◯◯◯◯があって今にも死にそうなんだがどうすればいい?   作:電脳図書館

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という訳で外伝です。基本的にネタがここのキャラは本編に出る予定もあります。本家様もどうぞ使ってやって下さい。


外伝
縛りプレイを強いられた一般転生者(自称)とクソ雑魚夜魔二人娘の場合


どうも後藤道長です。前世、今世共埼玉県出身の高校二年生あだ名はメガネの一般転生者だ!・・・一般の転生者ってなんだろう?まぁ俺のことは今はいいのだ。問題は今俺が廃ビルで対峙している目の前にいるあいつだ。

 

「イヒヒヒ、まさか素直に来るとは思わなかったぜ!」

 

「・・・お前が俺をここに?」

 

「まぁな!ちょいと魔法の痕跡で誘導してだなってやっぱあいつらに聞いた通りこの俺様インキュバスのことが見える見てぇだな?よしよし」

 

「インキュバス・・・ん、あいつら?」

 

まさか他にもいるのかと辺りを警戒する。するとインキュバスが嘲笑う様に笑みを浮かべる。

 

「分からないか?なら今日の為に頑張ったあいつらも報われるってもんだ!おら出て来な下僕共!」

 

その呼び声に応える様に廃ビルの影から三人の人影が現れる・・・あ!あいつらって!?

 

「ミカヤ、薙切お前ら何でいるの!?」

 

人影は俺の学校の有名人の姿に変わる。二人共派閥だの取り巻きに常に囲まれている影響力のある人間だが・・・。

 

「くくく!そうお前の学校の学友だ!だがそれ以上に意外と一途な奴らでな・・・告白を断られたことくらいで我慢できねぇそうだ」

 

「そうか・・・貴様傷心の彼女達をたぶらかしたのか!」

 

確か彼女達は最近学校を体調不良で休んでいると聞いていたがここにいたのか!学校ではフラれたことが要因じゃないかと噂されていたがやはりか。

 

「おいおい俺だけのせいにするなよ?こいつらが無理矢理にでも意中の相手をものにしたいって言うから俺の力とMAGで同胞に迎え入れたわけよ。確か人間では悪魔化って言ったっけな」

 

「え、あいつらから言い出したの?」

 

「俺も最初はただ魅了の力を貸す程度の契約なつもりだったんだがな・・・さて、あまり彼女達を待たせるのも悪いからな。ほら契約通り連れて来てやったぜ!思う存分魅了し、精気とMAGを吸い付くしてやんな!」

 

『嫌よ』

 

「・・・え?」

 

笑い声を挙げながらインキュバスは彼女達に指示を出すが普通に拒否られインキュバスの顔が固まる。

 

「あのー」

 

「ん、なんだよ?」

 

「いやそのさっきの言い方だとまるで俺が二人の意中の相手に聴こえるんですけど」

 

「聞こえるも何もそう言った「はぁ!?こいつが意中の相手ですって!?違うわよ!というか誰かも知らないし!」・・・はぁ!?」

 

インキュバスの言葉に薙切がキレ気味に反論する。まぁ確かにその通りなのだがもうちょっと言い方を優しくして欲しい。

 

「え、でも黒髪の男性で霊が見えるほどの高いMAGの持ち主はあの学校でこいつだけだったぞ!」

 

「それだけでの情報しか教えて無かったのかよ!?もっと詳しく容姿とか教えてやれよ!」

 

「慎吾が霊が見えるという情報は同じクラスの薙切が持って来たはずだが」

 

「そんな、移動教室で沖縄に行ったときの肝試しであいつ確かに霊が見えるって」

 

「ああ、それ多分冗談だぞ」

 

「え、そうなのか?」

 

ミカヤ先輩と薙切に俺が即座に否定するとミカヤ先輩が驚いた顔をこちらを見る。

 

「いやだってあいつが「この先に霊の気配を感じる!」とか言ってたとき背後で日本兵の霊が微笑まし気に見てたし」

 

『マジで!?』

 

「マジマジ、多分見守っててくれてたんだろうな。俺が見ていることに気付くと帰りに敬礼してくれて俺も返したな・・・いい人だったよ」

 

なるほど、その時のことを誤解してインキュバスに伝えたからこうなったのか。確かに魔法の痕跡なら他の人間に気付かれず霊感の強い奴を対象におびき寄せられるということなのだろう。

 

「敬礼・・・ああ、あんたメガネ?そういえば敬礼をしていたわね。まぁ興味が無かったから忘れてたけど」

 

「せめて同じクラスの奴の顔くらい覚えてくれよ」

 

「覚える価値がない人間だってことではないのか?」

 

思い出してくれたようだが認識が割と酷いな。おい!

