拝啓、百合に挟まらないと世界がポップに滅ぶようなので 作:ああ
ミヤビがこの世界。『自縛猫のラプソディー』について知ってることは左程多くない。プレイしてから既に二年か三年かを越していたというのもある。だけど何より、プレイヤーとして惜しい展開が多くグラフィックも美麗というには劣る。一昔前の恋愛ゲームを百合を主軸に焼き増ししたような、有り体に言って凡作だったからに他ならない。プレイ直後なら思い出せることも多かっただろうに、様々なゲームに手を出すのが趣味のミヤビは他のゲームをすればするほど記憶が掠れていった。結果的に、設定は良いけどなんか全体的に薄味だったよなあアレ、くらいの印象しかこのゲームにはなかった。悲しいことに。こんなことになるなら二周目とかすればよかった。まあ過去の自分にそう言い聞かせられる機会があったとしてもやらないだろうけど。今後ゲームの中に転生することになるから昔やった百合ゲーの予習をした方が良いよ、とか誰がそんなことを聞いて素直にうんと頷きコントローラーを握るというのか。間違いなくミヤビはそんな時間があれば話題の新作を追う方を優先する。というか実際ミヤビはそうしていた。
百合ゲーという以外にあまり印象が無いこのゲームではあるけど、一応ミヤビが知ってる情報はいくつかある。
まずヒロインの一人がガチでヤバい。このゲームは周回システムを採用してて、一周目はどれだけ好感度を上げても必ず固定されたヒロインと最後にはくっ付くことになる。それがウーネという女の子だ。ウーネは自縛愛呪という呪いを魔王からかけられている訳ありの魔族だ。普段は魔族であることを偽装しているけど、ある程度親密さを得た主人公の前ではそれを曝け出す。でも魔族なんて設定よりも、目を引くのはその身に掛けられた呪い。これはウーネが誰かを好きになって、愛するようになると発生する。魔力が暴発して膨れ上がり、とんでもない厄災が齎されるのだ。原作でどんな描写だったかは覚えてない。だけど最終的には主人公とヒロインだけが生きる世界になって、恋愛ADVでそんなのアリなの? と素で突っ込んでしまったのは未だに記憶がある。魔王がなんでそんな呪いをウーネに掛けたのはちょっと普通に忘れたけど、ともかく主人公はそんなウーネと一周目でくっ付くことになる。そうして世界が滅ぶ。まあ、意味が分からないけどそうなる。一応二週目以降になれば別のヒロインと付き合えたり、条件を満たせばウーネの呪いを解呪してハッピーエンドを目指すことも出来たはずだけど……どうすればその条件が達成できたかはまあ覚えてない。覚えてるはずがないって。だから明確に、死にたくないなら言えることは一つ。主人公とウーネをくっ付けてはならないということだ。
それから他のヒロインについても知識がほんのりあるけどそれは割愛して、自分のこと。ミヤビ・デュルヒオミン。今世での俺の名前。
ミヤビ・デュルヒオミンはプレイヤーの多くに「こいつが主人公でいいんじゃないですか?」という疑念を多くの人間に植え付けたことで俺も印象に残っていた。というのも主人公たちが入学する学校、メルヘルン魔法学園に入学できるのは女子だけだからだ。正確に言えば魔法の素質があるのは女子だけだからそうなっているだけ、という設定で事実上の女子高となっている。そしてミヤビ・デュルヒオミンはそんな中で学校唯一の男子生徒の訳で。ただミヤビ・デュルヒオミがその姿のまま通っていたのかと言えば否である。女子社会で異物として叩かれるのを恐れたのか、女装して通学していた。だからこそより手に負えない気がするが。どこのエロゲの設定だって。
