あの時、私は確かに見た。
私の警告を聞き取って防御を試みようとしたリーダーの姿を。
だけど、現実にはリーダーの神機の盾はちっとも動こうとせず本人はあの敵の遠距離攻撃の直撃を受けた。
神機そのもので凌ごうともしていたが、耐えきれずに吹き飛ばされてしまった。
そんな細かいモーションまで覚えているのに、何で私はあの時動けなかったのだろうか?
ああ、私のミスだ。
敵の予備動作のを見た瞬間に攻撃をして敵の動きを強制的に止めさせるべきだったのに・・・・・・・・・・・・
それに、何で私は素直にものが言えないんだろうか?
本来なら、リーダーこそ大丈夫ですか? って普通に聞くところなのに、結果的に語調を強めて、責めるような言い方をしてしまった。
私の馬鹿。
バカ、バカ、バカ!
私の頭の中にあるボキャブラリーはそんなにも貧しかったか!?
あぁ、もう自分に苛立つことが多すぎる。
多すぎて頭がオカシくなりそうですよ、ホント!
リーダーもリーダーだから、軽く笑って特に何かを言うこともしなかったけれど。
と言うか、むしろ驚かせてしまっていたけど。
それでも、あの榊博士と同じくらいの糸目に動揺が垣間見えたのは事実。
あのアクシデントはリーダーにとっても、 本当に予想外の出来事だったのだろう。
あの人が、ウッカリしてた、なんて言うときは大抵もっと大きな問題を抱えているときだ。
本当にウッカリなら、あの人は「やらかしちゃった」
とか、「まずった」とかそう言う。
だからこそ、あの人がウッカリという言葉に逃げたとき私達は心配してしまう。
もっと私を、私達を頼って欲しい。
そうして欲しいのに、何故かあの人は頑なにそれをしようとはしない。
あの人が危ないめに遭う度に、私は嫌と言うほどに心臓を締め付けられる思いをしているのに。
ってもう、私は・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・もうフられてるのにまだ未練が捨てきれないのか。
そんな個人的な感情を 無理矢理押し付けるつもりか、
アリサ・アミエーラ。
あの日、あの人は言ったじゃないか。 「アリサをそう言う目で見ることは出来ない」 って。
せめてもの思いで、 唇こそあの人に奪って貰ったけど、 そこから先はやんわりと拒絶された。
「ゴメンね」
あの人は申し訳なさそう言って、私を彼のパーソナルラインの外へ出した。
その後、彼は何事もなかったかのように普段通り私に接してくれた。
その優しさが、むしろ辛い。
私の恋は終わったはずなのに・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・イリス