闇の魔法を使える武偵っておかしいか?   作:トナカイさん

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関西弁は難しい…。


今回のストーリーの中に謎の格闘家が出ますが皆さんが想像している『彼』ではありません。
『彼』の関係者です。











活動報告にて相変わらずヒロインに関するアンケートやってます。
今月末までの締め切りなのでまだの方はお早めに‼︎


装填7 日課と風の警告と暴れん坊な同居人⁉︎

「はあはあはあはぁ…」

肌寒い早朝の公道。

その公道を『眼にも映らない速さ』で駆け抜けていく。

武偵高がある学園島は元々空港の滑走路として建設が計画されていた人工浮き島(メガフロート)を活用したせいもあり、その面積は広大だ。

南北2km、東西500mを有する広大な浮き島をマラソン(瞬動術)で駆け抜けていく。

マラソンをしながら如何に無駄な動作を無くしていくかが今の俺の課題だ。

「瞬動術の基本は『入り』と『掴み』…。

確か…あの人(・・・)が言うには、瞬動術には三つの極意(コツ)があるんだったな。

えっと…『大地を掴め』、『地球を掴め』、『世界を掴め』だったけ?」

俺に瞬動術を指導してくれたある人の事を思い出しながら、マラソン(瞬動術)を続けていく。

 

 

あれは、俺が武偵中に通っていた頃。

ちょうど今くらいの桜が咲く季節だった。

当時の俺は高畑先生に稽古をつけてもらいながら自力で魔法の練習をしていて、気や魔力の使い方に煮詰まっていた時期だった。

瞬動術を高畑先生から学び始めたばかりで一人河原で練習していた俺にあの人は話かけてきた。

実際には話かけてきたと言うより絡んできたといった表現の方が正しいが。

俺の瞬動術が全然なってないと怒鳴りつけてきて頼んでもいないのに無理ヤリ稽古をつけてきたのがあの人との出会いだ。

瞬動術に関しては達人といっていい腕前を持っていたあの人に俺は師事し約一ヶ月間という短い時間をあの人の元で過ごした。

あの人との出会いは唐突に始まり唐突に終わった。

海外に、遠くへ旅立つあの人から最後の試験を課せられた俺は瞬動術の『奥義』を喰らい、その身に受けたことで瞬動術のコツを理解しあの人に一撃入れ無事に卒業した。

 

瞬動術を会得するには三つのコツが大切だ。

一つ目は『入り』。

瞬動術の『入り』とは踏み込みのこと。

『地球を掴む』為には踏みしめないといけない。

足裏の柔軟性が大切。

足裏の柔軟性を鍛える為に足指で歯磨きができるようになるまで練習すること。

二つ目は『踏み込みの瞬間「世界の全てを背中に捨て去って」最速の力を得ること』

三つ目は『掴み(接地)

『「掴みの時にはその力は大地に返す」つまり、「世界に帰って」こなきゃいけない』

『大地を掴む』、『世界を掴む』の本当の意味はこれだ。

指導してくれた格闘家は別れ際にそう言って去って行った。

 

 

昔を懐かしみながらマラソン(瞬動術)していると左手の腕時計のアラームが鳴った。

時刻を見るともう午前7時だ。

自転車を『武偵殺し』に爆破された俺は、午前7時58分のバスに乗れなければ遅刻してしまう。

朝食を作るのが億劫になった俺は、寮へ戻る道にあるコンビニに寄って行くことにした。

コンビニに入るとそこには予想外の人物がいた。

彼女(・・)は商品棚から右手で取った商品を左手に持つ買い物カゴの中に入れていた。

彼女が持つ買い物カゴの中には大量のカロリーメイ⚫️が入っている。

味はどれもチーズ味ばかりだ。

どんだけカロリーメイ⚫️好きなんだよ!っと突っ込みそうになったが以前突っ込んだ際にカロリーメイ⚫️は優れた保存食であり、バランスよく栄養が採れる栄養食品だと普段おとなしい彼女に力説されたことを思い出し、突っ込みを入れるのを辞めた。

