Lock Picker SideOPEN   作:JoーJack

2 / 2


鉛筆二次が書けそうにないので
クロックファイアをどうぞ








バクダンマオウ クロックファイア

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませご注文は何になさいますか?」

「超濃バニラください」

「超濃バニラですね!かしこまりました

 少々お待ちくださいっ!」

 

こんにちは私の名前はロックピッカー!

今はアイス屋で働いていますっ!

店長さんのおかげで衣食住も安定できたし、栗きんとん味のアイスも食べられるから至れり尽くせりっ!

 

 

「お待たせしましたっ!超濃バニラですっ!お買い上げありがとうございましたぁ!」

 

この仕事にも慣れてきたし良い感じねっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

仕事も用事も終わったし今日はもう休もうかなぁ

 

 

「全部終わった後でお布団に入るの本当に最高ねっ!」

 

店長のおかげで色々なんとかなったけれど本当何者なんだろう、まぁ良い人なのは明らかだしどうでも良いかっ!

 

「おやすみなさぁい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

『そこのお嬢ちゃーんお母さんはどうしたのかなぁ?』

 

 

 

これは悪夢だ

 

 

 

「ママならあそこでお友達とお話ししてるよ?」

 

 

私がまだ幼く何も知らずただ運命に踊らされるだけのどこにでもいるような普通(モブ)少女(NPC)でしかなかった頃の()()()()()()()()()の頃の混沌とした悪夢だ

 

 

「そっかそっか、綺麗なママだねぇ。アイス美味しい?何味?」

 

 

 邪悪(ヴィラン)なんて知らないしそれが自分の前に現れるなんて思いもしないただ好きなアイスを食べてママやパパやみんなとしあわせな人生を過ごすのだとすら考えもせずにただ思っていただけの普通の女の子だった頃の

 

 

「栗きんとん味!」

 

「渋いなおい……ごほんっ。じゃなくて、そんな可愛らしい君にこれをプレゼントしよう」

 

そんなどこにでもあるような絶望的な悪夢だ

 

 

「熊さん?」

 

少女のお腹にペタリと可愛らしい熊のぬいぐるみが貼り付けられる。

少女が引っ張ってもぬいぐるみはまったく離れる様子のかけらも存在していない。

()()()()()()()()()()()()()というのに。

 

「熊さんは君のことが気に入ったんだって、大切にしてあげてね?」

 

「……?うんっ」

 

「じゃあ私はちょっと君のママとお話ししなきゃいけないからさ、引き続きアイスを食べててねぇ」

 

そうして邪悪(ヴィラン)()()()()()

 

 

しかして悪夢(ショー)は終わらない。

まだ悪夢(ショー)の始まりに過ぎないのだから。

 

 

 

 

 

「あのお嬢ちゃんのママンだよね?」

 

 

「え? えぇ……」

 

 

「唐突で悪いんだけど……ほら、あの子のお腹に熊の人形がくっついてるの分かる?これと同じものなんだけどぉ……」

 

そして邪悪(ヴィラン)はいつのまにか取り出していた少女につけたものと同一の人形を()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

てん、てんと間抜けな音を立てながら跳ね転がっていった()()は車道の中央にまで到達し、ブレーキをかける事なく走行していた車のタイヤに()()()()()()ところで……

 

 

 

()()()

 

 

 

「端的に言おっかママン、ちょーっと私の為に働いてくれないかなぁ?」

 

 

横転する車、人間を舐めとる灼熱の炎。爆炎によって抉られたアスファルトは砕け散りその欠片は通行人に襲いかかる。その威力はどう見ても()()()()には耐えられるものではなく確実にその命を刈り取り剰えその身の痕跡すらもこの世から消し去る事が想像できる。

 

瞬く間に平穏が恐慌へと塗り替えられ、人々の悲鳴がいくつも響く中、邪悪(ヴィラン)はまるで世間話でもするかのような気軽さで、目を見開き凍りついた女性()の肩を叩く。

 

 

「報酬はあの子の身の安全、そう難しい事じゃないんだもの……断()ない、よね?」

 

 

