メタルマン made by ギンギツネ   作:青色好き

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自分の好きなフレンズが出てくる回その5。
遂に最終回です!

2022年8月13日、誤字があったため修正しました。何故かスナネコが2回出てた……(本来はクロトキなのに……)


第8話:最終話

 草木が風に流れて、海の波のように揺れている草原。

 

 奥の風景にはサンドスターが噴出する山があり、時々サンドスターが降り注いでいる。貴重な動物達も生息しており、此処に来るお客さん達を楽しませてくれる。

 

 そんな大自然の中に不自然な三人組がこそこそと動いている。迷彩色を着ていて、身を隠すように草むらの中を移動している。どう見ても怪しい。

 

「なぁ、兄貴~。本当にフレンズっているんですか~?」

 

「おいおい、信じられねぇのかよ。俺の情報網が!」

 

「いや、そうじゃなくて…… イマイチ半信半疑なんですよね~ 何かコスプレのように見えるし……」

 

「何言ってるんだ! 俺の信用出来る筋からの情報だとフレンズは実在するんだ! そいつらを売れば大儲け出来るぜ!」

 

 会話を聞いてみると、この三人組はフレンズを売り捌こうとしているのだ。このジャパリパークにこっそり侵入し、フレンズを無理矢理連れ去ろうとしている悪人だ。

 

「まぁ、そうでなくても珍しい動物が沢山いるからそいつらを売っちまうのも……」

 

「そうっすね…… って、わぁ!?」

 

「っ!? 何だ!?」

 

 部下が突然悲鳴を上げた事から二人は後ろを振り返る。しかし、誰もいない。さっきまでそこにいた筈の仲間がいない。

 

「一体何が……」

 

「って、ひぃ!」

 

「な!?」

 

 振り返っている最中にまた悲鳴が聞こえ、その方向を向くがやはり誰もいない。さっきまではそこに仲間がいたのだ。突然消えるなんておかしい。悲鳴が聞こえたという事は不測の事態が起きたという事。それが何なのか分からないのはまずい。

 

「えぇい! 一体何が……!?」

 

 部下二人が突然姿を消し、残ったのは自分だけ。

 一体何が起きたのか分からない。

 

 フレンズか? それとも……

 

 思考を働かせていると、体に異変が起きる。

 

 両手が勝手に動き、手が前に出てしまった。

 

「うわ!? 何だ!? 何かに掴まれているような……!?」

 

 突然自身の手が動き始めた事に困惑している。それに腕が“何か”に掴まれているような感触を感じている事から、透明な何かに触られている気がして不気味さと気持ち悪さを感じてしまう。

 

 手が前に出た。すると、何処からともなく手錠が現れて、カチャンという音と共に自身が手錠に掴まれてしまった。

 

「くそ! 一体何なんだ!」

 

 訳が分からず混乱してしまう。逃げようにも強い力で掴まれているため身動き一つも取れない。

 

 困惑していると、目の前の風景の一部が急にぼやけてきた。

 

「うお!?」

 

 ぼやけてきた風景は徐々に一つの形を成していく。

 

 そしてその形が明確に表した時、男の表情は驚愕の色に染まった。

 

 

 

 

 

 金色の顔

 

 

 

 

 

 頬が痩せたような表情

 

 

 

 

 

 紫色のパワードスーツ。

 

 

 

 

 

「そこまでだ! 残念だったな!」

 

 

 

 

 

 メタルマンがこの場に現れた。

 

 

 

 

 

「な、何だ!? こいつ!?」

 

 いきなり目の前に出てきたメタルマンを見て男はかなり驚いている。フレンズの情報を手に入れていたものの、メタルマンの情報を手に入れていなかったようだ。

 ふと後ろにも気配を感じる。恐る恐る後ろを振り返ってみると……

 

「きゅぅ~……」

 

「ふへぇ~……」

 

 いなくなっていた二人の部下と、

 

「もう逃げられませんよ!」

 

「フレンズを誘拐しようなんて、犯罪ですわ!」

 

「絶対に許さないからね!」

 

「私のジャスティスアイからは逃げられないわよ!」

 

「友達を連れ去ろうなんて考えない方が良いよ~」

 

 五人のメタルマンを装着しているフレンズが並んで立っていた。

 

 

 

 

 

「な、何だよその変なマスク……」

 

 

 

 

 

 その発言と同時に、向かってくる謎の仮面を被った五人組が自身に向かってくるところで男は意識を失った。

 

 

 

 

 

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

 

 

 

 

 

「皆、今日はお疲れ様! 不法侵入者を上手く捕まえたね!」

 

「はい! 隊長さんのおかげです! 隊長さんの指示が上手かったから捕まえられました!」

 

 探検隊が会話をしながら歩いている。しばらくしてある場所に辿り着いた。

 

「連絡がありましたけど、密猟者がいたんですね…… 怖いです~……」

 

「まぁ、俺だったらハムハムしてやっつけるけどな~!」

 

「ドール達の探検隊すご~い」

 

「メタルマンを最初に着た隊長さんが引き連れてるだけの事はありますね」

 

「流石ドール達の探検隊ですわ!」

 

 此処は探検隊の拠点。

 多くのフレンズが集まっており、本日の仕事の報告などをしている。他の探検隊も集まっている事から現在拠点は非常に賑やかとなっている。各探検隊の隊長やフレンズが話し合う事が多い。今拠点で話をしているのはアードウルフ・ハブ・フンボルトペンギン・スナネコ・シロナガスクジラだ。ついでに他にもフェネック・ホッキョクギツネ・キングコブラ・クロトキ・二ホンオオカミなどが拠点におり、正にフレンズのるつぼだ。

