ありふれない本の剣士たちの物語(一時休載中)   作:零の世界

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お待たせしました!やっと書き終わました。
それでは第二話です!どうぞ!!


転生者、約束の誓い。

「ほら、コレ飲め…俺のオゴリだ」

 

「………………うん」

 

缶ジュースを彼女に手渡し、ベンチに座った。

 

あの後、俺たち二人は道場を抜け出して公園に来ていた。

 

あのまま道場に戻っても、あの女子三人組が居て顔を合わせづらいし、なにより会いたくない。

 

だから俺は泣いている彼女連れ出し、公園にやってきたのであった。

 

「……………悪い…すぐ助けに行けなくて…俺…うだうだ考え事してて…本当はもっと早く助けられたのに…お前を危険な目にあわせちまった…本当にごめん…」

 

「えっ!?違うよ!天之河くんは悪くないよ!だって天之河くんは助けてくれたじゃない!」

 

と彼女は否定してくる。

 

「でも……元を辿れば、結局俺が原因でお前が…本当にごめん…」

 

今回は間に合ったが…少しでも遅れたら大変な事になっていただろう…彼女には…本当に申し訳ない事をした…

 

「……………やっぱり…迷惑だよね…私」

 

「っ!そんな事っ!」

 

「ううん…そんな事あるよ…今回の件で天之河くん…あの子たちに嫌われちゃうだろうし、こんな男みたいな私なんか…」

 

「違う!アレは俺の意思でやった事だ!お前は悪くねぇ!!」

 

「…………本当は剣道なんてやりたくなかった(・・・・・・・・・・・・・・・・)……」

 

と彼女がポツリと呟く。

 

「最初私は、おじいちゃんに誘われて…剣道を始めたんだ…おじいちゃんは…才能があるって褒めてくれた…。最初はそれが嬉しくて、剣道をすることにしたんだ…。お父さんも道場の人たちもみんなすごいすごいって褒めてくれた。」

 

と俯きながら彼女が話す。

 

「でも…でも本当は…道着や和服より、フリルの付いた可愛い洋服を着たかった…手に持つのは竹刀よりもお人形やキラキラしたアクセサリーがよかった…」

 

と涙を浮かべながら彼女は話す。

 

「私だって…女の子みたいに可愛くなりたかった。可愛い格好して…お出かけしたかった…剣だこだらけの手じゃなくて…可愛らしい女の子の手みたいなら良かった…」

 

「もう…嫌だよ…つらいよ…やりたくないよぉぉ……」

 

と大粒の涙がポロポロと溢れ落ちていた。

 

彼女にとって八重樫家は、大きなプレッシャーとなっていた。家族の期待を裏切りたくなくて、そのプレッシャーが彼女自身を締め付けていた。

 

原作の天之河光輝()は、そんな彼女の思いに気づけず、逆に彼女を傷つけていた…。

 

………俺が今から言うことは…本当に正しいことなのかわからない…けど、俺は決めたんだ。

 

天之河光輝に転生した俺は…俺のやりたい様にやるって…

 

八重樫雫がこの言葉で救われるとは限らない…けど…今の彼女を心の重しを外してあげたいんだ。

 

「…………なってもいいんじゃないかな?普通の女の子に」

 

「…………えっ?」

 

彼女は、驚きながら顔をあげる。

 

「だから君が望んでる、道着や和服じゃなくてフリルの付いた可愛い洋服を着たり、手に持つのは竹刀よりもお人形やキラキラしたアクセサリーを持つ…普通の女の子にさ」

 

とそう彼女に伝える。

 

「…………無理だよ…きっとお父さんやおじいちゃんもそんな事認めてくれない…きっと断られるに決まってるよ…」

 

と言い彼女は俯いてしまう。

 

なぁ(・・)………お前の名前はなんだ?(・・・・・・・・・・)

 

「………えっ?」

 

「だから、名前だよ名前、言ってみ」

 

