この素晴らしい世界にねこですよろしくおねがいします 作:アカツメヒビキ
ねこです。SCP不足を補うために友ねこに勧められたFGOに手を出したら推しがことごとく消えていく未亡ねこになってます。
誰かこの傷を癒すためにSCP×このすばを書いたくださいよろしくおねがいします…。
ねこの推しはツンデレ所長とゆるふわドクターです。初めのに至っては退場が早すぎませんかね?????
深夜の爆裂魔法でちょっとした安眠妨害がされたその後。いつものようにせっせと
「さあ出てきなさいアンデッド! あんたに引導を渡しに来てやったわよっ!」
と、行儀悪く扉を蹴り飛ばした駄女神が入ってきた。ウィズさんにとっては強盗やヤクザよりも恐れている悪魔のような奴の襲来である。
私は、すっ…と流れるような動作で懐に忍ばせておいた請求書を取り出す。よし、現在借金塗れでしかも裁判の後のカズマには可哀想だが、扉の修繕費を請求させてもらおう。こちとら今月も厳しいのだ。
……そう言えば、裁判の結果はどうなったのだろうか? これ以上赤字にしないために働いていたので見に行かなかったが…。
請求書を書くついでに裁判の結果を聞いてみれば、死刑判決を受けたものの、ダクネスのお陰で猶予が与えられたとかなんとか。それを聞いたウィズさんは、無事で良かったとほっと胸を撫で下ろす。
「すいませんカズマさん、そもそもの発端は、私がテレポートで石を転送したせいなのに……」
「そうそう、あんた、ちゃんと分かってるふべっ…?!」
扉の修繕費の請求書をアクアの顔に叩きつける。そして視線でカズマに話してどうぞと促した。
「…気にしなくていいさ。あの時ウィズがいなきゃ、俺達皆助からなかったんだ。領主の屋敷は吹っ飛んだらしいが、怪我人もいなかったらしいし。あとは、俺が魔王軍の手の者じゃないってセナに証明すれば、それで俺の嫌疑は晴れる事になる。まあ、残る問題は領主の屋敷を建て直す金が必要だって事だな」
「なるほど。まずは時間が稼げた訳ですね。でも、お金ですか……。私も何とかしてあげたいのですが、お店は赤字経営でお金もなく…」
【10割ウィズさんのせいですがね、ねこはいます】
「ふぐっ……。そ、それは本当にすみません…。で、でも今度はちゃんと売れる商品を仕入れたので少し待っていただければ、お金に関してはなんとか協力できるはずですよ!」
そう言うと、ウィズさんは自信満々に腰に手を当てて胸を張る。自分はウィズさんの胸をおもっくそ鷲掴んで目の前に文字を書く。
【ねこです。おい待て新しい商品を仕入れたとか聞いてないですよ? きいてますか? この胸をもぎ取りますよ?】
「ひゃっ?! あ、ねこさんに言うのを忘れてました!で、ですが、今回はすっごいんですよ!! なんと魔力をインク代わりにする事でインク切れを無くすペンなんです! 登録した持ち主の魔力を自動で吸い取り続けるので、魔力量の多い人だとすぐに許容量を超えてペンが爆発するのが難点ですが……。あ、あと使わないで放っておくと魔力を永遠に吸い取られ続けるのでペンを壊さないといけなくて……。いっ! ね、ねこさん痛いですぅ!!」
【呪いの道具じゃないですかっ!! いました。ウィズさんは誰か暗殺したい井戸小屋でもいるんですか?! 因みに登録方法は?!】
「いたっ、痛いですって…! えっと、方法はペンを10秒握ることで…いひゃいぃぃ?!」
栄養やらが頭にではなく胸部に溜まってしまった悲しき塊を、ガチ目にもぎ取ってやろうとしていれば、カズマが「ちょっと話したいからいいか…?」と割り込んで来た。
【その扉の修繕費の桁を1つでも増やしてくれるという話なら聞きますがです】
「いや増やさねぇよ? 話っていうのは、俺が作る道具を店に置かせてもらえないかって話だ」
【……聞きましょう。ここにもねこはいます】
ウィズさんの胸から手を離し、カズマへと向き直って話を聞く。ある便利な道具を作るから良ければ置かせてくれないか、と、カズマは言う。売れた場合は利益の一部を支払うし、見てから置くかどうかは決めていい…と。
「冒険者稼業で簡単に金が稼げないのはもう分かってる。となると商売でもやって稼ぐしかないんだが……。いきなりこんな事を頼めるのは、ウィズ__というより、ねこしかいなくてさ」
「つまりカズマが言っているのはこういう事よ、これからこの店は私達が経営するからとっとと店の権利書をいだいっ!!」
やかましいアクアの後頭部をダガーの柄で殴って黙らせると、カズマは頭を下げて頼み込んできた。勿論自分としては構わないのだが、一応、店主のウィズさんの許可もいるだろう。