 

 だが、その拠点で目を引く物があった。

 

 それは、メタルマンだ。

 

「よぉし! 調整は完了! これで何時でも動かせるわ!」

 

『こっちも終わったわ!』

 

 拠点の一角には新品同然の綺麗な機械がズラリと並んでおり、そこにギンギツネとギンアイが複数のメタルマンを整備している。ギンアイは壁に掛けられている大きなモニターに映っており、壁掛けモニターの下に機械の腕が複数設置されていて、それを器用に動かしてメタルマンを四肢を整備している。すっかりこれが慣れた風景になった。

 

 あの日の巨大セルリアンの撃退により、ギンギツネが造ったメタルマンの性能がセルリアン相手に十分有効である事が証明された。それによりギンギツネを中心にメタルマンとその戦闘タイプのメッカ・テラーM48の生産が本格的に始まった。ジャパリパークで働く隊長や職員はこのメタルマンを装着する事でフレンズ達と共にセルリアン相手でも十分戦えるようになった。また、フレンズ達も見回りやセルリアンとの戦いの時はメタルマンを着ている。只でさえ強いフレンズがメタルマンを着る事で更に強くなるのだ。

 結果としてセルリアンの数は激減。ダイオウや女王といった強力なセルリアンも退治出来た事からパークの本格的な開園が可能となった。それまでに探検隊はパークのパトロールやセルリアン退治をしているのだ。

 

「メタルマンとメッカ・テラーM48の生産で儲けたお金で整備施設をリニューアル出来たのは本当に良かったわ~!」

 

『おかげで私のグレードアップも出来たし、専用の機械で歩けるようになったわ!』

 

「凄いです! ギンギツネさん! ギンアイさん!」

 

「凄い見違えたなぁ……」

 

 今やギンギツネとギンアイの設備はパークの至る所にある。主にメタルマンとメッカ・テラーM48の整備施設なのだが、常時警備用ロボットが付いている。セルリアンにしても侵入者にしても一切寄せ付けない造りだ。セルリアンが出た場合の避難所としても機能出来る。そう言った事もありこの施設はパークのあらゆる所で建設された。

 

 また、このメタルマンとメッカ・テラーM48は世界の警備員のパワードスーツとして世界各国に輸出する予定となっている。性能の高さもあり軍事施設や重要人物の警備として役立つだろう。

 

「あ、そうそう隊長さん。最近新しい味のブドウ糖溶液を作ったのよ。味見して欲しいの!」

 

「えぇと、どんな味なの?」

 

『コショウとラー油と海苔を入れた喜多方ラーメン味よ!』

 

「何か美味そうだな……」

 

「ラーメンですか? 美味しそうです~!」

 

 最近出来たブドウ糖溶液の味が随分と美味しそうだ。ラーメンは皆が好んで食べる料理だし、今度食べてみようと隊長は思った。

 

 ギンギツネが目覚めてメタルマンを本格的に生産して以降はメタルマンの機能は大幅に改善された。

 例えばエネルギー効率。

 どれだけ強くても短時間しか動けないとなると戦いの中では不利となりやすい。そのためエネルギー効率を良くして長時間戦えるようにする必要がある。かつて隊長が着ていたメタルマンはプロトタイプであるため効率が悪かったが、その後の改良により大幅に効率が良くなった。

 また、エネルギー源であるブドウ糖溶液の味も改善された。元々はかなり不味い味だったが今では多種多様な味付けがされた。その数は100種類を超え、現在でも様々な味が追加されている。

 

「隊長さん、パトロールお疲れさまでした!」

 

「あ、ミライさん。それにカコさんに菜々さんカレンダさん」

 

 馴染みのある声がしたため振り返ると、そこにはミライとカコ・菜々・カレンダが立っていた。

 

「ギンギツネさんとギンアイさんのメタルマンのおかげでパークはかなり平和になりました!」

 

「私達もある程度セルリアンと戦えるようになったのは有難いわね」

 

「何だか、昔見たアニメみたいに戦えるのは自分でも驚きですね……」

 

「このPowered Exoskeleton(パワードスーツ)はとてもCoolだし、最高だわ!」

 

「菜々さん、どんなアニメを見てたんだろう?」

 

 パークで働いている職員であるミライ達もメタルマンを装着している。不審者やセルリアン対策のためだ。彼女達とて危険が一切無い保証は無いのだ。ついでに、守護けもの達も装着している。オイナリサマもなんやかんやで気に入っており、麒麟も「隊長が着るなら我も着るぞ!」という事で四神も着ている。

 

「ふふ、このフルステルス機能を使ってフレンズの皆さんの耳や尻尾を…… ウヘヘヘ……」

 

「あ、犯罪者だ……」

 

『警備員を呼びましょうか?』

 

「あ、いやいや! 冗談ですよ!」

 

「「「「へー…………」」」」

 

 その場にいる隊長達は冷ややかな目でミライを見ている。何というか、何時ものミライさんだ。皆の心の内でそう呟いた。

 

 

 

 

 

 これがパークの日常。

 

 フレンズと触れ合える、優しい世界。

 

 動物達と友達になれる場所。

 

 動物の事を詳しく知る事が出来るテーマパーク。

 

 それが此処、ジャパリパーク。

 

 皆も一度来てみては如何ですか?

 

 

 

 

 

 Welcome to the ジャパリパーク!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジャスティスでかっこいいメタルマンにも会えるわよ!」

 

「皆フレンズと会う為に来てると思うんだけど……」




後書きは2022年8月12日19時00分に投稿予定です。
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