 

「一応後藤道長って名前があるんですけど」

 

「は?何で私達が貴様の名前を覚える必要があるの?慎吾の友人Aの認識で十分でしょ、寧ろあだ名で呼ばれていることを光栄に思いなさい」

 

「そもそも慎吾以外の人間の記憶はあまり鮮明ではないがな。家族も怪しい」

 

あれ?こいつらってこんな性格悪かったっけ?キャラは濃かった覚えはあるがここまで悪い意味で酷くはないはず。いやまて落ち着け俺、どうみても記憶障害が起きているし、恐らく悪魔化した影響とかで精神が悪魔寄りになっているのだろう。

 

「だが流石に生きては返せないぞ?」

 

「そうね。モブとはいえ間違って連れて来ちゃったし訳だし痛み無く終わらせてあげるわ」

 

まるで部屋に入って来た羽虫に見せる慈悲の様に薙切が俺を殺そうと【ムド】を行使する。特に親しくしていなかったとはいえここまでぞんざいに扱われると少々傷つく。

 

「まぁダメージ的には効かないけどな。一応いたぶらず殺さないだけまだ人の心が残ってるってことで良いのかね?」

 

「な、なんで無傷!?」

 

「何でも何も、呪殺対策は必須だから。この業界は」

 

「!?お前まさか!既に覚醒して!」

 

インキュバスが焦った顔に変わる隙にポケットに入れていたマハジオストーンを床に落として発動する。

 

「ぐわーーーー!?こ、これは雷属性の!」

 

「悪いなこっちは耐性持ちなんだ!先手必勝でいくぜ!こいバッファ!」

 

そしてCOMPから俺専用の造魔型デモニカであるバッファを装着し、インキュバスに突撃し壁に衝突する。

 

「が!?お、お前は!」

 

『ZOMBIE···(wooooo···)』

『READY FIGHT』

 

「仮面ライダーバッファってな!でもやっぱ仮面ライダーならベルトで変身したーい!」

 

【覚醒者 後藤道長 Lv25】【造魔 バッファ Lv20】

 

説明しよう!システム上COMPで召喚と共に装着するので原作通りの様にベルトで変身とはいかないのだ!勿体ねー!

 

「切り裂けゾンビブレイカー!!!」

 

【物理プロレマ】【コロシの愉悦】【毒追加】【絶命剣】

 

不意打ちでこのデモニカ専用武器であるゾンビブレイカーを振り下ろす!

 

「いだだだだーーー!!」

 

「今日はあの二人のこともあるし、ジオストーンを惜しみなく使ってやるぜ!」

 

「はびゃー!?」

 

ゾンビブレイカーで動きを止めながら懐のインキュバスの弱点を突けるジオストーンを連発して速攻で潰す。

 

「ぐ、流石に耐性があるとはいえちょい巻き込まれダメージがキツイが二人は【バインドクロー】で捕まえ・・・あれ?」

 

壁から這い出ると目の前には二人が倒れてる!?え、何で?と、取り敢えずCOMPでアナライズと。

 

「【夜魔 ミカヤ・シェベル Lv2】、【夜魔 薙切えりな Lv2】・・・レベルひっく!?あいつらこんなのでイキってたのか!?」

 

やばい、流石にこんなレベルでマハジオストーンなんて受けたら普通に死ぬ。というか死んでる!早く【リカーム】せねば!