女子高に男子が一人、これも一昔前のラノベで流行った設定を踏襲しているのだろう。しかし百合ゲーというコンセプトからメインキャラに昇格することなされず、ついぞ主人公にヒロインの好感度を教える脇役の位置にすっぽりと収まった経緯がある。設定だけ見れば主人公っぽさ満点なのになぁ。にも関わらず、立ち位置が主人公にのサポート役と来たもんだ。設定を全く生かせてないキャラクターである。本当に。当時はヒロインよりミヤビを攻略させろー、だとかネット掲示板で良く見られたものだ。何だか懐かしい。懐かしいってほど時間……空いていないんだけどね。
あと、肝心なのは戦闘力。このゲームは百合ギャルゲーだけど、魔法という要素から分かる通り戦闘がある。RPGだから、レベル上げとか、魔法とか。一度でもゲームをしてれば見かけるような、テンプレートなやつ。あんまりパッとしないというか、正直恋愛要素を主眼にしているせいでRPG要素は凄い面白くなかった記憶しかないけど、まあ恋愛がメインだからそれでいいのかもしれないけど、ともかくキャラ性能だ。どれくらいミヤビというキャラクターが強かったかといえば、それはもう普通に弱い。ミヤビは仲間になるキャラじゃなくて、イベントで主人公と共闘するような形でプレイヤーはステータスを覗き見ることができる。攻撃力を表すSTRとか防御力を表すDEFとか、その詳細は覚えてないけど大したことがない数値だった。確か、主人公より10レベルは低いようなステータスだったような。正直雑魚だな、お荷物だな、とか考えた気がする。
つまり、つまり? 俺は弱いのかもしれない。かもしれない……ではない。弱い、と思う。戦ったこととかないから、分からないけど。喧嘩すら最後にしたのはいつだっけ? 確か、小学校のとき……にもやった記憶は無いし。自分でもあまり波風を立てるような性格じゃないから、と言えば外面がいいけど。本当はただ他人と関わりたくなかっただけで、意見を衝突させるのが面倒くさかった。怠かった。だから何かあればなあなあで濁して、自分を曲げて、周囲を誤魔化して、物事を丸く収めるのが俺なりの処世術だった。弱い……確かに弱いのかもしれない。俺。戦うとかじゃなくて、精神的に。社会的にも。
それじゃ駄目だと頭の後ろで自分が囁く。ミヤビが囁く。
だって、死ぬかもしれない。主人公とウーネがくっ付いたら、それが一周目の主人公だったら、確実に死ぬ。世界が滅んで……滅ぶ? よく考えれば滅ぶといっても加減が分からない。人類が滅亡したとゲームでウーネは言っていた。一人のプレイヤーでしかなかったミヤビも大して考えず、滅んじゃったのかーと気軽に捉えていた。所詮はゲームだし、作り物だし。現実はどれだけ嫌なことがあっても進み続けるから、関係ないなって。でも、本当にそうだろうか? ウーネがそう思い込んでいるだけで、本当は死なないかもしれない。死なないかも……かもなんて、そんな可能性に賭けなきゃいけないのか?
