この素晴らしい世界にねこですよろしくおねがいします 作:アカツメヒビキ
ワンジナちゃん、早すぎるってばよ……。 extraとCCC買ったので早速始めます。ねこはたのしみでした。
四巻無くしてて焦りましたです。ねこはものわすれがこわい。
SCP×このすばを見ればそんな事もなくせるはずです。おねがいします
「うわぁああああ! あんまりよぉ、あんまりよぉおおおおお!!! 私……! 私何も悪い事なんてしてないのに……っ!! 温泉入ってただけなのに!!」
「ア、アクア様どうか泣き止んでください…ピリピリしますぅ…!! 私、ピリピリして消えちゃいますからぁ…!!」
カズマ達が温泉に行ったら、なんかアクアがウィズさんに飛び付き泣きついた。話を聞いてみるに、温泉がただのお湯へと変わってしまったらしい。
なんとも気の毒な話だ。勿論、温泉の管理人側の人がだが。折角の効能が全てパァになってしまったのだ。けれど、アクアもちょっぴりだけ可哀想かもしれないな。
まぁ、それはそれ。これはこれ──
【うるせぇです、ウィズさんの胸から離れやがれくださいよろしくおねがいしました】
「いったあああぁぁい!!!」
自分はアクアの頭におもっくそ力を込めて拳を振り下ろした。
ウィズさんの胸に顔を埋めるなんてけしからん!!! 自分だってやった事ないのに!!!!!
──いやまぁ、別にやりたいと思ったこともないですが??
宿の一階では食事が取れる様になっている。
だが、昨夜のアクアの涙のせいで具合が悪くなってしまったらしく、ウィズさんは布団で体調を崩し、寝込んでしまったので、自分はウィズさん用に食事を運び食べさせていた。
そんな時だ。またも唐突にアクアが、スパァン! と襖を開けて、
「この街の危険が危ないから街を守るために守りに行くのよ!!」
と、頭が悪いとしか思えない事を大声でほざいたので静かにしろという意味でラリアットを喰らわせた。アクアの隣にいたダクネスが「な、なんて躊躇のない暴力…!! やはり暴力は
そんな変態の横で頭を打ったようで暫く床で悶絶しながらラリっていたアクアに一体なんの話だか聞いてみると、どうやら温泉が魔王軍によって汚染されているから、街を守るために協力してくれとのこと。
勿論、自分の答えは一択だ。
【ねこは全力で拒否します】
「なんでよぉぉおお!! この街が危険なの! 危ないの! この街の可愛い私の信者達が酷い目に合ってしまうかもなのよ? そんなの嫌でしょ?」
ぐずぐずと、涙を浮かべた上目遣いでこちらの足下に縋り付き情に訴えてくるアクア。
そんなアクアに、自分はにっこり笑って返事をした。
【くっっそどうでもいいですよろしくおねがいしません】
アクアは泣きながらダクネスを引っ張って去っていた。ゲリラ豪雨みたいな奴だな、本当に。
そう思っていれば、ウィズさんが青白い顔をしたまま起き上がろうとする。先程まで「お久しぶりですね」やら「今そっちに……え、駄目なんですか?」やらうなされて(?)いたので心配だ。
【ウィズさん、ねこはみてました大丈夫ですか? 何やら変なねことばを発していましたのですが……】
「えぇ、もう大丈夫です……。さっきまで私が冒険者をやっていた頃のパーティーが、川の向こうでこっちに来るなと慌てる姿が見えていただけですので。ねこさんは私のせいでお食事まだですよね? お腹空いていませんか?」
それってもしかしなくても三途の川では? なんて言葉は飲み込み言われてみれば確かにお腹が空いていて、途端にぐぅぅと間抜けな腹の音が鳴る。
ちょっと恥ずかしくなって顔を伏せれば、ウィズさんは青白いを通り越して真っ白な顔でくすくすと笑う。それが余計に恥ずかしいので【体調が悪いんですから暫くねころんでくださいよろです!!】と、書いて足早に一階へと降りて行った。
するとそこにはカズマとめぐみんが。手を挙げて「よぉ」と言われたのでこちらも手を挙げ返す。
そして、朝食をテーブルに置いてもぐもぐと咀嚼しながら手を動かす。
「ウィズはまだ寝込んでるのか? 俺とめぐみんは、これから街の外にでも行こうかと思うんだが」
