出てこい天使共!!」
バルパーが去り、フリードが叫ぶと召喚陣が展開。そこから新たな天使が二体現れた
【天使 アークエンジェル Lv18】
「ほぼ同格の天使が二体、格上のエクスカリバー持ちが一人。しかも天使化実験の時間制限付きか!」
「3対1でどう立ち回りますか?お兄さんよ!!」
「・・・そうだな、まずは1対1、2対1にするかな!!サバトマ!」
こんな時に為に取って置いた【サバトマ】も使い仲魔を一体こちらに呼び寄せる。同じ戦場の地域にいる為アズールは呼べないがこの場面で適任の仲魔は別にいる。
「来い、スパルトイ!!」
「漸く出番か、待っていたぞ」
【闘鬼 スパルトイ Lv17】
スパルトイ、嘗て異界攻略で遭遇し決闘形式で戦い勝利することで仲魔にした悪魔だ。竜に関係する悪魔故か以外に俺との相性は良かったりする。
「ほう、まだ手駒がいてやがりましたか!」
「手を隠してる奴はお前らだけじゃないってことだ!スパルトイ、アークエンジェルを一体頼む!!」
「承知!」
「ぬう!?」
俺の命令を聞いたスパルトイは【タルカジャ】を自分と俺に掛けると【突撃】でアークエンジェルの一体に突進し、部屋の外壁を突き破って消えて行った。
「正直格上と単独で戦いたくはないんだが生き残る為には、やるしかないみたいだな!!」
自身に【スクカジャ】を掛けると下種な笑いを浮かべるフリードと腐れ天使に突貫していくのだった!!
十数分後
「どうしたお兄さん!その程度かよ!!」
「ちょっと早すぎ!!!」
絶賛旗色が悪い劣勢状態です。まぁうん、何となく分かってた。だってあれだもんアイツ持ってるエクスカリバー、外見特徴的に使用者のスピードを底上げする天閃の聖剣だもん。ただでさえ格上なのに唯一通用する機動力でも負けるとか勝てる訳ないだろが!?え、それじゃなんで今も戦ってられるのか?それは唯の相性のお陰である。
「ち、物理無効とテトラカーンがうぜぇんだよ!!」
「いや、これ無かったら死ぬんだけど!?」
そう、実はあのイカレ神父と天使は俺の【物理無効】を突破する手段がないのである。あいつらは攻撃魔法がハマ以外使えない様で、こちらの攻撃は物理魔法共に当たらない、あっちの攻撃は効かないと現状千日手状態だ。あ、因みにアークエンジェルはいつの間にか戦闘の余波で死んでた。
とはいえこちらには制限時間がある以上不利なのは断然俺である。どうしたもんかと聖剣の一撃を盾代わりの左腕で受け止め槍を突き出し【貫通撃】を放つが素早く離脱したフリードには当たらない・・・え、どうすんのこれ?【テトラカーン】はあるけどタイミングを毎回合わせられないしな。
ぴょんぴょん跳ねるあいつを捕まえる・・・跳ねる?
「やって見るか?」
思い付いたら早速行動。自身の足元にテトラカーンを展開、そして足から冥界破を発動してその衝撃を反射しその勢いに任せて槍を構えて突進する。
「は!?」
フリードの不意は突けたがコントロールが上手くいかず肩を切りつける程度で壁に衝突する。
「よし、行ける」
「いやいや、何やってのオタクは!?全然コントロール出来てねぇですよ!?」
「跳ね返る攻撃も壁への激突も物理無効で無効化出来るから戦いながら調整するわ」
「嘘!?」
そのままミサイルの如く突撃、衝突をしまくると段々と簡単な高速機動なら出来てきた。このまま行って見よう。
「いや簡単な高速機動って何!?グホ!」
「あ、届いた」
「ふむ派手に戦っているようだな。存外粘る」
この実験室外の戦闘音の激しさから神木狩谷の戦闘能力の評価を上げながら準備に時間は掛かったが、ようやっと天使化を行う実験に入る。バルパーは目の前で仰々しい機械に裸で拘束されている女性を見て笑みを浮かべる。勿論その目や笑みには恋愛や性欲などといったものは存在しない、あるのは研究者らしい渇望と欲望だけである。
「これより実験体No.2:シスターこと本条二亜の天使化実験を行う…分霊とはいえ大天使様と融合実験の成功例である君ならきっと良き天使に成れるだろう」
本当なら真っ先に自身で試したいのだが、この施設の研究者、職員、実験体の中では霊的素質や先の実験のこともあって一番可能性が高いのはどう考えても彼女だ。ましてやバルパーの身体には特異体質という名の先天性的な欠陥がある。その体質に適した調整を行う為にも一度他者で試しデータを取る必要があった。彼女の才能をバルパーは一瞬羨ましくなったがすぐに頭を振って雑念を振り払い、懐からスペードのエースの絵柄が描かれた一枚のトランプを取り出す。これこそが悪魔の駒のデータを元に先日漸く1枚だけ作成することに成功した通称『天使のトランプ』だ。尚当たり前のように転生後反抗されない為に洗脳効果も内蔵されているのは流石はメシア教と行った所か。
「さぁ転生の時だ!」
トランプを掲げ二亜の身体に触れさせようと手を動かす。この時ばかりは先程思っていた嫉妬も霧散する研究者にとって長年の実験の成果が実る時は善悪関係なく歓喜に震える至福の時なのだ…だからこそそれなりのレベルであるはずのバルパーは気づけない、今まさに人間ミサイルとなった狩谷がフリードを盛大に巻き込みながらこの部屋に突入して来ることなど気づけるはずもましてや予想出来るはずもなかったのだ。
ドゴーーーン!!!
