~銀河鉄道車内~
カ「ところで...トレーナーさんはこの世界の方じゃありませんね?」
ト「...カフェにはバレていたか」
カ「トレーナーさんはアドマイヤベガをアヤベと呼んでいます。アヤベさんと呼ぶのはおかしい」
ト「正確にはこの身体の意識に少しだけ介入していると言えよう」
カ「一体何が目的でこんなことを...」
ト「私の居た世界の担当ウマ娘に頼まれてね」
カ「はぁ...」
ト「正直驚いているよ。四次元と重力と光の概念を仮想世界で変化させるとこのような事が出来るとは」
カ「オトモダチも警戒していましたがあなたが悪い人でなくてよかったです...」
ト「善意さ。さて私もそろそろ戻るとしよう」
カ「...その、ありがとうございました。あちらの世界でもお元気で...」
トレーナーは少し微笑むと光の粒子になって消えた。
カ「この石炭袋に飛び込んだらどうなるのでしょうか...きっと無が広がっているのでしょう...」
少し物思いをした後にカフェもログアウトした。
~VRウマレーター室内~
目を覚ますと開かれたコフィンの中に横たわっていた。
タ「やぁやぁ二人ともお疲れ様。アヤベ君は疲れたと言って先に帰ったよ」
ト「タキオン、これを返すよ」
タキオンから預かっていたルービックキューブを渡す。
タ「おやおや!好奇心は発揮されなかったか!ざんねんざんねん」
カ「トレーナーさんに理性があって良かったです...」
タ「霊体の電子保存を試してみたかったのだけどねぇ」
カ「タキオンさんの考えは危険過ぎます。これからも側で監視しなければ...」
タ「しかーし!観測データがある!これを活かせば複製可能ッ!!」
ミ「タキオンさん。残念なお知らせです。観測データですが全て消失しました。外的要因があったものと思われます」
タ「えぇー!!!」
カ「ほぅほぅ、オトモダチが私達を閉じ込めてオモチャにするなんて許さないと怒っています」
タ「そ、そぉんなつもりは無いよう?仮想世界でなら幽霊ともコミュニケーションが出来るなんて素晴らしい事だと思わないかい!?」
ト「幽霊達にだって意志があるし勝手に決めるのは良くないんじゃないかな...」
タ「複製した意識にも権利を与えなければならないのかい?」
カ「クローンの話なら既に結論は出てますよ...」
アドマイヤベガを少しでも元気付けられていれば良いんだが行き過ぎたかもしれないな...
でもウマ娘の不思議と可能性をほんの少しだけ理解出来た気がする。
これはトレーニングに役立てるとしよう。
こうしてアヤベさんの銀河鉄道は終わりを告げた。
~FIN~