【ねこはまずは朝食を井戸で食べるのでした。ます。その後にお土産探しです。それと、ウィズさんが言うにこの辺では強い魔物が多いそうなのでお勧めはねこはしません】
「マジか。めぐみん、この街にいる間は爆裂魔法は止めようぜ。俺、背負って逃げられる自信ないし……って言ってもやるんだろ?」
「当たり前ですとも! 一日一爆裂しないと私のアレがああなってボンッするのですから」
何を言ってるか分からないが、カズマだけが付き添うと死にそうなのでウィズさんが起きたら付き合って貰うのはどうかと提案したら、めぐみんは「確かにカズマより遥かに私の生存確率が高いです」と頷いた。
まぁ、そりゃそうだろう。なんたってウィズさんはアンデッド最強のリッチーなのだから。ステータスが貧弱なカズマより強いのは当たり前であり、不変の事実だ。
「そういう訳なので、私はウィズが起きてくるまで待ちますね。なので、暇なカズマはねこのお土産探しに付き合ってあげてください。アルカンレティアの街を一通り回ったカズマが案内するのです」
「勝手に決めんな。……いやまぁ、いいけどさぁ。ねこもそれでいいか?」
案内は願ったり叶ったりだ。いざという時の盾ともなるし、自分はこくりと頷いた。
「──さて、何買うんだ?」
【ねこはご近所の奥様方からのご要望お土産メモの通りを買います。メモに書いてあるのが売ってそうな井戸はありましたですか? ありえません。ねこはみています】
活気のある街へと出てきた自分は、問うてきたカズマにメモを見せてみた。
内容は、
・トイレットペーパー ・石鹸 ・洗剤
・入浴剤 ・それと便座カバー
これを見て、カズマが一言。
「ただの主婦のお使いリストじゃねぇか!!」
確かにカズマの気持ちも分かる。お饅頭とか欲しくないのか聞いてみたが、アクシズ教の街で作られた食べ物ってなんか怖いらしい。
とても納得できる答えだった。
それを伝えると、カズマも「確かに」と頷く。
そして、石鹸や洗剤なら売っている所を見たらしいので、そこを目指してフラフラと歩く事になった。
途中でアクシズ教の入信書を破いたり、踏んだり、破り捨てたり、顔面に叩き付けたり……まぁ色々ありながらもお土産を買って行く。
「なんなんだよコイツら本当…!! 歌舞伎町のキャッチでもここまでしつこくねぇぞ、行った事ねぇけど!」
【本当ですね、逃げたら回り込まれるタイプの魔物の集団ですよ。ねこはねこです】
「お、ねこもド◯クエやってたのか?! 一番好きなシリーズとかあるか? 俺はやっぱ天空の花嫁。俺はフローラ選んだんだけど」
【ねこはビアンカです。よろしいならば戦争ですね】
「いや、俺幼馴染にトラウマがあってな?!」
まぁ、なんやかんやでわいわい会話しながら、過ぎ去りし時の天空ぱふぱふに花を咲かせていれば、何やら歓楽街のど真ん中に人だかりができている。
「何だあれ? イベントでもやってんのか?」
【死刑台でねこゴム人間の首切りショーがあるのでは】
「死刑台ってお前なぁ……」
興味を引かれて、そちらの方へと二人揃って向かっていけば、そこには見覚えしか無い青と黄色と赤と紫の四色が……
人だかりの中心はアクアで、木箱の上に乗って拡声器を持っている。その隣に真っ赤な顔で恥ずかしそうにしているダクネス。そのダクネスにおぶられて死んだふりをしているめぐみん。ウィズさんはオロオロと青白い顔のまま隅で立ちすくんでいた。
やっぱりここは死刑台であっていたのかもしれない。なんだ、この今からとんでも無い事が起こりますという自己主張の強さは……!! というか、何をするつもりなんだ。
そんな疑問に応えるように、アクアが大声で拡声器を通して演説を始めた。
「我が親愛なるアクシズ教徒よ! この街では現在、魔王軍による破壊活動が行われています!
何が行われているかというと、この街の温泉に毒が混ぜられています! 既に多くの温泉で破壊工作が行われていた事を私が片っ端から温泉に入って確認しました! そして、確認後に浄化をしたのですが、まだ安心はできません。なので、この事件が解決するまでは温泉に入らないで欲しいのです!!