いや、まだある。主人公がウーネ以外とくっ付くかもしれない。或いは主人公が2周目以降でウーネを救う可能性だってないわけじゃない。……なんて、可能性を色々と羅列する自分に嫌になってくる。こんなの結局たらればでしかない。でも、そのたらればに掛けて死ぬ。死ぬだけじゃない。世界が滅亡してしまう訳だ。色恋の結末として。
馬鹿げてる。変な笑いが出そうだ。
一頻り歪んだ笑いを堪える。まずは、強くなりたい。世界を救うとかはどうでもいい。取り合えず、このファンタジーで自分が死なないくらいには、強く。強く。
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主人公であるシオンがウーネと仲が良いとミヤビが断じたのは昨日の夕方のことだった。判断材料として一応、ゲームの知識がベースだ。入学してから丁度一カ月の放課後の教室で確定イベントが起きる。その日、シオンは授業が終わってても寝ていて気がつけば夕方。そこに現在一番仲が良いヒロインが現れ、会話イベントが起きて……とか、そういう流れだった気がする。例によって詳しくは覚えていないけど
ミヤビはその日を見計らって、帰るふりをして廊下の物陰に隠れていた。物陰というか、男子トイレの曲がり角というのが正確だったけど。何だかストーカー紛いのことをしているな、てか傍から見たらガチストーカーじゃ、とか微かに考えた回数は5度くらい。微妙に悪いことをしている気持ちになりつつも、そのままヒロインが廊下を通りすぎるのを待った。ヒロインは恐らく、教室に向かう途中でこの廊下を通るはずだ。放課後の教室でも待ってみたけど、結局爆睡するシオンを除いて全員帰宅してしまったし。要するに、一度教室に出たヒロインはシオンと会うために戻ってくる、と考えるのが妥当だ。どうしてそんなことをするのかは分からないけど。普通に授業後の教室で話せばいいと思うけど。まあその辺はゲームだし、深く考える必要は実はないかもしれない。
とにかく、その後の事は省略しよう。あんまり思い出したいものでもないし。
シオンとウーネが教室で話していることを確認したから、シオンが最も仲が良いのはウーネで確定と言える。ただ正確には現時点、という言葉が相応しい。これでウーネ√確定じゃない訳だし。最初の分岐点ってだけだから、そう重く考える必要もないのかもしれない。だけどさ。やっぱり、最悪だなって気持ちは歪めない。他のヒロインなら安心できた。ウーネとのこの初回の会話イベントさえ回避できれば、ウーネ√には二度と突入することはなかった……はず。胡乱な記憶だけど、確かそう。けどそんな知識はもう役に立たない。シオンと仲が良いのはウーネ。それに間違いはない。この目で見たし、割り込んじゃったし。いや割り込んだのは良いんだけど……そうしないと本当に世界滅んじゃうし……俺とか簡単に死んじゃうし……。
……これからどうすればいいんだろう。
正直、分からない。今日みたいに場当たり的な行動で何とかなるなんて、そんな楽観な考えは流石に持てない。もっと積極的に、二人が別々になるよう行動しないと。今までもやってなかったわけじゃないけど、今後はもっと積極的に。死なないために。
でも、嫌だな。やっぱり、仲が良い二人の仲を断ち切るような画策を練るのは心苦しいし。まるで俺が悪者じゃないか。いや、悪者なんだけど。誰がどう見ても悪者でしかない。俺、悪いんだ。ははは……何だか馬鹿らしい。悪いんだ。だって友人同士に亀裂を入れようと考えてるんだもんな。そりゃ悪いし、何をやってるんだとも自分で思う。人間関係なんて得意じゃないのに。今も、昔も、前世だって。器用にやろうとしても失敗するタチなのに。
校舎の外に置かれたベンチに座り込む。嫌な一日だった。ミヤビは素直にそう思って、思いながら星を見てみる。星だ。輝いてる。燦々としてて、東京の空なんかよりよっぽど。綺麗だと、そう思える。
「こんなところで初めて見た。ミヤビ」
女の子の声だった。てか、聞き覚えが盛大にある。知ってる声。
「レインさん……どうしたの」
「さんって付けなくてもいいんじゃない。一カ月間、クラスメイトなのに他人行儀」
「他人行儀って言われても……」
クラスメイトなんて他人みたいなもんじゃん、という言葉は口の中で堪える。幾ら対人関係スキルに乏しいミヤビでもその言葉が空気を悪くすることくらいは分かる。
レイン。レイン・スチュエル。学園でのクラスメイトでもあり、本作のヒロインの一人でもある。肩まで伸びた水色の髪は闇夜の光を浴びて煌めき、深海の色みたいだ。肌も白くて、顔は幼さが残るけど美しいと言える。まあギャルゲーのヒロインだし、当たり前。ミヤビよりも身長が少し高いのは、ちょっと納得いってないけど。おかげで原作と同じように女子と思われていることに一役を買ってるのも、そこはかとなく悔しいけど。でも結果的にはオーライということになっちゃってる。……何か複雑だ。
残念ながらレインに関する知識はほぼない。魔法とレイピアを使ってたっけ……あと何か賢かった気がするなー、みたいな。本当に漠然とした印象しか残っていない。でもメインキャラらしいのは分かってるので、正直現在進行系でかなり対応を倦ねてたりする。まあ、コミュ障だからメインキャラじゃなくても対応を倦ねてるけど。それを差し引いてもどのくらい干渉すべきかだとか、主人公との縁を取り持つようなこととかした方がいいのかなとか。結構自分なりに考え倦ねてるつもりだ。倦ねたままじゃ駄目なんだけどね。
「隣、座る。立ってたら疲れるし、座ってても疲れるけど」
「う、うん。まあ、どうぞ?」
「遠慮なく」
距離感近くね……?