 

『待つのだ道長よ!』

 

「は、この声はハデスさん!」

 

俺が慌てて【リカーム】をしようとすると長い付き合いのギリシャ神話の神であるハデスさんから神託が届く。実は俺は冥界などの要素と相性がいいらしく割と覚醒して最初のころに加護を貰ったのだ。ついでに最近造魔型のデモニカにも加護を貰いレベル上限を上げて貰ったりしている。

 

『この娘達はお前と比べるとびっくりするほど霊能関係の才能がない!その為霊的耐性が低いお陰で大分悪魔化が進行してしまっている。幸いまだギリギリ人間の肉体を保っているがこのまま蘇生させてしまえば神話再現でレベルが上がり完全に悪魔になってしまうぞ!』

 

「マジでか!?そんじゃどうすればいいんすか!」

 

『案ずるな、早い話魂と肉体を人間側に引っ張ればいいのだ。意味は分かるな?』

 

人間側に引っ張る?何かそんなこと昔聞いたことがある様な・・・あ、なるほど!

 

「つまり悪魔召喚プログラムでの契約ですね!」

 

『その通りだ!悪魔を使役する契約は悪魔側、人間側双方の存在に影響を与える。人間が悪魔に寄るリスクもあるが逆に悪魔を人間側に寄らせることも出来るのだ!』

 

「よし、では契約を!・・・あの契約って死んでても出来るんですかね?」

 

『あ』

 

「ちょもおおおおおお!!!」

 

ハデスさんあんた冥界の神のくせにそこ忘れんなよ!!

 

『契約契約・・・私の加護で与えたゾンビ化と使役能力で疑似的に蘇生させてCOMPで契約させれば・・・あーしかしゾンビ化が解けんか!』

 

「やばいよやばいよ!どうすれば『お困りの様ね!』『は、その声は!?』あ、貴女は!」

 

「『ベルセポネ(さん)!?』」

 

『お久しぶりー道長。少し駄弁りたい所だけどちょっとそれどころじゃないから行き成り本題、貴方私の加護も受け入れなさい。そうすれば限定的ではあるけどザクロの権能が使えるはずよ』

 

「ザクロ?え、でもそれ神話的には割とデメリットある果実でしたよね?」

 

『それを利用するのよ。私の神話は知っているわね?私はザクロを口にしたことで一定の期間は冥府でしか生きられないようになってしまった。正確には冥府の食べ物ならどれでもいいのだけどそれでもザクロはその神話を発端に神秘を帯びた。存在出来る境界を定めるという神秘がね、なら私の加護と夫であるハデスの加護を併せ持った貴方が人間界で取れたザクロを与えれば』

 

「一種の神話再現で人間界に存在するものとして定められる!それから蘇生すれば人間界との繋がりの強さでギリギリ完全な悪魔にはならないと。死体に食わせる感じで大丈夫なのか?」

 

『大丈夫よ、元々冥府の食べ物であるザクロは死者の為のもの。死体に用いても問題はないわ』

 

『流石は我が妻見事な作戦!だが限定的な権能の行使故ザクロの権能の有効時間も短時間な筈だ。蘇生したら問答無用で即座に契約を行え!』

 

「な、何か色々こじつけが凄い気がするんですけど!」

 

『気にするな!悪魔関係は大体概念バトルの様なものだ!それよりも早く行動を起こさねば娘達がMAGに還元されてしまうぞ!』

 

「考えてる時間もないか、そんじゃまずは・・・ザクロ買って来ます!」

 

変身を解除して急いで近場のスーパーでザクロを二つ買い急いで戻る。

 

「よし戻ったぞ。早速加護を貰ったら食わせて『その前に一つ』はい?」

 

『貴方が今やろうとしていることには手痛い代償を貴方に求めるわ。しかも本来同じ学校で顔を知ってる程度の繋がりの相手に支払うには明らかに釣り合わないもの。それでもやるの?』

 

代償・・・パッとは思いつかないが彼女が言ったことだ何か確信があるのだろう。引くなら今ということなんだろうな。でも・・・

 

「昔俺は人生のどん底を味わいました。助けを求めて手を伸ばしても振り払われ、騙されて。でもそれでも救いがあると足掻いて足掻いて足掻き切りました。まぁ結局助けてくれる救いの手なんて現れてくれませんでしたが・・・多分程度が違うとはいえ彼女達の人生のどん底の一つは今なんです」

