◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい?   作:電脳図書館

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第五十八話になります!久々にAAをいっぱい使いたかったので書いて見ました。今回は狩谷の仲魔もAA付です。一体しか出ませんけど。


中野区で日常とコミュ9

【フリー霊能者編】

 

「おー結構集まったな!それじゃそろそろ説明を始めるぞ!」

 

狩谷が所有し、裏の人間が表の店を出しているショッピングモール「エデン」。その地下には、いざというときに逃げ込める高い霊的防御能力があるシェルターが存在するが、普段は立ち入り禁止のそこに今日はかなりの人の賑わいを見せている。しかしこれは緊急事態があったから避難して来たという訳では無い。

 

「本日は俺主催、ネオベテル、アルケミスト社協賛の"異界の悪魔ぶっ潰そうぜ祭り"こと異潰祭にご参加しただきありがとう。さて、今回の祭り開催に際しルールとかは大体既に告知しているが、開始前に俺の口から説明するのとその内容に質問や疑問があれば対応する為にこの場をもう受けた」

 

「「「「な、名前それでいいのかな?」」」」

 

「こういうのは変に捻んない方が良いんだよ」

 

参加者が誰もが思ったことを一蹴し、説明を続ける。

 

「今回の祭りの趣旨は、参加者的にはこの中野区を拠点としているフリーの霊能者の戦力底上げ、主催者的には人工異界の作成、その運用などいくつかの実験データを取ることが目的だ」

 

現在このシェルターに集まっているのは、狩谷が話した通り中野区を拠点としたフリーの霊能力者達。このイベントはフリーの霊能力者の受け皿になるように動いていた狩谷達が、数も集まって来たけど、それらの戦力をどう底上げしようかと思っていたときにいずれクベーラの力で生み出すラ◯ュタもどきの精度を上げる為の実験データも同時に取ろうと思い、立案したものだ。

 

「ルールはシンプル。俺達が作り出した人工異界内部に湧いている悪魔達をより倒し、スコアが一番大きかった者が優勝者だ。ソロで挑むもよし、パーティで挑むのもいい。当然ソロとパーティでのランキングは別で決めるから開始時間までに人工異界入り口付近に設置した事務所で申請してくれ。五位以上で賞品もあるぞ!」

 

「「「「おおおおーーー!!!」」」」

日本に名を轟かせているネオベテルと最近勢いを増しているアルケミスト社の協賛ということもあってか賞品に期待が高まっているようだ。とはいえ賞品にばかり目を向けずに質問してくる者も当然いる。

 

「はい、はーい!!そのスコアってやっぱり強い悪魔を倒した方が高くなるんだよね?」

「勿論だレヴィ。ただ力量に見合った相手と戦えよ?ディアーチェも王様ってんなら臣下の手綱ちゃんと握ろよ!」

 

「も、勿論だ!・・・だが下手な悪魔退治より苦労しそうなのは我の気のせいか?」

「安心しろ多分気のせいじゃない。シュテルとユーリはファローしてやれ」

 

「は、はい!」

「つまりはいつも通りですね」

彼女達は『マテリアルズ』というチームを組んでいるフリーの霊能力者達だ。狩谷と気安そうに話しているが、それは彼女達が元々メシア教過激派のとある研究所が作り出したデザイナーズチャイルドで過酷な実験を受けていたときに狩谷がその研究所を潰した際に保護した経緯があるからだ。

 

わざわざ作り出した(ユーリ以外の三人は有力な霊能力者の遺伝子が使われているらしい)だけはあり、総じて能力は優秀だが、年齢的には小学生ということもあり狩谷はすぐに手元に置かずにいる。

 

敢えてフリーにすることでこの世界のことを学ばせ、彼女達それぞれの道を考えさせようとしているという意図があるからだ。

 

「私もいいかしら。人工異界内でのスコアの集計はどうやるのかしら?あと内部の広さによっては悪魔と全然遭遇しないという状況もあると思うのだけど?」

「良い質問だマヨーネ。だがこの説明は俺の仲魔兼今回の人工異界の主であるこいつから説明して貰おう」

「そうね、私の子供達のことだものね」

中野区に集まったフリーの中でも上位の実力を持つマヨーネの質問に答える為に狩谷が召喚した見たことも無い悪魔を見て、ざわつかれているが彼女は面白そうに挨拶をする。

 

「この悪魔は・・・またとんでも無いものを従えたわね」

 

「ふふ、この姿では初めまして。でも以前の姿なら知ってる人もいるかしら?バフォメットから悪魔変化して今はシュブ=ニグラスよ。スコアの確認は私が産んだ悪魔達が担当するわ。黒子の衣装を着せてるから直ぐに分かると思うわよ?内部の悪魔については生まれる時に好戦的になるように設定しているから直ぐに皆の居場所を嗅ぎつけて来るわ。その代わり交渉は全然出来なくなったけど・・・それと一応救助とかの用意はしているけど戦闘をする以上もしもの覚悟はして置きなさい」