ミヤビはやけに詰めて座ってきたレインに目を大きく開けて、身動ぎをするフリをして僅かに間を開ける。役得には違いない。違いないんだけど……ちょっとドキッとしなかったかと言われれば嘘になるんだけど……じゃなくて、男とバレたら困るし。香りとか、骨格とか、そういうので。だからそういうのじゃない。余念を振り払う。
今は女子用制服を着ていることも相まって、ミヤビを見て一目で男と見抜ける人間はそうはいない。しかし、全部が全部女っぽいかと言えばそうでもない。身体付きは鍛えているのもあって筋肉が付いていて、特に腹筋はぷにぷにとした柔らかさとは無縁のシックスパックを誇るミヤビの自慢だ。ロリータ系の顔とガチガチの胴体のバランスが悪い為、上半身裸で鏡を見ると自分でも少し気持ち悪いと感じるのが偶に凹むけど、それはそれ。
そんな筋肉質な身体や、異性よりもがっしりした肩付き、念のため加えておくと平らな胸。そういった要所要所からミヤビが女ではないとバレるのはそう有り得ない話じゃない。脱げば一発で、脱がなくともジッと観察すればバレても不思議じゃない。別に男だとバレたところで退学とかにはならないだろうけど、それでも騒ぎになるのは間違いない。共学とはいえ、一応、女の花園ってやつだし。
「今日、自主訓練場にいなかった」
「え、あ、まあ……」
「いなかった」
だから近いんだって顔とか髪とか頭とか……!
ズイと乗り出すレインに、ミヤビは堪らず顔を僅かに反らした。異性に対する経験の少なさからくる防衛機制の現れである。前世を含め、懇意になった異性は皆無のミヤビからすれば至近距離に美少女が迫ってくるこのシチュエーションは正に毒そのもの。トリカブトを飲んでも同じくらい心臓の鼓動が昂るのでは、とかどうでもいい事を考えてしまう始末である。
「ええと……ちょっと用事があって、教室に。だから行く余裕がなかった」
「強張ってる。頬の肉」
「そ、そうかな。普通……だと思うんだけど」
「嘘吐き」
断言。
冷たい眼差しを受けながら、ミヤビは弁明を諦める。観察力があるのか勘が鋭いのか、どうやっても誤解は溶けそうにない。まあ、大方誤解じゃないんだけども。
ミヤビとレインの関係性は言葉にすれば淡白で、ただのクラスメイト。友人でも無ければ知人くらいが関の山だとミヤビは捉えている。何せほぼ会話することは無い。
しかし自主訓練場(魔法や剣術などを鍛える場所。ざっくばらんな解説)では互いに入学初日から顔を見知った仲と言える。別に一緒に何かするわけじゃなくとも、そこまで大きくない一年生専用の自主訓練場で毎日顔を合わせば勿論顔くらいは覚える。月半ばくらいから帰り際に「帰るの?」とか「まだやるの?」とか言い残すようになったのはその無表情っぷりからは予想できなかったけど、ただ、レインとは実際それだけの関係だ。何かに付けて話す仲でもない。
そもそもだ。ミヤビは確かに自主訓練場に入学してからのこの一ヶ月間、毎日通っている。とはいえまだたった一ヶ月だ。そんな短い期間でトレーニングジャンキーみたいな扱いをされてもぶっちゃけ困る。
そうは思ったものの、結局は間を置いて「ごめん」と口にした。他人が何を考えてるか、分かる手段もない。下手言って嫌われるくらいなら取り敢えず謝っといたほうが良い。
「別に。レインは魔法の練習してただけ。いてもいなくても変わらない。気にしてない」
「そ、そうなんだ……」
「そう。ミヤビはいてもいなくても変わらない」
だから何で同じことを二度言うの? 気にしてないって言うその言葉こそ嘘なんじゃね……?