目の前にいる彼女は短い翡翠色の髪をしていて、その瞳は黄色っぽい色をしている。

背中には狙撃銃(スナイパーライフル)を背負っている。

彼女は狙撃科(スナイプ)が誇る『天才児』で武偵ランクは当たり前のようにSランクに認定されている。

狙撃の射程距離は2kmを超えており、彼女が的を外したところを一度も見たことはない。

俺と目があった彼女は俺の側に近づいてきた。

「おはようございます…八神さん」

おはようと挨拶を返すと彼女は突然俺に警告してきた。

「気をつけてください。

風が…邪悪な風を感じます」

意味不明なことをいう彼女に説明を求めたが彼女は一言だけしか言わなかった。

「……風がそう言っています」と。

レジに向かい会計を済ませると彼女は俺に向かってぺこりとお辞儀をし、店外へ出て行ってしまった。

「やっぱりこの時(・・・)のレキはまだ感情が乏しいな」

俺の呟きは誰にも聞こえなかったと思う。

 

 

朝食のオニギリやサンドイッチ、アリア用に桃まんを買って寮の自室に戻ると部屋が、自室が悲惨な光景になっていた。

「おいおい、嘘…だ、ろ?」

目の前の光景が信じられずに呆然とする俺に金次が声をかけてきた。

「くっ…光すまない。

お前の留守中に…してやられた。俺には止められなかった…」

金次が声を震わせながらそう言ってきたがただ呆然としてしまい、耳に入らなかった。

一体俺の留守中に何が起きたんだ?

 

なんで?

どうして…俺の部屋が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

破壊されてんだよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が寝てたベッドも部屋の壁も床も何もかも。

俺の宝物(エロ本)無残な姿(ゴミ)とかしていた。

武藤から借りた巫女さん物が…⁉︎

誰がやったんだ⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、犯人達は分かっている。

俺が帰宅した瞬間、二人とも俺の顔を見て震えたからな。

 

 

 

「さて、ちょろ〜と言いたいことあるんだけどいいかにゃ?」

 

 

 

 

「「ッ⁉︎」」(ガクガク)

俺に声をかけられた容疑者2名は震えながら頷いた。

 

「まず、俺のベッドが切断されてるんだけど…これやったのどっちだにゃ〜?」

怒りのあまり語尾がおかしくなっているがそんなことも気にならないくらい俺は激怒していた。

「「そ、それは…」」

震えながらお互いを指差し2人は…

「「この犬(アリア)がやったのよ!(んや!)」」

 

神崎・H・アリアと犬上小太郎は叫んだ。

おかしいな〜。

アリアは手に(ガバメント)持ったままだし、小太郎は俺が玄関開けた時に「狗音爆砕拳」(くおんばくさいけん)とか技名叫んでいたけどな。

俺の勘違いなのかな?そうかー。

 

 

 

「へぇー」

普段ださない低い声が室内に響く。

 

アリアと小太郎は『まずいわ』、『やってもうた』とそれぞれ今になって気づいたようだが遅かったな。

何故なら、2人の前には『闇き夜の型』(闇モード)を発動させた俺が仁王立ちしているからだ。

 

 

「ねぇ、2人は暑いのと寒いのと痺れるのとキリキザマレルノドレガイイ?」

「どれも嫌よ(わ〜)⁉︎」

「ソッカー、ジャアゼンブダネ❤︎」

「なんでそうなるのよ(んや〜)⁉︎」

突っ込みを入れてくる辺りまだまだ余裕あるって事でしょ?

大丈夫。

「大丈夫、死なない程度に殺すから」

「「意味がわからないわ(んわ⁉︎)⁉︎」」

またしてもいきピッタリの突っ込みを入れてきた。

本当は仲いいだろ。お前ら。

「まずはレディファーストでアリアから殺るよ?

イイよね?イイだろ?イイよな!」

「怖いわよ!」

「お仕置きだ!