「な!?」
派手な破砕音を響かせて壁をぶち壊し、狩谷とフリードが実験室飛び込んでくいる。フリードは槍で穿たれる寸前にギリギリで致命傷を逃れるように身体を捻った為壁を突き破った衝撃で穂先から外れ更に別の壁にぶつかっていった。狩谷は勢いを殺すこと無く直線に飛んでいて、バルパーが掲げていた手を"掠める"ように通り過ぎてこれまた別の壁に衝突した。
「あ、ぐ…糞槍使いが!やってくれるじゃーないの!?」
「まだ喋れるのか、すごいな。ってこの女性は実験体か!」
フリードは持ち前のタフさでまだ喋るだけの余裕はあるようだが流石にすぐには起き上がれないようで、瓦礫を押しのけるだけに留まるが無傷の狩谷はすぐに立ち上がってフリードのタフさに呆れながら周囲を確認し、先程すれ違い尻餅をついているバルパーと実験体と思われる拘束された女性を確認する。
「救出は後だな。バルパー、フリード共々まずはお前を倒してから!……あれ?」
「じ、じいさん?」
啖呵を切っていざ戦闘再開、と思っていたが何故かバルパーが呆然とした様子で一点を見つめている。俺は勿論上半身を起き上がらせたフリードも揃って困惑しているとその視線が槍に向けられていることに気づき、自分達も槍を見る。先程の人間ミサイルで負担を掛けてしまったが、貫通撃も発動させているので物理的な耐性を無視出来ていたのである程度負担や消耗を減らせただろう。そして穂先の方も刃毀れとかも無く、穂先にトランプのカードが真ん中からぶっ刺さってるだけである……。
「「あ」」
それを認識した瞬間そのトランプの概要を知るフリードと知らない狩谷は理由違えどバルパーと同じように唖然とする。
「あ、ああ…あああああああーーーーー!?!?!?」
突拍子の無いバカの思いつきのお陰で、バルパーの夢と研究はそれを活かす直前のタイミングで本人の目の前で槍に貫かれ絶叫と共にものの見事に砕け散ったのだった。
「どういう状況だこれは…」
因みにアークエンジェルを倒し、その一連の流れを見ていたスパルトイも同じく後方から唖然としていた。
読了ありがとうございます。いや、うん何で自分はシリアスで行こうと思ったのに終盤辺りでギャク方面に走るんだろう…元々シリアス描写が苦手ということもあるんだろうけど。
闘鬼 スパルトイ
小規模の異界を潰していたときに出会った武闘派の悪魔。純粋な剣術では狩谷より上。ただ待機場所に困った狩谷が、一旦スパルトイの装備を外して『通っていた小学校の骨格標本が破棄されることになったけど思い出があるから貰って来た』というバレバレの作り話を両親があっさり信じ、狩谷と折紙の部屋に置物として置かれることになった時から仲魔一番の苦労人ポジションが決まった。今回もアークエンジェルを倒して意気揚々と戻ってきたら契約者がミサイルの如く敵ごと壁に衝突する謎の光景を見せられSAN値が減って骨格標本の時と同じように唖然とした可愛そうな戦士。因みに今回担当したアークエンジェルはアギを使える個体だったので何気にファインプレーをしていたりもする。
人間ミサイル(仮)
シリアスな描写の表現で四苦八苦していた時に息抜きでワールドトリガーを視聴していたら登場人物達が使うトリガーの一つ、グラスホッパーの物理を跳ねかす特性を「あ、何かテトラカーンと似てるな」と思ってしまったが故に考えついてしまったバグ技。こいつを思いついたせいでシリアスが壊れた。因みに【物理反射】では互いに攻撃が跳ね返り飛ぶことは出来ない為【物理無効】持ちだったからこそ出来る技になっている。
ツチグモ神父
多分今回一番頑張った人。元々武闘派だが勝てないと悟や否や自身の命すら捨て、替えの利かない人材一人を道連れにすることにのみに注力した覚悟ガンギマリの方で地下に落としたのも例え落下で生き残っても一人なら地下施設の戦力で十分倒せると計算してのこと。一番替えの利かない周回ネキを狙わなかったのは隙きがそもそもなかったのと、例え地下に落としても逆に地下施設の戦力を壊滅させる危険性があると長年の経験から来る直感で感じ取り、候補から外していた為。聖剣使いが良かったと言っていたのは上司であるバルパーがエクスカリバーに執着し、集めていたこともあり世話になった礼として最後の置き土産にしようとしたからだったりする。