良く良く見ればレインの表情は、普段から乏しい中でもより無表情に近かった。まるでつまらなそうな……と思ってしまうのはミヤビの自信過剰だろうか。いや、そうでなくとも勘違しない方が良い。レインという存在は主人公であるシオンに充てがわれたヒロインであって、その他幾千万の余人とは別種のヒロインという役割を与えられた人間だ。ヒロインが主人公以外に見向きをするなど、まあ考えられない。況してや主人公のサポート役に寝取られるなんて、そんなゲームがあればクソゲーだ。
それに勘違いしたところで辛いだけという打算のような悲しすぎる予見もある。どうせ告白とかしないし出来ないし、そのままもやもやが募ったらストレス凄そうだし、みたいな。
「まあ、それなら。よかった」
特に考えずに相槌のつもりで言えば、レインは首を控えめに振る。
「でも、毎日いる人がいないと調子が狂う。困る」
「えっ。ご、ごめん?」
思わず再度同じ言葉を口にしたら、レインは今度は大きく首を横に振った。
「謝罪は要らない。ただ。レインの為に明日は来てほしい」
「……まあ、暇だし。多分行く思う。何も無ければ、放課後やること無いし」
我ながらストイックだな、とミヤビは自分自身に苦笑した。傍から見れば向上心の高い新入生に見られるかもしれない。その実はなんてことなく、ただ死にたくないだけ。死にたくないという気持ちが何もしてない自分を許せず、意味はあるのか無いのか分からなくとも、愚直に剣を振ったり魔法を習熟させようとしたりしてるだけで。
レインはミヤビの消極的肯定に納得が行ったのか、最小限の動きで頷いた。こくんと。何だかちょっと幼い子供みたいに見えて可愛いと思ってしまったり……何を考えてるんだか。自分を戒めるように左腕を抓る。勿論、レインには見えないよう身体の陰で。見つかったらちょっと恥ずかしいし。レインに聞かれたら何て答えたら分かんないし。
レインはミヤビを一度チラリと見て、視線が合って、それから無言で立ち上がるとそのまま背を向けた。どうやら帰る……つもりだったり? 別に構わないけど、何も気にすることはないけど、でもさ。そうなるとレインって、本当に何しに来たんだろうか。……自主訓練場に誘いに来ただけ?
まあ、いいか。
レインのことは一旦置いておこう。正直分からない事ばっかだし。不思議ちゃんなところのあるレインを理解しようだなんて、出来るわけない。それ以前に人を理解するだとか、大上段から人間を測定するような真似自体、ミヤビからすれば不得手も不得手。対人関係は苦手科目だから、せめて考えるべき物事はシンプルにすべきだ。合理的に考えて絶対にそっちの方が良い。
となれば集中すべき事項は一つ。シオンとウーネの関係性をどうにかして現状維持、或いは現状悪化させることを企てる。それだけに的を絞る。それが死にたくないミヤビに課せられたたった一つの楔なのだから。
七夕ですね