魔法の射手(サギタマギカ)連弾(セリエス)光の97矢(ルーキス)

魔法の射手を放ったがアリアはその場を後ろに飛び跳ねて躱し、背中に収納している小太刀を両手に握って振ってきた。

「こん、のぉぉぉ…」

アリアは二本の小太刀で斬りかかろうと俺に向かってきた。

俺はアリア(馬鹿)に向かって雷の魔法の一つ。

白き雷(フルグラティオー・アルビカンス)を放った。

「みぎゃあ…」という叫び声を上げアリアは気を失った。

次は小太郎(大馬鹿)に向かって魔法を放った。

稲妻(白き雷)を自らの肉体に取り込み打撃技として放つ。

右腕解放 (デクストラー・エーミッタム)白雷掌(はくらいしょう)

「あ、危なっ…何するんや⁉︎」

小太郎は素早い動作で魔法を躱すが小太郎の動きを読んでいた俺は小太郎が移動した着地点に向けて魔法の射手(サギタマギカ)連弾(セリエス)光の101矢(ルーキス)を放った。

「んなっ…」

魔法の矢の直撃を受けて床に倒れる小太郎だが彼は英雄の仲間の一人。直撃を受けても直ぐに起き上がった。

「何するんや‼︎」

講義の声を上げる小太郎だが俺の怒りはこれくらいじゃ収まらない。

「やられたらやり返す…武偵なら当たり前の行為だ‼︎」

そう言った俺に金次は何故かジト目で聞いてきた。

「…本音は?」

「俺の巫女さんを返せ___‼︎」

「「それかよ⁉︎」」

金次と小太郎のW突っ込みを入れられたが何で突っ込まれたのかよくわからん。

武偵は一発撃たれたら撃ち返すもの(エロ本破られたら簀巻きにするもの)だろ?」

「「意味が違げえ_____よ⁉︎」」

金次と小太郎の突っ込みは寮内に響きわたった。

 

 

 

 

 

 

「俺らが悪かった。

スマン、許してぇな〜」

小太郎は謝ってきたのでとりあえずこの件は保留(・・)とすることにした。

聞けば朝小太郎が起きた際にアリアが仕掛けた(トラップ)が作動した事が原因だとか。

リビングのテーブルに着いた俺達は俺が買ってきたオニギリやサンドイッチを食べ始めた。

「あ〜。朝から運動(ケンカ)して疲れた〜。

金次お茶!」

「俺にもコーヒー頂戴!」

「お前ら自分で入れろよ!」

「サンドイッチ食ったよな?」

「食ってたな〜」

「ちきしょー!ちょと待ってろ‼︎」

金次は文句言いながらもお茶を入れはじめる。

「煎れたぞ!」

やっぱり金次は人に使われる奴隷(パシリ)属性もあると俺は思った。

「あ〜人に煎れてもらったお茶は美味いな〜」

「せやな〜」

「お前らな…」

金次が脱力しているがしょうがないだろ。奴隷だろ、俺の。

「……今なんだか不愉快な事を考えてなかったか?」

鋭い。ヒスってないのにやるな金次。

「何故わかった⁉︎」

「顔がにやけすぎだ馬鹿ヤロー‼︎」

「あ〜確かに光は変な事を考える時顔がにやけるわな〜」

「マジで⁉︎」

「「気づいてないのかよ……」」

なんか2人に引かれたがなぜだ?

「なぁ、ところで今何時なんや?」

小太郎がそんな事を聞いてきたので腕時計を確認すると…。

気づけば時計の針は8時(・・)を示していた。

「……」

「……」

「……」

3人揃って絶句した。

武偵高行きのバスがバス停に来る時刻は午前7時58分。

既にすぎていた。

 

 

 

 

「「「遅刻じゃねぇか⁉︎」」」

ヤバイ。やらかした。

自転車ないのにどうしよう…。

 

 

 

 

 

とりあえず…。

 

 

「アリアを起こせ!」

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