これは、この街の観光資源を使えなくし、アクシズ教団の収入源を潰すための魔王軍の工作であり、決して私が温泉に入らず皆だけズルいと、嫌がらせで言っている訳では…」
長ったらしい演説の途中だった。
どこかの温泉の店主らしき人々が次々に「うちの温泉になにしやがった!」と怒鳴り込んできたのだ。
「おい皆、ソイツを捕まえてくれ! ソイツは街中の温泉をお湯に変えるっていうタチの悪い嫌がらせをする女だ!」
「ああ、アクシズ教団の本拠地である温泉街を破綻するために派遣された戦闘員……じゃなくて工作員。つまり魔王軍の手先かもしれねぇ!」
なんかとてつもない展開になってきてしまった。駄女神はどうやら魔王軍の手先へと堕ちてしまったみたいだ。善意でやってこれとは、とんだトラブルメーカーである。
「おい、ねこ! アクアに見付からない内にここから離れるぞ! 他人のフリだ他人のフリ!!」
【ウィ、ウィズさんがあのままじゃ…アクアの連れと誤認されてしまうのですねこはいけません!!】
「言ってる場合か! このままだとアクアがもっとやらかして俺らも巻き込まれる可能性が…!!」
綱引きのような状態だ。手を引っ張られ、しかし自分はウィズさんを助けようと反対側に行こうと抵抗する。
ダクネスとウィズさんが小さな声でボソボソと「ア、アクシズ教を……お願…しま…」とアクアの打ち合わせとやら通りに言っている所を見ると、共感性羞恥で体全体が、かゆ…
せ、せめてあの2人だけ…! いや、ウィズさんだけを助けるんだ!!
まだ、アクアが最大のやらかしをしていない今が助けるチャンス──!!
そう思ったのも束の間だった。そう、思った時点で既に自分は負けていた。
「ああもう! いいわ、ならこの私の正体を明かします! お集まりの、敬愛なるアクシズ教徒よ、私の名はアクア! 貴方達の崇める存在
途端に、辺り一帯がシンと静まり返る。
これはやばい、とカズマの手を振り切り全速力でウィズさんの元へと走ってひったくりのようにウィズさんの腕に手を回しカズマの元へと戻って来る。
「え、え!! ね、ねこさんにカズマさん!?」
【いいから! いきますですよ! ねこはねこですがねこなのです】
隅にいるウィズさんは、特にヘイトの対象にならなかったのだろう。突如として響き渡る罵声はアクアへと集中攻撃される。
「ふざけんなこの不届き者!」
「青い髪と瞳だからって、アクア様を騙るなんて罰が当たるわよ! 具体的に言うと階段から落ちて持ってた傘が喉を突き刺すくらいの天罰よ!」
「簀巻きだ! 簀巻きにして湖に放り込んじまえ! 水の女神のアクア様だってのなら、湖に放り込まれても問題ないだろうよ!」
次々と飛び交う罵声と石つぶて。もうアクアが何をどう弁解しても無駄で、言葉のキャッチボールすらできない。これはもう、ホームランの代わりに狙う目標がアクアとダクネスのみの、言葉のバッティングセンターだ。
「わああああぁ!! やめてぇ! 本当だから! 私、本当に神様ですからぁ!!」
「ああっ! い、石を投げるのは……っ! や、やめ…っ!! すまんアクア! めぐみんを庇うのに精一杯なんだ、羨ましい限りだが耐えてくれ!!」
「うわぁああああん!! 私、本当に女神なのに、女神なのにいいぃぃ!!! かじゅまさん! 助けてかじゅまさあぁぁん!!」
石を投げつけられるアクアとダクネスを置いて、カズマとウィズさんと共に自分は走って逃げた。
──なんなんだ、穏やかな旅は本当にどこ行ったんだ?!
聖杯に足が生えましたね。サムレムの聖杯は手ですね。次は顔が生えると予想します。
よりみち3回目が発売しててびっくりしました。早速買いましたよ、うへへへ()
好きな猫系SCPは?
-
てるてるネコちゃん
-
弾丸猫
-
お使いのテレビ内の砂嵐の猫は
-
ねこですよろしくおねがいしません
-
ねこですよろしくおねがいします