 

恋に敗れて荒れるなんて男女問わず良くあること。ただ運が悪かったのは俺の様に掴んだ手が碌でもなかったことだ。だが前世の俺とは違いまだ彼女達には希望が残っているし、何より同じ目にあった俺が救いの手を差し伸べられる立場にいる。

 

「ならその絶望を知るものとして彼女達に手を伸ばしたい。救いの手なんて言うつもりはないですけど・・・ここで何もしないのは過去の俺を否定することだ」

 

彼女達なりに足掻いた結果が今なのだ。だったら悪足掻きの先輩として後輩に手を伸ばしてやらなきゃな。

 

『なるほどね、いいわその覚悟をかいましょう!持っていきなさい私の加護を!』

 

「ペルセポネさんのお力お借りします!ザクロの二人の口にシュート!からの【リカーム】×2だ!!!」

 

「「う、ここは・・・」」

 

「目覚めたか二人共!」

 

「貴方は・・・確かメガネ君?」

 

「ああ、慎吾と一緒にいる所を何度か見たな」

 

うん、本名を知らなかったり何か慎吾の次いでみたいに覚えられてたが言動と記憶が元に戻ったからヨシ!

 

「今は俺のことはどうでもいい、まずはお前ら自分がどういう状況になっているか自覚はあるか!」

 

「えっと・・・確か告白を断られて」

 

「小柄な男に話しかけられて・・・っ!そうだその男、いや悪魔と私達は契約を!」

 

「そこまで思い出せたなら自分達が完全に悪魔化しかかっているのは分かるな?元には戻れ無くても人間でいたいなら契約しろ契約!!」

 

「ちょちょっと待ちなさいよ!契約っていったい」

 

『ザクロの効果が切れるまで後一分』

 

「ちょっとじゃないの!時間が無いからとっとと契約してくれお願いだからー!!!」

 

その後俺の剣幕に押されたのか契約を結ぶことはでき、如何にか二人の悪魔化は進行が停止した。そして掲示板でスライムニキにこの件を報告し、【トラポート】で博麗神社まで飛ばして貰い二人を医療班に預け体調をチェックして貰ったことでこの件は終了した。まぁその後の後始末の方が大変だったのだが

 

「医療班からの報告だと幸いインキュバスに悪魔化以外では何もされていないらしいわ。それにゾンビ仮面ニキとの契約が続いている限り悪魔化の進行は抑えられるそうよ・・・まぁ言いたいことが無い訳じゃないけど彼女達の様子からして私が対応するにしても間に合わなかったでしょうし、その場で出来る最善の策だったから今回はお説教は見逃してあげる」

 

「すみません脇巫女ネキ。デモニカの件といいご迷惑をお掛けして」

 

「デモニカの件は私よりも制作班が主体だから気にしなくていいわよ。で、こっからが本題なんだけど」

 

脇巫女ネキが入って来なさいと声を掛けるとミカヤと薙切が入って来る。

 

「あ、二人共無事で何よりだ」

 

「道長殿、仔細は医療班の皆さんから聞き及んでいる。今回の件巻き込んだことと悪魔化していたとはいえあの言動・・・どれだけ謝罪しても足りないだろう。その上私達を助ける為に尽力して下さった御恩は一生忘れぬ!」

 

「・・・借りを作ったわね。ありがとう」

 

ミカヤが頭を下げ薙切もぎこちないながらもお礼を言ってくれる。それを見て助けられた安堵と前世の俺とは違い助けられたことにほんの少しの嫉妬を抱く。全く俺自身で助けて置いて嫉妬もなにも無いだろうに。

 

「感謝しなさいよ?インキュバスがもっと悪質な場合や道長がCOMP持ちじゃなかったら助けられなかっただろうし」

 

実際インキュバスに性的な意味で犯されていればとっくに悪魔化が完了していただろうしな。巻き込まれたのが俺がCOMP買った帰り道であったこともあってちょっと前にずれていたら人間としては死んでいただろう。

 

「脇巫女ネキ本題本題」

 