ヒーローは来なかった。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「あの子のためならっ………」

自身の大切なものを守る為、少女の母は命令に従う。

 

 

そして命令されるがままにヒーローにしがみつき、

 

 

 

その身を爆弾によって吹き飛ばされた。

 

 

 

既に娘がこの世に居ないとも知らずに。

 

 

 

そして爆風により飛ばされたヒーローは邪悪(ヴィラン)に脅された者たちによってその身の動きを止められる。

 

 

 

 

 

ヒーロー(救世主)はまだ来ない

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

ビルの上に二つの影があった

「随分と登ってくるのが遅かったねぇ、お医者さまは階段は苦手だったかしら?」

相手を煽るかのように話す邪悪(ヴィラン)

 

 

「不思議なことに……エレベーターが爆破されて使えなかったんでな……!だが、追い詰めたぜ?」

それに対して疲労が見えはするものの毅然と振る舞うヒーロー。

 

 

「追い詰めた?ノンノン!貴方は私に招待されたのよ!」

どこからどう見ても満身創痍の姿に見える邪悪(ヴィラン)

 

しかしまるで自分の勝利を確信しているかのような言動で、

 

 

 

「さてさて、いよいよクロックファイアちゃん監督による三部構成劇(ショー)は最終章を迎えんとしております」

 

まるで踊るように歌うように、ビルの縁をクルクルと周り、上を真横を真下を正面を、あたかも単なる漫画のキャラクターが()()()()()()()()()()()()()()かのように、その視線を向ける。

 

 

「大詰めのクライマックスに移行するため、ワタクシめはこれにて一度退場とさせていただきます。それでは一分ほど後に……あらやだ強引?」

 

 

「追いかけっこはお終いだ……!!」

ヒーローはその身の一撃で勝負を決めようと攻撃を叩き込もうとする。

「ざーんねーんでーしたぁー貴方の拳じゃ死にませーん!」

しかし、

「マジかよ……っ!?」

 

地面に叩きつけられた猫の人形が邪悪(ヴィラン)によって踏みつけられるとそのファンシーな猫の内側から膨張するかのように、爆ぜたかのような衝撃をヒーローに叩きつけた。

 

そして邪悪(ヴィラン)はその身を消した。

ショーが始まる前の劇団員のように。

 

 


 

 

 

 

 

 

「さぁさ遠からんものは音に聞け、近くば寄って目にも見よ。クロックファイアさんによるスペシャルパレードの始まり始まり……ってね」

 

「貯金はパーッ!と使ってナンボってね、んふふ……さ、派手にやろうか!!」

 

大通りのど真ん中、乗り捨てられたタクシーの上で邪悪(クロックファイア)はヒーローを待つ。

 

 

「ようやく、逃げるのをやめたのか?」

 

「私はちゃんと予告したでしょう?ここがクライマックス、派手に騒ぎましょうか!」

 

そして邪悪(クロックファイア)はその目を()()()()()()()()()に向ける。

 

「さぁ、ドミノしようぜ!!」

 

 

「マッ……ジかよオイ……!」

駆ける足を思わず止めて、ヒーローは呆然とする。

それが決定打になるとも知らず。

 

 

「さぁ、不平等な戦いを始めようか!」

 

 

「どうせ()るならノってこうか!

  おはよう私の道化師(ウェイクアップ)!」

 

自身の切り札を切る邪悪(クロックファイア)

どこからともなく巨大な爆弾を出現させたのだ。

 

「その技に関しては知ってるぜ、こいつは「頭上」が安全地帯だってなぁ!」

邪悪(ヴィラン)と戦う上で強力な邪悪(ヴィラン)の手の内を知ることはヒーローにとって重要な事である、もちろんこの場合も相手の切り札の弱点をヒーローは突こうとした。

 

 

「ハッ!決着を焦ったな!」

 

 

だが、

 

 

返答は笑みだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒーローはまだ来ない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




天音永遠様誕生日おめでとうございます!
と言うわけでの記念作品です。
(クロックファイアですが)

読んでいただきありがとうございました!
ご感想や評価等いただけると幸いです。









  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。