◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい?   作:電脳図書館

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第六十二話になります!真5の完全版楽しみですね・・・結構シリアス成分多めみたいですし・・・え、うち?7割くらいギャグですけど?


中野区で日常とコミュ13

【折紙編】

 

「ふぃー、今日も疲れたな。ここ二週間平和だったけど」

 

「・・・色々あった気もするけど五勢力の抗争よりはマシ」

家を建てるときに自室(義兄妹共用)に備え付けた檜風呂にいつも通り二人で入る。昔折紙が中学に上がったタイミングで一緒に入るのを辞めようかと思っていたのだが、折紙が物凄く拗ねた為今も一緒に入浴している。

 

「はは、でも結果的に良い戦力強化にもなったしイリナ達が帰ってきたときに面白い話をしてやれるだろう」

 

「戦力強化した結果もっと厄介ごとに巻き込まれるフラグ?」

「ありそうだから止めて」

 

他愛もない会話を湯舟でしながら二人して温まる。偶に地下の支部に備え付けた大浴場を使うこともあるが、ここは折紙と二人で寛げる場所の一つなのだ・・・それ故に本音もこぼれていく。

 

「それにしても短期間に随分遠くまで来たもんだ。厳密には六年前のあの事件からだからそんな短期間じゃないけど」

 

「・・・うん」

 

今までを振り返っていると折紙が急にしおらしくなる。六年前の事件のことで隠していることがあるからだろう・・・責任感の強い奴だ。

 

「大丈夫だ。前に行ったろ?お前を信頼してるって」

 

「っ!?・・・カリヤの為だけじゃなくて私自身の保身の為でもあるのに?」

「別に保身が入っててもいいじゃないか。誰だって嫌われたくはないもんだそれが家族ならなおさらさ」

 

「・・・もし、互いに譲れないことで戦うことになっても同じことが言える?」

 

「ふむ、お前が抱えてることは俺と殴り合うことになるかも知れんのか」

 

ここでそんなことにはならないと言えれば楽だが、内容どころか概要も知らないくせにそんなことを言っても意味はない。ならばいっそのこと

 

「いっそのことその時は全力で殴り合えばいいさ。兄妹喧嘩なんて珍しくもない、前世ではしょっちゅうしていたもんさ」

 

「兄妹喧嘩?」

目を見開いて俺を見る折紙。そういえば折紙との兄妹喧嘩は多少言い合うくらいで互いに手が出ることは無かったけ。

 

「ああ、口だけじゃなくて手も互いに出してさ・・・褒められたことじゃないとして互いに全力を出すことで理解できることもあるもんだ。だからその時は互いに恨みっこ無しの兄妹喧嘩をしよう!全力でな!そんでもって終わったら仲直りをすればいい!今までの口だけの兄妹喧嘩もそうだったらだろ?」

 

「・・・ありがとうカリヤ」

折紙の頭を撫でながら俺の気持ちを伝えるとしおらしくなっていた顔もいつもの表情に戻っていく。

例えいつか戦うことになったとしてもその先で理解しあえ、仲直り出来ることを信じているからだ。

 

「はい、それじゃこの話は終わりだ!風呂上がったらアイス食べようぜアイス!」

 

「なら私はバニラ」

「俺はストロベリーにするか」

 

「・・・少しバニラあげる」

 

「マジで?なら俺もストロベリー少しやるよ」

 

「うん♪」

折紙の笑みを見ると気持ちを切り替えられたようだ。やっぱり我が義妹には笑顔が似合うな!

 

風呂から上がった後は互いにアイスを食べさせあったりして就寝まで実に和やかな時間を過ごすことが出来た・・・何か通りすがりのロスヴァイセが俺たちの様子を見てダウンして他の仲魔達が介抱したりしてたけど。

 

「はい、あーん!美味しいか?」

 

「うん・・・カリヤもあーん」

 

「それはよかった・・・うん、王道なバニラもやっぱりいいな!美味しい!」

 

「やはりアイスはバニラが至高」

「昔からバニラが好きだもんな」

 

まぁ今は折紙の笑顔以外どうでもいいか。

 

【イリナ&ゼノヴィア&ワシリーサ編】

 

「ということがあってさ」

 

『うーん、流石は狩谷君が住んでいる町。一ヵ月くらい離れただけで色々起こっているわね』

『だが相変らず退屈はしなさそうな町だ。早く帰国したいものだ』

 

『・・・むぅ』

 

もうすぐイリナ達の用事が終わるということで互いの情報共有も兼てテレビ電話で連絡を取ることにしたが、ここ最近の出来事(折紙との風呂での会話など一部を除く)を話したらやれやれみたいな雰囲気を出されてしまった。