「おっとこのまま説教しちゃう所だったわ。三人を返す前に今回の件でゾンビ仮面ニキこと道長が負った代償のことについて話さないとね」

 

「代償ですって?」

 

「そりゃそうよ。この業界では何事にも代償が付き物・・・特に今回は道長の人生に関わることだしね」

 

「「っ!?」」

 

俺の人生に関わることと聞いて二人共驚いたような、困惑するような視線を向ける。まぁ傍からみたら特に親交もないのにここまで重い代償を払うとか不審がられても仕方がない。

 

「まずは一つ目は・・・元々貰っていたハデスの加護に続いて伴侶であるペルセポネの加護も与えられてしまった。冥界の神二柱の加護を受けた以上まず間違いなくあなたが死んだらギリシャの冥界に魂は渡るわ。つまり貴方が死後両親と再会することは出来なくなったわ」

 

「あーやっぱりか」

 

今世の両親は既に死別している。息を引き取る時に約束したあの世でもう一度会うという約束は果たせなくなったが俺が転生者であることを信じてくれた両親なら分かってくれるだろう。

 

「二つ目は悪魔召喚プログラムの仕様の問題なのだけど・・・道長はこれから一生貴方達に召喚枠を二つ使うことになるわ。人間の身体はCOMPには格納できないからね。因みに二人は知らないから教えとくと一度に召喚出来るのは"3体"までで道長が着ていた鎧、造魔型のデモニカを使用するのにもう一枠使うわね」

 

「な、巫女殿・・・それはつまり!?」

 

「ええ、つまりデモニカの分を入れればもう彼は悪魔を召喚出来ない、実質仲魔を増やせないと言っているようなものね。しかもあなた達二人は霊能の才能が正直いって低いわ、当然道長の戦いにはついてはいけない・・・分かる?この終末が近づく現状で彼はサマナーとしての道を投げ売って自分とデモニカ、実質単身で戦い抜くことを決めたということよ?」

 

「「・・・」」

 

「それに召喚もただじゃない。まだ人間の肉体が残っているからマシとはいえ二人分の召喚に必要なMAGを常に払い続けることになる。道長のMAG量は平均(転生者基準)だからそれなりに重い出費のはずよ」

 

絶句する二人。後で知ったことだが今回対峙したレベル20ちょいのインキュバスが現在の野良悪魔の平均レベルより下だと医療班の説明で聞いていたらしくそれよりはるか格上の悪魔に対峙しても味方を呼び出せない俺の状況を理解して背筋に冷たいものが走ったのだそうだ。

 

「ほ、他に仲魔を呼ぶ手段とかはない・・・の?」

 

「管狐とか無いわけではないけど直ぐには無理ね。あれを扱うのに覚えなきゃならないこともあるし譲渡にも少なくない費用が掛かるわ」

 

「というかCOMPを買うのに貯金叩いたから最低限の消耗品を買い足す費用くらいしか手元にないしな!」

 

「この組織の仲間に応援を頼むのは無理なのか?」

 

「厳しいわね、今戦える人材は地方に回してるしそもそもその人達だって守るものがあるわ」

 

「まぁこれでも融通してもってる方なんだぜ?東京都の霊脈に引かれてレベル高めの悪魔が来るときがあるが帝都結界で東京都圏内に入れないからその周辺をうろうろしやがるからな。おかげでこの前レベル40台の悪魔と出くわして死に掛けたし、ギリギリ勝ったけど建設中のビル倒壊させちゃったから「貯金も貯まったからCOMP買わないとそろそろ死ぬんじゃないか?」と考えて買いに行ったわけだし・・・こうなっちゃったけど」

 

「40台!?」

 

「建設中のビル倒壊って全国ニュースになってたあれ!?」

 

「はは、如何せん俺達の街周辺には俺以外のネオベテル所属の霊能者は勿論他の霊能組織すらないので一人で頑張るしかないのだよ(白目)」

 

現状の状況の悪さを理解出来たのか思案するに険しい顔を作る。俺としては二人の診断中に考えていたこととほぼ一致していたので特に言う事はない。

 