可愛い顔から怖いことを言うシュブ=ニグラスに冷や汗を流す参加者達。祭りとは言ってもこの業界では万が一があり得るのだ。緩んでいた空気も程よく引き締まっていったのを確認すると狩谷が締めに入る。

 

「他に質問は無いな?因みにランキング上位者の賞品については、それぞれ必要としているものが違うと思うのでメンバーが決まり次第こちらがそいつらに合ったものを用意しよう。この業界では価値があるものでも人によっては無用の長物なんてことは良くあるからな」

 

「折角いい成績を出してもそうなったら可哀そうなことになるものね。あ、最後に注意事項だけど参加者同士の戦闘や殺人、黒子悪魔達に攻撃を加えることは禁止よ?前者はこのイベントの趣旨から外れるし、後者はイベントの邪魔にしか成らないわ。破った悪い子は即座に失格になるし、ペナルティもあるから良い子にしている方が良いわよ」

 

「そういうこった。それじゃ開始時間までには所定の位置にある人工異界の入り口に集合するように!それまで解散!」

 

「「「「「「おおおおおおおーーーー!!!!」」」」」」

 

その後丸一日使って行われた初回の祭りはシュブ=ニグラスが産み出し配置した中ボスクラスの悪魔にイキってソロで動いていた中級以下の奴らがボコられたり、そいつらをソロでも問題無く倒せる上位陣に対して徘徊型の大ボスクラスの悪魔が戦闘中に乱入して来て三途の川を幻視させたり、「あ、これ戦闘はダメだけどそれ以外の妨害に関しては言及されてないじゃん!」ということに思い至った一部の参加者達が別の意味で暴れたりと色々伝説を作った。ネオベテルの掲示板でのライブ配信も好調だったが、何人かに少しトラウマが出来たようだ。

 

「まぁランキング上位者の賞品や、中ボスと大ボス悪魔を倒したら獲得スコアは勿論ドロップアイテム、経験値共に豪華だから次の開催も要望されてるけどな」

 

「入賞に届かない人達も大ボス悪魔は兎も角中ボス悪魔は、キチンとしたパーティを組めば倒せなくはないって設定にしたからそれ目当てで参加する人も出て来るでしょうね。ふふ、狩谷が伝えたかったことの一つよね?」

「ああ、中途半端な奴がソロでやっても死ぬだけだからな。サマナー以外なら尚更だ・・・祭りでは仲魔もパーティメンバーに数えているけどな」

 

「それにわざと作ったルールの穴も付いた戦法も何人かしていたわね。戦闘以外の妨害はそれなりに思いついた人たちはいたけどパーティ同士やソロ同士、パーティとソロでの協力はあまり無かったわね。参加者内での情報共有や取引はあったけど」

 

「わざわざ分けてランキングするとか言ったし、基本的に他の奴らは競争相手だからな。中々そういう発想には至らなかったんだろう。必要に応じて現場で野良パーティを作れるようにする為でもあるからな」

 

「かなり遠回りな啓蒙だけどフリーの人達は強制とかは嫌いそうだし、自主的に学ばせないといけないものね。でもこれだとパーティの一人をソロ枠に回して実質ダブル入賞とか出来るんじゃないの?それにパーティの人数は六人までだけで同じ手法で実質のパーティ人数が上限以上にも出来るけど・・・」

「この祭りは注意事項を守れば基本何でもありだ。それをやれるってことはそれなりに準備して来たってことだし、人数が多いほど悪魔達は寄って来るし、大ボスも人が多い所を狙う様にも設定しているからただ数を集めただけじゃ無理だ。その大人数をまとめ上げる優秀な指揮官がいるなら別だが・・・そこまで出来るなら文句はねぇよ」

 

「あーそういうこと・・・ふふ、こうして見直していると次回にしたいことがドンドン浮かんで来るわね!」

 

「だろ?だから次回も人工異界の主として一緒にやろうぜ!思ったより楽しそうだし」

 

「ええ、ええ!勿論喜んでその誘いをお受けするわ!我らが主様!」

その様に二人して盛り上がる様子を見ていた折紙や他の仲魔一同は『あ、これ次回はより酷いことになるな』と確信したそうな。




読了ありがとうございます!ネタが思いついたのでぶっこんで見た!因みに人工異界があっさり作れているのは中野区とその周辺の龍脈などを支配下に置いている折紙の協力があったりしたからです。シュブ=ニグラスが生まれてから一週間立つかどうかで、バフォメット時代より仲良くなってたりします。少女の姿ですし、元々龍や邪神とは相性良いという設定がありましたしね。
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