「という事で色々あったのよ」
「そうですか……おめでとうございます……遅えよ」
「なんか燐子辛辣すぎない?」
花咲川にて、ルナは燐子と話していた。紗夜は風紀委員会がどうとかで都合良くいない。
「早く付き合って下さいって……何度も何度も何度も何度も、あぁぁぁぁ……何度も! ……言ったはずなのに! ……誰がこんな人と付き合うか! なんて……心にも無い事言って……最終的には両思いでしたなんて……冗談じゃないですよ!」
「何で私の台詞みんな使ってるの? というかキャラブレっブレなんだけど」
「……まぁ、氷川さんをどうこうできるのは……ルナさんだけですから」
「どう言うことよ」
「Roseliaの犬ですから……飼い慣らせるのは、花咲川の慈愛の女神である……オネエだけですよ。氷川さんとタメで話せるのルナさんだけですから」
「当たり強いわね。アンタそんなキャラじゃないでしょ」
「生徒会長ですから」
「関係ねぇよ」
「彼女ほったらかして、何話してるんですかルナさん。後、誰が乳部タイラーだコラ」
「ほったらかしてってアンタ風紀委員会でしょ。しかもそんなこと1ミクロンも言ってねぇ。そんなことよりこの毒舌生徒会長どうにかしなさいよ」
「そんなのマ○ロス、マ○ロス気にしないで下さい」
「ミクロンじゃなかったかしら?」
「あ、工藤さん、風紀委員会お疲れー」
「燐子一回黙って、マジであんた誰よ」
「この人絶対白金さんじゃないですよね」
「……私は白金燐子ですよ?」
「私はくどはる」
「おいコラ待てや氷川」
♪♪♪
「なぁ、紗夜、今日家来ないか? 新しい料理作ったんだよ。焼きそばパンなんだけど、パンに焼きそばじゃなくて素麺とかパスタとか入れた」
「珍しいわね。でも、確かに焼きそばは見たことあるけど、パスタとかは無いわね」
「そうそう、たまにイレギュラーもありかなって」
「ルナってアレよね、これあるならこれもあるって理論好きよね」
「まぁ、お好み焼きってお好みで役から具材なんでもいいじゃんとか思うな」
「焼きそばってそばじゃなくてもいいって言いながら焼きラーメンとか焼き素麺した時は最初目を疑ったけど美味しかったから今度やろうと思うわ」
「今度ポテトってじゃがいもだけどさつまいもでも良いかなって」
「それはポテトへの冒涜よ」
「あ、はい。ごめんなさい」
そんな会話をするルナと紗夜。そして、その影から見ていたのは……
「紗夜がやっぱりタメ語だ……」
「ルナ兄も口調が違う……」
「天変地異ね」
「友希那さん……馬鹿なのによくそんな言葉知ってますね」
「燐子、絞めるわよ」
「音大卒を舐めないでください」
「燐子、それ燐子じゃない」
「あこ帰ったらエロゲソングの収録あるから先に帰って良いですか?」
「あこ、それあこじゃないわよ」
「みんなルナと紗夜のキャラ崩壊に思考おかしくなってる……」
「でも、良いですよね、ルナ兄と紗夜さん。仲良しですよ。あこも彼氏欲しいなぁ」
「あこちゃんはいらないよ……わたしが彼氏になってあげる……」
「燐子、目が怖いわよ」
「ガチレズだね」
「シスコンに言われたく無いですね」
「りんりん最近世界か人間に恨みでもあるの?」
♪♪♪
「そういえばルナ」
「何?」
「私は今井さんをお義姉さんと呼ぶのか、私が今井さんからお義姉さんと呼ばれるのかどっちなのかしら?」
「多分貴方が呼ぶんじゃない? 貴方は3月でリサは8月よ。多分早生まれの貴方が年下なんじゃないの? というか早生まれってあまり聞かないから分からないぞ?」
「それじゃあ私はルナを兄さんって呼ぶわね」
「オネエさんとお呼び」
「まぁ、私はオネエのルナと男のルナ、両方好きなので、どっちで呼んでも問題ないですけどね。ところで、家何だけど私の家にしない?」
「どうして?」
「日菜が連れて来いってうるさいのよ。私の彼氏なのに、一緒にギター弾きたいらしいわ」
「それじゃあ、中古最強のギターと着替えとか持ってくるわ」
「ええ、分かったわ。中古最強って中古の割に音が良くて破損が無いのに安いだけじゃない」
「音でりゃ良いんだよ」
「今度バイト紹介するから新品のやつ買いなさい。私が選んであげるわ」
「あら、そう? 頼りにしてるわね狂犬さん」
「オネエのためなら何のそのよ……一つ聞いて良い?」
「どうしたの?」
「……私、結構嫉妬深いみたい。ルナが白金さんと話してた時とか、日菜と話す時とか結構アレなのよ」
「そうだな、なんか美咲と話してても、紗夜は眉間に皺あるわ」
「しかも、私乳部タイラーだし……日菜や白金さんに勝てる気がしないわ」
「オネエにはどうでも良い話ね。体型なんて人それぞれでしょ。ウチの姉と貴方の毒舌黒髪野郎がデカ過ぎるだけよ」
「はぐらかさないで、そうね、湊さん風に言うとよ……妹に嫉妬して、狂犬とか言われるほどぶっきらぼうで、少しの冗談も許さない堅物で、パッドを付けたい私だけど……ルナに対してはかなりの独占欲の私だけど……こんな私に全てを捧げる覚悟はあるかしら? なんて感じね」
「一言で言いなさい」
「私に全てを捧げなさい。私も貴方に全てを捧げるから。……返事は?」
紗夜の急な言葉にも、ルナはニヤリと笑って紗夜の方を真剣に見つめ、答える。
「本望」
「……フフッ、それじゃあ私の家で夜のベッドで本当に貴方の全てを頂くわね」
「急に下ネタぶっ込んでくるんじゃないわよ。ところでさっきからRoseliaが尾行してるの知ってる?」
「「「「ギクっ!」」」」
「……ええ、これはもう追いかけ回して叫ぶしかないですね」
「そうよね、俺達の……私達の放課後デートを尾行されたのだから……それじゃあ、せーの」
「「「「逃げよう(ます、るわ)!!」」」」
「「冗談じゃないわよぉぉぉ!!!」」
その後は二人三脚で見せたコンビネーションでRoselia全員捕まりました。
「オカマ畑で反省してなさい」
♪♪♪
「えーと、コード表の本は……っと、ここね。あら、懐かしい漫画が出てきたわ」
ルナの部屋でルナは紗夜の家に行くための準備をしていた。そこで見つけたのは、ルナが憧れた人物が書いてある漫画。『1つの秘宝』であった。
「……昔はこの漫画の人が好きだったのよね……思えば、ここから始まった気がするわ」
そう言ってルナは友希那との喧嘩や紗夜との出会い、日菜や美咲やこころ、花音にリサとの思い出を、巡らせて、笑みを浮かべた。
「……ありがとう。貴方のおかげで、俺は今成長出来てるはずだよ。……なんて、漫画に言ってもな……」
『あちしはアンタを友って思ってるわよぉ、ルナちゃん! だから、これからも頑張んなさいよぉ!』
「……え!? ……気のせい……か?」
漫画が話すわけないよな、と呟いてルナは
「漫画のキャラが俺に話しかけるとか、冗談じゃないわよぉ……ってな」
そう言って昔憧れた、その漫画を本棚にしまうのだった。
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