どうするのかという視線を送ると、ウィズさんは優しげな微笑を浮かべ。
「そんな事なら構いませんとも。むしろ商品が増えるのは願ったり叶ったりです。……それに、領主さんの屋敷の弁償となると、私だって他人事ではありませんから…。何を売るのか知りませんが、期待してますよカズマさん」
にこりと笑うと、あっさり承諾した。いやはや、ウィズさんの笑顔には、なんとも癒されるものがある。釣られてこちらも笑顔になるような…そんなものだ。
これで
天を、そしてウィズさんの才能を恨んでいれば、ウィズさんが少し表情を曇らせた。それに気付いたカズマは口を開く。
「……? どうした? 気になる事があるなら言ってくれよ? 無理に頼んでる訳じゃないから、もし何か、思うところがあるなら……」
カズマの言葉に、ウィズさんが慌てて手を振り「その、アクア様の事なんですが……」と困った様に口ごもるので、自分はあの事かと察して近くの引き出しを漁り始めた。
「ああ、これから商品を置いて貰う事になったらアクアがちょくちょく顔出しに来ると困るとか? こいつが怖いなら、なるべくここには来させないようにするが」
「そうではなく…いつもここに来るたび、ここの商品はこの女店主とバイトがとても人には言えない様な製法で作った物ばかりだから、買わない方がいいと吹き込んで……」
「おい、どういう事だ」
問い詰めるカズマの低い声に、アクアが頭を抱えながらビクリとする。
ごそごそと、引き出しを漁りながら自分も口と言うか文字を挟む。
【まあ、なんと不思議な事に、聖水やらが男性冒ねこ者に飛ぶように売れ出したんですがね。でした。そこの特別コーナーに置いてあるのでどうぞ気になるなら散財をよろしくおねがいします】
自分が指を差した先には、『たっぷりサイズ!』やら『清らかな乙女が生み出した…!』やら多数のポップ広告がある棚。別に間違ってないし、誤解が金を生み出すなら万々歳なので目立つようにしているだけだ。
カズマが「売れてよかったですね…?」と疑問符を付けながら言ったのと同じタイミングで自分は大量の請求書をカウンターに乗せる。
【それよりもねこです。呪術用の薬や、ネこロマンシーに使う秘薬がねこっ端から浄化されてかなりの商品が駄女神のように使えなくなってます。ですので、見慣れましたね? こちら、ねこです請求書です】
「どういう事だこのクソ女神!」
カズマはアクアを引き起こすと、頭を掴んで下げさせようとする。が、しかし無駄にプライドが高いのかアクアはじたばたと抵抗している。
「ウィズにねこ、悪い! ダメにした商品の分は俺が責任を持ってこいつから金を巻き上げ弁償させる! こ、こらっ、抵抗するな、お前もちゃんとごめんなさいしろよ!」
「待ってよカズマ! 嫌よ! ねこはともかく、何で女神がリッチーに頭下げなきゃ……。あっ、待ってその光がない真っ暗な目でこっちを見詰めないでちょうだい。下げます、下げますからそんな目で見ないで…」
素直に頭を下げるようになったアクアと、その保護者のカズマ。そして「あ、頭を上げてください!」とあたふたするウィズさん。
ウィズさんの方が女神という職業に合っているんじゃないかと思いつつ、自分は例のペンの発注を取り消す為に書類を書き始めた。
ああ、この魔道具店の経営は猫の手も借りたいくらいだ。女神でも悪魔でも、人外でいいから来てくれないものか…。はぁ……。
数週間後。ウィズ魔道具店には口元が開いた仮面を付け、黒いタキシードに身を包んだ大柄な男が、新しく店員として居た。
「フハハハハハハ! 魔王軍元幹部、悪魔達を率いる地獄の公爵であり、この世の全てを見通す魔王よりも強いかもしれない大悪魔、バニルさんである! ……おっと? 自己紹介をしただけで何故か感じる悪感情…! 美味である、美味である!」
……確かに悪魔でもいいと言ったが、本当に悪魔が来るなんて聞いてないんだがぁ?!
これで楽になるか苦になるか、未来を想像するのも疲れた自分は全てを諦めたようにため息をついた。
そろそろオマケ話を書きたいでごさるねこ。
さーて、来週(か分からない)のねこさんは〜?
ぼっち、悪魔を倒す為に不良品を買う
ナルシ勇者、魔剣の行方の為に不良品を買わされる
ウィズ、半身がない猫を拾ってくる
の三本でお送りいたしま〜す! ……いたせたらいいなぁ…。はぁ…。
好きな猫系SCPは?
-
無害な子猫
-
半身猫のジョーシー
-
お使いのテレビ(以下略)
-
『ふくろねこ』
-
ねこですよろしくおねがいします