と彼女に問い掛ける

 

「………八重樫(・・・)……()

 

「そう、君は名前は八重樫師範の孫娘(・・・・・・・・)でもなく未来の八重樫家当主様(・・・・・・・・・・)でもない…君の名前は、八重樫雫(・・・・)なんだよ」

 

八重樫雫は八重樫雫にしかなれないんだから(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

「君の人生は、決して君のお父さんやおじいさんのものでもない…君自身(・・・)のものなんだよ」

 

「…………あっ」

 

「好きに生きれば良いじゃないか…たった一度切りの人生なんだから…それにきっと、君の家族だって認めてくれるよ…だって家族なんだから…もし、君の家族がそれを認めてくれなかったら、俺がぶん殴ってやるよ、彼女の人生を奪うな!ってな」

 

と俺は笑顔でそう答える。

 

「ぶん殴るって…天之河くんがうちのお父さんやおじいちゃんを殴るなんて…無理に決まってるでしょ…」

 

と彼女が少し笑ながら答える。

 

「ははっ…かもな…でも、俺は本気だよ」

 

「…………どうして…そこまで…?」

 

俺は、ポンと彼女頭に手を乗せる。

 

「君が…助けを求めていた顔をしていたからかな?だから…俺は助けたんだと思うよ」

 

「あまの………がわくん…」

 

「もし、君が助けを求めているのなら、いつでも助けにいくし、困っているのなら、いつでも相談に乗ってやる。泣きたい時は、いつでも胸を貸してやるし、慰めてやる。心細い時には側にいてあげるし、気が済むまで相手にする。これは約束だ、俺は(・・)君の味方(・・・・)だよ」

 

と彼女の頭を優しく撫でた。

 

「………………本当に助けてくれるの?」

 

と彼女は問い掛ける。

 

「ああ…もちろん」

 

と迷わず答える。

 

「じゃあさ…天之河くん…さっそくで悪いんだけど…胸…貸して貰える?」

 

「ああ…いいよ」

 

そう言って、彼女は俺の胸に近づいた。

 

「っ!………くっ!………うああああああああぁぁぁぁぁぁぁん!うあああああああああ…ああああああああああああん!」

 

俺の胸で泣いている彼女に…そっと俺は撫でてあげた。

 

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後日…

 

俺は、その公園である相手を待っていた…その相手は…

 

「ごめん、待った?」

 

白いワンピースを着た彼女がそこにいた。

 

「いや、別に待ってないよ…それにそのワンピース似合ってるね。八重樫さん」

 

そう、その彼女は八重樫雫だった。あの後彼女は家族に自分のやりたいことを話したらしい。そしたら、雫の好きにしたらいいんだよと返ってきたらしい。これで彼女は心置きなく好きなことが出来るだろう。因みに、剣道は一応続けるらしい…一応辞めることも出来たのだろうが、剣道と趣味を両立してやるらしい。まあ、今後は趣味が少し優先されると思うけどね。

 

「…………雫でいいわよ」

 

「へ?」

 

「っ///////!だから雫で良いって言ってんの!あと敬称も要らない!わかった!はい!!じゃあやり直し!」

 

「わ…わかったよ…」

 

と俺はゴホンと咳払いをする。

 

「そのワンピース似合ってるよ…()

 

「ありがと!じゃあ、行こっか!光輝(・・)

 

「あっ!おい!」

 

そう言って彼女は、俺の手を引いて買い物へと走り出した。

 

-----------

 

八重樫雫side

 

私は、彼の手を掴んで買い物へと走り出す。

 

彼は、私の心を照らしてくれた。

 

私は、彼に本気で恋をしたのだ。

 

これからもずっーと、一緒だからね。

 

私の…大好きな人(王子様)




ここまで読んで下さりありがとうございます!次回は、あの子が登場します。
一体誰でしょうね(笑)
次回もお楽しみに!
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