 

「なんだよその反応はー・・・どうしたイリナ?むすっとして」

 

『ロスヴァイセさんとデートしたんだ・・・』

 

「え、うん。視察ついでだったけど」

 

『むむ!・・・狩谷君帰ったら私もデートに連れてってね!場所は任せるから!』

イリナがテレビ電話越しに詰め寄ってくる。よく分らないが俺からの返しは一つだ。

 

「え、めんどい」

 

『めんどい!?』

「最近色々仕事を抱えてるから夜くらいしか時間がないしな」

 

『よ、夜!?さ、流石にそれは早いよ!えへ~//』

顔を赤くしてテレまくったイリナが画面からフェードアウトしていく。

 

「何を言ってんだこいつは。イリナは放っておいてゼノヴィア仕事で何かあったか?」

 

『仕事以外か・・・ああ、そういえばシスターの友達が出来たぞ!』

 

『アーシアちゃんね!聖女って呼ばれてるけど良い子でとても親しみやすい子よ!』

「へーシスターの友達か。良かったな!」

 

メシア教以外のシスターなら仲良くしても問題はないだろう。同じ一神教徒同士で通じるものもあったのだろう。

 

「あ、ワシリーサさん変な服進めてませんよね?」

 

『え、いやーその・・・』

 

『教会の神父さんがガードしてくれたから被害はないぞ』

 

「グッチョブ名も知らぬ神父さん!あとワシリーサさんは帰ったら懺悔な!」

 

『ちょっ狩谷君の懺悔って懺悔(物理)じゃない!それだけはやめてぇ~~!?』

 

そんな報告というより雑談をしていると画面から消えていたイリナが慌てた様子で戻ってくる。

 

『た、大変大変!!』

 

「どうしたイリナ、そんな慌てて」

 

『そ、それがアーシアちゃんが!アーシアちゃんが!』

 

「ああ、さっきゼノヴィアから聞いたシスターの友達か。その子がどうかしたのか?」

 

『あ、悪魔に誘拐されたって!!』

 

「何!?」

 

『本当かイリナ!?』

 

『ちょっと護衛は何やってんのよ!』

 

聖女を誘拐とかメガテン的に碌でもないことになりそうだが・・・くそ場所がバチカンだから手出ししずれぇ!!

 

「手を貸してやりたい所だから・・・外国、しかも一神教の総本山のバチカンだと不都合が多すぎる」

 

『それは仕方ないわ。狩谷君はネオベテルの幹部ですもの』

『手を借りれないのは残念だがそれで狩谷に迷惑は掛けられないからな。アーシアの件はこちらで対処しよう』

 

ワシリーサとゼノヴィアが気遣ってくれる。やはりまだまだ力が足りないな・・・。

 

「すまん、こっちからでも出来る限りの援護を「あー、もう!あのストーカーの仕業じゃないでしょうね!」・・・おいイリナ。今なんつった?」

 

『え、だからストーカー・・・は!?待って狩谷君!まだ確定情報じゃないから!落ち着いて!』

 

ストーカー、ストーカーか・・・うん。

 

「15分だ」

 

『『『え?』』』

 

「15分で戦力揃えて そ っ ち に 行 く 」

 

『ああああ!ダメだったーーー!?!?』

 

イリナの叫び声を聞きながらテレビ電話を切りエイナに携帯で電話を掛ける。

 

「エイナか。俺の及ぶ権限全て使って町にいる戦える奴らを招集しろ15分以内にな。そのあと折紙の【トラポート】でバチカンに飛ぶ。天使の力を解放すれば行けるはずだ・・・防衛?防衛義務のあるデパートの店舗持ちの霊能者がいるし、フリーの奴らも幾らか使えるはずだ。あとはちょっとレベル的には行く先を考えても動かせない朱雀に指揮を取らせろ。ドラグーン部隊は町中じゃ使えないからいつでも出られるように本社で戦闘準備させて待機させとけ・・・何をしに行くのか?そりゃおめぇ」

 

獰猛な笑みを浮かべながら少し怯えてる電話の向こうの後輩に応える。

 

「ストーカー狩りだ!」

 

ストーカー死すべし。慈悲はない!!!

 

のちに様々な国際問題に発展する今回の事件はこうして幕を開けたのである。




読了ありがとうございます!多少巻きましたがようやくコミュ回が終わりました!こんだけ続いたなら章を分けてやるべきでしたね。次回から本格的に海外編が始まりますのでお楽しみに!
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