◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい?   作:電脳図書館

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第六十三話になります!ヴェンジェンス前作よりも面白くてやりやすくなっているのは両方買った身としては嬉しかったぜ。


聖女とストーカー

【バチカンのとある教会】

 

「という訳で来たぞ」

 

「来たぞじゃないですけど!?」

バチカンに折紙の【トラポート】とした俺達は急いでイリナ達が滞在している教会に急行したのだがそこの管理者であるブンビー神父に止められ代表者である俺と折紙はブンビー神父、イリナ達とで一旦話し合うことになった。

 

「うわ、本当に来た」

「久々に直接あった幼馴染にうわとはなんだうわとは」

 

「まさか本当に15分以内に来るとは」

 

「本当元気よね~」

電話で連絡を取り合っていたとはいえ久々にあったがいつもの調子のメンツで逆に安心するわ。

 

「ブンビー神父、誘拐されたシスターの情報と誘拐の詳細を」

「え、あ、はい!!」

俺は兎も角高位天使の転生体である折紙にはタジタジになるようだ。

 

ブンビー神父曰くシスターアーシアは覚醒者で極めて回復に特化した能力で主に怪我人の治療などに尽力していたらしく、どんな人種、宗教の相手でも分け隔てなく接していてその姿と精神性から聖女と崇められるようになったのだとか。しかしある日市場に御遣いに行っていたときに悪魔に連れ去られてしまったのだそうだ。

 

「護衛いなかったのか?」

 

「勿論付けていました・・・しかし彼女はその手の特別扱いを好まないのもあって少し離れた所から見守っていたのですが、悪魔の気配を感じた瞬間に彼女の姿がかき消えたとのことです。その後周辺を捜索しましたのですが・・・」

「いなかったと」

 

「はい・・・」

 

ブンビー神父はそう言いつつ項垂れている。よく見れば顔にクマもあるし、碌に寝れていないのかも知れないな。

 

「うーん、聞いた感じ何らかの転移系スキルや魔法持ちの可能性が高いな。というかそもそもここバチカンだろ?対悪魔の結界とかないのか?」

 

「残念ながらその市場は所謂バザーのようなものだったので結界の外側だったのですよ」

「あー、一般人には結界の貼ってある場所とか分かるわけないしな」

 

「誘拐のことについては分かった。でもそれだけではストーカーということにはならない」

「あ、それは私達から説明するわね」

ブンビー神父が話してことだけではストーカーと決めつけることは出来ない、いやまぁ誘拐犯なのでどの道来た以上〆るのだが・・・と思っていたらイリナ達が証言してくれた。

 

そもそもイリナ達がこの教会に滞在しているのは彼女達それぞれの宗派から依頼された仕事をこのバチカンで済ませるさい滞在先として紹介されたかららしい。別にブンビーさん達はイリナ達にこの教会の仕事までさせるつもりはなかったようだが、性格は色々アレだが敬虔な教徒であるあいつらがそれに甘える訳もなく自ら手伝いを申し出たそうだ。そしてお手伝い中にシスターアーシアと出会い意気投合、仕事がないときは一緒に教会の手伝いや遊びに行っていたりしたらしいがそこで不審な気配を感じ取ることが度々あったとのこと。

 

「イリナそいつは悪魔じゃなかったんだよな?」

 

「うん、悪魔だったらとっくに斬りに行ってるよ」

「気配的に人間だと思うのだが、正直下手な悪魔より邪な視線を感じたな」

 

「おいおいゼノヴィア何でその時点で殴りにいかなかったんだ?」

 

「いや、ダメですからね!?」

悪魔より邪な視線とかすごい怪しいやんけ。すぐに殺すのはまずいにしても殴って拘束するくらい許されるとは思うんだけどな。

 

「こう言っては言い訳になるかも知れないがそういう視線を感じるのは決まって周りに人がいるときでな。あまり派手なことは出来ない、かといって半端に手を抜いて襲撃するのも相手が裏の人間だった場合危険なだけだからな」

 

「実害もないこともあってアーシアの護衛に徹した方が良いという結論になったのだけど仕事で離れてたときに誘拐されてしまうなんて」

「・・・折紙」

 

「うん、物的証拠は何もないけど相手が偶々護衛がイリナ達じゃないときに誘拐を実行するのは都合が良すぎる」

「恐らく人間の方がシスターアーシアを誘拐する為に情報を集めてたっぽいな。わざわざお前達が護衛しているときにも視線を向けていたのは厄介そうな護衛が彼女とは別行動を取る頻度や時間帯を調べる為でもあったんだろう。そして意図していたかは分からんが自分に意識が向いているときに使役していた悪魔に誘拐をさせたって所か」

 

「な、なるほど!となると犯人はダークサマナーですかね?」

「ああ。折紙、転移系のスキルや魔法を追えるか?」

 

「ここが私が手を加えた中野区じゃないから精度は落ちるけどバチカンにある地脈は一神教のMAGに染まっているから地脈に干渉して転移の痕跡を読み取れればいける」

そう言いつつも少し険しい表情をするのでいけなくないが難しいようだ。しかしここが一神教の総本山であることを加味しても直接手を加えた中野区の地脈の方が精度が上となると他の神話体系の影響を受けている場所の地脈の場合出来ない可能性が高いな。まぁ今は関係ない話だが。

 

「それじゃ現場に行くか。時間もあまり置かない方がいいだろうしな。」

 

「場所は護衛してた人達から聞いているから案内出来るわよ?」

「分かった案内はワシリーサに任せる。他にも連れてきた奴らから探索が得意な奴らを連れていくか。他にも何か痕跡があるかも知れない」

 

「連れといえばうちの主要メンバー大体連れてきているのよね?幾らなんでも過剰戦力過ぎない?」

「だってそこにストーカーがいるっていうから」

 

「そんな登山家みたいなことを言われましても・・・」

そんなこんなで連れてきたメンバーから探索で使えそうな奴らをピックアップしている中イリナから言われた過剰戦力という言葉を思い出すが、何か俺の直感だが出し惜しみしない方が良い気がするんだよなぁ。

 

それに犯人にも違和感を覚える。情報を集める頭はあるのに視線で見ているのがモロバレになるちぐはぐさから手慣れてはいるがいまいちプロという印象は持てない。

そんな奴がわざわざバチカンでシスター誘拐というデメリットばかりの命知らずな行動をするのだろうか?

 

「・・・他に情報が無い以上今考えても無駄か。探索の結果次第だが全部分かるような痕跡なんてないだろうしなぁ」

 

「ならばやることは一つ」

「「犯人捕まえて意地でも情報を吐かせる!」」

 

「・・・」←脳筋と言いたいけど折紙も一緒に言っているから言うに言えないブンビー神父

細かいことは殴ってから考えるのはネオベテルではよくあることだしな!




読了ありがとうございます!久々だけど投稿出来て良かった!モチベ維持頑張らないとな。
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