「別に二人は日常に戻ってくれて構わないさ。あ、でも念のため定期的に様子は見に行かせてもらう「待ちなさい」・・・ん?」

 

「ここまでされてはい、さよならする程薄情じゃないわよ」

 

「無論だ。巫女殿、資質がないことは承知している。が、私達だけ知らんぷりなどする訳にはいかない・・・元々は私達の過ちどうにか出来ないだろうか?」

 

「日常への未練はないの?」

 

「無い!元より私が修める天瞳流に置いて受けた恩は必ず報いることは掟の一つだ。道長殿が、いや道長様が戦っているのなら共に行かねば天瞳流の名折れです」

 

「私はミカヤみたいにご先祖が武士とかじゃないから未練は捨てきれないでしょうけど・・・あの街はお爺様とお母様の街よ。悪魔なんかに荒らされてたまるもんですか!」

 

二人揃って啖呵を切る様子を見て何だかんだで霊能分野を除けば傑物の器だったのかもしれないな。特に薙切は俺達の街の有力者の娘だし。

 

「分かった。ならあなた達を短気覚醒コースにぶちこむわ。半分悪魔になっているから覚醒じゃなくて最大レベルの限界突破目的だけどね。致死率5割以上の試練じゃないと意味ないから覚悟しなさい!」

 

「望む所!」

 

「やってやるわ!」

 

「あ、あれか・・・いや俺が覚醒したのもそのコースだったけどキツイんだよな」

 

当時を懐かしむ様に苦笑をしていると脇巫女ネキがこちらにも顔を向ける・・・あれ何かいやな予感が

 

「あ、道長は私が直々に組んだ特訓をしてもらうから。強くなりたいんでしょう?」

 

「・・・え?」

 

今回の一番の代償ってこれじゃね?俺の心の呟きに聞いているはずのハデスさんとペルセポネさんの応答は無かった。

 

 

 

 

 

「参る!・・・ってスライムの数が多くないか!?キャ!」

 

「ちょっと待ってこれ回復とか追いつかないわよ!?わっぷ!」

 

「あ、二人共スライムの波に飲み込まれた!?ってあぶね!キンキさんあんた本気で殴ったでしょ今!え?【食いしばり】あるから大丈夫?いや普通にメッチャ痛いヘブウウウ!!」

 

『うわ、地獄かな?』

 

『頑張るのだ我が氏子よ!』

 

「俺まだ氏子じゃないフゲ!?」

 

・・・まぁこんな感じでしばらく揉まれましたとさ。




読了ありがとうございます!道長達のこれからは本編でも偶に出しますが短編でまた出るかは気分次第かな。因みに道長は一番最初にネオベテル産の造魔型デモニカを買ったという設定もあります。制作班としては初号機のデータを取って後の造魔型デモニカに生かそうと思ったら主人と同じ神の加護を受けてしまいレベルの上限上昇や「流石に原作通りのゾンビ化の毒はヤバいだろう」とオミットして普通の毒だけのつもりがハデスの加護のお陰でゾンビ化が出来る様になったとかの各種強化のイレギュラーが起こって「こんなデータいかせねぇよ!」とかなったりしました。本編で言ってたデモニカの件とはこのことです。なおベルセポネが気を効かせて造魔型の方にも加護を与えたのでまた色々強化されてます・・・まぁそれでもキンキにはぶっとばされるんですけどね!あ、因みに道長のコテハンは名無しのゾンビ仮面ライダーです。ゾンビ仮面ニキの由来ですね、あとこの話の時系列的は鬼ヶ島発見の少し前です。

ゾンビ化
基本道長は悪魔にしか使用しませんが一定時間の間対象を種族「屍鬼」の悪魔に変貌させ使役することができ時間経過後は身体が崩壊し、魂をハデス神の元に送る能力です。ゾンビ化出来るのは道長単独のレベル未満の存在に限定され素体ごとのレベルに応じて変貌出来る屍鬼のレベルと悪魔の種類が決定します。大体同レベルくらいの屍鬼に変えられると思ってください。因みにベルセポネの加護を得たことで生み出す屍鬼が強化されたり、使役可能時間が延長されました。
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